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ミルフィーユ 5

 江角の口内で不規則に上下に痙攣しながら射精し続けているのがわかる。全身が痺れるように気持ちいい。
 約数十秒だったと思う。江角は流しの方に行っていた間、俺は放心状態だった。
 帰ってきた江角は「大丈夫?」と問いかけながらベッドに座った。俺はだらし無く出しっぱなしだった下半身をのそのそと仕舞いながらベッドによじ登った。
「死ぬほど良かった」
 そう言うと、江角はクスクス笑いながら「そう?」と答えた。そして続けて言った。
「俺も……爽太のキス、死ぬほど良かったよ」
「そう? もう一回する?」
「する」
 俺たちはまた舌を絡めた。
 やっぱり気持ち良い。柔らかくて、それでいてエロい動きをする。

(そういえば……)

 俺は江角の股間に手をやった。
「あっ…ダメっ」

ーーやっぱりだ

 江角の股間は服の上からでも分かるほど熱を持って勃ち上がっていた。
「お前、まだイってないだろ」
「そう…だけど…だから、触っちゃダメ」
 江角は苦しそうに俺の手をどけようとした。俺はその両手をまとめ上げた。
「えっ……ちょっと……やっ」
 俺は優位な笑みを浮かべながら江角のパンツを緩めて引きずり下ろした。
「そんな……っ…だって爽太……男ムリだよっ」
「そう? キス、したよ?」
 俺は紅桜色に染まった江角の肉棒をそっと掴んだ。
「した…けどっ……ああんっ」
 江角はたまらない顔で腰をよじる。
 握った江角の肉棒は先っぽからトロトロと透明な液体が溢れてあっという間に俺の手を濡らしてしまった。
 俺はそれをヌルヌルと上下に扱いてやると、江角の抵抗は弱まり、その代りに腰が上下に動いてきた。
「あんっ…あんっ…きもちぃよぉ……だめぇっん」
「江角……」
「あっ、あっ…りょう…涼…って呼んで」

 ーーそうか……江角の下の名前はそう言えば涼だった

 俺は江角の耳に舌先を差し込みながら「涼」と呟くと「あっ、あっ」と反応しながら腰の動きが早くなっていった。予想外にいやらしい腰の動きだ。この動きを見てるだけで俺の下半身もまた硬さを取り戻してきた。この年になってこんな事は初めただ。
 江角の腰の動きに気を取られてると、力無い手で服を引っ張られた。
 江角の顔を見てやると、薄く涙の浮かんだ目で言葉では追いつかない気持ち良さを伝えてきた。
「イっちゃうよぉ……あぁんっ」
 江角は幼い声で甘えるように叫んだ。
「すごいヌルヌルだ……ほら、こんなに滑るッ!」
 俺は更に力を込めて、自分でいつもそうするように高速で扱いてやった。
「ハァんっ…! すごぃぃ……んッ! ……いくぅんッ! ……いくぅんッ!!」
 江角があんまり気持ちよくイきそうなのを見て思わず唇を塞いだ。その瞬間に俺の手の中で肉棒が膨らみ、白い液体が先っぽから爆ぜた。
 江角の精液は2、3回思い切り空中に飛び、飛沫がボタボタと江角自身の太ももや腹や、俺の腕にまで掛かった。
「ハァ…ハァ……すごい……でちゃたよぉ」
 江角は八重歯を覗かせながら息切れをしていた。





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