06/13/2011(Mon)
陸軍シリーズ クロス・セックス
☆18禁です
朝霧は苛ついていた。
生徒たちは朝霧の大股で廊下を歩く音だけで、ビクッと反応して急いで道を開けて敬礼する。
朝霧が通り過ぎると、生徒たちはそっと顔を上げてその颯爽とした後ろ姿を盗み見ては熱い溜息を漏らした。
「あぁ……朝霧教官に一度でいいから卒業までに抱かれてみたいなぁ」
「うん……朝霧教官、あまり抱く事ってしないよね」
「同期の駿河教官は凄いけどね」
「でも俺、聞いたんだけど、今年入って来た一年の奴で朝霧教官とヤったらしい子がいるって噂聞いたぜ?」
「えっ!? 一年で!?」
「うん。相当可愛いらしいよ」
「何だよそれー、ずりーなぁ」
当時、日本には表沙汰にはされていなかった陸軍特別士官学校ではスパイ養成所があった。その中でも特に異質な男に取り入る男を育てる場所があった。捕虜として、スパイとして適地に入った時に、S体質、M体質に特化する事で相手を虜にして利用するのが目的だ。
そんな学校の中で、朝霧高野と駿河湊はM体質の生徒を受け持つ教官たちだ。
朝霧はノックもせずに湊の部屋のドアを開けた。
「ああんっ……いいっ…翔ちゃんっ、翔ちゃんっ」
「いいよぉっ、佑ちゃんの中っ、気持ちいよぉっ」
ギシギシと小刻みに湊のベッドの上で腰を振っているのは1年生の生徒だった。抱かれている方の顔を見て、朝霧は妙な気持ちになった。
抱いている方の子と、抱かれている子の顔が同じだったのだ。
同じ顔をした生徒同士が快楽に溺れる様子を、湊は楽しげにベッド脇に置いてある椅子に座り、足を汲んで眺めていた。
「双子だったのか」
朝霧の低く張りと艶っぽい声を聞いた湊が振り返った。
「そう。可愛いでしょう? 今年の私のお気に入りなんです。……それより高野。入る時はノックをしてって何度も言っているでしょう?」
湊の優しい声にはいつもトゲが混ざっている。綺麗な音色の中に混じるトゲで、朝霧はいつも湊の声にゾクゾクする。
「それよりお前、今日Sクラスの生徒に手を出しただろう。暫く使い物にならなくなった。……馬鹿が。Sクラスの生徒には手を出すなと言っておいただろう」
ベッドの上で抱き合っていた二人が、教官たちのただならぬ雰囲気に動きが止まる。
「ほら。駄目でしょう、止まっては。続けなさい。もっと可愛いお尻を振って見せて下さい」
少し怯えた顔で二人はチラチラ朝霧の方を見ていたが、湊の命令で再び腰を動かし始めた。
「あ……んっ」
朝霧はチッと舌打ちをして湊の背後に近づいた。真下には湊の艶めかしい白い首が見える。いっそ思い切り首を締めたらどんなに快感か想像して、朝霧はゴクリと生唾を嚥下した。
ふと、湊は顔を上げて朝霧を下から見上げてきた。
「私の背後に回らないで下さい、高野。まだ殺されたくないですから」
薔薇のように美しい湊は、人に痛みを与えると更に艶が増して咲き誇る。
「あっ、あんっ……翔ちゃんっ、もうっ、ぼくっ」
「きもちっ…きもちっ…イっちゃうっ」
教官二人を無視してイきそうになる二人に気付いた湊はギシリと椅子から立ち上がり、徐にペニスを入れていた兄の翔太の腰を抑えて動きを止めた。
すると弟の佑太は悲痛な顔で懇願してきた。
「あっ、いやぁっ、抜かないでっ、イクのぉぉっ」
「ぼっ、僕だってもうっ……教官、止めてくださいっ……離し…てっ」
涙を零して射精したいと泣く二人を見た湊の頬が紅潮した。
「見て下さい、高野……可愛い……。私は彼らの泣き顔が特に気に入っているんですよ……。貴方もそうでしょう? だから弟くんの方を抱いた……違います?」
湊は毒を含んだ鋭利な目つきで笑みを向けてきた。
「あぁ……弟の方だったのか」
確かに朝霧は今年入ってきたこの佑太という子を一目見て本能をくすぐられた。今年入って来た中でも特に目立っていた。兄の方は遅れて入学して来た為、朝霧は気付かなかったようだ。
「高野の好みだったんだ?」
湊はヌルリと翔太のアナルに指を挿れた。
「ひあっあっ」
「……妬きもちか? 湊」
朝霧の言葉に、湊の表情が険しくなった。オイルを乱暴に翔太の尻に垂らし、指を二本入れ込んでグチャグチャ掻き回した。
「きゃああっぅ」
朝霧は凛とした日本刀のような鋭い目線で湊を上から見た。自然と朝霧の口角が艶めかしく上がると、湊は柄にもなくイラついた様子で容赦なく翔太の開発された部分を突きまくった。
翔太は両手を湊に後ろで押さえつけられた状態の為その刺激に身悶えする。
「いやああああんんんッ」
翔太はその細い腰を前後にビクつかせると白い液体を下で仰向けになっている弟の佑太の身体に撒き散らした。
「あっ…ん…熱い……兄さんの」
「前にその子を抱いたみたいにさ……見せて下さいよ。高野。私の目の前で」
湊に挑発されても朝霧は余裕のある笑みでギシリとベッドに肩膝を付いた。
仰向けになっている弟の佑太の後ろから、朝霧は薄い色の乳首を白い手袋のまま摘まみ上げた。
「あんっ……教官っ」
朝霧は湊に目を合わせながら、「“抱いた”じゃない。“犯った”だ」と低い声で言った。
その視線があまりに雄の色香が滾っていて、湊は無意識に下半身を硬くさせていた。
同時に湊の後ろもズクンと疼いたが、それを自覚するとギリッと唇を噛んだ。
怒りで心拍数が上がる。
湊は軍服のベルトを緩めると、美しい顔とは正反対の大きく凶暴な肉棒を取り出した。湊は自分の前でヒクつきながら力尽きている翔太の腰を容赦なく持ち上げると、赤く染まったアナルに自分のペニスを捻じ込んだ。
「あああんっ……も……だっ…めぇぇぇっ」
「高野も早く入れてあげたらどうです? さっきから焦れて泣いているじゃないですか」
佑太の乳首は朝霧に散々嬲られて赤く尖ってしまった。そこに顔を近づけた朝霧はペロリと舐めると、佑太はあまりの刺激に「ああああんんッ」と啼いて少し射精してしまった。
「あぁ……。その感度の良さに目を付けたんですね、高野。とても嬉しそうな顔をしていますよ」
「俺にだって可愛いと思うものはある」
「私は高野が可愛いと思いますけどね」
湊はペニスを突き入れたままいやらしく腰を回しながらも朝霧を挑発すると、朝霧は馬鹿にしたような顔で何も言わずに佑太を四つん這いにさせた。
そして朝霧は制服のチャックだけ下ろし、中から巨大で極太なペニスを取り出すと、湊は口角を上げながらゴクリと生唾を飲み込んだ。
湊に犯されてる最中の翔太も朝霧のものを初めて見て、驚きで目を丸くしていた。
一度体験している佑太は我慢出来ずにお尻を左右に振って懇願する。
「教官のっ…それ、忘れられなくてっ……すごいの……早くぼくに下さいっ」
「五月蠅い口だ。また縛ってやろうか?」
「や……やですっ……塞ぐならっ……教官の唇がいいですっ」
朝霧は佑太の丸い尻を掴み上げて左右に引っ張り広げると、ローションを湊と同様、乱暴に垂らして巨大な亀頭を捻じ込んだ。
「んああああっ……あっ…あっ…すごっ……おっきぃぃぃんんっ」
朝霧と湊は互いに向き合うようにして双子を後ろから攻めた。双子は時折互いの感じる顔を見ては更に興奮するようで、湊は双子の距離を近づけてやった。
四人で動くベッドは壊れそうな程に軋み、熱気が部屋の温度を上げた。だが全身汗で艶めく双子とは対照的に、涼しい顔で楽しむ朝霧と湊は互いに睨み合っていた。
双子は幾度となく自分で性器に触れていなくても勝手に射精をしてしまっていた。それでもお構いなしに湊と朝霧は腰を動かした。
縋るように互いにしがみ付く双子の姿が可愛くて、朝霧は意地悪に激しく腰を突いた。
「あッ!! あんッ!! すごっ……やッ! ……だめッ……中でっ…イっちゃい…ますぅぅッ」
湊は意地の悪い攻めをして楽しむサディスティックな表情の朝霧にゾクゾクとして唇を濡らした。そして同じように激しく翔太を突くと、双子はキャンキャンと叫び合った。
激しく抜き差しする事で湊にも射精しそうな昂りが襲って来たその時だった。朝霧に突かれて蕩けそうな泣き顔の佑太が朝霧のいる後ろを向いた。
「きょ……かんっ……イきそ……ですっ」
「……イけよ」
「キスっ……して下さいっ……教官はっ……誰ともしないってっ……皆言って…あんっ、エッチも…殆ど誰とも…しないって……でも僕には……してくれますかっ」
普通だったら、この言葉を言った佑太の顔を見て思わず達してしまう人が殆どではないかと思う程に、可愛いものだった。それは恋する子特有の色気とも言える。
湊は動きが鈍った。
――誰ともキスを……しない?
朝霧が身体を繋げる事をあまりしないのは知っていた。だが、今まで自分がしかけた唇を朝霧が拒んだ事があっただろうか。
湊はよく分からない感情で、鼓動が速まった。何故だか胸も苦しく、呼吸が早くなる。
だが、殆ど身体を許さない朝霧が現に目の前で犯している特別な子がいる。その事実に、湊の胸が急に締め付けられた。
――何だ、コレは……くそ……。
やけに優しい顔をした朝霧がゆっくりと佑太の顔に近づく。それを見た湊の動きが徐々に止まっていった。
「教官……?」
不思議に思った翔太が汗ばむ顔で振り返った。
佑太は後ろを向きながら、誘うようにゆっくりと少し垂れ気味の大きな瞳を瞑る。
朝霧は、そっと佑太の唇の真横に自身の唇を近づけると、「断る」と囁いた。そして再び腰を強めながら、佑太の髪を掴んで翔太に差し出した。
「ほら……兄貴にその五月蠅い口を塞いで貰え」
朝霧はバチン、バチン、と赤く染まる程に佑太の尻たぶを叩きながら腰を振る。
「あああんっ……あああんっ」
「おいでっ……佑太っ」
「翔ちゃっ……も、ぼくっ……イクぅぅぅっ」
「ぼくもイクよぉぉっ」
双子は互いに舌を絡め合い、互いの身体にしがみつきながら双方からの衝撃に耐えた。
「イきそうだろ、湊」
「貴方だってそうでしょう」
少し必死な顔の湊の顔は、ほんのりと薔薇色に染まっていた。
朝霧は、手を伸ばすと湊の後頭部を掴み、グッと前に引き寄せた。
湊の被っていた黒っぽい軍帽がベッドに落ちる。
「なっ……」
湊は突然の朝霧の行動に、言葉を発する間もなく頭が真っ白になった。朝霧に口を塞がれていると気付いた時には、盛り上がっていた双子も驚いて頭上を見上げていた。
朝霧以外が呆気に取られていると、動く朝霧の腰の震動で三人の心境は一気に変わった。急に朝霧と湊のペニスが膨張したのを感じた双子は一気に中でオルガズムを感じだして再び叫び出した。
湊は予想になかった朝霧の行動に驚きながらも、その唇の感触に脳が痺れてきた。
「ちょっ……こう…やっ……んっ」
朝霧の舌はゆっくりと、だが確実に湊の舌を捉えて溶かす様に動いた。
それでも疑問を口に出さない訳にはいかなかった。
「待っ……何でっ……俺にキスっん」
湊の言いたい事は朝霧にも分かっていた。朝霧はゆっくりと乾いた唇で、湊の唇を食んだ。それは恥ずかしくなる程に優しく、まるで恋人同士でするようなキスだった。
湊はギュッと掴まれるような胸の痛みと興奮で、敢えてそれ以上質問はせずに今度は自分から朝霧の首を引き寄せた。
今までの悪戯なキスではなく、本能に任せたキスで朝霧の舌を貪った。
互いの蕩けそうな舌先のセックスは下半身にも伝染して四人の射精が近くなった。
「イくっ……コウヤ……ッ」
射精間近になった時、湊は噛みつくようなキスをし始めた。朝霧も同様に、湊が顔を顰める程に噛んでやる。
「きゃあああああっんんんッ」
双子は同時にドライオルガズムに達したようで、中をヒクつかせながら倒れた。互いに指を絡ませ合ったまま痙攣している二人を余所に、朝霧と湊は互いだけを見ながら同時に射精した。
失神したままの双子を湊の屋に放置し、取り敢えず身体を流した湊と朝霧は黙ったまま朝霧の部屋へ移動した。
「高野は生徒とキス、した事ないんですか」
湊は濡れた髪をタオルで拭きながら聞いた。まださっきまでの感触が生々しく残っている。思い出すだけで妙に興奮しそうな自分に驚きと戸惑いがあった。
「ない」
短く答えた朝霧はいつもの強面のまま振り返り、「お前と違ってな」と付け加えた。
妙にカチンときた湊は誘うような微笑で朝霧に近づくと、いつもと同じような悪戯なキスをしかけた。それでも、朝霧は逃げないで受ける。湊はどこか優越感に似た感情が芽生えてもう一度軽くキスをした。
「止めとけ。どうせ無理だ」
湊は朝霧の言葉が理解できなかった。
「はい? 何がです?」
「お前、どうせ俺に挿れたいんだろうが」
呆れた顔で頭をかきながらそう言う朝霧に、湊は笑顔で答えた。
「勿論ですよ! 何を言ってるんですかッ。私はタチですよ? そして高野のような可愛い人を縛って苦しい顔を見ながら犯す事ほど満足できるものはありませんッ」
「ハァ……」
「何ですか」
「悪いが俺はお前の生徒たちと違って縛られるのも苦しめられるのも御免だ。腹が立つだけだ。それに入れられるなんて冗談じゃない……それに可愛いって何だ」
朝霧の不機嫌そうな顔はどこか少年めいて見えて、湊の胸はキュンとした。
湊はいつもの飄々とした軽い感じで朝霧の背中に抱きついた。
「高野とは、昔から一緒にいたけど……初めて抱きつきました」
まだ二人が戦争に参加していた頃、触れていいものか分からない過去が湊にあった。どうしても気にして、今まで自分から動けなかった朝霧はほんの数ミリ、溢れた想いが身体を動かした。
それが今回のキスだった。
「翔ちゃん……教官たち、凄かったね」
「うん……もう骨抜きだよぉ」
「でもさ、お二人ともさ……お互いに気があると思うんだよね」
「うん……」
「上手くいくといいねっ」
双子はコソコソとベッドの中で話をしながら互いに足を絡め合った。
「あれ……一緒に寝ないんですか? 高野」
先に朝霧のベッドに潜った湊はあっけらかんと言った。
「いい。俺はこのまま朝のトレーニングへ出る」
(襲ったら怒るだろうが)
そんな事を思いながら振り向きもしないで部屋を出て行った朝霧に、湊はクスクスと可愛い笑い声を出した。
「凄いスタミナ」
そして先程の朝霧の腰の動きを思い出してニヤけた。
「あぁ……あんな高野の顔……苦痛に歪んだら堪らないな……」
どうせ湊は布団の中で自分のあらぬ想像をしてニヤけていると思いながら、朝霧は珍しく困った顔で薄明るいグランドを走った。
END
今回は何日か分を一つにまとめたので長かったと思います(汗)
朝霧と湊は昔から一緒に戦ってきた仲間だったのですね。
まだ色々と過去があるみたいですが、チラチラ見え隠れする心が何だか似合わない二人ですが(笑)
今回はある意味4Pという複数でした!と、言っても朝霧さんなんか湊さんしか見てないような^^;
不思議なファンタジーとして見て楽しんで頂けたらいいなと思いますv
ありがとうございました(*´∇`*)
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お礼画像あり☆6種ランダム
朝霧は苛ついていた。
生徒たちは朝霧の大股で廊下を歩く音だけで、ビクッと反応して急いで道を開けて敬礼する。
朝霧が通り過ぎると、生徒たちはそっと顔を上げてその颯爽とした後ろ姿を盗み見ては熱い溜息を漏らした。
「あぁ……朝霧教官に一度でいいから卒業までに抱かれてみたいなぁ」
「うん……朝霧教官、あまり抱く事ってしないよね」
「同期の駿河教官は凄いけどね」
「でも俺、聞いたんだけど、今年入って来た一年の奴で朝霧教官とヤったらしい子がいるって噂聞いたぜ?」
「えっ!? 一年で!?」
「うん。相当可愛いらしいよ」
「何だよそれー、ずりーなぁ」
当時、日本には表沙汰にはされていなかった陸軍特別士官学校ではスパイ養成所があった。その中でも特に異質な男に取り入る男を育てる場所があった。捕虜として、スパイとして適地に入った時に、S体質、M体質に特化する事で相手を虜にして利用するのが目的だ。
そんな学校の中で、朝霧高野と駿河湊はM体質の生徒を受け持つ教官たちだ。
朝霧はノックもせずに湊の部屋のドアを開けた。
「ああんっ……いいっ…翔ちゃんっ、翔ちゃんっ」
「いいよぉっ、佑ちゃんの中っ、気持ちいよぉっ」
ギシギシと小刻みに湊のベッドの上で腰を振っているのは1年生の生徒だった。抱かれている方の顔を見て、朝霧は妙な気持ちになった。
抱いている方の子と、抱かれている子の顔が同じだったのだ。
同じ顔をした生徒同士が快楽に溺れる様子を、湊は楽しげにベッド脇に置いてある椅子に座り、足を汲んで眺めていた。
「双子だったのか」
朝霧の低く張りと艶っぽい声を聞いた湊が振り返った。
「そう。可愛いでしょう? 今年の私のお気に入りなんです。……それより高野。入る時はノックをしてって何度も言っているでしょう?」
湊の優しい声にはいつもトゲが混ざっている。綺麗な音色の中に混じるトゲで、朝霧はいつも湊の声にゾクゾクする。
「それよりお前、今日Sクラスの生徒に手を出しただろう。暫く使い物にならなくなった。……馬鹿が。Sクラスの生徒には手を出すなと言っておいただろう」
ベッドの上で抱き合っていた二人が、教官たちのただならぬ雰囲気に動きが止まる。
「ほら。駄目でしょう、止まっては。続けなさい。もっと可愛いお尻を振って見せて下さい」
少し怯えた顔で二人はチラチラ朝霧の方を見ていたが、湊の命令で再び腰を動かし始めた。
「あ……んっ」
朝霧はチッと舌打ちをして湊の背後に近づいた。真下には湊の艶めかしい白い首が見える。いっそ思い切り首を締めたらどんなに快感か想像して、朝霧はゴクリと生唾を嚥下した。
ふと、湊は顔を上げて朝霧を下から見上げてきた。
「私の背後に回らないで下さい、高野。まだ殺されたくないですから」
薔薇のように美しい湊は、人に痛みを与えると更に艶が増して咲き誇る。
「あっ、あんっ……翔ちゃんっ、もうっ、ぼくっ」
「きもちっ…きもちっ…イっちゃうっ」
教官二人を無視してイきそうになる二人に気付いた湊はギシリと椅子から立ち上がり、徐にペニスを入れていた兄の翔太の腰を抑えて動きを止めた。
すると弟の佑太は悲痛な顔で懇願してきた。
「あっ、いやぁっ、抜かないでっ、イクのぉぉっ」
「ぼっ、僕だってもうっ……教官、止めてくださいっ……離し…てっ」
涙を零して射精したいと泣く二人を見た湊の頬が紅潮した。
「見て下さい、高野……可愛い……。私は彼らの泣き顔が特に気に入っているんですよ……。貴方もそうでしょう? だから弟くんの方を抱いた……違います?」
湊は毒を含んだ鋭利な目つきで笑みを向けてきた。
「あぁ……弟の方だったのか」
確かに朝霧は今年入ってきたこの佑太という子を一目見て本能をくすぐられた。今年入って来た中でも特に目立っていた。兄の方は遅れて入学して来た為、朝霧は気付かなかったようだ。
「高野の好みだったんだ?」
湊はヌルリと翔太のアナルに指を挿れた。
「ひあっあっ」
「……妬きもちか? 湊」
朝霧の言葉に、湊の表情が険しくなった。オイルを乱暴に翔太の尻に垂らし、指を二本入れ込んでグチャグチャ掻き回した。
「きゃああっぅ」
朝霧は凛とした日本刀のような鋭い目線で湊を上から見た。自然と朝霧の口角が艶めかしく上がると、湊は柄にもなくイラついた様子で容赦なく翔太の開発された部分を突きまくった。
翔太は両手を湊に後ろで押さえつけられた状態の為その刺激に身悶えする。
「いやああああんんんッ」
翔太はその細い腰を前後にビクつかせると白い液体を下で仰向けになっている弟の佑太の身体に撒き散らした。
「あっ…ん…熱い……兄さんの」
「前にその子を抱いたみたいにさ……見せて下さいよ。高野。私の目の前で」
湊に挑発されても朝霧は余裕のある笑みでギシリとベッドに肩膝を付いた。
仰向けになっている弟の佑太の後ろから、朝霧は薄い色の乳首を白い手袋のまま摘まみ上げた。
「あんっ……教官っ」
朝霧は湊に目を合わせながら、「“抱いた”じゃない。“犯った”だ」と低い声で言った。
その視線があまりに雄の色香が滾っていて、湊は無意識に下半身を硬くさせていた。
同時に湊の後ろもズクンと疼いたが、それを自覚するとギリッと唇を噛んだ。
怒りで心拍数が上がる。
湊は軍服のベルトを緩めると、美しい顔とは正反対の大きく凶暴な肉棒を取り出した。湊は自分の前でヒクつきながら力尽きている翔太の腰を容赦なく持ち上げると、赤く染まったアナルに自分のペニスを捻じ込んだ。
「あああんっ……も……だっ…めぇぇぇっ」
「高野も早く入れてあげたらどうです? さっきから焦れて泣いているじゃないですか」
佑太の乳首は朝霧に散々嬲られて赤く尖ってしまった。そこに顔を近づけた朝霧はペロリと舐めると、佑太はあまりの刺激に「ああああんんッ」と啼いて少し射精してしまった。
「あぁ……。その感度の良さに目を付けたんですね、高野。とても嬉しそうな顔をしていますよ」
「俺にだって可愛いと思うものはある」
「私は高野が可愛いと思いますけどね」
湊はペニスを突き入れたままいやらしく腰を回しながらも朝霧を挑発すると、朝霧は馬鹿にしたような顔で何も言わずに佑太を四つん這いにさせた。
そして朝霧は制服のチャックだけ下ろし、中から巨大で極太なペニスを取り出すと、湊は口角を上げながらゴクリと生唾を飲み込んだ。
湊に犯されてる最中の翔太も朝霧のものを初めて見て、驚きで目を丸くしていた。
一度体験している佑太は我慢出来ずにお尻を左右に振って懇願する。
「教官のっ…それ、忘れられなくてっ……すごいの……早くぼくに下さいっ」
「五月蠅い口だ。また縛ってやろうか?」
「や……やですっ……塞ぐならっ……教官の唇がいいですっ」
朝霧は佑太の丸い尻を掴み上げて左右に引っ張り広げると、ローションを湊と同様、乱暴に垂らして巨大な亀頭を捻じ込んだ。
「んああああっ……あっ…あっ…すごっ……おっきぃぃぃんんっ」
朝霧と湊は互いに向き合うようにして双子を後ろから攻めた。双子は時折互いの感じる顔を見ては更に興奮するようで、湊は双子の距離を近づけてやった。
四人で動くベッドは壊れそうな程に軋み、熱気が部屋の温度を上げた。だが全身汗で艶めく双子とは対照的に、涼しい顔で楽しむ朝霧と湊は互いに睨み合っていた。
双子は幾度となく自分で性器に触れていなくても勝手に射精をしてしまっていた。それでもお構いなしに湊と朝霧は腰を動かした。
縋るように互いにしがみ付く双子の姿が可愛くて、朝霧は意地悪に激しく腰を突いた。
「あッ!! あんッ!! すごっ……やッ! ……だめッ……中でっ…イっちゃい…ますぅぅッ」
湊は意地の悪い攻めをして楽しむサディスティックな表情の朝霧にゾクゾクとして唇を濡らした。そして同じように激しく翔太を突くと、双子はキャンキャンと叫び合った。
激しく抜き差しする事で湊にも射精しそうな昂りが襲って来たその時だった。朝霧に突かれて蕩けそうな泣き顔の佑太が朝霧のいる後ろを向いた。
「きょ……かんっ……イきそ……ですっ」
「……イけよ」
「キスっ……して下さいっ……教官はっ……誰ともしないってっ……皆言って…あんっ、エッチも…殆ど誰とも…しないって……でも僕には……してくれますかっ」
普通だったら、この言葉を言った佑太の顔を見て思わず達してしまう人が殆どではないかと思う程に、可愛いものだった。それは恋する子特有の色気とも言える。
湊は動きが鈍った。
――誰ともキスを……しない?
朝霧が身体を繋げる事をあまりしないのは知っていた。だが、今まで自分がしかけた唇を朝霧が拒んだ事があっただろうか。
湊はよく分からない感情で、鼓動が速まった。何故だか胸も苦しく、呼吸が早くなる。
だが、殆ど身体を許さない朝霧が現に目の前で犯している特別な子がいる。その事実に、湊の胸が急に締め付けられた。
――何だ、コレは……くそ……。
やけに優しい顔をした朝霧がゆっくりと佑太の顔に近づく。それを見た湊の動きが徐々に止まっていった。
「教官……?」
不思議に思った翔太が汗ばむ顔で振り返った。
佑太は後ろを向きながら、誘うようにゆっくりと少し垂れ気味の大きな瞳を瞑る。
朝霧は、そっと佑太の唇の真横に自身の唇を近づけると、「断る」と囁いた。そして再び腰を強めながら、佑太の髪を掴んで翔太に差し出した。
「ほら……兄貴にその五月蠅い口を塞いで貰え」
朝霧はバチン、バチン、と赤く染まる程に佑太の尻たぶを叩きながら腰を振る。
「あああんっ……あああんっ」
「おいでっ……佑太っ」
「翔ちゃっ……も、ぼくっ……イクぅぅぅっ」
「ぼくもイクよぉぉっ」
双子は互いに舌を絡め合い、互いの身体にしがみつきながら双方からの衝撃に耐えた。
「イきそうだろ、湊」
「貴方だってそうでしょう」
少し必死な顔の湊の顔は、ほんのりと薔薇色に染まっていた。
朝霧は、手を伸ばすと湊の後頭部を掴み、グッと前に引き寄せた。
湊の被っていた黒っぽい軍帽がベッドに落ちる。
「なっ……」
湊は突然の朝霧の行動に、言葉を発する間もなく頭が真っ白になった。朝霧に口を塞がれていると気付いた時には、盛り上がっていた双子も驚いて頭上を見上げていた。
朝霧以外が呆気に取られていると、動く朝霧の腰の震動で三人の心境は一気に変わった。急に朝霧と湊のペニスが膨張したのを感じた双子は一気に中でオルガズムを感じだして再び叫び出した。
湊は予想になかった朝霧の行動に驚きながらも、その唇の感触に脳が痺れてきた。
「ちょっ……こう…やっ……んっ」
朝霧の舌はゆっくりと、だが確実に湊の舌を捉えて溶かす様に動いた。
それでも疑問を口に出さない訳にはいかなかった。
「待っ……何でっ……俺にキスっん」
湊の言いたい事は朝霧にも分かっていた。朝霧はゆっくりと乾いた唇で、湊の唇を食んだ。それは恥ずかしくなる程に優しく、まるで恋人同士でするようなキスだった。
湊はギュッと掴まれるような胸の痛みと興奮で、敢えてそれ以上質問はせずに今度は自分から朝霧の首を引き寄せた。
今までの悪戯なキスではなく、本能に任せたキスで朝霧の舌を貪った。
互いの蕩けそうな舌先のセックスは下半身にも伝染して四人の射精が近くなった。
「イくっ……コウヤ……ッ」
射精間近になった時、湊は噛みつくようなキスをし始めた。朝霧も同様に、湊が顔を顰める程に噛んでやる。
「きゃあああああっんんんッ」
双子は同時にドライオルガズムに達したようで、中をヒクつかせながら倒れた。互いに指を絡ませ合ったまま痙攣している二人を余所に、朝霧と湊は互いだけを見ながら同時に射精した。
失神したままの双子を湊の屋に放置し、取り敢えず身体を流した湊と朝霧は黙ったまま朝霧の部屋へ移動した。
「高野は生徒とキス、した事ないんですか」
湊は濡れた髪をタオルで拭きながら聞いた。まださっきまでの感触が生々しく残っている。思い出すだけで妙に興奮しそうな自分に驚きと戸惑いがあった。
「ない」
短く答えた朝霧はいつもの強面のまま振り返り、「お前と違ってな」と付け加えた。
妙にカチンときた湊は誘うような微笑で朝霧に近づくと、いつもと同じような悪戯なキスをしかけた。それでも、朝霧は逃げないで受ける。湊はどこか優越感に似た感情が芽生えてもう一度軽くキスをした。
「止めとけ。どうせ無理だ」
湊は朝霧の言葉が理解できなかった。
「はい? 何がです?」
「お前、どうせ俺に挿れたいんだろうが」
呆れた顔で頭をかきながらそう言う朝霧に、湊は笑顔で答えた。
「勿論ですよ! 何を言ってるんですかッ。私はタチですよ? そして高野のような可愛い人を縛って苦しい顔を見ながら犯す事ほど満足できるものはありませんッ」
「ハァ……」
「何ですか」
「悪いが俺はお前の生徒たちと違って縛られるのも苦しめられるのも御免だ。腹が立つだけだ。それに入れられるなんて冗談じゃない……それに可愛いって何だ」
朝霧の不機嫌そうな顔はどこか少年めいて見えて、湊の胸はキュンとした。
湊はいつもの飄々とした軽い感じで朝霧の背中に抱きついた。
「高野とは、昔から一緒にいたけど……初めて抱きつきました」
まだ二人が戦争に参加していた頃、触れていいものか分からない過去が湊にあった。どうしても気にして、今まで自分から動けなかった朝霧はほんの数ミリ、溢れた想いが身体を動かした。
それが今回のキスだった。
「翔ちゃん……教官たち、凄かったね」
「うん……もう骨抜きだよぉ」
「でもさ、お二人ともさ……お互いに気があると思うんだよね」
「うん……」
「上手くいくといいねっ」
双子はコソコソとベッドの中で話をしながら互いに足を絡め合った。
「あれ……一緒に寝ないんですか? 高野」
先に朝霧のベッドに潜った湊はあっけらかんと言った。
「いい。俺はこのまま朝のトレーニングへ出る」
(襲ったら怒るだろうが)
そんな事を思いながら振り向きもしないで部屋を出て行った朝霧に、湊はクスクスと可愛い笑い声を出した。
「凄いスタミナ」
そして先程の朝霧の腰の動きを思い出してニヤけた。
「あぁ……あんな高野の顔……苦痛に歪んだら堪らないな……」
どうせ湊は布団の中で自分のあらぬ想像をしてニヤけていると思いながら、朝霧は珍しく困った顔で薄明るいグランドを走った。
END
今回は何日か分を一つにまとめたので長かったと思います(汗)
朝霧と湊は昔から一緒に戦ってきた仲間だったのですね。
まだ色々と過去があるみたいですが、チラチラ見え隠れする心が何だか似合わない二人ですが(笑)
今回はある意味4Pという複数でした!と、言っても朝霧さんなんか湊さんしか見てないような^^;
不思議なファンタジーとして見て楽しんで頂けたらいいなと思いますv
ありがとうございました(*´∇`*)
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12/24/2010(Fri)
やっぱり教官がいい!(朝霧) 後篇
陸軍特別士官学校シリーズ
☆18禁です
「罰だ。犯してやるからコレを付けろ」
朝霧は黒皮で出来たペニス用のベルトできつく早瀬のペニスを留めると、勝手に射精出来ない様になった。
「うっ…きつ…いです、教官っ……ハァ」
「口、開けろ」
早瀬が恐る恐る唇を開くと、立ち上がった朝霧が早瀬の頭を掴んで思い切りペニスを突き挿した。
「んぐッ!! あッ! うっ……んんっ」
大きく喉を開けたのか、強く腰を振っても朝霧のペニスは根本まできちんと飲みこまれた。
ヌルヌルとした口内特有の気持ち良さが堪らなかった。
真下を見ると早瀬も床に経ち膝の状態で縋り着くように朝霧の腰にしがみついている。
「んっ、んっ、んっ、んっ」
グリッと喉奥まで入れこまれるのが堪らないらしく、その度にビクン、ビクンと早瀬のペニスは暴れていた。
「んくっ…イ…クっ」
「どうせ射精は出来ない。勝手にイけ」
「んああッ! ああああーッぐッ」
早瀬は塞き止められ手いるペニスを両手で握り勝手にイっていた。朝霧はそれでも冷たい顔で見下しながら早瀬の喉を突いていた。
「喉を突かれてイクとはな……変態が」
「んあ…あ……あ」
塞き止められたペニスは精液を放出したくて暴れまわっていた。それをニヤニヤと眺めながら朝霧は早瀬の髪の間に指を差し込み強く握った。
前後に抜き差しするというよりも中で掻き回すように強く腰をうねらせてやると、早瀬の口端からも鈴口からもタラタラと透明な液体が大量に流れ出た。
気持ち良過ぎて涙の止まらない早瀬はじっと、まるで恋する少女のような熱い視線で朝霧を見上げた。
「可愛いな、その顔」
朝霧は少し口角を上げると早瀬の髪の間に指を入れたまま頭を撫でてやった。
早瀬は嬉し過ぎて、撫でられるとスゥッと瞳を閉じて全てを朝霧に任せるように力を抜いた。
「イクぞ」なんて言葉は朝霧は発しない。だが朝霧のペニスの硬さとその膨らみで早瀬は射精の時が来たのを感じた。
「くッ」
ビュルッと早瀬の一番好きな奥の場所に一発目を飛ばしてやると、同時に早瀬も再びイったようで、真下でビクン、ビクンと痙攣をし始めた。
朝霧はズルッと口内から大きなペニスを引き抜くと、二発目からはビュルビュルと早瀬の顔に掛けた。
濁った白い液体はいやらしく早瀬の頬や唇に掛った。
「ハァ、ハァ、ハァ」
自由になった口から思い切り息を吸い込んで荒い息を上げながらもペロペロと掛けられた朝霧の精液を舐め取る。
朝霧は早瀬の前にしゃがみ、塞き止めていたベルトをガチャリと外してやった。
「んああっ……あっ…出るっ……やぁあぁあんっ! きもち……ぃぃ」
自由になった早瀬のペニスは激しく上下に暴れ、うっ血した鈴口からはドロドロと精液が出てきた。
全てを出し切って疲労困憊になった早瀬は、既にいつもと変わらぬキチッとした姿に戻った朝霧を見上げて咄嗟にズボンを掴んだ。
「何だ」
朝霧は何事も無かったように答える。
「き、教官……」
早瀬は何かを小声で言っているが聞き取れない朝霧は肩膝をついてしゃがんだ。
「何だ早瀬。聞こえない」
近づいた早瀬の紅潮した顔が必死で何かを訴えていた。朝霧が耳を早瀬の口元に近づけると、チュッと耳にキスをしてきた。
そのまま朝霧が動かずにいると、早瀬はゆっくりと朝霧の頬にもキスをしていった。
早瀬はそのまま引き締まった朝霧の唇の真横に口付けをし、朝霧の表情を窺う。
朝霧は驚きも抵抗もせずに鋭い視線で早瀬を見ていた。
未だかつて朝霧とキスをした者はいない。いくら激しいセックスを授業で行っても、キスを許された事はなかった。
ふと早瀬が濡れた唇を朝霧の唇に触れさせようと近づいた瞬間、スッと朝霧は立ち上がった。
「さぁ、お遊びはそこまでだ。帰れ」
「教官っ……キス…しちゃダメですか……」
朝霧は小馬鹿にしたような目つきで早瀬を見下ろした。その美しく整った残酷な表情は早瀬の胸の奥をギュッと掴んだ。
「お前はただの生徒だ。勘違いするな」
「で、でも別に駿河教官だって中野教官だって皆してくれますよ!?」
朝霧はモスグリーンの軍帽の奥に狼のような野生味のある目を光らせた。
「立て」
「えっ」
「立ってベッドに手を付けろ。足も広げろ」
まだ下半身が露わな状態で強制的に臀部を突き出すように後ろを向くと、朝霧はバチンッ、と鋭い鞭で早瀬の尻を叩いた。
「あ゛ッ!!」
突然の激痛に早瀬は膝を折った。叩かれた部分が赤くミミズ腫れになってくると、朝霧はゾクゾクと快感が背中に走った。
朝霧が後ろから早瀬のペニスを掴み、素早く金具で出来た貞操帯を付けた。
「い、いやっ」
「黙れ。勝手に消灯時間過ぎに遊びに来た罰だ。一週間我慢だ」
涙を溜めながらもどこか嬉しそうな早瀬を追い返し、朝霧は靴を履いたままベッドに大きな身を投げた。
「ハァ……」
急に疲れが襲ってウトウトとなりかけていた時だった。ガチャリとドアが開いて薄く目を開けると、白のシンプルな綿で出来た軍パジャマに身を包んだ駿河湊が入って来たのが見えた。
朝霧が黙ってただ見ていると、構わず入って来た湊は二コリと笑って「お邪魔します」とだけ言った。
朝霧は再び目を瞑って無視していると、湊は勝手に何かを漁りだした。
「薬箱借りますよ、高野」
ガチャガチャと音がしなくなり、湊がもう出て行くのかと思っていると、ギシリとベッドが沈んで朝霧は目を開けた。
目の前には湊が薔薇のように柔らかで美しく、それでいてゾッとするような光を瞳の奥に湛えて朝霧を覗きこんでいた。
「何だ」
「いえ、寝顔があまりにも色っぽかったから、もっと近くで見ようと思いまして」
そう言って湊がゆっくりと挑戦的な顔を近づけてきた。近づけば近づくだけ湊の瞳に色香が増すように見えた。
湊の鼻先が朝霧の高い鼻先に当たった。
次に湊の呼吸が唇に当たった。
そして柔らかく温かい湊の唇がそっと朝霧に重ねられた。
湊はゆっくりと唇を離し、朝霧と一度だけ目を合わせた後にもう二、三度しっとりとキスをした。
朝霧は抵抗しなかった。湊は朝霧が生徒に対してキスを抵抗している事など知らない。
「ごちそうさま。じゃあ、おやすみなさい」
満足した湊はそう言って去っていった。
「フン」
朝霧はドアと反対方向に顔を向けて再び瞳を閉じた。
END
<<前篇へ
おやおや~なエンディングですがそこはまだ焦らしで(笑)
次は湊の…と思ってますがその前にクリスマス企画を作成中です。
過去作からのスピンオフです。え~…エロ中心ですが、宜しくお願いします m(_ _;)m
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「口、開けろ」
早瀬が恐る恐る唇を開くと、立ち上がった朝霧が早瀬の頭を掴んで思い切りペニスを突き挿した。
「んぐッ!! あッ! うっ……んんっ」
大きく喉を開けたのか、強く腰を振っても朝霧のペニスは根本まできちんと飲みこまれた。
ヌルヌルとした口内特有の気持ち良さが堪らなかった。
真下を見ると早瀬も床に経ち膝の状態で縋り着くように朝霧の腰にしがみついている。
「んっ、んっ、んっ、んっ」
グリッと喉奥まで入れこまれるのが堪らないらしく、その度にビクン、ビクンと早瀬のペニスは暴れていた。
「んくっ…イ…クっ」
「どうせ射精は出来ない。勝手にイけ」
「んああッ! ああああーッぐッ」
早瀬は塞き止められ手いるペニスを両手で握り勝手にイっていた。朝霧はそれでも冷たい顔で見下しながら早瀬の喉を突いていた。
「喉を突かれてイクとはな……変態が」
「んあ…あ……あ」
塞き止められたペニスは精液を放出したくて暴れまわっていた。それをニヤニヤと眺めながら朝霧は早瀬の髪の間に指を差し込み強く握った。
前後に抜き差しするというよりも中で掻き回すように強く腰をうねらせてやると、早瀬の口端からも鈴口からもタラタラと透明な液体が大量に流れ出た。
気持ち良過ぎて涙の止まらない早瀬はじっと、まるで恋する少女のような熱い視線で朝霧を見上げた。
「可愛いな、その顔」
朝霧は少し口角を上げると早瀬の髪の間に指を入れたまま頭を撫でてやった。
早瀬は嬉し過ぎて、撫でられるとスゥッと瞳を閉じて全てを朝霧に任せるように力を抜いた。
「イクぞ」なんて言葉は朝霧は発しない。だが朝霧のペニスの硬さとその膨らみで早瀬は射精の時が来たのを感じた。
「くッ」
ビュルッと早瀬の一番好きな奥の場所に一発目を飛ばしてやると、同時に早瀬も再びイったようで、真下でビクン、ビクンと痙攣をし始めた。
朝霧はズルッと口内から大きなペニスを引き抜くと、二発目からはビュルビュルと早瀬の顔に掛けた。
濁った白い液体はいやらしく早瀬の頬や唇に掛った。
「ハァ、ハァ、ハァ」
自由になった口から思い切り息を吸い込んで荒い息を上げながらもペロペロと掛けられた朝霧の精液を舐め取る。
朝霧は早瀬の前にしゃがみ、塞き止めていたベルトをガチャリと外してやった。
「んああっ……あっ…出るっ……やぁあぁあんっ! きもち……ぃぃ」
自由になった早瀬のペニスは激しく上下に暴れ、うっ血した鈴口からはドロドロと精液が出てきた。
全てを出し切って疲労困憊になった早瀬は、既にいつもと変わらぬキチッとした姿に戻った朝霧を見上げて咄嗟にズボンを掴んだ。
「何だ」
朝霧は何事も無かったように答える。
「き、教官……」
早瀬は何かを小声で言っているが聞き取れない朝霧は肩膝をついてしゃがんだ。
「何だ早瀬。聞こえない」
近づいた早瀬の紅潮した顔が必死で何かを訴えていた。朝霧が耳を早瀬の口元に近づけると、チュッと耳にキスをしてきた。
そのまま朝霧が動かずにいると、早瀬はゆっくりと朝霧の頬にもキスをしていった。
早瀬はそのまま引き締まった朝霧の唇の真横に口付けをし、朝霧の表情を窺う。
朝霧は驚きも抵抗もせずに鋭い視線で早瀬を見ていた。
未だかつて朝霧とキスをした者はいない。いくら激しいセックスを授業で行っても、キスを許された事はなかった。
ふと早瀬が濡れた唇を朝霧の唇に触れさせようと近づいた瞬間、スッと朝霧は立ち上がった。
「さぁ、お遊びはそこまでだ。帰れ」
「教官っ……キス…しちゃダメですか……」
朝霧は小馬鹿にしたような目つきで早瀬を見下ろした。その美しく整った残酷な表情は早瀬の胸の奥をギュッと掴んだ。
「お前はただの生徒だ。勘違いするな」
「で、でも別に駿河教官だって中野教官だって皆してくれますよ!?」
朝霧はモスグリーンの軍帽の奥に狼のような野生味のある目を光らせた。
「立て」
「えっ」
「立ってベッドに手を付けろ。足も広げろ」
まだ下半身が露わな状態で強制的に臀部を突き出すように後ろを向くと、朝霧はバチンッ、と鋭い鞭で早瀬の尻を叩いた。
「あ゛ッ!!」
突然の激痛に早瀬は膝を折った。叩かれた部分が赤くミミズ腫れになってくると、朝霧はゾクゾクと快感が背中に走った。
朝霧が後ろから早瀬のペニスを掴み、素早く金具で出来た貞操帯を付けた。
「い、いやっ」
「黙れ。勝手に消灯時間過ぎに遊びに来た罰だ。一週間我慢だ」
涙を溜めながらもどこか嬉しそうな早瀬を追い返し、朝霧は靴を履いたままベッドに大きな身を投げた。
「ハァ……」
急に疲れが襲ってウトウトとなりかけていた時だった。ガチャリとドアが開いて薄く目を開けると、白のシンプルな綿で出来た軍パジャマに身を包んだ駿河湊が入って来たのが見えた。
朝霧が黙ってただ見ていると、構わず入って来た湊は二コリと笑って「お邪魔します」とだけ言った。
朝霧は再び目を瞑って無視していると、湊は勝手に何かを漁りだした。
「薬箱借りますよ、高野」
ガチャガチャと音がしなくなり、湊がもう出て行くのかと思っていると、ギシリとベッドが沈んで朝霧は目を開けた。
目の前には湊が薔薇のように柔らかで美しく、それでいてゾッとするような光を瞳の奥に湛えて朝霧を覗きこんでいた。
「何だ」
「いえ、寝顔があまりにも色っぽかったから、もっと近くで見ようと思いまして」
そう言って湊がゆっくりと挑戦的な顔を近づけてきた。近づけば近づくだけ湊の瞳に色香が増すように見えた。
湊の鼻先が朝霧の高い鼻先に当たった。
次に湊の呼吸が唇に当たった。
そして柔らかく温かい湊の唇がそっと朝霧に重ねられた。
湊はゆっくりと唇を離し、朝霧と一度だけ目を合わせた後にもう二、三度しっとりとキスをした。
朝霧は抵抗しなかった。湊は朝霧が生徒に対してキスを抵抗している事など知らない。
「ごちそうさま。じゃあ、おやすみなさい」
満足した湊はそう言って去っていった。
「フン」
朝霧はドアと反対方向に顔を向けて再び瞳を閉じた。
END
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おやおや~なエンディングですがそこはまだ焦らしで(笑)
次は湊の…と思ってますがその前にクリスマス企画を作成中です。
過去作からのスピンオフです。え~…エロ中心ですが、宜しくお願いします m(_ _;)m
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拍手秘コメの場合は普通コメント欄にてお返事致します。
12/24/2010(Fri)
やっぱり教官がいい!(朝霧) 前篇
陸軍特別士官学校シリーズ
☆18禁です
朝霧は寮と少し離れた教官専用の寮へと戻っていた。
SMの素質を磨きあげる授業もあるが、もちろん軍隊としての訓練もある。朝霧は部屋へ戻ると報告書を書く為に机へ向かった。
その時、トントン、と夜も遅い時間にも関わらずノック音がして開けると、そこには青年が一人立っていた。
普通の学校ではクラスの人気者になるような、格好よくて優しく明るいといったタイプの青年だった。
その青年が頬を赤らめ、思いつめた表情で俯いていた。
「早瀬か。何だ? もう消灯の時間だろう」
早瀬と呼ばれる生徒はふと思いつめた顔を上げた。潤んだ大きな瞳は切なげに朝霧を見つめ、濡れたふっくらとした唇が何を言わなくても朝霧を求めていた。
黒目がちな瞳が優等生のような艶やかでサラサラとした黒髪にとてもよくマッチした可愛い青年という印象だった。
「きょ……教官……ッ」
突然弾けたように朝霧の胸にドンッとぶつかってきた。
「俺……やっぱり教官じゃないとイけなくてっ……朝霧教官がいいんですっ」
既に発情でもしたように熱い息を荒げて縋る早瀬の姿は正直に可愛いものだった。だが生徒が朝霧だけに固執してしまうと使い物にはならない。
よくある事だが、教官に異様に固執してしまいダメになってしまう生徒は何人もいる。
「取り敢えず入れ」
朝霧は騒がれる前に自室へと早瀬を入れた。
「俺、教官の目が忘れられなくて……そんな風に俺を見る人、生徒にはいないですっ」
この特別士官学校にはほぼM属性が入学するが、ちゃんとS属性の生徒もいる。
ローテーションで部屋割をペアにしたりと色々と試されている。
早瀬は想いをぶつけるように拳を強く握り締めた。
そんな切羽詰まった早瀬を余所に、朝霧はどこかの国の王のようにデスク前の椅子に座ると長い足を組んだ。
「我儘言うな。好みは色々あるだろうが、S組の奴らももっと俺たちが指導するから、今日はもう帰れ」
取り付く島もないような素振りに早瀬は少し戸惑う様にモジモジしていたが、思い切って自分のベルトを外し出した。
中から既に先走りでベトベトになった性器を取り出し朝霧の前に晒した。
「もう……こんな状態なんです、教官……み、見てて下さい」
朝霧は眉一つ動かさず軍帽の奥から氷の刃のような視線を早瀬に向けると、早瀬の鈴口から透明な液体が大量にとぷとぷと湧き出し、裏筋の方へと流れ出ていった。
「ほら……教官に見られるだけでこんななんです……今夜だけでも教官にどうにかして欲しいっ」
早瀬はゆっくりと朝霧に近づき、様子を窺うように両手で朝霧の組んだ足を元に戻した。
朝霧は面白がるようにやりたいように黙ってやらせてみる。
早瀬は抵抗されないか確認しながら上目遣いで朝霧を見ながら足の間へ入り込んで四つん這いになった。
ゆっくりと朝霧の股間のファスナー下げ、その狭い間から手を差し込んだ。ツルリとした競泳パンツのような生地の下着に包まれたモッコリとした感触に、早瀬のペニスはピクリと動いた。
「ハァ……ハァ……」
早瀬は待ちきれないとばかりに息を荒げて朝霧のペニスを取り出した。
ズッシリとした重量の巨大なペニスがだらりと早瀬の手に掴まれていた。
「やっぱり教官の……すごい」
朝霧はニヤリと少し口角を上げた。そして朝霧の白い手袋に包まれた長い指が早瀬の小さな顎を乱暴に上げた。
「舐めたいか?」
早瀬はとろけるような表情になってコクリと頷くと薄く唇を開いた。
「舌は使わずに唇だけでしろ。そして勝手に自慰でもしてろ」
「そ、そんなっ」
朝霧は縋ろうとする早瀬の髪を掴んだ。
「痛ッ」
「逆らうな。命令しているんだ」
朝霧が鬼のような表情をすればする程、早瀬はとろとろに溶けていくようだった。朝霧は相手を攻めれば攻める程美しさが際立ち、ゾクリと全身が総毛立ってマゾヒストを麻痺させるような感覚に陥れる。
その命令は王のように逆らえない。
早瀬はうっとりと堪らないというような表情で朝霧を見つめながら言われた通りに自分の肉棒の先に指を這わせた。
「ふっ…んっ」
早瀬がそのまま舌は使わず唇のみで朝霧の玉袋を食んだ。
朝霧は柔らかな唇の裏側に潜む硬い歯が柔らかな刺激を与えて、興奮まではいかなくともずっとされたい気持ち良さを感じた。
「おい、俺は報告書を書かなくちゃいけない。机の下へ潜ってしてろ」
朝霧は椅子ごとクルリと回って机に向かうと、早瀬が慌てて這いながら机の下へ潜り込んだ。
朝霧はマイペースに報告書を書きながら机の下では生徒にペニスを食ませていた。
クチュクチュと性器を扱く音が机の下から響いて来る。早瀬が自分のペニスを弄っている音だ。
朝霧のペニスも徐々に肥大していく。
「あっ……教官のすごっ…おっきくなって……」
早瀬が切ない声を上げた。
「黙って遊んでろ」
「あっ……はいっ」
報告書が終わりに差し掛かったところで、朝霧の亀頭がヌルリとした感触で触れられ、ゾクリとした。
限界に達した早瀬が命令を無視して舐め出したのかと椅子を引くと、唾液で自分の唇を濡らした早瀬がその唇で食みだしたのが見えた。
早瀬は机の下から這って出てきた。
「こ、これなら舌じゃないからいいですよね? ハァハァ……でも、もう俺っ」
既に限界の早瀬のペニスはローションでも塗ったかのように薄暗い机の下でヌラヌラと光っていた。
「イきそうですっ……でも俺っ」
朝霧がニヤリと薄く意地悪な笑みを浮かべて白い手袋をしたままの指を二本、早瀬の口内に突っ込んだ。
「んあっ」
「口……いや喉奥を犯されながらイきたいんだろう? お前は前からそれが好きだったもんなぁ」
「んふっ……んっ」
朝霧は絡みつく早瀬の舌を指で挟んでは引っ張る。指を喉に突っ込むと一瞬苦しそうな顔をした早瀬は瞬時に恍惚とした顔に変わった。
「喉に性感帯がある変わった奴だ、お前は。喉奥に射精をされるのが一番感じるんだからな」
朝霧は指を引き抜くと、早瀬の口内からいやらしい唾液がタラタラと床に落ちた。
「教官のが一番奥に届くんですっ……俺、忘れられなくて……この、太くて長い乱暴な動きをするものが……それなのにちゃんと俺の気持ちいい場所を攻める……ああっ、これで俺の喉を犯して下さいッ」
いつまでも見下した視線でお預けをする朝霧に、ついに早瀬は刃向って朝霧のペニスにむしゃぶりついた。
「あむッ!!」
ついに命令違反を犯した早瀬は美味そうに奥へ奥へと朝霧のペニスを口内へ引きずり込んだ。
朝霧はグッと早瀬の前髪を掴むと、しゃぶらせたまま上へ向かせた。
イきそうなのか、目に涙を溜めて喘ぐ早瀬はとても可愛く色っぽかった。
後篇へ>>
★拍手コメントのお返事はボタンを押して頂いた拍手ページ内に致します。
拍手秘コメの場合は普通コメント欄にてお返事致します。
☆18禁です
朝霧は寮と少し離れた教官専用の寮へと戻っていた。
SMの素質を磨きあげる授業もあるが、もちろん軍隊としての訓練もある。朝霧は部屋へ戻ると報告書を書く為に机へ向かった。
その時、トントン、と夜も遅い時間にも関わらずノック音がして開けると、そこには青年が一人立っていた。
普通の学校ではクラスの人気者になるような、格好よくて優しく明るいといったタイプの青年だった。
その青年が頬を赤らめ、思いつめた表情で俯いていた。
「早瀬か。何だ? もう消灯の時間だろう」
早瀬と呼ばれる生徒はふと思いつめた顔を上げた。潤んだ大きな瞳は切なげに朝霧を見つめ、濡れたふっくらとした唇が何を言わなくても朝霧を求めていた。
黒目がちな瞳が優等生のような艶やかでサラサラとした黒髪にとてもよくマッチした可愛い青年という印象だった。
「きょ……教官……ッ」
突然弾けたように朝霧の胸にドンッとぶつかってきた。
「俺……やっぱり教官じゃないとイけなくてっ……朝霧教官がいいんですっ」
既に発情でもしたように熱い息を荒げて縋る早瀬の姿は正直に可愛いものだった。だが生徒が朝霧だけに固執してしまうと使い物にはならない。
よくある事だが、教官に異様に固執してしまいダメになってしまう生徒は何人もいる。
「取り敢えず入れ」
朝霧は騒がれる前に自室へと早瀬を入れた。
「俺、教官の目が忘れられなくて……そんな風に俺を見る人、生徒にはいないですっ」
この特別士官学校にはほぼM属性が入学するが、ちゃんとS属性の生徒もいる。
ローテーションで部屋割をペアにしたりと色々と試されている。
早瀬は想いをぶつけるように拳を強く握り締めた。
そんな切羽詰まった早瀬を余所に、朝霧はどこかの国の王のようにデスク前の椅子に座ると長い足を組んだ。
「我儘言うな。好みは色々あるだろうが、S組の奴らももっと俺たちが指導するから、今日はもう帰れ」
取り付く島もないような素振りに早瀬は少し戸惑う様にモジモジしていたが、思い切って自分のベルトを外し出した。
中から既に先走りでベトベトになった性器を取り出し朝霧の前に晒した。
「もう……こんな状態なんです、教官……み、見てて下さい」
朝霧は眉一つ動かさず軍帽の奥から氷の刃のような視線を早瀬に向けると、早瀬の鈴口から透明な液体が大量にとぷとぷと湧き出し、裏筋の方へと流れ出ていった。
「ほら……教官に見られるだけでこんななんです……今夜だけでも教官にどうにかして欲しいっ」
早瀬はゆっくりと朝霧に近づき、様子を窺うように両手で朝霧の組んだ足を元に戻した。
朝霧は面白がるようにやりたいように黙ってやらせてみる。
早瀬は抵抗されないか確認しながら上目遣いで朝霧を見ながら足の間へ入り込んで四つん這いになった。
ゆっくりと朝霧の股間のファスナー下げ、その狭い間から手を差し込んだ。ツルリとした競泳パンツのような生地の下着に包まれたモッコリとした感触に、早瀬のペニスはピクリと動いた。
「ハァ……ハァ……」
早瀬は待ちきれないとばかりに息を荒げて朝霧のペニスを取り出した。
ズッシリとした重量の巨大なペニスがだらりと早瀬の手に掴まれていた。
「やっぱり教官の……すごい」
朝霧はニヤリと少し口角を上げた。そして朝霧の白い手袋に包まれた長い指が早瀬の小さな顎を乱暴に上げた。
「舐めたいか?」
早瀬はとろけるような表情になってコクリと頷くと薄く唇を開いた。
「舌は使わずに唇だけでしろ。そして勝手に自慰でもしてろ」
「そ、そんなっ」
朝霧は縋ろうとする早瀬の髪を掴んだ。
「痛ッ」
「逆らうな。命令しているんだ」
朝霧が鬼のような表情をすればする程、早瀬はとろとろに溶けていくようだった。朝霧は相手を攻めれば攻める程美しさが際立ち、ゾクリと全身が総毛立ってマゾヒストを麻痺させるような感覚に陥れる。
その命令は王のように逆らえない。
早瀬はうっとりと堪らないというような表情で朝霧を見つめながら言われた通りに自分の肉棒の先に指を這わせた。
「ふっ…んっ」
早瀬がそのまま舌は使わず唇のみで朝霧の玉袋を食んだ。
朝霧は柔らかな唇の裏側に潜む硬い歯が柔らかな刺激を与えて、興奮まではいかなくともずっとされたい気持ち良さを感じた。
「おい、俺は報告書を書かなくちゃいけない。机の下へ潜ってしてろ」
朝霧は椅子ごとクルリと回って机に向かうと、早瀬が慌てて這いながら机の下へ潜り込んだ。
朝霧はマイペースに報告書を書きながら机の下では生徒にペニスを食ませていた。
クチュクチュと性器を扱く音が机の下から響いて来る。早瀬が自分のペニスを弄っている音だ。
朝霧のペニスも徐々に肥大していく。
「あっ……教官のすごっ…おっきくなって……」
早瀬が切ない声を上げた。
「黙って遊んでろ」
「あっ……はいっ」
報告書が終わりに差し掛かったところで、朝霧の亀頭がヌルリとした感触で触れられ、ゾクリとした。
限界に達した早瀬が命令を無視して舐め出したのかと椅子を引くと、唾液で自分の唇を濡らした早瀬がその唇で食みだしたのが見えた。
早瀬は机の下から這って出てきた。
「こ、これなら舌じゃないからいいですよね? ハァハァ……でも、もう俺っ」
既に限界の早瀬のペニスはローションでも塗ったかのように薄暗い机の下でヌラヌラと光っていた。
「イきそうですっ……でも俺っ」
朝霧がニヤリと薄く意地悪な笑みを浮かべて白い手袋をしたままの指を二本、早瀬の口内に突っ込んだ。
「んあっ」
「口……いや喉奥を犯されながらイきたいんだろう? お前は前からそれが好きだったもんなぁ」
「んふっ……んっ」
朝霧は絡みつく早瀬の舌を指で挟んでは引っ張る。指を喉に突っ込むと一瞬苦しそうな顔をした早瀬は瞬時に恍惚とした顔に変わった。
「喉に性感帯がある変わった奴だ、お前は。喉奥に射精をされるのが一番感じるんだからな」
朝霧は指を引き抜くと、早瀬の口内からいやらしい唾液がタラタラと床に落ちた。
「教官のが一番奥に届くんですっ……俺、忘れられなくて……この、太くて長い乱暴な動きをするものが……それなのにちゃんと俺の気持ちいい場所を攻める……ああっ、これで俺の喉を犯して下さいッ」
いつまでも見下した視線でお預けをする朝霧に、ついに早瀬は刃向って朝霧のペニスにむしゃぶりついた。
「あむッ!!」
ついに命令違反を犯した早瀬は美味そうに奥へ奥へと朝霧のペニスを口内へ引きずり込んだ。
朝霧はグッと早瀬の前髪を掴むと、しゃぶらせたまま上へ向かせた。
イきそうなのか、目に涙を溜めて喘ぐ早瀬はとても可愛く色っぽかった。
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12/14/2010(Tue)
陸軍特別士官学校シリーズ SM検査(湊)
素っ裸の身体検査を終えてから更に個室へと呼ばれるこの異様な検査に武雄(タケオ)は腹を立てていた。
個室へ入ると、そこにはハッと息を飲むような美しい男が立派な軍服を着て壁に寄り掛かっていた。
目が合うと愛想がいいのか、まるで外国人のように気さくに微笑みかけてきた。
そんなものに慣れない武雄は、この怒れる状況と全く合わないその笑顔に軽く会釈だけして目を逸らす。
部屋には質素な簡易ベッドと不思議なドーナツ型の穴の空いた椅子だけが置かれていた。
「いらっしゃいな」
その教官の柔らかそうな唇から出た言葉は、武雄の想像通り柔らかな声が出ていた。
「私はここの教官の駿河湊(スルガミナト)です。よろしく。少し込み入った検査をするけど、我慢してね」
二コリと薔薇が咲いたような笑みを向けられて、武雄は思わず顔を少し赤らめた。
「じゃあ、ガウンを脱ごうか」
一応個室に入る前にペラペラのガウンを配られ着て待つ事が出来た。個室への待ち時間は時には長い為だ。
「え……あ、はい……」
武雄はがっしりとした筋肉質の身体を晒した。
湊は武雄の後ろへ回るとペロリと唇を舐めてその裸体を眺めた。
「君……武雄君だっけ? いい身体しているんだね。そこのベッドに手をついて」
「は……はい……」
武雄はただひたすら眺められる事がだんだんと屈辱に思えてきた。何よりも辱められている事に耐えられなくなってきた。
「あのッ、一体何の検査なんですか!? こうしてただ、身体を眺められているのはどうも……」
「あぁ、もっと足を開いて。お尻を突き出してくれる?」
「あのッ!」
武雄がベッドから手を離し、上半身を上げようとした時だった。ガッと足を内側に蹴られて武雄はバランスを崩し、再びベッドに上半身が投げ出された。
港は腰に差していた乗馬鞭を取り出すと、ピシャッァっと武雄の逞しい太股の内側を叩いた。
「あぐッ!!」
続いて容赦なく引き締まった小麦色の臀部に二、三度鞭を打ちつけた。
「あッ……いッ……あッ!!」
武雄は驚きと恐怖と混乱で振り向くと、そこには何かに酔いしれるような恍惚とした表情の美しい教官、湊が鞭の先を舐めていた。
その圧倒的な威圧感と征服する側の人間の空気を感じた途端武雄の下半身は、ビクンッと反応した。
「おや……早速反応が? でも随分と気が強いのかな。反抗的な目をしているね。いいよ、それ」
武雄は自分の認めたくない部分を押しのけるように、キッと湊を睨みつけ、拳を作って歯向かおうとしていた。
「こんな……こんなのは侮辱です! 俺は貴方なんかには負けない! そんな、女みたいな貴方に!!」
「女みたい……ねぇ。背は君よりも高いけど。いいよ。おいで。ぶちのめしてあげる」
湊は鞭を腰にしまうと、「オラァァアッ」と向かって来た武雄の拳を方手でパシリと受け止めた。
「なっ……!」
いとも簡単に自慢の拳を受け止められ、そのままクルリと腕を後ろへ捻って自由を奪われてしまった。
湊は後ろからグッと武雄の背中に密着して耳穴に向かって囁いた。
「弱いんだね。殴る気も失せたから、縛る事にするよ。その方が屈辱的でしょう?」
ペロリと耳たぶを舐められると、その熱過ぎる舌はまるでネコの舌のようにザラリと感じた。
武雄の下半身は勃ってはいなくともピクンと動くのを、湊は見逃さなかった。
武雄がどうもがいても、湊に押さえつけられた部分は一向に動きもしなかった。
こんな優しげで力などなさそうな湊のどこにこんな力があるのかと冷や汗をかく。
湊たち教官は皆それぞれ第一線で活躍していた元特殊部隊の人達だった。そんな湊に勝てる訳もなく、赤子の手を捻るように扱われていた。
「ほら。こうして足首と太股を繋げて縛るとお尻の穴が丸見えだね。膝が閉じないようにベッドに括り付けなくてはね。あぁ、手はどうしようかなぁ? 後ろ……いや、今日はベッドに括る気分かな」
湊は慣れた手つきできつく速やかに武雄を縛っていった。
「んんーっ……んんーっ」
「ん? 何? タオル咥えてるんだから喋れないでしょうに。ふふっ……いいね。その反抗的な目。じゃあ、オチンチンも縛ってみようか」
「んーッ!!」
湊が武雄の普通よりも太めのペニスを縛ろうとすると、突然それは動き出した。
「ああ……私の手から逃げちゃった。凄いね。動いてるよ、もう勃ってるし……そう言えば、君は前の学校で苛められている生徒を庇って身代わりになった時に、アソコ、ビンビンに勃たせていたそうだね」
湊のその言葉に武雄は顔を真っ赤にしてブンブンと首を横に振った。
そうしている間にも武雄のペニスは尿道がギュッと閉じてしまう程きつく縛られた。グルグルと螺旋状に縛られ、カリ部分を特にきつく縛られると、武雄の内側からズクンとした悶えるような快感が襲って鳥肌が立った。
「我慢しなくてもいいんですよ? 本当は縛られると、気持ちがいいんでしょう? あぁ、それとも叩かれた方が興奮しますか?」
縛られた麻紐はギリギリと武雄の筋肉を締め付けた。
こんな綺麗な教官に縛られ、辱められ、自由を奪われている。考えると腹立たしいのに、身体は確実に疼いていた。隠しようにも下半身は全てが良く見えるように縛られていて、時折バカにするように湊にそこを見下されると、武雄のペニスはムクムクと大きく育った。
「正義のヒーローぶって快楽を貪っていたんですね」
「んんッ!」
「本当はマゾのくせに」
「んんッ…」
湊はクスクスと蔑むような冷たい視線を上から浴びせながら笑った。
笑いながらゴム手袋を付けもせずにトロトロの液体を指に取ると、その指を武雄の後孔に捻じ込んだ。
「んんーッんーッ!」
「何です? 痛いのですか? もっと?」
勝手に解釈して楽しんでいる湊は容赦なく指を出したり入れたりして遊んだ。
武雄のそこは思ったよりも蹂躙される事を喜んでいた。初めてだというのに痛みを快感に変換させようと腰がうねる。
だが湊は後孔よりも麻縄できつく締めた時の反応の方が鋭い事を見抜き、早々に指を後孔から抜いてしまった。
そして再びベッドの側に立った。
「ほら。もうビクンビクンして……」
湊はベッドにその長い脚を上げると靴底で武雄のペニスを軽く踏んだ。
「んんっ! んっ!」
玉をゆっくりと押し潰すようにしながら竿部分を踏みつけてグッ、グッと武雄の身体をベッドごと前後に揺らした。
「んっ! んっ! んんっ!」
ガタガタとベッドが揺れて武雄は怒るような顔をしながらも時折堪らなく感じる表情を覗かせた。
「あぁ……その顔、堪りませんね。もっと怒ってみて下さい」
その時ガチャリとドアが開いて朝霧が入って来た。
「はぁ……。やっぱり。遅いと思ったんだ。また縛って遊んでるのか。時間掛り過ぎだぞ」
「あぁ、朝霧教官。この子、面白いんですよ、気が強くて認めたくないのにこうして踏んでやると益々ここが喜んで硬くなるんです」
湊は堪らないという感じでサディスト特有の恍惚とした笑みを浮かべた。
「分かった、分かった。また今度やれよ。時間だ。縄を解け」
「そうですか……残念です。あの反抗的な態度のまま成長してくれたら面白い逸材になるでしょうね」
縄を解かれた武雄は力の入らない足でふらふらと出て行った。
紙を外で待っていた受け付けの人に渡すとチラリと顔を見られて少し不愉快になる。
引っ掛けたガウンの中でまだ筋肉を動かす度にジンジンと感じる縄の痛みで後孔とペニスがヒクつく。
「ドMの開発の余地ありですね。お疲れ様でしたー」
(くそっ……認めないぞ、俺はッ)
武雄はフラフラと振り分けられた部屋へと消えて行く横で、湊はまた一人違う生徒で遊んでいた。
END
湊さん、遊び過ぎです(笑)
こんな感じでSM検査は行われて行きました(笑)
個室へ入ると、そこにはハッと息を飲むような美しい男が立派な軍服を着て壁に寄り掛かっていた。
目が合うと愛想がいいのか、まるで外国人のように気さくに微笑みかけてきた。
そんなものに慣れない武雄は、この怒れる状況と全く合わないその笑顔に軽く会釈だけして目を逸らす。
部屋には質素な簡易ベッドと不思議なドーナツ型の穴の空いた椅子だけが置かれていた。
「いらっしゃいな」
その教官の柔らかそうな唇から出た言葉は、武雄の想像通り柔らかな声が出ていた。
「私はここの教官の駿河湊(スルガミナト)です。よろしく。少し込み入った検査をするけど、我慢してね」
二コリと薔薇が咲いたような笑みを向けられて、武雄は思わず顔を少し赤らめた。
「じゃあ、ガウンを脱ごうか」
一応個室に入る前にペラペラのガウンを配られ着て待つ事が出来た。個室への待ち時間は時には長い為だ。
「え……あ、はい……」
武雄はがっしりとした筋肉質の身体を晒した。
湊は武雄の後ろへ回るとペロリと唇を舐めてその裸体を眺めた。
「君……武雄君だっけ? いい身体しているんだね。そこのベッドに手をついて」
「は……はい……」
武雄はただひたすら眺められる事がだんだんと屈辱に思えてきた。何よりも辱められている事に耐えられなくなってきた。
「あのッ、一体何の検査なんですか!? こうしてただ、身体を眺められているのはどうも……」
「あぁ、もっと足を開いて。お尻を突き出してくれる?」
「あのッ!」
武雄がベッドから手を離し、上半身を上げようとした時だった。ガッと足を内側に蹴られて武雄はバランスを崩し、再びベッドに上半身が投げ出された。
港は腰に差していた乗馬鞭を取り出すと、ピシャッァっと武雄の逞しい太股の内側を叩いた。
「あぐッ!!」
続いて容赦なく引き締まった小麦色の臀部に二、三度鞭を打ちつけた。
「あッ……いッ……あッ!!」
武雄は驚きと恐怖と混乱で振り向くと、そこには何かに酔いしれるような恍惚とした表情の美しい教官、湊が鞭の先を舐めていた。
その圧倒的な威圧感と征服する側の人間の空気を感じた途端武雄の下半身は、ビクンッと反応した。
「おや……早速反応が? でも随分と気が強いのかな。反抗的な目をしているね。いいよ、それ」
武雄は自分の認めたくない部分を押しのけるように、キッと湊を睨みつけ、拳を作って歯向かおうとしていた。
「こんな……こんなのは侮辱です! 俺は貴方なんかには負けない! そんな、女みたいな貴方に!!」
「女みたい……ねぇ。背は君よりも高いけど。いいよ。おいで。ぶちのめしてあげる」
湊は鞭を腰にしまうと、「オラァァアッ」と向かって来た武雄の拳を方手でパシリと受け止めた。
「なっ……!」
いとも簡単に自慢の拳を受け止められ、そのままクルリと腕を後ろへ捻って自由を奪われてしまった。
湊は後ろからグッと武雄の背中に密着して耳穴に向かって囁いた。
「弱いんだね。殴る気も失せたから、縛る事にするよ。その方が屈辱的でしょう?」
ペロリと耳たぶを舐められると、その熱過ぎる舌はまるでネコの舌のようにザラリと感じた。
武雄の下半身は勃ってはいなくともピクンと動くのを、湊は見逃さなかった。
武雄がどうもがいても、湊に押さえつけられた部分は一向に動きもしなかった。
こんな優しげで力などなさそうな湊のどこにこんな力があるのかと冷や汗をかく。
湊たち教官は皆それぞれ第一線で活躍していた元特殊部隊の人達だった。そんな湊に勝てる訳もなく、赤子の手を捻るように扱われていた。
「ほら。こうして足首と太股を繋げて縛るとお尻の穴が丸見えだね。膝が閉じないようにベッドに括り付けなくてはね。あぁ、手はどうしようかなぁ? 後ろ……いや、今日はベッドに括る気分かな」
湊は慣れた手つきできつく速やかに武雄を縛っていった。
「んんーっ……んんーっ」
「ん? 何? タオル咥えてるんだから喋れないでしょうに。ふふっ……いいね。その反抗的な目。じゃあ、オチンチンも縛ってみようか」
「んーッ!!」
湊が武雄の普通よりも太めのペニスを縛ろうとすると、突然それは動き出した。
「ああ……私の手から逃げちゃった。凄いね。動いてるよ、もう勃ってるし……そう言えば、君は前の学校で苛められている生徒を庇って身代わりになった時に、アソコ、ビンビンに勃たせていたそうだね」
湊のその言葉に武雄は顔を真っ赤にしてブンブンと首を横に振った。
そうしている間にも武雄のペニスは尿道がギュッと閉じてしまう程きつく縛られた。グルグルと螺旋状に縛られ、カリ部分を特にきつく縛られると、武雄の内側からズクンとした悶えるような快感が襲って鳥肌が立った。
「我慢しなくてもいいんですよ? 本当は縛られると、気持ちがいいんでしょう? あぁ、それとも叩かれた方が興奮しますか?」
縛られた麻紐はギリギリと武雄の筋肉を締め付けた。
こんな綺麗な教官に縛られ、辱められ、自由を奪われている。考えると腹立たしいのに、身体は確実に疼いていた。隠しようにも下半身は全てが良く見えるように縛られていて、時折バカにするように湊にそこを見下されると、武雄のペニスはムクムクと大きく育った。
「正義のヒーローぶって快楽を貪っていたんですね」
「んんッ!」
「本当はマゾのくせに」
「んんッ…」
湊はクスクスと蔑むような冷たい視線を上から浴びせながら笑った。
笑いながらゴム手袋を付けもせずにトロトロの液体を指に取ると、その指を武雄の後孔に捻じ込んだ。
「んんーッんーッ!」
「何です? 痛いのですか? もっと?」
勝手に解釈して楽しんでいる湊は容赦なく指を出したり入れたりして遊んだ。
武雄のそこは思ったよりも蹂躙される事を喜んでいた。初めてだというのに痛みを快感に変換させようと腰がうねる。
だが湊は後孔よりも麻縄できつく締めた時の反応の方が鋭い事を見抜き、早々に指を後孔から抜いてしまった。
そして再びベッドの側に立った。
「ほら。もうビクンビクンして……」
湊はベッドにその長い脚を上げると靴底で武雄のペニスを軽く踏んだ。
「んんっ! んっ!」
玉をゆっくりと押し潰すようにしながら竿部分を踏みつけてグッ、グッと武雄の身体をベッドごと前後に揺らした。
「んっ! んっ! んんっ!」
ガタガタとベッドが揺れて武雄は怒るような顔をしながらも時折堪らなく感じる表情を覗かせた。
「あぁ……その顔、堪りませんね。もっと怒ってみて下さい」
その時ガチャリとドアが開いて朝霧が入って来た。
「はぁ……。やっぱり。遅いと思ったんだ。また縛って遊んでるのか。時間掛り過ぎだぞ」
「あぁ、朝霧教官。この子、面白いんですよ、気が強くて認めたくないのにこうして踏んでやると益々ここが喜んで硬くなるんです」
湊は堪らないという感じでサディスト特有の恍惚とした笑みを浮かべた。
「分かった、分かった。また今度やれよ。時間だ。縄を解け」
「そうですか……残念です。あの反抗的な態度のまま成長してくれたら面白い逸材になるでしょうね」
縄を解かれた武雄は力の入らない足でふらふらと出て行った。
紙を外で待っていた受け付けの人に渡すとチラリと顔を見られて少し不愉快になる。
引っ掛けたガウンの中でまだ筋肉を動かす度にジンジンと感じる縄の痛みで後孔とペニスがヒクつく。
「ドMの開発の余地ありですね。お疲れ様でしたー」
(くそっ……認めないぞ、俺はッ)
武雄はフラフラと振り分けられた部屋へと消えて行く横で、湊はまた一人違う生徒で遊んでいた。
END
湊さん、遊び過ぎです(笑)
こんな感じでSM検査は行われて行きました(笑)
12/12/2010(Sun)
陸軍特別士官学校シリーズ SM検査(朝霧)
「オラちゃんと真っ裸になって並べッ」
特別士官学校へ入学しようとする生徒たちはおずおずと服を恥ずかしげに脱いだ。
雷のようにやらたと怒鳴り散らす士官は最初の身体測定の時のお目付け役だ。
一々怒鳴る地響きのような声にビクつくものも少なくない。
何しろ手には恐ろしげな鞭を持っているのだ。気の弱い子は涙すら浮かべている。
「今年は開花しそうな子が多いかもしれませんねぇ」
「ふん」
「何です? その態度。まるで興味ないような振りして」
駿河湊(スルガ・ミナト)は柔らかな美しい顔でゾクリとするような冷たく攻める視線を送った。
「この天然サディストめ。お前のそれは騙しだぞ」
「あぁ、皆私をマゾヒストだと思って来ますからね。飛んだ勘違いもいいところです。返り討ちにしてあげますよ」
「全く。俺の生徒にもちょっかい出すなよな。壊すぞ」
朝霧高野(アサギリ・コウヤ)は彫刻のように整った綺麗な鋭い視線で、まるで視姦でもするように湊を睨んだ。
「止めて下さい。貴方のそれ、本当に大きいですから壊れてしまいます。でも壊される前に縛ってしまえばこちらのものですけど。ふふっ」
「やってみろよ? 啼かせてやるから」
高野は意地の悪い笑みを浮かべてそっと湊の耳元で艶っぽく囁いた。
「お互い血を見る事になりそうですけど?」
湊はペロリと赤くいやらしい舌で自分の唇を濡らした。
清彦(きよひこ)は一度普通の陸軍士官学校へ入学するも、妙な色恋沙汰が絶えずこちらの特別士官学校へと編入してきた。
いきなり裸での検査で、恥ずかしさに顔を真っ赤にして俯き、両腕を抱えるようにして列に並んでいた。
その真っ白で滑々の肌と、潤んだ可愛い瞳と、男のくせに妙に色っぽい身体で既に周りの男の視線を集めていた。
体重、身長、視力などが終わると皆それぞれ個室へと吸い込まれていった。
清彦も同様に個室へと入ると、そこには今までの医者とは少し違う、普通の教官らしき人が乗馬鞭を片手に立っていた。
モスグリーンの軍服が教官の大きな身体をより立派に見せていた。
だが清彦はその教官の目を見て身震いした。
蔑むような冷たい瞳は一瞬銀色のようにも見えた。余りに美しく整った教官の顔は、そのトゲトゲしい空気をより一層鋭利にしているようでもあった。
「私は陸軍特別士官学校教官、朝霧高野だ。今から特別体内審査をする。そこの椅子に座れ」
ふと下を見ると、背凭れはあるが、座る場所がドーナツ状に穴の空いている変わった椅子があった。
椅子の足には固定するようなものも付けられていた。それを見た清彦はゴクリと固唾を飲み込んだ。
不安気にそっとそこへ座ると、ゆっくりと目の前に朝霧が立ち、じっと身体中を舐めまわすように見てきた。
士官帽の影から光る美しくて恐ろしげな視線は、清彦の一番恥ずかしい部分にやたらと突き刺さるように感じた。
清彦は無意識に股を閉じるように太股を引き寄せた。
カツカツと身の引き締まるような音を立てて後ろへ回った朝霧は、徐(おもむろ)に後ろから乗馬鞭で清彦の首筋を撫でた。
「あっ」
「何だ、その声は」
思わず出たその高い声に清彦は自分でも驚いて口を手で塞いだ。
すると、乗馬鞭の先はそっと清彦の乳首を突いた。
意地悪に突く鞭の先は硬くなってくる清彦の乳首を四方八方に潰した。
「んっ……んっ……」
「感じるのか? え? お前乳首が立ってきているぞ」
突然ピシャリと硬くなりつつあった乳首を鞭で叩かれて、清彦は「あ゛ッ!!」と声を上げた。
ピンクだったそこは徐々に赤みを帯びて更にいやらしい色に染まっていった。
鞭は容赦なく触診でもしているかのように清彦の身体中をピシャリピシャリと軽く叩いていった。
軽くてもしなる鞭は想像以上の痛みを与えた。だがおかしな事に清彦の身体はその痛みを知る度に熱を持ち、息が不規則に上がっていった。
清彦の白い肌は赤い鞭の痕で花びらが散りばめられたようになっていた。
朝霧は、清彦の上腕部分についた赤い痕にそっと歯を立てた。
「あっあんっ」
痛い時に出る声ではない事を確かめた朝霧は歯型を付けてニヤリと笑った。
「よし。では足を広げろ。直腸検査をする」
「ハァハァ……直……腸?」
朝霧は側にあったタライを持ってくると、その中にあるトロリとした液体が見えた。
朝霧は着用していた白い軍用の手袋の先を軽く噛むと、スルリと長い手が手袋を抜け出た。その様子が清彦の身を不思議とゾクゾクさせた。
手袋の代わりに半透明のゴム手袋をした朝霧は、トロトロした液体に指を入れて液体を手に馴染ませた。
「足を広げて、ゆっくりと息をしろ」
不安の中で言われた通りにすると、突然後孔に冷やりとした感触が当たってピクンと身体が跳ねた。
「ひあっ」
「動くな、バカ者。ゆっくりしてやらんぞ!」
「いや…っ……あっ」
あらぬ場所をクルクルと撫でまわされると、今まで味わった事のない快楽が清彦を襲った。
「あっ、あんっ」
穴の空いた椅子の下から手を回され、普段絶対に触られる事など無い場所を弄られる事が、あまりに無条件に清彦を興奮させた。
「貴様、前の学校では色々と揉め事が絶えなかったそうだな」
「あっ……は…い…っん、何か…と、言い寄られてしまって…僕、どうしたらいいか…ああっ」
「それは貴様の身体のせいだと分からないとでも言うのか」
朝霧はグッと指を中に突き入れ出した。
「はぁっああんっ……あっあっ…中にっ入っちゃっ」
「入れるんだよ」
自然と抵抗しようとする清彦の力無い両手を朝霧の大きな手が纏め上げて自由を奪った。
暴れようとする両足は椅子の足に固定されて動けない状態にされた。
指はヌルヌルと簡単に奥へ入り、朝霧は自由に出したり入れたりを繰り返した。
「中に妙なものを入れていないか検査をしているんだよ」
「いやぁぁ……」
「口応えか? あ? なら同時に口内も調べてやる」
朝霧はもう片方の白い手袋をした手のまま、いやらしく喘ぐ清彦の舌を捉えた。
「あぐっ……んぐっ」
「よぉく舌を動かしてみろ。ん? 出来たら褒美に指をもう一本入れてやるぞ?」
「んああっ」
朝霧はその苦しそうだが恍惚に喘ぐ清彦の表情を見て満足そうに口角を上げた。そして指を二本に増やしてグチュグチュと後孔を解す。
「あぐっ、あむっ……んんっ……う……あぁっ」
清彦の乳首も完全にコリコリに立ち上がっていた。確実に攻められて喜んでいる証拠だ。
自覚はしてなくとも、この検査で少し開花する子は多い。そういう事に長けた教官をこうして配置しているのも作戦のうちだった。
「あ? お前勃ってるぞ? ちっ……これまでか…」
入れこまれていた指たちはヌルリと引き抜かれ、涙で濡れた桃色の頬をした青年は顔を上げた。
「ほらよ。この紙持って出てけ。多分お前の担当は俺かもう一人だ。俺になった方がいいと思うぜ? もう一人はちょっと凝り性だからな」
清彦は訳の分からないまま、疼く下半身を引きずるようにしてガウンを羽織り、奥の扉へと続いた。
「あぁ、はいはい。Mね。良かったねー。上手く開花すれば楽園だから」
訳の分からない事を告げられ、そして意味のない判子を押されて部屋に振り分けられた。
明治の頃、表には知られていない軍の男たちの趣味に合う特別な生徒を育てるべく人知れず建設された士官学校があった。
生死を側で感じながら毎日を厳しい訓練で鍛え抜く男たちの精神状態は通常とはまた少し違うものだった。
その戦士たちのストレスを円滑に回す為に、それを悦として捉えられる戦士もまた、大事な要素だった。
時にはスパイとして相手の敵をも翻弄させられる色香を武器にする兵士。そして戦いながら男たちの欲望を餌に出来る兵士。それが特別士官学校の生徒たちだった。
END
*物語は全て架空の設定です。
こんにちは。ご無沙汰しております(汗)
実は何作も同時進行で書いてはいたのですが、上手く短く纏められませんで…。
新作長編とクリスマス用の続編、スピンオフなど沢山書いておりました(汗)
で、出来たのがコレでした(滝汗)
初めて訪れて下さった方、そしてもちろん今まで来て下さっていた方にもですが、
ここはどんなものを書いているサイトなの?と試し読みをしたい方にもお勧めの短編を用意しようと思いまして、こういうものを書きました。
これから「ほのぼの系」「過激系」などシリーズで出したり出来たらいいなと思っています。
多分、駿河編はすぐ出来そうです(笑)
あと、迷っていたんですが、ちょっと暗めのものも出します。
良かったらチラ見してみてやって下さいませ。
あ、そして、風邪ですが、漸く良くなりました!ご心配おかけしましたっ
今は就活しつつ色々しつつの生活です^^;
特別士官学校へ入学しようとする生徒たちはおずおずと服を恥ずかしげに脱いだ。
雷のようにやらたと怒鳴り散らす士官は最初の身体測定の時のお目付け役だ。
一々怒鳴る地響きのような声にビクつくものも少なくない。
何しろ手には恐ろしげな鞭を持っているのだ。気の弱い子は涙すら浮かべている。
「今年は開花しそうな子が多いかもしれませんねぇ」
「ふん」
「何です? その態度。まるで興味ないような振りして」
駿河湊(スルガ・ミナト)は柔らかな美しい顔でゾクリとするような冷たく攻める視線を送った。
「この天然サディストめ。お前のそれは騙しだぞ」
「あぁ、皆私をマゾヒストだと思って来ますからね。飛んだ勘違いもいいところです。返り討ちにしてあげますよ」
「全く。俺の生徒にもちょっかい出すなよな。壊すぞ」
朝霧高野(アサギリ・コウヤ)は彫刻のように整った綺麗な鋭い視線で、まるで視姦でもするように湊を睨んだ。
「止めて下さい。貴方のそれ、本当に大きいですから壊れてしまいます。でも壊される前に縛ってしまえばこちらのものですけど。ふふっ」
「やってみろよ? 啼かせてやるから」
高野は意地の悪い笑みを浮かべてそっと湊の耳元で艶っぽく囁いた。
「お互い血を見る事になりそうですけど?」
湊はペロリと赤くいやらしい舌で自分の唇を濡らした。
清彦(きよひこ)は一度普通の陸軍士官学校へ入学するも、妙な色恋沙汰が絶えずこちらの特別士官学校へと編入してきた。
いきなり裸での検査で、恥ずかしさに顔を真っ赤にして俯き、両腕を抱えるようにして列に並んでいた。
その真っ白で滑々の肌と、潤んだ可愛い瞳と、男のくせに妙に色っぽい身体で既に周りの男の視線を集めていた。
体重、身長、視力などが終わると皆それぞれ個室へと吸い込まれていった。
清彦も同様に個室へと入ると、そこには今までの医者とは少し違う、普通の教官らしき人が乗馬鞭を片手に立っていた。
モスグリーンの軍服が教官の大きな身体をより立派に見せていた。
だが清彦はその教官の目を見て身震いした。
蔑むような冷たい瞳は一瞬銀色のようにも見えた。余りに美しく整った教官の顔は、そのトゲトゲしい空気をより一層鋭利にしているようでもあった。
「私は陸軍特別士官学校教官、朝霧高野だ。今から特別体内審査をする。そこの椅子に座れ」
ふと下を見ると、背凭れはあるが、座る場所がドーナツ状に穴の空いている変わった椅子があった。
椅子の足には固定するようなものも付けられていた。それを見た清彦はゴクリと固唾を飲み込んだ。
不安気にそっとそこへ座ると、ゆっくりと目の前に朝霧が立ち、じっと身体中を舐めまわすように見てきた。
士官帽の影から光る美しくて恐ろしげな視線は、清彦の一番恥ずかしい部分にやたらと突き刺さるように感じた。
清彦は無意識に股を閉じるように太股を引き寄せた。
カツカツと身の引き締まるような音を立てて後ろへ回った朝霧は、徐(おもむろ)に後ろから乗馬鞭で清彦の首筋を撫でた。
「あっ」
「何だ、その声は」
思わず出たその高い声に清彦は自分でも驚いて口を手で塞いだ。
すると、乗馬鞭の先はそっと清彦の乳首を突いた。
意地悪に突く鞭の先は硬くなってくる清彦の乳首を四方八方に潰した。
「んっ……んっ……」
「感じるのか? え? お前乳首が立ってきているぞ」
突然ピシャリと硬くなりつつあった乳首を鞭で叩かれて、清彦は「あ゛ッ!!」と声を上げた。
ピンクだったそこは徐々に赤みを帯びて更にいやらしい色に染まっていった。
鞭は容赦なく触診でもしているかのように清彦の身体中をピシャリピシャリと軽く叩いていった。
軽くてもしなる鞭は想像以上の痛みを与えた。だがおかしな事に清彦の身体はその痛みを知る度に熱を持ち、息が不規則に上がっていった。
清彦の白い肌は赤い鞭の痕で花びらが散りばめられたようになっていた。
朝霧は、清彦の上腕部分についた赤い痕にそっと歯を立てた。
「あっあんっ」
痛い時に出る声ではない事を確かめた朝霧は歯型を付けてニヤリと笑った。
「よし。では足を広げろ。直腸検査をする」
「ハァハァ……直……腸?」
朝霧は側にあったタライを持ってくると、その中にあるトロリとした液体が見えた。
朝霧は着用していた白い軍用の手袋の先を軽く噛むと、スルリと長い手が手袋を抜け出た。その様子が清彦の身を不思議とゾクゾクさせた。
手袋の代わりに半透明のゴム手袋をした朝霧は、トロトロした液体に指を入れて液体を手に馴染ませた。
「足を広げて、ゆっくりと息をしろ」
不安の中で言われた通りにすると、突然後孔に冷やりとした感触が当たってピクンと身体が跳ねた。
「ひあっ」
「動くな、バカ者。ゆっくりしてやらんぞ!」
「いや…っ……あっ」
あらぬ場所をクルクルと撫でまわされると、今まで味わった事のない快楽が清彦を襲った。
「あっ、あんっ」
穴の空いた椅子の下から手を回され、普段絶対に触られる事など無い場所を弄られる事が、あまりに無条件に清彦を興奮させた。
「貴様、前の学校では色々と揉め事が絶えなかったそうだな」
「あっ……は…い…っん、何か…と、言い寄られてしまって…僕、どうしたらいいか…ああっ」
「それは貴様の身体のせいだと分からないとでも言うのか」
朝霧はグッと指を中に突き入れ出した。
「はぁっああんっ……あっあっ…中にっ入っちゃっ」
「入れるんだよ」
自然と抵抗しようとする清彦の力無い両手を朝霧の大きな手が纏め上げて自由を奪った。
暴れようとする両足は椅子の足に固定されて動けない状態にされた。
指はヌルヌルと簡単に奥へ入り、朝霧は自由に出したり入れたりを繰り返した。
「中に妙なものを入れていないか検査をしているんだよ」
「いやぁぁ……」
「口応えか? あ? なら同時に口内も調べてやる」
朝霧はもう片方の白い手袋をした手のまま、いやらしく喘ぐ清彦の舌を捉えた。
「あぐっ……んぐっ」
「よぉく舌を動かしてみろ。ん? 出来たら褒美に指をもう一本入れてやるぞ?」
「んああっ」
朝霧はその苦しそうだが恍惚に喘ぐ清彦の表情を見て満足そうに口角を上げた。そして指を二本に増やしてグチュグチュと後孔を解す。
「あぐっ、あむっ……んんっ……う……あぁっ」
清彦の乳首も完全にコリコリに立ち上がっていた。確実に攻められて喜んでいる証拠だ。
自覚はしてなくとも、この検査で少し開花する子は多い。そういう事に長けた教官をこうして配置しているのも作戦のうちだった。
「あ? お前勃ってるぞ? ちっ……これまでか…」
入れこまれていた指たちはヌルリと引き抜かれ、涙で濡れた桃色の頬をした青年は顔を上げた。
「ほらよ。この紙持って出てけ。多分お前の担当は俺かもう一人だ。俺になった方がいいと思うぜ? もう一人はちょっと凝り性だからな」
清彦は訳の分からないまま、疼く下半身を引きずるようにしてガウンを羽織り、奥の扉へと続いた。
「あぁ、はいはい。Mね。良かったねー。上手く開花すれば楽園だから」
訳の分からない事を告げられ、そして意味のない判子を押されて部屋に振り分けられた。
明治の頃、表には知られていない軍の男たちの趣味に合う特別な生徒を育てるべく人知れず建設された士官学校があった。
生死を側で感じながら毎日を厳しい訓練で鍛え抜く男たちの精神状態は通常とはまた少し違うものだった。
その戦士たちのストレスを円滑に回す為に、それを悦として捉えられる戦士もまた、大事な要素だった。
時にはスパイとして相手の敵をも翻弄させられる色香を武器にする兵士。そして戦いながら男たちの欲望を餌に出来る兵士。それが特別士官学校の生徒たちだった。
END
*物語は全て架空の設定です。
こんにちは。ご無沙汰しております(汗)
実は何作も同時進行で書いてはいたのですが、上手く短く纏められませんで…。
新作長編とクリスマス用の続編、スピンオフなど沢山書いておりました(汗)
で、出来たのがコレでした(滝汗)
初めて訪れて下さった方、そしてもちろん今まで来て下さっていた方にもですが、
ここはどんなものを書いているサイトなの?と試し読みをしたい方にもお勧めの短編を用意しようと思いまして、こういうものを書きました。
これから「ほのぼの系」「過激系」などシリーズで出したり出来たらいいなと思っています。
多分、駿河編はすぐ出来そうです(笑)
あと、迷っていたんですが、ちょっと暗めのものも出します。
良かったらチラ見してみてやって下さいませ。
あ、そして、風邪ですが、漸く良くなりました!ご心配おかけしましたっ
今は就活しつつ色々しつつの生活です^^;
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