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木戸の憂鬱


「時枝」

「……」

「おい」

「はい」

「何を怒って……」

「別に怒ってなどおりません」

 時枝はハンドルを右に回しながらいつもよりも少しアクセルを踏み込んだ。
「嘘をつけ、お前この間から」
「木戸様。もうすぐ取引先との会食の場所に着きます」
「分かっている」
「……でしたらその間に資料に目を通しておいて下さいませんか」
「……」
 時枝は黒く伸びた前髪をサラリと形の良い耳にかけた。表情は変わらない。真っ直ぐ氷のように冷たく美しい瞳はチラリとも木戸を見ようとしない。
 時枝の様子がここ数日おかしい。

(俺は何かやったのか?)

 木戸は眉を顰めながら時枝の頬に触れようと助手席から指を伸ばした。
「木戸様」
 時枝はそう言ってキュッと強めにブレーキを踏むと木戸の身体が弾んだ。せっかく時枝を触ろうとした指はバランスを取る為に元の位置に戻っていた。
「お前ッ」
「着きました」
「……!」
 木戸は段々と腹が立ってきていた。今までと違い、幾ら腹が立とうと下手に怒りをぶつけて時枝を苦しめるような事は避けたいと思うようになった木戸は、珍しく自制心を持って接してきた。だがこの数日触らせてもくれない時枝に対して、木戸の不満は限界に達してきた。

「香、こっちに来い」
 木戸は家に着くと、サッサと木戸を避ける様にシャワールームへ行こうとする時枝の腕を掴んだ。
「離してください」
「あ? お前いい加減にしろよ?」
 木戸はグッと力を入れて時枝の手首を掴み引き寄せると、その細い手首が締め付けられて青白く変わった。
「い、いたい……」
 時枝は片目を瞑り弱々しく呟くと木戸から顔を少し逸らした。痛がる時枝はいつも独特の艶を出す。木戸は理性とは別に本能で喉を鳴らした。
 時枝から匂い立つ妖艶な甘い香りが頭の芯にまで沁み渡る。
「なぁ……何をそんなに怒っているんだ」
「……別に……」
「香……分かった。アレだろう。この間の夜会で少しあの若いボーイにちょっかい出していた事を怒っているんだろう」
「違います」
「そんな怒る事でもないだろう。ちょっとからかって耳元をくすぐってやっただけじゃないか」
「いいえ。だってそれは初耳ですから」
「……。そうか」
「ああ……。じゃあアレか……。アレは別に深い意味はないぞ。あいつらはちゃんと元気にやっているのかと近くを通ったから様子を見ただけだ」
 時枝の眼がスッと座った。
「弘夢くんを……また見に行ったのですか」
「……。違うのか?」
「初耳です」
 時枝は木戸の腕を振り解くと玄関へ向かい出した。
「待てッ香!」
 木戸が追いかけようとした時だった。時枝は急に止まると、クルリと向きを変えて再びリビングへ戻り、そのままキッチンへ入った。
 その不可解な行動に、木戸も少したじろぎながら時枝の様子を伺った。
「な、何をしているんだ」
「別に」
 時枝は棚奥からウイスキーを取り出すと、それをコップの中にジャバジャバ注いで一気に飲み出した。
「馬鹿かお前はッ!!」
 木戸は急いでウイスキーを取り上げたが、瓶の半分以上が既に飲まれた後だった。
「お前……酒弱いのに何してんだ」
「どうせ……」
「あ?」
「どうせ貴方の中ではいつまで経っても弘夢くんが居座っているんです……」
 時枝はキュッと唇を結んで下を向いた。
「ハァ……。例えばだ。買っていた猫を野に放った後、偶に様子を見たくなる事あるだろう? それと一緒だ」
「貴方、猫飼った事あるんですか」
「……ない」
「もういいです」
 クルっといじける様に背を向ける時枝が妙に子供っぽくて途端に愛おしく感じた。
 一時はもう二度とこんな時枝を見られないとさえ思っていた。それを考えると、自分に嫉妬をしてくれる時枝が可愛くて仕方がない。
 木戸は時枝の身体を後ろから抱き締めると、柔らかな髪にキスをした。
「分かっているだろう……俺の事は」
 木戸の腕に包まれると、時枝の小さな嫉妬心と不安はシャボン玉が割れる様に消えていった。
「分かっているんです……私はとても小さな器で……弘夢くんの事となると……やはり胸が苦しくなる」
「ああ」
 木戸は指先でそっと時枝の長い睫毛に触れ、鼻筋を通って喉元を触った。そして後ろからそっと時枝の頬に唇を寄せた。
「やはり……見ていましたから……」
「もう……黙れ……香」
 木戸はグイッと時枝の顔を後ろに向けると時枝の唇を塞いだ。木戸の熱い舌は時枝を舌先から溶かす様に絡みついてくる。
「んっ……あっ」
 木戸はその大きな掌で時枝の尻をギュッと掴み、いやらしく揉み上げた。
「あんっ」
「香」
 甘く低い木戸の声が耳元で響くと、時枝の胸先がキュッと硬く尖った。
「何に怒っていたか……そろそろ教えてくれないか」
 木戸がそう言うと、時枝の顔が段々赤く染まり俯いてしまった。

「それは……貴方が……鳩にやってしまったから……」
「……。あ?」
 木戸は時枝の唐突な言葉に思わず止まった。
 何の事かサッパリ分からない様子の木戸に、時枝は益々恥ずかしくなったのか端正な顔を桃色に染めて怒り出した。
「は、鳩にやってしまったではないですかっ……私が一生懸命作ってやっと成功したフレンチトーストを……!」
「……。はあ?」
 木戸は確かにベランダに来た鳩に時枝の作った失敗作をやった覚えはあった。だがそれが成功したものだとは思ってもなかった。
「ちょっと待て。そんな事で怒っていたのか?」
「そんな事?! 貴方は私がどれだけあれを練習したのか分かっているのですか?!」
 確かに時枝はその時ずっと真剣にキッチンで何かパンのようなものをフライパンで焼いていた。
「ああ……ラスクを作っていたな」
「フレンチトーストです」
「……そうか」
「もういいです。やっと上手く出来て貴方に食べて頂こうと思っていたのに……まさか鳩にやるなんて……」
「いや、違うぞ。失敗したのを捨てるなら鳩にでもやろうかと……いや、悪かった。まさか成功していたやつだとは思わなかったんだ……その、あの時キッチンにはラスクの山があったから……」
「ハァ……。でも別にもういいです。あれも果たして本当に成功していたか分かりませんし」
「え? 何故分からない? お前、食べてみたんだろう?」
「いいえ?」
「……何故食べない?」
「私は試食はしたくないのです」
 当たり前の事を言っているかのように、時枝は無表情でカチャリと眼鏡を中指で押し上げた。
「お前、いつも俺に博打で食わせていたのか」
「人聞き悪いですね。私は初めに貴方に食べて美味しいと言って頂きたいのです」
「お前、その”初め"の意味がきっと違うぞ……大体どうしていつも目分量なんだ」
 仕事はいつも完璧主義で緻密な時枝だが、料理となると分量をきちんと計ろうとしない。
「分かりません……計る気になれないのです。しかし計らずとも分量を完璧にし、焼く時間も体内時計で把握してこそ完璧に思えるのです。そこに快感があります」

(コイツはとんだ博打の素質があった……)

 木戸は可笑しそうに笑いながら時枝に、今度改めてラスクパーティでもしようと言ってまた怒らせた。


END



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久し振りの二人のある日でした(*´∇`*)
相変わらずラブラブのようですv

こちらは「すれ違った後で」の続編「それから」、スピンオフの「貴方の狂気が、欲しい」へと繋がっており、そのスピンオフとなっております。

01:40 | SS | comments (14) | trackbacks (0) | edit | page top↑

皆で飲み会 2

 この度いつも拙宅にいらして下さっているJさまが、なんとキャラたちのトークバラエティを妄想して下さいまして、それを読んだ私は思わず書かせて下さいと申し込みさせて頂いちゃいました(笑)
 全キャラですと混線状態になるのでJさまのお気に入りにして下さっている4シリーズより5組を招待して下さったとのこと!
 直ぐに出来る!と思っていたのですが、今回はセリフだけのやりとりじゃなくてちゃんと文章も入れたいと思ったら意外と時間掛ってしまいました、すみませんっ!
 このバージョンだけでなく、Jさまには沢山のイベント妄想を頂いているのですが、私の遅筆のせいで全てを入れられず一部のご紹介となります事をお赦し下さい~っ!
 では少しでも懐かしのキャラたちの集いを覗き見してあげて下さいませ!

作品別編とメインカップル召集編。

ゲスト:夜×美月、淳平×弘夢、木戸×時枝、学×柳、レイ×静
MC:桔梗.D

アイディア:Jさま
文:桔梗.D


***

 都内にあるやけに背の高いビルの最上階で、時枝は木戸に髪をくしゃりと掴まれながら舌を吸われていた。
「や……んっ」
 ヌル付いた木戸の舌が柔らかく時枝の舌先に絡みつく。
「目を閉じるな。俺を見てろ」
「は……ぃ」
 木戸は今にも舌を噛み千切りそうな目で時枝を見る。そんな木戸の危険な視線と裏腹な、優しく纏わりつく木戸の舌先の感触に、時枝はたまらず自身のスラリと長い両腕を木戸の首に回した。
 RRRRR……。
 丁度二人ともボゥと酒にでも酔ったような頭に機械的な高い電話の音が響いた。
 そして木戸は思い切り不機嫌な顔になった。
「なんだ……こんな時に」
「……仕事……ですかね。ちょっと失礼します」
 あまり表情には出ていないが、時枝も明らかに不快を感じていた。だが、仕事となれば瞬時に元に戻る。
 時枝は木戸に濡らされた赤い唇を、ポケットに入れてあった白い絹のハンカチでキュッと拭き、眼鏡をキチッと指で上げて電話に出た。
「はい」
「あ、お取り込み中すみません。私です」
 聞き覚えのある少し低めの、よく通る女の声だった。
「……あぁ。はい。何の御用でしょう」
「あの、また皆さんで集まろうと思いまして。あ、でも全員じゃないんですがね? で、渡航困難な人や宿なんかの手配を頼もうと思いましてね?」
 木戸は時枝が若干神妙な顔をしているのが気になった。
 電話が終わると、時枝は「はぁ」と軽く溜息をついて木戸の元へ戻って来た。
「どうした。誰からだ」
「ああ……。管理人です」
 その瞬間木戸の身体が強張った。
「奴か……面倒だな」
「ええ。何やら集まるそうで、色々と手配しなければならなくなりました」
 そう言って時枝はすぐさま手帳を取り出しいそいそと準備に取り掛かった。

***
 一方その頃、静は木の匂いのするコテージの中で、一人ポーズを取っていた。
「えっと……。こう……こうかな? ……いててっ」
 レイに「今度はお前からいやらしいポーズで俺を誘ってみろ」と言われたとあって、こうして一人部屋で尻を突き出し、ベッドの上で四つん這いになって練習をしているのだった。
「興奮、してくれるかな……もっと足とか……広げちゃおうかな……」
 RRRRR……。
「ひっ!」
 静は突然鳴った電話の音で驚きと恥ずかしさに慌てながら電話に出た。
「は、はい」
「あ、自主トレ中すみません。私ですが」
 最初自主トレと聞いて意味が分からなかった静だったが、ふと見られていた事に気付いて、みるみる顔を赤くして部屋の隅へと隠れた。
「なっ、見ていたのですかっ」
「え、いや。見えるのでね。それより召集です。詳細は――」
 静は色々とメモを取りながら断るなど到底無理な空気にそのまま押し流され、浮かれ気分で帰って来たレイに召集の件を告げた。

***

 各地に散らばっていたカップルたちが一同、人目もあるという事で木戸の持っているキッチン付きのスイートルームに集まった。
 夕方から夜に掛けての景色が良いという事で、一同は日暮れの赤い街並みの見えるうちに、広いリビングに揃って談笑していた。
 そこへ、何やら小柄な女性がマイクを持ってツカツカと皆の前に出てきた。
 スキニージーンズにお気に入りのTシャツ、上にジャケットというUKロック歌手のような出で立ちだ。
「皆さまこんにちは。いつも色々と無茶をさせてしまってすみません。今日は集まって下さって本当にありがとうございます。今幸せそうなので何よりです。これからも追いかけて行きますのでヨロシクお願いしますーかんぱーい」
 管理人の音頭に、静や弘夢が柔らかい声で「乾杯」と応えると、それに続けて皆がグラスを合わせて飲み出した。
「えー、この度MCをやらせて頂く事になった桔梗.Dでございます。たまに聞かれるDの由来ですが、その事については個別にお答えします。えー、今回は全員集まれてないんですが、サラッと紹介します。『万華鏡』より夜、美月ペア。『ジュイエ』よりレイ、静ペア。『すれ違ったあとに』及び『それから』より淳平、弘夢ペア、そして木戸、時枝ペア。『ネクタイの距離』より学、柳ペア。喧嘩のない様にくれぐれも宜しくお願いしますね?」
 管理人の話しを余所に、既に偉そうな木戸に対して喧嘩でも売る様な目つきをした夜がいた。
「ちょっと夜! 喧嘩しないでよ?!」
 美月が夜の腕を掴む。
「分かってらァ。ちょっとお近づきに酒でも一緒にと思ってるだけだよ」
 スリッパでも引きずるような音で近づいた夜に、夜よりも少し背の高い木戸が音のする足下を見た。
「草履……。 和服か。珍しい奴だな」
「たりめぇだ。俺は江戸から来たんだよ」
「ほう。それはご苦労だな」
 木戸は然して興味もないようにタバコに火を点けた。
 その態度にカチンときた夜だったが、挑戦的に自分もタバコを出すと「おい、俺にも火ィくれや」と獲物を見つけた猛獣のように黒目を大きくさせた。
 木戸は冷ややかな表情に少し笑みを浮かべて自分のタバコを咥えたまま顔を夜の顔に近づけた。
「火。……持ってけよ」
 夜は黙って自分の咥えたタバコの先端を木戸の火の点いたタバコに合わせて火を移した。合わさった二人の先端が綺麗なオレンジ色に発光する。
 ジリジリと同時に息を吸って葉を燃やす音が鳴る。 
 まるでキスをしているような角度と表情だ。
 起爆装置の正しい導火線を切るような危うさと緊張があったが、二人のその絵は独特の艶があった。
 ついそんな二人に魅入っていた美月と時枝がふと目を合わせた。
「あっ、あの、すみません不躾な奴で」
 美月はそう言って時枝の方に近づいた。
「いえ。こちらこそ申し訳ありません。あの、江戸からいらしたとか」
「そうなんですよ! もう大変でした本当に。はは」
「お察し致します」
 美月は長い指で知的な銀色の眼鏡を上げる時枝に目を奪われた。
「あの……男性にこういうのも変ですけど、すごい綺麗ですね。花魁でもやったらもう街中大変だと思います」
 そう言って時枝より少し背の低い美月が下から覗きこんできて、時枝も珍しく焦る素振りを見せた。美月の褒め言葉にではない。美月の美しさにだ。
「滅相もない。貴方の方が余程美しい……何やら瞳も……煌めいているようにさえ見えてしまって。私の眼球に疲れが溜まっている所為だと思いますが」
 時枝がそっと自分の瞼を押す。
「あ、違います! 本当に少しキラキラしたものがあるんですよ。ちょっとした能力の名残で」
「そうなんですか……それは珍しいですね。よく、見せて頂いても宜しいでしょうか」
「え、ええ」
 時枝が眼鏡を外し、ゆっくりと顔を近づけてくると、美月は心地よい金縛りにでもあったように時枝の瞳を見つめ返した。

「見たい様な気もするが……お前、止めるか?」
「いや。そんな嫌じゃねェな」

 良い雰囲気の時枝と美月の絡みをいつの間にかいやらしくニヤついた顔で木戸と夜が見ていた。
 そんな二組のやりとりで緊張も解れたのか、弘夢や静も美月に話かけてきた。
 時空を超えるというトンデモナイ事をした二人の話しを聞きたくて皆が集まって来た。最終的に話しの中心になったのは夜だった。
 その夜の、愛の為に時空を超えるという偉業を成し遂げた男気に、静や弘夢、そして時枝までもが絶賛をした。
 そのうっとりとした彼らに、恋人たちは何やらヒヤリとしたものを感じてそれぞれが無意識に飲み物や食べ物を促して気を散らしていた。

「あ! このキッシュすごいふわふわで美味しいっ」
 静がそう言うと、シェフの一人が「そちらは木戸さまがご自身で作られたものでございます」と落ち着いた声で言った。
 すると部屋に居た時枝以外の誰もが信じられないという空気で木戸を見た。
 中でも淳平は一際珍妙な表情をしていた。
「うそ……本当においしい」
 弘夢がそういうと、木戸が近づき「お前にそう言って貰えて良かった……久し振りだな」と優しい顔をした。
 途端に淳平が弘夢の肩を引き寄せ「随分と器用になられたようだがいいのか? 時枝さんが怖い顔してるぜ?」と言った。
 木戸が直ぐに振り向くと、時枝は顔を逸らしてレイに話かけに行ってしまった。
 レイも初めて見る、静とは違う美しさの時枝に魅入った。だが木戸にはレイが鼻の下を伸ばしているようにしか見えなかった。木戸はそれを見てズンズンと近づいていった。

「でも料理作れるの、いいね」
 弘夢がそっと言うと、美月も「いいよね! 夜は全然作れないからさ」と意外にも木戸の評価が高い事に、料理の出来ない恋人たちは木戸を睨みつけた。
「ね、そういえば皆花火大会とか行った?」
 美月がそう問いかけると、学が「僕たちは行きましたよね、先生」と答えた。
「先生?」
「はい、私は教師をやっていまして、彼は私の生徒でした」
 柳がそう言うと、一同がわっと興奮した。
「そ、それじゃあ随分年下なんじゃあ。どっちから?」
 淳平が興味深々に聞くと、柳は恥ずかしそうに「九歳年下です。でも、彼の情熱と真面目さに押されて……」
「ねぇ、やっぱ年下ってすごいですか?」
 美月がいやらしい聞き方をするが、その内容に興味を隠せない他の者たちもじっと答えを待っていた。
 最初は恥ずかしがっていた柳もだんだんお酒が入り、学は今でも学生の頃と変わらず凄いという話しを無理矢理言わされ顔を真っ赤にした。
 夜だけは不機嫌に「最初は俺も年下だった」とブツブツ文句を言って美月を後ろから抱き締めだした。
 皆花火大会は満喫したようだが、特に普段とは違った出で立ちに興奮したという話しで盛り上がった。
 美月たちは案の定激しく外で愛し合い、それを他のノーマルなカップルに見られてもお構いなしに燃え上がったという武勇伝に一同が驚いた。
 ただ、淳平たちだけはどうしても浴衣姿になった途端家を出る前の時点で盛り上がってしまい、祭りには行けなかったというオチで全員が爆笑した。
 夜も更けてくると段々と酒の量も増え、次第に皆互いの性生活の話しに華が咲いた。
 こういった性にオープンな美月はイタズラを仕掛ける前の猫のような目をして、「この中で一番大きいのって誰のかなっ?!」と言いだした。
「バカ。俺のに決まってんだろ」
 夜が余裕の表情で美月の頭をクシャクシャと遊んだ。
「レ……レイのも凄いですっ」
 酔った勢いで静が対抗する。
「若い俺が一番凄いに決まってる!」
 学がズイと前に出て来て、ついにはモノを出して見せた。
「まっ、学ッ!!」
 柳が慌てて学のズボンを上げて学を後ろへ下げた。
「ははっ。悪くないが俺の方がでかい」
 続いてレイも自信満々でモノを曝け出す。続いて淳平も「何おうッ」と負けずにモノを持って勝負に出た。
 管理人は床をバンバン叩いて笑っている。
「確かに並み以上ではありますね。立派……ですが」
 時枝が何かの研究でもしているかのように真剣な表情で分析をしている。
「ふん。言ってやれ時枝。やはり俺のモノが一番大きいと」
「そうですね……今のところは」
「今のところ? 馬鹿を言うな。もう敵はいないだろ」
 勝ち誇った木戸はソファに深く腰をかけながらワインに口を付ける。
「じゃあ出して見せてみろよ」
 敵はいないと言いきった木戸に、隣のソファに座る夜は挑戦的にタバコの煙を吹きかけた。
「お前……負けたら俺にヤられるか?」
 木戸の鋭い目が更に刃物のように尖った。だが口元には笑みが浮かんでいる。
「いーぜオッサン。幾らでもヤられてやるよ」
「オッサン……貴様、本当にヤるからな」
「木戸さま」
 窘める時枝の白い手を引き寄せ、時枝にベルトを緩めてモノを出す様に命じた。
「その代わり俺が勝ったら歌でも歌って貰おうか! あはは」
 頬を少し赤らめながら木戸のモノを取り出した時枝は静かに「木戸さま、これでいいですか」と確認をした。
「勃たせて、見せてやれ」
 木戸の言葉に一同がゴクリと生唾を飲み込んだ。
 そして物静かに白い時枝の指や手が赤黒い木戸の肉棒に絡みつき上下に扱く様を見ていた。
 通常よりも大きかった木戸のモノは、段々と変貌して別の生き物のようになった。
 一同は木戸のモノを感心するような目で見た。
「どうだ小僧。見てみろコイツを」
 だが、興味なさげにチラリとだけ見た夜は日本酒をクイと飲み干した。
 そしてポンと木戸の肩を叩いたのは美月だった。
「木戸さん。残念だけど歌を歌って貰うよ」
「何? 俺がアイツのに負けているというのか?」
 美月は不敵な笑みを浮かべた。
「うん。だって、夜の『凶器』って言われてるんだよ? ははっ」
「何だと。では見せてみろッ」
 いつの間にか囲む攻め側の男共を斜めに見ながらゆっくりとソファに深く座ったまま着流しの裾を捲って出した。
「お……おおおぉぉ!」
 夜のそれはまだ何も反応がないと言うのに王の風格すら漂う大きさと佇まいだった。
 そしてそれを見せつける様に、夜は自分のモノをいやらしい手つきで触りだすと、周りは妙な気持ちになってきた。
 だが、そんな気持ちも一掃させるように、夜のモノはグングンと大きく太くなっていった。

「う……嘘だろ……」
「おいおいマジかよ……こんなん、無理だろ!?」
「でけぇ……というか……凶器だ」

 周りは口々に珍獣でも見る様な目で夜のソレを凝視し、木戸も絶句していた。
 これ以上は調子に乗り過ぎそうな夜に、美月はサッと着物を戻してその余興を終いにした。すると、バカバカしくも何故か拍手が起こった。
「さて。オッサン。お歌でも歌って貰おうか」
 夜の意地の悪い笑みを受けて、木戸は少し怒ったような顔でホテルの者に急遽カラオケをセッティングさせた。
 一番動揺しているのはどうやら時枝のようだ。珍しく沢山瞬きをしている。
「何歌う気だよ、“オッサン”」
 淳平が夜の真似をしてからかう。
「何がいいんだ」
 木戸の言葉に学が反応した。
「え、リクエスト受け付けてんの? じゃあ初音ミク」
「何だそれは」
 学の悪ふざけに弘夢が吹き出した。
 その横で夜が美月に「オイ、初音ってのは何者だ。強いのか?」と聞いていた。
 レイに至ってはそっと静に「どこの国の人?」と聞いている始末だ。
「木戸さま。それはバーチャルアイドルのようです。人間ではありません」
 と、タブレットで素早く時枝が調べた。
「俺は地球外生命体の歌なんて歌えない」
 木戸の言葉にツボを突かれた学が膝を崩しながら笑っていた。
 結局、酔った管理人にサザンの慕情を勝手に入れられ、木戸はそれをしっとりと歌い上げた。

 意外な事に、そのプロ並みの上手さに一同は聞き入ってしまい、時枝に至っては少年少女が恋に落ちた瞬間のような表情になっていて、傍から見ていても微笑ましいものだった。
 一同の空気は和み、それぞれが楽しく団欒する形になった。
 少し大人しめだった弘夢も楽しそうに話し出した。
「そういえばこの間の台風の時、俺、ベランダの雨戸を閉めようとしたら強風に乗って飛ばされる管理人を見たんだ」
 弘夢の言葉に管理人が酒を吹いた。
「弘夢。あんた、家近いの?」
「あ、はい。多分前のマンションです」
「……。」
 色々気を付けようと管理人は思った。
「静はどうなの。元気にしてるの?」
 管理人がレイと静に話しを振った。
「ああ。静は日に日にエロくなっていくぜ。この間なんて高い木の上でエッチしてたらさ、飛び移って来たサルが俺たちみて興奮してたもんなぁ?」
「ちょっとやめてよ、レイっ」
 管理人の口がカクンと開いた。
「あ、うん。元気そうなら、いいんだ」
 
 こうした団欒が続く中、先程学が同年代くらいの子たちと楽しそうに話す姿を見た柳だけは、真剣な表情で自分の肌の弾力を触り、アンチエイジングの鬼となるきっかけになったことは誰も知らなかった。

 そろそろお開きの時間も迫ってきた辺りで、管理人が足音なく美月の方へ近づいた。
 そして管理人は手に持っていた酒を一口飲んで言った。
「抱月がよろしくってさ」
 管理人の言葉に美月の瞳に涙が少し浮かんで、そして笑顔になった。そんな美月の頭を夜がポンと手を軽く置いた。


 
おひらき☆



ご協力下さったJさま本当に楽しく書かせて頂きました!
遅くなってスミマセン!
本当にありがとうございました!

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色々久し振りでUPの仕方を忘れて慌てるという失態(-ω-;)

01:40 | SS | comments (17) | trackbacks (0) | edit | page top↑

それから―クリスマスの誓い―SS後編

☆18禁です

「弘夢…何してるんだ」
 平静さを保っているように落ち付いて聞くが、淳平の下半身は既にカチカチになっていた。
「入れてっ……淳平のでイきたいぃ…ああッ」
 急にビクンと身体が跳ねて弘夢が小刻みに震えているのが分かった。良く見るとアナルから薄いピンクのコードが出ていた。

「弘夢。お尻にバイブを入れて待っていたのか?」
 スイッチが入ったように淳平はニヤリと硬派で整った顔が鋭く微笑んだ。
 弘夢は限界を超えて小さく「ふーっ…ふーっ」と息をしている。
 淳平はゆっくりと上半身を脱ぐと、その彫刻のように引き締まった肉体を晒した。それに反応した弘夢のペニスからは更にダラダラとカウパーが流れ出てヒクついてきた。

「でもよく我慢したな。偉いよ、弘夢。舐めてあげよう」
「いやっ…淳平、ダメっ…イっちゃうっ! 外してッ」
 抵抗しようとするが自分で嵌めた手錠と紐で動けない。
「バカだなぁ、弘夢は。自分で縛って動けないなんて。可愛い奴」
 淳平はヌルリと危惧の付けられた弘夢のペニスを口に含んだ。亀頭に付けられた弘夢のピアスがカチャカチャと淳平の歯に当たる。
 木戸に付けられた刻印ごと愛でると、嫉妬と愛で淳平の身体はいつも熱く煮え滾った。

「んあああッ……感じっ…過ぎちゃうぅぅッ」
 神経の過敏になっているそこはまるで媚薬でも塗ったかのように気持ち良さの津波が襲ってくる。 弘夢の玉袋は上下に激しく反応して動いた。
「もうっ…もう外してっ…限界ッ……じゅんぺぇぇっ」
 どこか暗く陰のある美しい弘夢が乱れ、自分を執拗に求める姿に淳平はいつも頭がクラクラする程の色香に当てられる。
 弘夢のペニスを舐めまわしていると中で小さなバイブがヴ―ン、と音を立てて暴れているのがよく聞こえた。

「こんなものを入れて。ダメだろ……お仕置きだ」
 弘夢を四つん這いにし、尻尾のようにアナルから出ているコードを引っ張り出してバイブを抜いた。
「やぅッ…んッ」
 淳平は後ろから手を回して丁寧に取り付けた器具を外しにかかった。
「あっ、あっ、出るっ、出るーッ」
 器具を外している途中からビュル、ビュル、と堪った精液が飛び出てくる。精液が尿道を通る摩擦が堪らなく気持ちいいようで思わず弘夢が淳平の唇に吸いついて来た。

「んんっふ…んんっ」
 弘夢のとろとろの可愛い舌先をペロペロと舐めまわしてやるとピュッ、ピュッ、と何滴か鈴口から白濁の雫が出てくる。
 淳平はすかさず側にあったローションを乱暴に掴むとタラタラと弘夢の臀部に垂らした。
「あんっ」
 冷たさにさえ敏感に感じてビクつかせる瞬間の弘夢が可愛くて仕方が無い。
 既に自分で解していた弘夢のアナルに淳平はそそり立つ自分の肉棒を押し込んだ。

「んああーっ……出るぅぅッ」
 淳平にペニスの圧迫で押されるように弘夢はまた少しずつ射精した。
「ああんっ、気持ちいいぃぃんっ」
「今日はクリスマスだからいいものを買って来た」
 淳平は弘夢の手錠と紐を外すと抱っこをするように抱えてリビングへ向かった。
 買って来た袋から太くて赤い蝋燭を取り出して弘夢の目の前で見せてやる。

「ほら。低温蝋燭だ。綺麗な赤だろう?」
「あ……あ……」
 想像でもしたのか、白い液体が鈴口からジワジワと沁み出てきた。
 カチリとライターで火を点けると弘夢を四つん這いにさせた。乳首から繋がる鎖がじゃらりと垂れ下がる。
「弘夢。もっと尻を突き出せ。そう。いい子だ」
 蝋燭を斜めにすると音も無くポタポタと赤い液体が弘夢の臀部に広がった。

「アッ! アアッ……うッ…ぃんっ」
「いいのか? きっとお前ならコレも好きだろうと思って買って来たんだよ」
 真っ白な陶器のような肌に鮮血を思わせる赤が広がり、ロウの垂れた肌の周りは薄くピンクに染まっていった。
「ああ……あんまりお前が綺麗だから、また挿れたくなった」
 ズブッと再び淳平の大きな肉棒を突き挿すと、弘夢はまた少し射精した。

「んああっ……おっき……中でイっちゃうよぉ」
 パンッ、パンッ、と臀部を叩くような衝撃とポタポタと落されるロウの熱で弘夢は快楽に意識を持って行かれそうだった。
「ひぃぁああっんっ…イクっ……ダメっ」
「弘夢……実はもう一つプレゼントがあるんだ」
 淳平はいつの間にか手に綺麗なサファイアの嵌めこまれたペニス用のリングピアスを持っていた。
「それ……」
「取り替えはしない。木戸に付けられたコレはそのまま、俺のも付けるんだ」
 弘夢は「えっ」と目を見開いた。だが驚いている間に素早く仰向けにされ、木戸の開けた狭い穴を押し広げるように淳平のピアスが並んで入っていく。
「ああんっ、狭いっ、穴、広がっちゃうよぅっ……ああんっ」
 ピアスが尿道へ入り、雁首部分まで通ると弘夢はゾクゾクと身体を震わせた。
 
「気持ちいいのか、弘夢。また少し射精したな……なら乳首にもピアスを増やそうか?」
 淳平がそう言うと弘夢は少し困ったような恥ずかしそうな顔をして顔を淳平の首元に埋めた。
 チャリッと木戸の付けたピアスと淳平の付けたピアスが当たって鈴のような金属音を奏でると何とも不思議な興奮が二人に湧き上がって来た。
 淳平は勢いよくペニスを弘夢に挿し込んだ。

「ひぃぅぅッ……あっ…すごっ……奥まで入って……んああッ」
 淳平は弘夢の胸で揺れる鎖を咥えて上に引き上げると乳首がピンと上に引っ張られた。
「ふああぁぁぁっ、乳首、ダメぇっ…イっちゃうっ…やぁっ」
 淳平自身も射精する寸前の興奮で攻める手が止まない。一気に弘夢の亀頭にある二つのピアスを同時に引っ張ってやる。
「ああああんッ……イクーぅぅぅううッ!!」
 コントロールの出来ない身体の反応は、弘夢の上半身を激しくビクつかせた。弘夢の太股は小刻みに痙攣し、アナルの中は痛い程締まって伸縮していた。
 淳平も同時に大量の精液を弘夢の中に放った。

「すごい…気持ち良くて…死んじゃうよぉ、じゅんぺぇ」
 甘ったれた声と口調で話す弘夢に、淳平はドキリとした。思わず可愛くてギュッと抱き締める。
「愛してる、弘夢。メリークリスマス」
「うん。俺も愛してるよ……って言葉で言うと軽く聞こえるのが、何だか嫌だな。でも素敵なクリスマスをありがとう、淳平」

「これからもずっとな」
「うん。これからもずっと……」

 ケーキを食べてお祝いをする前にグッタリとしてしまった二人だったが、シャワーを浴びてスッキリすると、その日は夜遅くまで修学旅行のようにはしゃいで過ごした。
 
END

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*こちらのストーリーは「それから」のSSです。(題をクリックすると一話から読めます)
*「それから」は「すれ違った後で」の続編です。
すれ違った後で1話はここから⇒「すれ違った後で」


ひぇぇっ..・ヾ(。>д<)シ
遅くなりましたー!!何か…急に最後の方で思考が止まって書けなくなってギリ;
スミマセン。
でも一応クリスマスまでに間に合った…??
え~…皆さまメリークリスマスです!!ヾ(ーー )ォィ
弘夢と淳平は仲良くしております!これからもずっと愛し合う二人でございます!
ではでは皆さま良いクリスマスを!!

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23:35 | SS | comments (18) | trackbacks (0) | edit | page top↑

それから―クリスマスの誓い―SS前編

☆18禁です

 十二月二十五日は運よく土曜となっていた。
 街は週末と重なったイヴとクリスマスの日に向けて何カ月も前からイベントの準備で賑わっていた。
 今年は事に寒い年のようで、10月の下旬から例年よりもさらに冷え込んできていた。
 弘夢と淳平も順調に生活を安定させてもうすぐ一年となる。何だかんだと忙しく、漸くこの頃になって生活のリズムが掴めてきたところだった。
 初めは愛を確かめ合うのに夢中の毎日だったが、この頃は少し余裕も出て来て楽しむ事もできるようになってきた。
 それでも過去の爪痕は深く、今となってもまだ時折不安を埋めるように相手を求める事も多い。
 
 弘夢も何とか仕事に出る事を許され、半年前から働いていた。
 高級セレクトショップのシェーナー・プラーツの姉妹店で、著名人でも気軽に入れる程度の店での店員として働いていた。
 そこならば、時枝の目もまだ行き届いていて少し安心できたからだ。
 木戸や時枝からの不穏な動きは無いが、逆に謝罪の意味からか、木戸から毎月弘夢の口座に莫大な金が振り込まれていた。
 断ろうとどうにか連絡をとろうにも、網の目のような巨大組織の中から二人に辿り着く事は不可能だった。
 今になって改めて実は遠い存在の人たちだったと実感する。
 だが、やはりどこかでそっと様子は見ているようで、実際弘夢が就職口を探している時にも姉妹店の方から面接したいと自宅に連絡があった。
 面接とは名ばかりの採用だったが、それでも弘夢と淳平にとってはありがたかった。

 二人は酒を飲みながらよく「世間で見えている世界の裏には、もう一つ違う世界も存在しているんだな」などと話し合ったりもしていた。
 きっと世の中には知らないだけで、色んな世界が蔓延っているのだろう。
 こんな話を二人で出来るのが夢のようだった。

 二十四日は淳平が仕事で夜遅くの帰宅だった為、弘夢は次のクリスマスに向けて着々と準備を進めていた。
 弘夢は意識を強く持っていないと直ぐにでも理性が飛びそうな状態だった。
 弘夢の性器には、かつて木戸に射精を留められていたあの器具のもう一つ改良したものを淳平に付けられていたのだ。
 木戸は何を考えているのか、弘夢や淳平の誕生日や祝い事の度にそういった趣味の悪い贈り物を勝手に送って来ていた。
 それは木戸の独断のようで、後から気付いた時枝から謝罪の手紙がたまに送られてくるのが少し微笑ましかった。
 「バレたあとの二人、ちょっと見てみたい気がする」と二人で笑ったりもした。
 少し前ならば考えられない光景だ。

 弘夢は息を荒げたまま用意した料理を並べ、桃色に染めた頬に水を使った冷たい手の甲を当てて冷やした。
「ハァ……ハァ……淳平、早く帰って来て……俺、もう我慢出来ない……」
 淳平は頼んでおいたケーキを取りに外出していた。

――二十五日まで我慢するんだよ、弘夢。分かったか?

 そう言われて月初めにその射精を留める器具を付けられた。
 器具は毎日の手入れをする時にだけ外され、そしてまた付けられた。出せない精子は自然とまたたんぱく質となって体内に吸収されるので射精しなくても問題はなかった。
 だが、開発された弘夢の肉体はとうに限界を超えていた。
 一週間もすると、付け替えの時の短い時間にでさえ少し精液が出てしまうのだ。もちろん、付け替えは淳平の仕事だった。

「あっ……アッ!」
「弘夢……また少し出たぞ? ダメじゃないか」
「だっ、だって、その細い管を抜く時が気持ち良くてっ……あ、んんっ」
 淳平は喋る弘夢の唇を塞いだ。

「お前、また尿道が敏感になってるな。それに我慢すればするだけエロくなる」
「ん……ちがっ」
「違わないだろ? 昨夜だって俺の着替えを見てピクピクするここを弄って俺に叱られたばかりだろう」
 淳平は新しい器具を嵌め、尿道に管をズルリと差し込んだ。

「んああっ! イクっイクっ」
「イかせないよ」
「いやあっ……も……イきたいぃぃっ」
「二十五日までお預けだ」
 そうして気分が落ち着くまで淳平は何時間でも優しくキスをした。

 だが淳平は弘夢が仕事に行く前には少し出す事を許した。我慢する弘夢の顔があまりに露骨に誘うような色気が全開になるのはまずいと踏んだからだ。
 店には弘夢の美しい容姿と徒ならぬ色香に酔う客も多かった。だが、弘夢自身はそんな客や有名人など目もくれなかった。
 自分にあまりに居心地の良い檻に入れられ、その鍵を持つたった一人の淳平というその人以外弘夢の頭の中には入らなかった。

 もちろん、従業員兼弘夢のボディーガード役を何人も配置されているのは時枝の計らいだろう。
 淳平は安心していられる理由の一つだった。

「ああっ! 早くっ……早くっ……もうっ……もうダメぇ」
 ズルズルと台所の床に崩れ落ちた弘夢は待ち切れずにエプロンごと来ている白いセーターを毟った。
 自分の指に当たって引っ掛かった胸のピアスの刺激に、電気が走ったように身体がビクンっと跳ねた。
「やんっ……淳平ぇっ」
 だが脳内に微かに残る理性が弘夢を動かした。
 弘夢はやっとの思いで這いながら寝室へ向かうと、クローゼットの中からプレイ用の赤い紐や手錠を取り出した。
「これで、留めなきゃ……ハァハァ……自分でしちゃうっ」

***

「ただいま。弘夢、外雪がちらついて来たぞ!」
 玄関に入るとふわっと温まった空気が淳平の全身を包み込んで安心感が出てくる。
 美味しそうな料理の匂いを辿ってキッチンへ向かうが、そこには弘夢の姿が見えなかった。
 取り敢えず買って来たケーキを冷蔵庫へしまい、リビングの方も見てみるが弘夢はいない。
「弘夢? どこにいるんだ?」
 寝室へ入ると、淳平はドクンッと心臓が異常に反応した。

「んっ…ハァっ…早…くっ……早くっ」
 ベッドの上には肌色の艶めく裸体がいやらしくうねり、両手の自由を奪った手錠がガチャガチャと音を立てて誘っていた。
 白く滑らかな足は赤い紐で膝を強制的に折る様に絡められ大きく開かれている。
 両胸に付けられたピアスが細い鎖で繋がれ、弘夢の口にはその鎖が咥えられていた。自分で引っ張って楽しんでいたようだ。
 射精を止められている弘夢のペニスは見るからに真っ赤に腫れ上がり、リングピアスの付いた鈴口から湧水のようにカウパー液を流していた。



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*こちらのストーリーは「それから」のSSです。(題をクリックすると一話から読めます)
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23:27 | SS | comments (2) | trackbacks (0) | edit | page top↑

観潮楼企画「それは野分けのように」1話完結


 電灯が規則正しく並んでいる夕暮れの道を充(ミツル)と先輩は少し距離を開けて歩いていた。

「好きだよ」
 一メートル後ろから声がする。

(分かってる!)

 充は少し目を左右に動かして周りに人がいないか確認する。

「なぁ、寒くないか? こっちに来いよ」
 秋口だというのにグッと冷えた今日は風が吹くたびに手が冷たく冷えていく。

(行きたいよ!)
 
 充は冷たく硬くなった手をポケットに突っ込んでしかめ面で前を歩く。

「顔、見せてくれないか」
 相変わらず優しい声が少し後ろからする。胸がキュッと締まる。

(俺だってお前の顔が見たいんだよ!)

 やっと両想いになって先輩と付き合いだしたというのに充は素直になれないでいた。
 今だってこうして二人で会社帰りに待ち合わせをして、わざと人通りの少ない道を選んで帰っている。
 怒ったような不機嫌そうな顔をして、顔が赤いのを秋の冷たい風のせいにする。

――学生の時から好きで仕方がなかった先輩。いつも優しく、悪ぶっていても人一倍気遣ってくれる先輩。大好きだ。

――頭一つ高い背も、優しくて艶っぽい眼差しも、好きだと言ってくれるその唇も全部。

「なぁ……充。本当に俺の事好きか?」

 充はザッと早歩きの足を止めた。
 どうやったらこの溢れる想いを伝えられるのだろう。不器用で異常な程恥ずかしがり屋なこの性格を恨んでも今は焦るばかりだ。
 とにかく誤解をされないようにクルリと後ろを振り返ると、思った以上に先輩の整った顔が近くにあった。

 途端に充の中で、それは野分けのように気持ちが弾けた。

 充はハッと息を飲むと、繋ぎ留めるように先輩のコートを掴んだ。そして気持ちを伝えるように、先輩のその無防備な唇を塞いだ。



nowaki.jpg
★版権は希咲堂の希咲慧さまにありますので、無断コピー及び無断転載はご遠慮下さいますようお願い致します。



(好きだ……好き、です……先輩)

 次に目をゆっくり開けると、驚いたように瞳を見開いた先輩がいた。
 そして先輩はゆっくりと微笑んで「ありがとう」の優しいキスを返してくれた。

 火照った顔には少し冷えた唇が何だか気持ち良かった。

END

 

201007292125424cd.jpg
希咲慧さま、素敵なイラストお貸し下さいましてありがとうございました!!!
題名もそのまま使わせて頂きました!
絵のシチュエーション場面という新しい書き方でのチャレンジが出来たように思います!
しかも久々のほのぼのRなし!!新鮮でした!ありがとうございました!

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00:02 | SS | comments (12) | trackbacks (0) | edit | page top↑

4万Hit御礼「皆で飲み会」

 ガラガラ……
 ある焼き鳥やのドアが開いて見目麗しい二人が入った。
 そしてイカツイおっさん店主の甲高い声が響く。

店主「いらっしゃいませ~」

美月「あれ?まだ誰も来てないや…」
夜「貸切なんだろ?じゃあ今二人っきりだな…」

 夜が美月の耳を舐める。

美月「ちょっ…お店の人いるからっ…あんっ」

 コツコツと上等な靴の音が近づく。

時枝「あの…早く中に入って頂けないでしょうか」
美月「あっ…すみませんっ」

 落ちついた時枝の声と氷のような表情に押されるように美月と夜は奥へ入った。

木戸「何だか小汚い店だな。俺が別のところ借りてやるからそっちへ行かないか?」
時枝「いえ。それが桔梗がここの焼き鳥が食べたいと言っていたので」
木戸「チッ」
時枝「まぁ、とにかく座りましょう」

 時枝がテキパキと全員の飲みモノを先に注文する。

夜「よぉ。アンタ、木戸さんだろ? 知ってるぜ~、コブシはやり過ぎだろー」
木戸「君は誰だ?」
時枝「あの凶器を持つ夜七、通称“ヨル”と呼ばれる方です、木戸さま」
木戸「あぁ、あれか」

夜(カチン)

時枝「プロフ絵やバナーのモデルにもなっております」
木戸「ふん…」
夜「てめぇ、タタッ切るぞ」
木戸「貴様など、この世から跡形もなく消し去ってくれる」
美月「もう、止めろよ、夜ッ。木戸さんもっ」

ガラガラ…

美月「あっ!先生!」
抱月「美月!!」

時枝「木戸さま、あちらはわざわざ江戸からいらした抱月さまです。町医者です」
木戸「おい、店主。この店で一番高いものを並べろ」
時枝「木戸さま…聞いて下さい…」

夜「おい、抱月! 美月に抱きつくな!」
抱月「会いたかった、美月…おお、夜か。元気そうだな」

ガラガラ…

「こんばんは~」

 妖艶は雰囲気の綺麗な美青年がのれんをくぐって入って来た。

木戸「弘夢ッ」
時枝「……淳平さんもご一緒ですね」
木戸「……」
時枝「……」

弘夢「あっ、皆さまもうお揃いで! あ、木戸さんも時枝さんもお久し振りです」
淳平「ほら、あっちに座ろうぜ」

 木戸が何か話したそうにするが、時枝の鋭い視線に身動きが取れない。そして淳平は弘夢を隠すように壁際へと押しやった。

タッタッタッタ…ガラガラ!

「遅くなりましたー!」

 元気のいい声と共にふわふわとした綿毛のような髪が飛びこんできた。

淳平「渡!!」
渡「先輩っ!! お久し振りですっ…弘夢さんも、こんばんは」
弘夢「あっ…こんばんは…」
淳平「元気そうだな」
渡「はいっ!」

 淳平が愛おしげな視線を渡に向け、渡も切なくてそれでも嬉しそうな笑顔を淳平に向けると、弘夢は目を逸らしてカシスオレンジを飲んだ。

木戸「弘夢、寂しそうだな。こっちへ来て一緒に飲まないか」
弘夢「あ、いえ…そんな…」
渡「ダメですよ、木戸さん! すいません、僕ビールお願いしまーす! 時枝さん、あと誰が来るんですか?」

時枝「あとは悠馬くんと美海くんを誘ったんですが、今二人はお忙しいとのこと。あとは来るなと言ったのですが……」

全員(???)

ガラガラ…

潤「こんばんはー!」

全員(小悪魔か!!!)

木戸「おお…思ったよりも可愛いな。どうだ、ジュースを取ってやろう、こっちへ来い」
夜「坊主、こっちへ来な! 唐揚げあるぜ?」
抱月「どれ、私が診察をしてあげよう」

時枝「攻めの皆さん落ち着いて下さい。彼は保護者について来て貰ってます」

美月「先生、診察って、何かいやらしいです」
抱月「どれ、私が久々に触診してやる」
夜「抱月、美月に触ったら犯すぞ」
抱月「黙れ、この歩く銃刀法違反」

美月(確かに玉も刀も持って……)


潤「僕、お兄ちゃんの隣がいいっ」
弘夢「あ、後ろにお兄さんが! 格好いいねー、まだ高校生になったばかりでしょ?」
久耶「ど、どうも……」
弘夢「あっ…淳平ちょっとこんなところで何すっ…んっ…ヤキモチ妬きっ」

 淳平が服の上から弘夢の乳首にあるピアスを引っ張る。

ガラガラ…

「遅くなりました~(・ω・)ノ」

全員(出た……変態)

桔梗「おお! 結構集まったね! 喧嘩してない?? 木戸、ビール!」
木戸「何で俺に指図…」
桔梗「いいから早く。ビール
木戸「……店主。あの変態にビールだ」
おっさん店主「ァィ(。・Д・)ゞ」

全員(あい!?)

おっさん店主「へい、お待ちッ」

桔梗「じゃあ、ビールも来たので、乾杯!」
全員「乾杯~」

桔梗「そういえばミキティたち兄弟は?」
時枝「田舎すぎて来るのに大変なようで今回はパスだそうです」
桔梗「長男は?東京でしょ?」
時枝「彼は婚姻するのに今忙しいようです」

潤「ねぇ、桔梗兄ちゃんっ! 悠馬のお兄ちゃんの馬みたいなオチンチンと夜兄ちゃんの、どっちが大きいの?」
久耶「コラッ潤!」
桔梗「それはね、潤。夜だよ」

夜 にやり

潤「わーっ! やっぱり凶器なんだねーっ」
夜「美月、嬉しいか?…って抱月とイチャついてんじゃねぇよ!」

 潤が弘夢に近づいて、目の前に立つ。

弘夢「ん? 潤くん、何? どうしたの?」
潤「お兄ちゃん、いぢめたくなる香りがする」
弘夢「っ…!」

木戸&淳平 にやり

 久耶が潤の手を引っ張って後の席に座る。

桔梗「あと誰か来れないの? 誰か電話しようよ」
時枝「祐一くんでも呼びますか」

全員「ユーイチ??」

時枝「“ジュイエ”に出て来たあの性格の悪い奴です」

全員「あ~」

桔梗「あいつ全員で縛っちゃう!?」
美月「おれ、バイブ持ってるよ……二本…」
淳平「ケツ、叩いたらどうなるかなぁ」
木戸「フィストでもしてやるか」
抱月「練り木ならあるぞ」
夜「抱月、こっちじゃあ、“ろーしょん”ってのがあるんだぜ?」
渡「時枝さん、皆さんの役割をメモしなくていいですよ…」
弘夢(ウットリ…)

潤「お兄ちゃんっフィストってなぁに!? バイブってなぁに!?」
久耶「皆きっとゲームのお話しでもしているんだろう。その中のアイテムだ。そして悪役のユーイチを皆でやっつけるお話しをしているんだよ」

桔梗「“終末のド―ロ”に出てた二人は…無理だよね? 今混沌の世界にいるから…」
時枝「ええ。無理でしょうね、ビニールテープまたぐのもやっとでしたから」
渡「“奴隷の休息”のお二人は?」
美月「ご主人の三宅くんが来るって言えば来そうだけどね?」
木戸「あのMの子は弘夢とどっちがMだろう…」

全員(考え中)

抱月「弘夢くんじゃないか? あの子はまだ開花しきってないし、ご主人に激しく感じてるけど弘夢くんは誰に叩かれても感じるし」
弘夢「ちょっ…そんなっ」
潤「ハァハァ」
久耶「どうした、潤、息が…」
淳平「弘夢…家に帰ったらお仕置きだからな」
弘夢「は、はい…」


ガラガラ……

「こんばんは、遅くなりました」

桔梗「おー!! 忘れてた!! 来てくれたんだー!?」

俊平「大正頃からわざわざ来てやったぜ!」
渡(頃、なんだ・・)
雨音「お久し振りです」
龍ノ助「こんばんは」

美月「わー! 三兄弟! 続きどうなったわけ!?」
雨音「ちょっと立て込んでて…でも色々ありました…」
夜「え!? 何かあったのか!?」
俊平「まぁ、色々と…そのうち分かると思います」
龍ノ助「……あ、夜さん、手土産です」
夜「あ! これは媚薬の雨水! 欲しかったんだよ! かたじけねぇ!」
龍ノ助「皆さまにもございます」

全員 大喜び

潤「おにーちゃん、媚薬って・・(以下略)」

木戸「しかし雨音くんの二本挿しは美月くんといい勝負だったな」
時枝「はい。美月さんはバイブ二本と二本分以上の威力を持つ夜さんの凶器を経験済みですが、雨音さんは兄弟のを二本飲みこみました。実にいい勝負です」
夜「うーむ…淫乱勝負では美月が優勝していると思うんだが…」
美月「夜のせいなんだからなっ」

桔梗「おっさん、焼き鳥んまいっ」
店主「ヽ(゚∀゚)ノパッ」


ガラガラ……

「こ、こんばんは……」

全員+店主 (さ、佐々木来た―――!!!)

潤「お兄ちゃん、先に帰ってていいよ。先生来たから」

佐々木(こ、この子が潤くんの義兄さん…)

 久耶、先に木戸の運転手に送ってもらい帰宅。

小悪魔「さて……どうしてくれようか」

全員 (潤にシッポはえた!!)

 こうして夜更けまで飲み会は続いた……。

。oOo。.:*:.。oOo。.:*:.。oOo。.:*:.。oOo。.:*:.。oOo。.:*:.。oOo。.:*:.。oOo。.:*:. 


久々の登場人物たちも混ざって皆で飲んで来ました(笑)
結局佐々木はあの後、皆の前で潤にいいようにされてました~(笑)

4万Hitあっという間で本当に嬉しいです!そしてビックリでした!
本当にいつもありがとうございます!!
御礼だっていうのにこんな記事でスミマセンです m(_ _;)m
前回の3万Hitのキリリクが続いてますのですみません~!
次の5万に募集出来たらしたいと思います!
今回は御礼の言葉だけで失礼致します!
ありがとうございました!!これからも頑張ります!!
ではでは皆さまへこの愛が届きますように!

A LOT OF KISSESSSSSSSSSSSSS & HUGSSSSSSSSSSSSSS !!

02:19 | SS | comments (11) | trackbacks (0) | edit | page top↑

万華鏡-現代祭りに咲く-1

 「この辺一緒に来た事ないだろ?」
そう夜に言われて美月は渋々着いて行った。日の長い夏時間は暫く経たないと暗くならない。
ポツリポツリと、行灯が灯るに連れて男色楼も華やかになってくる。
 時間の空いた二人は珍しく散歩に出ていた。散歩と言えば、普通は夕日の見える川沿いや珍しい土産物の立ち並ぶ隣町の方へ足を延ばすなどを考えるが、夜の散歩と言うと男色楼巡りになる。
 別に一緒に中に入る訳ではないのだが、外から様子を見て回るのだ。
(ったく・・何でコイツはこうなんだ・・)
 路地を通る旅に可愛らしい色子たちが夜に声を掛けては頬を染める。中にはうっすら涙を浮かべて言葉も発せられない子もいた。
「おい、夜。お前、本当にこの子たちとヤってないんだろうな?」
「してねぇよ。入らねぇもん」

(入ら・・・まぁ、それもそうか。)

「ったく、涙浮かせるような事って何したんだよ一体・・」
夜が色気たっぷりの笑みを浮かべて美月の唇に触れてきた。
「気になる?」
夜の親指が美月の口の中に押し込まれる。
「んっ・・」
どうしたらいいか分からず、人前で恥ずかしい気持ちと相まって視線と首をそっと逸らして逃げるが、舌は反射的に夜の親指を味わってしまう。だが夜の親指は非情にもヌルリと美月の熱い粘膜から抜け出て、夜の口元へと舞い戻っていった。
「誘うなよ、こんな所で」
夜は薄ら笑いを浮かべながらその親指に自分の舌を絡めて見せた。その妖しいまでの艶めかしさにドキリとする。そんな美月の心臓の様子などお構いなしに、まるであざ笑うかのようにカランコロンと湿り気の帯びた下駄音を響かせて夜は先へ進んだ。
 暫く歩くと見慣れない町並みへ入った。どこか上品な茶屋の立ち並ぶ中で、一軒とても高級な雰囲気のいい茶屋が見えてきた。
「ん?あれは・・」
夜の視線の先を追うと、店先に異様に人目を引く二人が並んで立っていた。
「あれァ、有名な月島藩の若と色子じゃないか」
「何、知り合い?」
「いや、あの若の父君ってのが江戸で10年に一人と謳われる程の剣の達人なんだ。俺も剣を嗜んでたから知ってんだよ」
「え!夜、剣が使えるの?!」
 夜が人斬りをしていた事など知る由もない美月は心を時めかせる。
「まぁ、俺のは専ら喧嘩用の剣だがな。すんませーん、月島彰吾さんですよねぇ?」
 喋ってる途中で夜が突然、カランカランと人を小馬鹿にしたような下駄の音を鳴らして二人に近づいていった。
「よ、夜!?」
 美月はそれに驚いて夜を追ってパタパタと慌てて駆け寄った。
如何にも近寄り難い高貴なその月島彰吾と呼ばれた男に、どうして夜はああも普通に魚屋のオヤジにでも話しかけるように出来るのか、美月は小さな溜息をつくと同時に夜が最悪の言葉を放った。
「俺は夜ってモンでさァ。ただの町人です。そちらの方とはデキてるんで?」
 そのアホ丸だしの無礼な夜に対して男は刀に手を置くのが見えた。
 美月の顔が青くなった途端、真っ赤になってとうとう紫がかった。
「ちょっ・・と、夜、失礼だろうが!」
 夜の突然の奇行に驚いた美月は暴走する夜の元へ脱兎の如く走って、夜の袖口を掴んだ。
「失礼しましたー!!行くぞ夜!!」
「あっ・・美月!何すんだ!今せっかく人が話しかけてるってのに!!」
「うるさい!」
 美月は大急ぎで夜のデカい体を引っ張って元来た道を帰って行った。

「おい、いい加減袖を引っ張るのはよせ、美月」
「うるさい!もうこの辺からお前を連れ出さないと・・ッ・・なっ!?」
 美月が夜の袖口を引っ張っていると、夜は急に美月の首根っこをガッと掴んで動けなくしてしまった。
まるでネコを一発で黙らせる方法のようだ。強ち間違ってはいない。
「そんなに心配か?」
 ニヤついた顔で聞く夜の側を、通りすがりの人が祭りの話をしているのが耳に入った。
 そこで美月はふと現代もそろそろ祭りがあるのを思い出した。
「夜!そういえば現代もそろそろお祭りがあるんだけど・・一緒に行かない?」
 掴まれていた首はそっと離され、夜の顔が幼く破顔した。
「そらァ面白そうだ。行きたい」
 美月はその夜の笑顔につられて無邪気な笑顔を作ってしまうと夜に道端で容赦なく唇を塞がれた。



<<本編1話はこちらから     次へ>>

*次へ>>を押していって下さると最終話まで公開されております。
お蔵入り小説を少し改訂してUP致しました。
一度に最終話までUPしたので長いと思いますがチラ見して頂けると幸いです(´∀`*)

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ソォーッ[岩陰]д・) ヨカッタラ、キヨキ、イッピョーヲ・・ 

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万華鏡-現代祭りに咲く-6最終話

 美月は気だるい身体をベッドから下ろして、窓から漏れる幻想的な光に吸いこまれるようにベランダに出ると、四角い空間があった。
 確かこのホテルには夢のような箱庭があった事を思い出した。     
 何となくこの先の事を考えて眠れなくなってしまった美月は大きな牡丹の模様がある赤い着物を素肌に直接通した。
 先程まで自分を散々啼かせていた人は、その寝顔すらも欲情させるように眠っていた。
 夜の肉厚の乾いた唇にしっとりと美月は唇を擦り付けた。ギシリとベッドを軋ませて降りると、その足で大きく肌蹴た着方も気にせずに長い着物を引きずるようにして廊下へ出た。

 廊下の端に、箱庭だけに続く専用の階段があった。トントンと軽い音を立てて降りると、長い着物も美月の足首について行くようにスルスルと階段を降りて行く。
 このホテルに1階の部屋は存在しない。その空間は箱庭が作られている為、箱庭のみを見に来る外部の客は、エレベーター横に備え付けられている機械に料金を支払わなければ1階でエレベーターが止まる事は無い仕組みになっていた。

 扉を開けるとそこには美しい別世界が広がっていた。
 空を見上げれば絶え間なく煌めく星々が頭上を覆い尽くし、ポッカリ浮かぶ大きな満月は手が届きそうな位置にある。四角い空間は区切りが見えぬ程に広がっているように感じた。
 春風を思わせる温く優しい風が美月の素肌を撫でては通り過ぎて行く。
 真ん中にある池には薄桃色の睡蓮が浮かび、入ってきた扉を囲むように薔薇のアーチがこの空間に迷い人と誘うように咲いていた。
 周りは辺り一面多種多様な花々が咲き乱れて月明かりに浮かぶ花の海のようだった。
 椿、桔梗、百合、紫陽花、菫、・・。名も知らぬ、見た事もない花たちはそれぞれがお互いの彩りを引き立て合うように咲き誇っている。
 
 耳を澄ませば夏を思い起こす涼しげな鈴虫の音が心地よい音楽を奏でていた。植物の多いこの空間は目に見える程澄み切っていて、思わずスゥッと空気を吸い込むと、同時に甘い花の香りが肺に満ちて自分自身も花の一部になってしまう気がした。
 大きな牡丹模様の真っ赤な着物で歩く美月は違和感なく花たちの中に溶け込んでいた。
 
 誰もいないその場所で、満月に手を伸ばしてクルクルと舞った。ヒラリ、ヒラリと舞いあがる赤い着物は牡丹の花びらのように見える。それはとても妖艶で美しかった。
 ふと止まって月を見る。

(夜を照らす月に、俺もなれるかな・・)

『美しい月を抱く為に出会ったんだよ。だから抱月なんだ』

 同時に抱月の言葉も脳裏に響く。

(俺の心が求めたのは、夜だ。そうだよね?)

 万華鏡の瞳の中に月色が輝いた。

* * *

「じゃあ、帰るか」
「うん」
 こうして2人は元いた江戸へと帰った。美月にしてみれば、帰るのは現代である筈なのに、いつの間にか帰省する感覚がすり替わっていたようだ。

「面白かった。ありがとうな、美月」
 いつになく大人っぽい瞳の夜が優しく美月を見つめると、少し照れてしまう。
「うん。いい思い出になったね」
 まだ眠っているような朝焼けの町中で突如姿を道端に露わした二人はそっと口付けを交わした。
 一夜の幻想的な思い出は二人にとって宝物になった。
 江戸の朝日も、さっき見た現代の朝日と同じように眩しくて温かい。
 約300年の時を超えた朝だというのに変わらぬ太陽の光に、その時空の差の短さを思わされるようだった。

END


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お蔵入り小説でしたが最後までお読み下さいまして、
どうもありがとうございましたm(_ _)m

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万華鏡-現代祭りに咲く-5

☆18禁です

夜の凶器は暴れたくてビクビクと勝手に動くと、美月がそれにしゃぶり付いてきた。
「うっ・・はぁ・・美月・・もっと、強く・・全部口に入れてくれ・・」
 少し苦しいのを我慢して、美月がディープスロートをした。それでも夜のを半分飲めるくらいだ。美月は残りのペニスを両手で掴んで扱きながら口内と喉奥を使って夜のペニスを刺激した。
そのあまりの気持ち良さに夜もジャラジャラと鎖を揺らして歯痒そうに揺れる。そして目の前で揺れる美月の美味しそうなアナルを見て勢いよく上半身を腹筋を使って起こし、タイツの上から舐め出した。いくら強く舌先を入れ込んでも一枚の布地が邪魔をする。
「あんっ・・ああっ・・夜っ」

 歯痒い感触は美月も同じようだ。イラついた夜はタイツを歯でビリっと噛み破いて、生のアナルにヌルッと舌を入れ込んで掻き回した。
「ああんっ、ダメっ・・破いちゃ・・ああっ、舌が入っちゃうっ・・入っちゃうぅんっ」
 美月は夜の入る舌を止めようと手を後ろに回すが、別の生き物のように動き回る夜の舌に美月の指が触れると、我慢出来ずに一緒に自分の指も入れ込んでしまった。
「あっ、あっ・・ゆび・・入れちゃっ・・たぁぁ・・きもち・・よお」
美月は夜と一緒にそこを解した。ヌルヌルと動き回る夜の舌が美月の指の間を縫って気持ちがいい。
 ヌチュッと夜の舌と自分の指を抜いた美月が夜の方へ顔を向けて跨る。そして側にあるローションをダラダラとヒクつく夜の極太ペニスに垂らした。

「欲しいのか?」
「欲しいっ」
「なら外せ」
「や!自分で入れるっ」
「チッ」
 ゆっくりと跨った形で夜のペニスをアナルに入れ込んでいくが、やはりすんなりとは入らない大きさだ。
「ふ・・ぅんっ・・あ・・ぅ・・きつ・・」
「だから・・入れてやるって、俺が・・」
「やだっ」
 我儘を通す美月に再度「チッ」と舌打ちした夜がグンッと腰を突き上げた。
「あああああーッ」
「な?入ったろ?」

 勢いよく入った夜のモノの衝撃で鈍痛が襲い、そして徐々に快楽へと変換される。一瞬ボーっと意識が飛ぶが、下から突かれる次の衝撃で現実へと引き戻された。
 このままではまたリードを奪われてしまう。そう思った美月は夜の動く腰を両手でベッドに押さえつけるようにして自分で腰を上下に動かした。
「あっ・・あっ・・あんっ・・すご・・いっ・・おっきぃ・・おっきぃ・・」
 グッチャ、グッチャと結合した部分の粘着音をわざと響かせるように、美月はゆっくりと上下に腰を動かす。その出し入れされる部分を美月と夜はじっと見ていると、どれだけ淫乱で背徳的な行為を行っているかを自覚して興奮が増す。
「美月・・すげぇやらしい・・はぁ・・」
 赤く浮かび上がる美月の乳首とペニスの形を布が明白にさせている。

「美月、下、破いて・・中見せて」
 夜に言われた通り、美月はペニスを押さえつけるタイツをその部分だけビリビリと破ると、赤く腫れたペニスが激しく動いた。美月が腰を上下に揺らす度にペニスはバチバチと自分の腹と夜の腹にぶつかり、透明の液体が飛沫をあげた。
「いやあああっ・・きもち・・きもちぃっ・・イクイクぅううっ」
 興奮した美月は勝手に自分の気持ちいい所に夜のペニスを突き挿して中でオルガズムを引き起こしてしまった。グンッと仰け反った美月のしなやかな上半身はビクンッビクンッと反応した後、夜の胸に倒れ込んできた。

「おい・・」
「ごめ・・イっちゃ・・た・・」
「分かったから外せ」
 力のない身体で夜の枷を外すと、牙を剥いた夜は美月に襲いかかった。力の抜けた美月はあっけなく組み敷かれ、夜の凶器をぶち込まれる。
「ひゃあああッ・・も・・もうダメっ・・」
「うるせぇ!散々好き放題やりやがって。俺はまだイってねぇんだよ!」
 美月の身体をタイツの上から掻き毟る様に破きながら高速のピストンを打ち込んできた。

「う・・ああああッ・・はや・・い・・あああッ・・はや・・過ぎるよぉおお」
 夜の高速でペニスを打ち込む衝撃で美月の叫び声にビブラートがかかる。
「いやあっ・・またっ・・またイっちゃうよぉぉぉ・・あああーッ」
 夜は美月の中に何度も何度も射精し、タイツもビリビリに破かれ、その上にも射精をされ、美月は全て内部だけでイかされ続けた。



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万華鏡-現代祭りに咲く-4

☆18禁です

「夜、あれは?」
 美月の視線の先を追った夜がニヤリと笑った。
「あれがそうか。お前、前に色々な服に着替えるの好きだったから、そういった備え付けのある部屋を選んだんだ。見てみるか?」
 美月はベッドを降りると、赤いふかふかの絨毯の感触に驚く。その上を歩いてクローゼットまで行き、鏡の扉を開けるとそこには小部屋くらいの広さの中にぎっしりとあらゆる服があらゆるサイズで揃っていた。

「すごい!!」
 興奮した美月がサクサクと服を見て行く。チャイナ服から軍の服、制服から女物の服までなんでも揃っていた。奥にはご丁寧に手錠や玩具まで一色揃えてある。
 美月が夜に似合いそうな服を物色している間に夜も目についた一枚の不思議な服を手に取った。
 興奮した顔で美月が大量の服を手にベッドに寝転がる夜の所へ戻ってきた。
「見て!執事とか軍曹とか、ビキニとかバーテンとかスーツも持って来ちゃった!!着てみて!!」
 余程こういうのが好きなのか子供じみた興奮をする美月が可愛くて夜は思わず笑いが込み上げてくる。
「俺も一つ面白そうなものを持って来たんだ。これ、着て見せろよ」
 ヒラリと目の前に置かれた薄い布は白く半透明な全身タイツだった。

「な・・なんだよ、コレ!こんなのあったのかよ!?で、何で俺がこんなの着るんだよ」
「俺の為」
 当たり前の事を聞くなとばかりに上から目線の夜に言葉が出なかった。
 だがここは現代。ここはいつものリベンジをするべく美月の心に闘志が湧いた。
「じゃあ、お互い着替えよう。夜は、取り敢えずコレね。」
「おい。服じゃねぇじゃねぇか・・何だこの・・小さな布は・・」
 夜は三角の蛍光の黄緑色のビキニを不思議そうに指で摘まんで見ていた。
 無理だと言う夜に無理矢理履かせた美月は自分も夜に指定されたタイツに着替えると、突如夜に飛びついてベッドに押し倒した。
「おっ、何だもう興奮したのかよ?・・それにしても・・すげぇなソレ・・」

 夜の上にいる美月は素肌に半透明なタイツを着ていた。
 うっすらと全てが見え、乳首の突起の形も性器の形も全て浮き彫りになっていて裸よりも厭らしく見える。
 夜が早速弄ろうとした手を美月がサッと手錠を掛けてベッドに備え付けられていた固定具用の鎖に繋ぎ留めて夜の動きを封じた。
「猛獣と凶器の捕獲完了っ」
 長さがある鎖はその手は不自由だが身体をひっくり返す事は可能だ。足も同様に繋ぎ留めた美月はニヤニヤと怪しい笑みを浮かべていた。
「復讐ってか?」
「まぁね・・」
 カチャカチャと黒皮の首輪を付けると、まるで鬼畜に囚われた美しい男という風に見えてくる。
 心なしか、若干悩ましげに見える夜の表情は美月をそそる。
 美しい裸体に奇抜な蛍光色の小さなビキニは異常にモッコリと収まりきらない夜の性器を際立たせていた。
 ここに寝転がる男は自由がきかない。自分が好きなようにしていいものなのだという気持ちが美月を異常に興奮させる。

 ツルツルした感触のビキニの上からまだ柔らかい感触の凶器を撫でまわす。温かくて柔らかくて気持ちが良い。 それに頬ずりしていると、夜のペニスが少しずつ盛り上がってきた。ビキニの上からそこを舐めまわして爪や歯でカリカリ引っ掻いていると、「んっ・・」と艶めかしい声が頭上から聞こえてくる。あっという間に巨大化した夜の凶器はビキニを押しのけ外へと出てきてしまった。
 触っていると玉の方も収まりきらずに両側から出てきてしまっている。
「あぁ・・出てきちゃった・・」
「しょうがねぇだろ。んなキチキチのもの履かせやがって。それよか早く解けよ。我慢できねぇ」
「ダメだよっ今日は俺の好きにするんだから!」
 そう言って美月は夜の上に跨って自分の立ちあがったモノを夜のデコボコした腹筋に擦り付けた。白いタイツはみるみるうちに美月の汗で透明度を増す。
 美月の鈴口から流れ出る体液で性器はハッキリとその姿を曝け出してきた。
「あぁんっ・・夜ぅ」
 美月は夜が動けないのを良い事に、好きなように夜の身体に自分のペニスを擦り付ける。そんな美月に夜の我慢も限界を迎えるが、一向に手錠を外す気配がない。

「おい・・もう、無理だ・・外せ、美月・・」
 美月は蕩けた顔で夜の胸の上を反対に跨り、尻を夜の顔に向けた。
「欲しい?ねぇ、ここ欲しい?」
 目の前にうっすらと半透明の美月のアナルが見える。夜は生唾をゴクリと飲み込んだ。



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万華鏡-現代祭りに咲く-3

火照った身体を引きずる様にして美月は町中にあるホテル街へ夜という江戸人を連れて行った。 
煌びやかでどこか暗さのある怪しい場所に、欲望のはけ口の宿は軒を連ねて存在した。
 お城のような大きなホテルもあれば、それこそ江戸でよく見かけるような和風の場所、温泉宿風のモノから一流ホテルのような佇まいのものが沢山あった。

 中でも夜が興味を引いたのは、竜宮城のような大きなホテルだった。ホテルの真ん中は箱庭の空間になっている有名なホテルだ。 
外観をほんのりライトアップさせているので、それがまた別の国に来たような幻想的に浮かび上がっている。別の国というより、別の世界と言った方がしっくりとくるかもしれない。
 また、そのライトの中に水の泡が上に登るような演出もされている為、自分たちがまるで海の中にでもいるように思えた。

 2人は、その別次元への扉の前へ立つと、その扉が迎え入れるかのように静に両サイドへ開いた。外観のイメージを裏切らない広いエントランスを入ると、ふわふわとしたクリムゾンカラーの絨毯が敷き詰められていて高級感が漂っている。
 すると目の部分に仮面を着けた執事が部屋の案内を持って挨拶に来た。
「ようこそいらっしゃいました。今宵は客様方でお一部屋で宜しかったでしょうか。」
「あぁ、はい」
美月は恥ずかしさに一人で赤くなった。男同士でホテルへ入るのは初めての経験だった。
「お待たせいたしました」
メニューのような物を渡されて中身を開くと、各部屋毎の写真とサービス、値段などが詳しく書かれていた。
縄の部屋や、ロリータ調の部屋、お姫さま系の部屋などあらゆる趣向にあった部屋が選べるらしい。
「一応各種道具は揃ってるらしいな。何だこれは?」
 夜は見た事のない道具に反応した。
「あー、それは大したものじゃないから気にする事ないよ!」
 美月が夜の気を逸らそうとする。
ドキドキしながら吟味する美月を無視して夜はさっさとお目当ての部屋を見つけて執事に勝手に「じゃあここで頼まァ」と言いつけてしまった。
 仮面の執事はご丁寧にもこの風来坊にお辞儀をしてはお会計をする為に裏へと消えて行った。
「ちょっと!!夜、俺に相談しないで何勝手に決めてんだよ!?」
 本当に自由奔放な男だ。
「いいじゃねぇか・・固い事、言うなよ・・」
 しっとりとした声と共に長い指が美月の横髪に挿しこまれてゾワッと身体が粟立った。
「もうっ・・」

 「チェックアウトは昼の12時でございます。ごゆっくりお楽しみ下さいませ。」
各種の部屋の代金を払ってキーを貰うと、仮面の執事はそう言って口角を上げた。普通は朝10時とかのチェックアウトだが、ここはサービスがいいのか、昼までゆっくり出来るようだ。
 10階へ上がると、長い廊下を歩いて目当ての部屋の前へ辿り着いた。
 美月は緊張してドアに手をかけると、夜に後ろから強引に押し込まれてしまった。

 美月は部屋に入ると更に緊張が身体中を走る。カチャリと重い扉が閉まる音を聞くと、同時に全神経が後ろに立つ夜の気配に向く。
 夜の目の前には先程から触れたくて堪らない美月の細い項が真下にあった。ドアが閉まるや否や、夜は美月の身体を後ろからひったくるように抱き締めて項に吸いついた。
「あっ・・こんな所でっ・・痛・・いっ・・あっ」
突然後ろから激しく抱き締められ項を痛いほど吸われると、ビリリとした電流にも似た興奮が走り、膝に力が入らなくなった。
「我慢できねぇ」
 美月の浴衣の合わせを左右に引くと、男特有の平らの胸に小さな乳首の粒が剥き出しになる。夜にはそれが逆に淫靡に感じた。そして男らしからぬ立ち上がった乳首を後ろから両指先でクニクニと潰してやると、いつもより少し甘ったるい声が部屋に響いた。
「こんなに立ち上がらせて・・色も赤いし・・それにこんなに硬い。厭らしいな、美月は」
 夜と美月は一緒にその夜の指の動きを見つめる。夜が美月の乳首を指の間に挟み引っ張りながら乳腺の殆ど発達していないその胸を揉む。
 感度の良い美月は膨らみのない胸でさえも異常に感じる。
「ああぁああっん」
カクンッと膝の折れる美月を抱きかかえてベッドへ運ぶ。中国式の豪華なキングサイズのベッドは硬くも柔らか過ぎもせずとても寝心地が良かった。改めて見る部屋の内装はどこか中国の皇帝の部屋のように思わせるようなデザインだ。そして、広い部屋の壁に備え付けられた大きなクローゼットが目に入った。クローゼットというよりは鏡でできた別の部屋への扉のようだった。



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万華鏡-現代祭りに咲く-2

☆18禁です

「久し振りに来たなぁ。何だ皆江戸と同じような格好してやがる」
「お祭りだからね。浴衣とか着るんだよ」
 久々に現代へ来た夜は現代の祭りの雰囲気を堪能していた。今回はお祭りという事もあり夜の着流しは浮いてはいないが、若いのに異様にしっくりくる姿にすれ違う人も振り返る。

「何だあれは」
 夜がある店の前で止まった。そこは屈強な男たちが異様な熱気を発していた。何故か毎年恒例となっているパンチングマシーンで、350ポイントを叩き出すと賞金3万円が貰えるというものだった。だが、このマシーンで毎年賞金を貰える人が一人いるかいないかというかなり難易度の高いものだった。
「あれで強く殴ると金が貰えるのか?」
「え、うん。何、夜もしかして挑戦すんの?!」
「ああ、ちょっと稼いでくる。お前に金を出させているのが癪だ。」
 そう言って夜はプロレスラー並の男たちの後ろに並んだ。
「無理だと思うよ~。だってこんな強そうな人たちだって300ポイントいったら凄いって歓声が起こるんだよ?」
 そうこうしているうちに夜の番が来た。周りの輩は、こんな自分たちに比べたら細っこい若造が格好つけて無理に決まっているだろうという目つきでニヤニヤと好奇な視線を集めていた。
「では始めて下さい。2回挑戦出来ますからね」
 夜は、履いていた下駄を足で脱いでカランカランッと放った。
 「ファイッ!」というマシーンの掛け声で夜が腰をしなやかにギュンと捻って拳を引き、もの凄いスピードでマシーンを殴り付けた。
 ガシャ――ン!!と出たその音は今まで発せられたどの殴り音よりも鋭く壊れそうなものだった。
「よ、400ポイント・・400ポイント出ましたーー!!」
「うおおお――ッ!!!あの兄ちゃんスゲー!!!」
 周りは信じられずどよめいた。夜は「わりィな。かたじけねぇ」と言って、ちゃっかりお金を頂いて逃げ去るようにその場を美月の手を引いて去った。

「夜、凄いね!強いんだね!」
 美月は顔を紅潮させて夜の男らしい横顔を見る。夜の勇姿に惚れ直した美月はうっとりとした眼差しを斜め下から夜へ向ける。
「俺、こう見えて喧嘩にゃあ負けた事ねぇんだ」
「へぇ。そうなんだ」
 美月の瞳は完全に夜を憧憬したものになっている。
「それに殴る時にコツがあんだよ」
「コツ?」
「あぁ。要は腰の捻りだ。それに、俺の腰が強いの、お前が一番よく知ってるだろう?」
 ニヤッと笑った夜の顔で、脳裏にいつも夜に壊れそうな程強く臀部に打ち付けられる夜の腰を思い出して顔を赤くした。
「ばか・・」
 そこからは夜が全て自分で取った賞金の金で美月の分も払ってくれた。

* * *

 花火の見られる絶景スポットとして山の境内のある場所まで移動した。ここは穴場で多くの人がごった返す事は無い。
 ヒュ~・・バーン、バーン・・と花火が既に打ち上げられ始めて境内の上に座った2人は空を見上げた。
 目の高さには花火の花が咲き乱れ、眼下には家々の明かりがまるで地上の星空のように散りばめられている。
 花火がどんどんと色々な花の形やアニメのキャラクターなど現代ならではの形を作って行くと、夜も関心をしていた。周りで一緒に見ていた人たちは境内近くから離れ、花火に近づいていった。
「綺麗・・。なぁ、俺たちももっと前に行って・・んッ!んんッ!!」
 話している最中に急に夜が後ろから美月の口を手で塞ぎ、声を出させないようにすると、素早く境内の裏側へと引きずって拉致した。
「はぁ・・何すんだよ!せっかく花火見てたのに!!んっむ」
 今度は話している最中に、今度は唇で塞がれてしまった。

(やだ・・人がいるのにっ)

 ダメだと思っても余計に力が入らない。そして美月の悪い癖が出てきたようで、他の人たちを意識すればする程に身体が興奮してくるのだった。
 境内の段の上に美月を座らせ、夜はその下に降りて立つと、ちょうど夜の鳩尾辺りに美月の下半身がくる位置になった。
 夜の手が美月の下半身に掛る浴衣をめくると、中から何も付けていない美月の性器が露わになった。
「ははっ。やるなぁ、美月。ずっとこのままだったなんて。」

―淫乱だなぁ?

 夜の目がそう言った。
 美月は少し恥ずかしそうに両膝を立てて顔を下に向けた。美月は頬を染めながら、自分の立ち上がった性器を両手で掴むと、夜に見せつけるようにゆっくりと指先だけで摩るように刺激した。
「夜・・んっ・・どう・・すんだよ、これ・・もう、こんなだよ?」
「お前、本当に誘うの上手くなったなぁ?」
 夜はゆっくりと舌で自分の唇を舐めて濡らした。
「・・でしょう?」
 美月が珍しく挑戦的に夜に笑いかけた。
 その瞳の中はここからは見えない筈の花火が舞っている様に、妖しい色の煌めきが美月を一層妖艶に見せていた。それを見た夜はゾクッとした。

 夜は腰を屈めて美月の両手をどけると、噛みつく様に美月の性器をしゃぶった。その夜の舌の動きで美月は気が違いそうな程の快感を得る。
「ああんっ・・あはっ・・やっ・・いいっ」
 既に声は抑える気も失せているのか、わざと気付かせようとしているのか、美月の露出の気が出てきていた。
 すると、境内の中から僅かに聞きなれない喘ぎ声が聞こえてきた。
 「ああっ・・だめっ」
 夜と同じような考えのカップルは他にも居たようだ。

「ほぅ。あちらさんもお楽しみのようだなぁ」
 今度ははっきり聞こえた女の声に夜はニヤリとした。
「そちらさん、今何してんの?」
 突如夜が傍にいるであろう他人に質問を投げた。一瞬声がシンと治まり、驚いているようだったが再び攻めていた男の声が聞こえてきた。
「今コイツの乳首を弄ってやっているよ」
 相手も結構な物好きらしい。
「お前も今俺に何されてるか、あいつらに説明してやれよ美月」
 そう言って思い切りペニスを吸いこまれた。ジュプジュプと厭らしい音が花火の爆発音に混じって耳を刺激する。男同士の声にモノ好きなカップルの影が覗き見てくるが、それは美月にとって逆効果だ。
「はぁああんっ・・・舌がぁ・・すごい・・動い・・てぇ・・ああんっ」
 夜が自分の中指を舐めて一本、美月の後孔に挿した。
「あっああっ・・指、お尻に・・挿されたのぉ」
「お前、他人に淫乱なのバレたなぁ」
 夜がさもおかしそうにクスクスと可愛い顔をして笑った。そんな夜を可愛いと感じると、美月はまた興奮した。
美月はエスカレートしてきた夜と美月はどこか宿の取れる場所へ移動しようと、ホテルへ行く事になった。



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「テレビの国のしたたり桜」番外編「真夜中のパーティ」第3話

アドさまとの90001Hitコラボ企画

「真夜中のパーティ」第3話

☆18禁です。

「右近さん、ボクのここ、もうこんなんだよ・・んんっ」
 ミチルは右近の顔の前で見せ付ける様に自分の小猫ちゃんを扱いて見せた。
「起きないかな・・」
そうつぶやいたミチルが右近の太腿を跨いで、自分のモノと右近の性器を一緒ににぎって扱き出した。

桜は少しこの状況に慣れてきたのか、さっきよりも大胆に瀧の口内に柔らかな舌を入れ込みながらミチルの方にお尻を向けて四つん這いで夢中で自分のを扱いた。
「桜ちゃん、丸見えだよ」
ピンクの美味しそうな蕾がミチルの目の前で揺れている。
ミチルはそれをペロッと舐めた。
「んあっあんっ」
桜は「止めて」と言えない程に敏感にソコが感じてしまった。

「美味しいよ・・桜ちゃん・・はぁ」
「やっやっやあん・・ソ・・コ・・」
「ん?ここがいいの?こう?」
ミチルがクリッと舌を動かすと桜がビクッと強く反応した。
「あっああっ・・イっちゃいますっ・・イっちゃ・・ううぅっ」
「んんっ桜ちゃんっ・・ボクもっ・・ボクもぉ!」

ミチルが自分と犬飼のをいっぺんに扱きながら激しく腰を前後に揺らした時、突然ミチルがひっくり返った。
「わあっ!」
びっくりして振り返ろうとした桜も視界が突然反転した。
「おいおい。俺たちが寝たフリしてるのをいい事に何すごい事しちゃってるわけ?」
起き上がった瀧がニヤつきながら言った言葉に桜は更に頬を染めて涙目に謝った。
「ごっごめんなさい!つい・・」

「ちょっと!右近さんたち、起きてた訳?!何だよぉ、もう!うこんさんのうんこー!瀧さんのおしっこー!」
ミチルが喚く。
「確かに俺は桜のオシッコが好きだが・・」
瀧がそれに普通に答えて桜が顔を益々赤くさせる。
喚いたたミチルが得意の猫パンチを犬飼にしようとした手を右近が凄い力で床に押さえつけた。

「痛ッ・・う、右近さん・・?」
いつになくいつも優しい右近の顔つきが変わって獲物を捕らえた獣のような目を向けていた。
「ごめん、ネコちゃん、もう限界」
「ちょっ・・右近さっ・・ああんっ」
右近は鬱陶しそうに上半身だけ脱ぎ捨て、ズボンも少し下げただけで、ミチルのアナルに唾液を絡ませた太い指を入れ込んだ。
「ああんっ・・う・・こんさ・・ああんっ」

「桜、俺も限界だから」
そう言って瀧が後ろから桜に覆い被さってきた。
桜は瀧に耳を熱い舌で嬲られながら指で解される。
「ああっ、瀧さん!ダメっ、恥ずかしい・・ですっ」
瀧は逃げようとする桜の尻たぶをギュッと掴んだ。
「逃がさないよ。恥ずかしい?犬飼たちを見てみろ」

右近は今にもミチルの中へ入ろうとしていた。
「さっ桜ちゃんっ」
右近に押し倒されて仰向けになったミチルが桜の手首を掴んできた。
桜の後孔に瀧の熱いマグナムが押し付けられる。
桜がミチルの手を握った。
二人の今にも犯されようという可愛い子同士の手を繋ぐ姿は妙に艶かしかった。

「金子さんっああっ、入っちゃうっ・・入っちゃうよぉ!」
「僕も・・右近さんのが入ってくるっ・・ああんっ!」

瀧と右近は同時にネコ二匹のそれぞれの中へ肉棒を挿し込んだ。





<<前へ   次の最終話へ☆アドさま宅へワープ♪>> 

アドさま、この度は御忙しい中こんな貴重な体験をさせて
頂いて本当に楽しく書く事ができました!
どうもありがとうございました!!
しかも大好きなネコちゃん桜ちゃんたちを書かせて頂けて
本当に嬉しかったです!
また好きなだけエロ画像の見られる環境が整いましたら(笑)
改めてお礼のメールを送らせて頂きます。

また、読み苦しい文ではありましたでしょうが、読んで下さった皆様
にも感謝を致します。
どうもありがとうございました!!

そして画像・・うちにも貼りたかったのですが、さすがに画像は万国共通で
分かってしまうのでネカフェでのUPロードは断念致しました;;
ですので、私の色なし手書きで非常に申し訳ないイラストですがアドさま宅で貼って頂けたので、
年齢を確認の上、ご覧頂けたら幸いです♪


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「テレビの国のしたたり桜」番外編「真夜中のパーティ」第2話

※第2話は紹介記事の下にUPしてあります☆

先月アレキサンドライト別館アリアケアドさまのお宅で奇跡的に90001というキリ番ニアピン賞を頂き、私のエロリクエストを聞いて下さいました!
そして、あろう事かアドさまにリレー式で書いてみませんか、というお誘いを頂いて大きな不安を抱きながらも書かせて頂く事に致しました。
アドさまの沢山のファンの方々に果たしてご満足頂けるものが書けるのだろうか・・。
漢、桔梗、イかせて頂きます!

今日から二日間アドさまとコラボ企画を同時UP致します!

一日目:アドさま→第1話
    桔梗  →第2話

二日目:桔梗  →第3話
    アドさま→第4話(最終話)


の予定でUP致します。
拙文でアドさまの書かれる可愛らしいものとは、程遠いものですが大目に見てやって頂けると
嬉しいです(汗)

知らない方はあまりいないかもしれませんが、簡単に登場人物の説明をさせて頂きます!

こちらのお話は、アリアケアドさまの書かれるの「テレビの国のしたたり桜」番外編でございます。

以下の文は「テレビの国のしたたり桜」第一話から抜粋致しました。

<登場人物>

 ★世界のサンズ株式会社、テレビ部門では大ヒット商品を飛ばして理系の学生にとっての憧れの職場。そこに配属されたばかりの水之江桜(みずのえさくら)22歳。
 全体に色素が薄く、それなのにふっくらした頬と綺麗な指先や可憐な耳たぶがほんのり桜色、黒い髪はサラサラと大きな薄茶の瞳はうるうると少女の雰囲気に名前まで桜だが、れっきとした理系男子だ。
入社早々、その頼りなくも色っぽい風情から「滴り桜」と命名された。

→この桜ちゃん、めちゃんこエロ可愛い!!
そしてなんと桜ちゃんの乳首は大きくてピンクで丸いんです!(*´Д`)ハァハァ 
そして桜餅のようなイイ匂いがする・・その匂いに皆クラクラきてしまいます!
無意識に煽る天然のエロ可愛さに股間をギュっとする彼!(笑)


★桜に大声で呼びかけたのはテレビ部門の王様、瀧龍之介(たきりゅうのすけ)30歳。
開発したブラック&ホワイトのテレビが世界的なヒットになって大所帯のテレビ部門の部長に就任。
「小回りを効かせたいから」と、えりすぐりの精鋭3人(と、瀧は言い張る)と特別室で新製品の開発にいそしんでいる。

→瀧さん、通称タッキーさんこそが、桜ちゃんを相手に年中股間をギュッとしているマグナム級の立派な股間の持ち主。
格好イイったらありません!
テレビの国の支配者であり、天才だけにスケールの違うちょっと変わった性格の両面を持ち合わせていて、
それでいて面白い!桜ちゃんの天然エロキューンスパークにやられております。


★桜の三つ先輩で、おもにデザイン担当の金子ミチル(かねこみちる) 通称ネコちゃんだ。
大きな黒々した釣り目に他のパーツが小さくって本当に猫みたいだ。
桜にとって金子は読めない男だ、今だって「面白そうっ」とランランと瞳を輝かせて見ている。 

→そう。彼、通称ネコちゃんが今回のキーパーソン!
彼はこ~んなキュートな小悪魔的キャラの上、オナニストなのです!!堪りません!
そして匂いフェチ!好きな人の匂いを嗅ぎながらオナってしまう可愛い子ちゃんですっ(*´Д`)ハァハァ


★技術畑の第1人者、犬飼右近(いぬかいうこん)が、目をそらした。
犬飼は部長代理の役職で、瀧に心酔しきっていて絶対服従だ。
瀧の影武者とも犬とも言われている…スマートな番犬だ。

→通称イヌくん。ネコちゃんとカップル☆ネコちゃんのオナ姿を「待て」をさせられて見させられる・・。
ネコちゃんに意地悪をするとお決まり文句で「ウコンさんのウンコー!」をネコちゃんに言われ、
そしてネコぱんちを喰らう。も~二人のやりとり、可愛いったらありません。
読み手の皆さまもギュッとしてしまうこと間違いなし!


そんな素敵な4人の登場人物たちの絡みリク♪

しかもアドさまがタイトルをうちのブログ名の「真夜中のユートピア」から取って頂き、「真夜中のパーティ」という
素敵なタイトルを考えて下さりました☆
アドさまありがとうございましたあ!!!

第1話はこちらから(別窓で開きます☆)→「真夜中のパーティ」第1話
では第2話へどうぞ^^



「真夜中のパーティ」第2話

☆18禁です


 獲物を見つけたネコのように目を爛々と輝かせ、ミチルは床で寝転がる右近の横に身体を撓らせながら座った。
 嬉しそうに目を細めたミチルの喉は今にもゴロゴロと聞こえてくるようだ。
 ミチルが無防備に寝る右近の首元に鼻先を埋めて匂いを吸い込む。
「はぁ・・いい匂い」

 恍惚とした表情で何度も匂いを嗅ぐミチルを真っ赤な顔をした桜が落ち着かない様子でチラチラ見ている。
「な、何してるの・・金子さんっ」
 その上擦った桜の高い声にミチルは色っぽい目線を流した。
「無防備な相手って何だか凄く興奮しない?ほら・・桜ちゃんも瀧さん、触ってみなよ」
 そう言われて桜はチラリと気持ちよさそうに眠る瀧を見た。

 今なら少しくらい触れたところでそう簡単に起きそうもない。酔いの回って少しえっちな気分になった桜は瀧の唇をそっと細い指先で触れてみた。
 それはとても柔らかくて暖かった。

(この唇でいつもあんな事やこんな事を・・)

 そう考えるだけで身体が火照ってきた。
 横を見るとミチルが右近の唇をペロペロと舐めながら、自分のズボンの中に手を入れて何やら気持ちの良さそうな顔をしている。
「ちょっ・・金子さんっ!何してるんですかっ!?」
 顔を真っ赤にした桜が小声で叫ぶ。

「ん・・僕もうガマン出来なくなっちゃった・・はぁ・・」
 そう言ったミチルが、上着と履いていたズボンをスルリと脱いで全裸になった。

「わわわっ!金子さんってば!・・マズイですって!こんな事してバレたら・・!」
 桜はあまりの唐突の刺激的な光景に思わず両手で目を隠す。
 ハァハァと聞こえてくる息遣いと、カチャカチャとする微かな金属音。ピチャピチャと立てられる卑猥な音が目を覆っていてもその光景が脳裏のスクリーンに鮮明に映し出されるようで、桜はゴクリと溢れ出る唾液を飲み込んだ。
「見て・・桜ちゃん。こんなに大っきくなった・・・」
 寝てる右近の下半身は露にされて、無意識に反応している性器は大きく立ち上がっていた。

「きゃっ」
 それを見た桜は思わず小さく高い声で叫ぶ。
 ミチルは自分の小猫ちゃんを扱きながらまるでミルクでも舐めるように、その先に溢れ出る透明な液体を舐めた。
 ピチャピチャと美味しそうにまだミルク色ではないその透明色の液体をさも美味しそうに舐める姿は本当に猫のようだった。
「桜ちゃんもやってみなよ。興奮するよ?」

 確かに今は泥酔状態で意識はない訳で、少しくらいならしてみたいという欲求が生まれてきた。

(ちょっとだけなら・・いいかな)

 桜はボーっとしてくる頭で、ミチルに促されるまま瀧の横に座り、そっとキスをした。
 すると瀧は無意識に桜の唇を吸い始めた。
「んっ・・んんっ・・んあっ」

(たっ・・瀧さん・・無意識なのに・・すごいっ)

 桜はその瀧の無意識の唇の動きにとろけてしまう。
 その時、急に背後からベルトをガチャガチャと外されて桜は驚きの声を上げた。
「きゃっ・・かっ金子さんっ・・何してるんですか?!」
「桜ちゃんも脱ぎなよ。その方がもっとイイからさ・・」

「あっ金子さんっ・・イヤっ・・あっ!」
 ミチルは下半身が丸出しになった桜を後ろから抱える様にして、桜の小ぶりの性器を掴んだ。
「あっ・・いや・・あ」
「イヤなの?でも桜ちゃんのここ、硬くなってるよ?」
 クンッと桜の耳の後ろに鼻先をくっつけてミチルが匂いを嗅ぐと、ピクンッと桜が反応した。

「はぁ・・桜ちゃん、甘くていい匂い・・」
「あっあっソコ、ダメですっ」
「ふふ・・桜ちゃん可愛い。ホラッ僕が桜ちゃんの大きくて丸い乳首、こうして摘んでてあげるから自分で瀧さんオカズに扱いてごらん」
 ミチルが背後から桜のぷっくりした乳首をキュッと摘む。

「ひゃぁあっ・・ああんっ」
 甘い疼きが身体を走って、桜はあまりの気持ち良さに自分のモノをグチュグチュと強く扱いてしまう。
「いいよ、桜ちゃん。そのまま続けて」
 そう言ってミチルは右近の所へ行った。





<<第1話へ   次へ>>

あわわ・・
本当、すみません(汗)


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RinkさまのSS「三日目の雨」の二次♪

実はRink’s CafeRinkさまから「記事上げたからすぐ読んで~途中で鼻血噴くから~(笑)」というご連絡を頂き、嬉々として速攻でお邪魔し、途中で目ん玉飛び出すかと思いました。!!( ; ロ)゚ ゚ 

なんと主人公のウケちゃんのお名前が「桔梗」ではありませんか!ぬおーッ
Rinkさま曰く、お花の名前を付けたかったという事で「桔梗」というお名前が一緒に!♪

ですが、どうも相手の方に桔梗と言われつつ「顔のわりにエロいし、オレ好みなんだよ」
とか言われちゃうと・・
アホなアタシは感情移入してしまってドキドキ☆(///ω///)テレテレ♪

で!気付いたらこの二人の二次創作を書いてしまいました^^;
ホテルに行く、という所でストップでしたのでその続きのエロを・・
そんな勝手な私の拙文ですが、お優しいRinkさまはUPしてもいいよ~と言って下さり、
UPさせて頂きました(ノД`)・゜・  

<あらすじ>(1話読みきり)以下Rinkさまからの説明文を抜粋↓

受けたん桔梗が三回賭に負けたらやらせてやると宣言して、負け決定した日は、
雨が降り始めて二日目だった、三日目(明日)も雨なら学校行かないとわがままをいうと、
攻めの雅臣が、雨なら迎えに行ってやる、朝からデートしようと耳元で囁く、
桔梗はこの彼の低いよく響く声に欲情してしまう体質だった。
次の日、約束通り迎えにきた雅臣にお姫様抱っこで、朝のラブホに連れていかれる桔梗・・・
散々弱い耳を雅臣の声でなぶられながら・・・。

★Rinkさまの素敵文はこちらから(別窓)♪→三日目の雨



「三日目の雨」SS二次創作

☆18禁です

 少し離れた場所にひっそりと立つ小奇麗なホテルに僕たちは入った。
 慣れた手つきで素早く部屋の鍵を受け取ると僕の手を取って強引に引っ張って行く。
「杉本っ・・痛いって」
 あいつが振り返る。

「あっ・・!」
 僕はホテルの廊下の壁に身体を押し付けられた。
「雅臣(まさおみ)って呼べよ、桔梗・・」
 あいつが僕の耳元に近づきバリトンの声で鼓膜を突き刺した。途端に脳が甘く痺れる。

 雅臣がベロリと舌を首筋に這わせた。
「はっ・・ん」
 ゾクリとしてズルズルと壁伝いに座り込もうとしてしまった刹那、雅臣が僕の両手首を掴んで壁に押し付けた。

「なぁ、煽ってんの?ここでシて欲しいわけ?」
 その頭上でする意地の悪い声に顔を上げる。
「な・・んな訳ないだろうッ」
「それもいいな」
 雅臣がグイと手を引っ張り僕を立たせると、強引に舌を挿し込んで来た。
 その熱く滑るものが絡みつく感触で立っているのがやっとだ。

(きもち・・いい・・)

 今まで軽く唇を重ねる事があってもこんなにもねっとりと濃厚に甘ったるいキスをした事はなかった。
 いつの間にか僕も夢中で口内の雅臣の舌を追いかけて自分から絡ませていた。
 雅臣の手がスルリと僕のズボンの中に入って一番敏感な部分を掴んだ。
「あっ・・やめっ・・ああっん」
 抵抗しようにもあまりに気持ちが良くて力が入らない。
 それどころか、腰には力が入って雅臣の手の動きに合わせようとしてしまう。

「腰・・動いてるぞ?」
「やっ・・だっ・・てっ・・ああっ・・とまんな・・ああんっ」
 フッと今までに見たことのないサドッ気のある笑みを浮かべてベルトをガチャっと外され、ズボンがストンと落ちた。
「ちょっ・・ここ廊下ッ」
 僕は顔を真っ赤にして雅臣の行動にちょっと怒りながら急いでズボンを上げようとすると、バンッと壁に両手を付かれて動けなくなった。
「桔梗・・早く部屋は入りたかったらそれ、自分で何とかしろよ」

 甘く低い悪魔の囁きは、僕の鼓膜から直接脳へ指令を言い渡したのだった。
 クチュックチュッと卑猥な音をホテルの廊下に響き渡らせる。
 もしかしたら、人がその角を曲がって来てしまうかもしれない・・そう考えるだけで焦りと興奮が入り混じる。
 そんな僕の姿を雅臣はニヤニヤしながら反対側の壁にもたれながら腕組をして見ていた。

「こんな所で下半身丸出しにしてオナってるお前、堪んねぇな」
「あっ・・あっ・・や・・あ」
 嫌なのに手の動きが止まらない。
 雅臣の言うことなど無視してサッサとズボンを上げれば済む事だ。
 なのに、雅臣のねっとりとした視線が僕の手の動きを見る度にソコが熱くなって上下に動く速度が早くなってしまう。

「もっ・・もう出ちゃ・・うよぉ・・ああんっ」
「本当にエロいな、お前。いいぜ、見ててやるから出せよ」
 雅臣の股間も明らかに膨らみを隠しきれていないのが見えた。
 こんな僕の卑猥な自慰姿なんて見て興奮しているんだ、そう思うと堪らない気持ちになった。

「いいっ・・イクっ・・イクぅううっ」
 雅臣が目を細めて舌なめずりをするのを見て、僕はビュルッと液体を廊下に飛ばした。
 力が抜けて廊下に座り込むと雅臣が僕を再び立たせた。
「もう我慢できねぇ」

 後ろ向きにさせられ耳を噛まれる。
「はっ・・ぅうんっ」
 腰を突き出させられ、後孔に雅臣の熱いものがグッと押し当てられた。
 だがさすがにここで雅臣と初めてするのは抵抗があった。
「や・・ここは・・や・・だっ」
 それでもグリグリと肉棒を押し進められると、どうやったら話しを聞いてもらえるかも分からず涙がじわりと浮かんだ。
「おね・・がい・・部屋・・に」
 その僕の顔を見て、雅臣は優しく笑みを向けた。
「分かったよ。じゃあその代わり・・」
 そう言って耳に直接ある事をお願いされた。
 びっくりしたけど、それしか方法がないのなら、とコクリと頷いた。

 部屋に入ると雅臣は一層激しく僕を攻め立てた。
 雅臣は僕の入り口を矢継ぎ早に指で解し、ローションをぐちゃぐちゃに互いに塗りたくった。
 その強引な雅臣の攻めに、初めての痛みすら興奮材料になる。
 僕はどうかしてしまったのだろうか。

 僕は自分でもどこから出しているのか分からない声で啼いた。
 気持ちいいのと、恥ずかしいのと、興奮と。
「雅臣っ・・ああっ・・まさ・・おみぃっ・・いぃぃ」
 ベッドの上で激しく互いの身体を前後に揺らした。
 汗ばむ雅臣の背中が下から上へとしなるように幾度も艶かしく動く。
 筋肉質な臀部は硬く引き締まり、小刻みに鋭く前後に動く。

 熱い肉棒を僕の卑猥な場所へ打ち込まれる度に征服されていくようだ。

「好きだっ・・キキョウっ」
「ああんっ・・ぼっ・・ぼく・・もぉ」
 パンッ、パンッと鋭い音を立てて雅臣がブルリと震え、僕の身体をギュウッと抱きしめると内部で熱い液体がビュルビュルと放たれ、僕の性器からも再びトロッとした白い液体が飛び出た。


「ありがとな。お願い聞いてくれて」
 暖かい雅臣の胸に抱かれてふわふわとした良い気持ちで横になっていた。
「条件で・・中に出したいって言うから・・仕方なく・・」
 僕は恥ずかしさでクルリと背を向けた。
 するとまだ何も処理していない後孔から先程中で放たれた雅臣の液体が流れ出てきた。

「あっ・・」
 雅臣がそれに気付いて滑る後孔に指を這わせてユルユル入り口を弄る。
 まだ敏感なそこは感じ過ぎてしまう。
「さわる・・な・・はっんっ」
「なぁ、さっきお前も俺の事好きって言ってくれたよな?」
「え・・あ・・う・・ん」
 急に恥ずかしくなって声が小さくなる。

「嘘だって言っても、もうお前は俺のものだけどな」
 そう言って顔を無理やり後に向けさせられ、唇を吸われた。それだけで溶けてしまいそうになる。
 僕は自分で思っていたよりもずっと雅臣に既に惚れていたみたいだ。
 だってこんなにも嬉しい。

「じゃ、じゃあ今度僕が勝ったら・・反対に雅臣の一人でするのを見せてもらうからね!」
 雅臣の眉がピクリと上がった。
「しかも恥ずかしい場所で!」
 もう片方の眉もピクッと動く。面白い。

「フンッ・・いいだろう。どうせまたお前が負けて俺の次の指令を受けるんだ。次は・・」
「もういいよーっ」
 雅臣に何を言われるか分からないので、口を両手で押さえてやる。
 クスクスと響く幸せの笑い声が僕たちの鼓膜をくすぐる。

 モーニングまであと少し。
 外はお天気雨で日の光に反射する雨粒がスノーダストのように煌めいていた。


END




名前を勝手に付けさせて頂いてすみません><
(;^◇^;)ゝ イヤァ
ついエロ妄想が爆発して久々に超高速で仕上がりました(笑)
拙文で申し訳ないですm(_;)m
私が書くとど~も攻めが偉そうになります(汗)
Rinkさまの書かれる可愛らしい萌えキャラが少し変わってしまったか?!
すみませんでした!!><で、でも二次という事でお許しを!
書かせて頂いてありがとうございました!楽しかったです♪


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