05/20/2013(Mon)
悪魔と野犬ノ仔 10話
「ただいま」
「お邪魔します」
家に着くと、早速パタパタと水無月が出迎えに来た。
「わぁ、弟さん?! 可愛いっ」
水無月は初めての来訪者に興味深々にクンクンと匂いを嗅いだ。
「えっ、えっ」
「コラっ、水無月。そういうのはダメだって言ったろ!? ほら、挨拶しなさい」
「水無月です。こんばんは。おとうとです」
そう言ってちゃんとお辞儀をした。
「悪いな、ちょっと変わってる奴だけど気にしないで」
「ううん。でも似てないのね? 何か天使みたい……女の私よりずっと可愛くてズルイわ」
高山さんは自分と同じくらいの水無月を頭の天辺から爪先まで間違い探しでもするようにじっくりと見た。
「えっと、もう一人次男がいるんだけど、そいつは愛想悪いから気にしないで」
「え、そうなの? 折角だから挨拶したいのに……名前は何て言うの?」
「要だよ。さ、お茶持って行くから部屋に入ってて。二階の突き当たり右の部屋だよ」
拓水はなるべく高山さんを要に会わせたくなかった為、少し早口めに話題を切り替えると笑顔を見せてキッチンへ向かった。
「あ、うん。ありがとう」
高山さんは拓水が台所で用意している間、二階に上がると直ぐ左手にあるドアの向こうから微かな音楽が聞こえるのに気付いた。
(ここがもう一人の弟くんの部屋かな……どんな顔してるんだろう。見てみたいな)
そっと通り過ぎようとした時だった。急にガチャリとドアが開いて高山さんは目を丸くした。
「知らない足音だと思ったけど……誰」
水無月とは違った意味でまるで拓水に似ていない雰囲気と鋭い視線にゴクリと生唾を飲んだ。
「もしかして、要くん?」
「……」
「あ、ごめんね。私、拓水くんの友達の高山サキって言うの。お邪魔してるわね」
「……アイツの彼女?」
「あ……うん。そうだけど」
高山さんは恥ずかしそうに肩まで伸びたストレートの髪を耳に掛けた。
「そう……ま、そうだよな」
要は含む様な言い方をしたまま部屋のドアを閉めた。
(何、この子。綺麗な顔してるけど本当に愛想悪い)
要の最悪の態度に少し腹を立てた高山さんは先程よりも大きな足音を立てて拓水の部屋へ入った。
小奇麗に整頓された部屋にはスポーツに関する本や雑誌がある他、色々な種類のトロフィーや賞状も飾ってあった。部屋の感じからもとても真面目な青年である事が伺える。
高山さんは拓水の引き締まった腕や首筋を思い出して、自分の大きく膨らんだ胸をグニャリと掴んだ。
「ハァっ……早く……」
頬が火照り、下半身が湿ってくるのが分かった。
(早くあの身体で乱暴に突かれたい)
カチャリとドアが開く音で、高山さんは何事も無かったように拓水のベッドに座った。
「ごめん、お待たせ」
「ありがとう」
淑女のような笑顔を出すと拓水は少し照れくさそうにはにかんだ。
少しの間、緊張でも解す様に二人は他愛のない会話をしていた。だが一向に手を出してくる様子のない拓水に痺れを切らした高山さんは行動に出た。
「ねぇ。拓水くんもエッチな本とか持ってるの?」
拓水は瞬時に顔を赤らめてどもった。
「どこかに隠してたりしてぇ」
高山さんは態とらしく四つん這いになり尻を突き出すような格好でベッドの下を覗き込んだ。ほんの少し、ピンクのパンツが目に飛び込んで拓水は目を逸らした。
「な、ないよッ。ないから止めろって高山さんッ」
高山さんの細い腕を引くと、「きゃっ」と態とバランスを崩して倒れこんだ。そして慌てて高山さんの上から離れようとする拓水の腕を引き、ゆっくりとキスをした。
高山さんはそのまま拓水の大きな手を自分の胸へ持っていくと「触っていいよ」と囁いた。
拓水の緊張は頂点に達し、手先が痺れてきた。言われるがままその柔らかく大きな胸をゆっくりと制服の上から撫でる。「揉んで」と言われれば両手で包み込むようにして揉んだ。
緊張のし過ぎからか、所々拓水の記憶は飛んでいたが、気が付くとついに自分も上半身裸になり高山さんの服を捲り上げて突起した乳首をチロチロと舐めていた。
「ねぇ、もっと強くしていいんだよ?」
高山さんに色々と言われていたがその言葉たちはBGMのように拓水の頭の中をただすり抜ける。
とうとう挿入する準備までいった時だった。拓水は確かに興奮はしていた。だが、拓水のペニスは挿入出来る程の硬さになっていなかった。
高山さんは手慣れたように拓水のペニスを口に含んで舐め回すが、硬くなるどころかどんどんと柔らかくなってしまった。
「た……高山さんごめん、俺、多分緊張して……」
高山さんは口から拓水の小さく萎んだペニスを出すと、手際よく着替えた。
「はぁ」
「高山さんッ、本当ごめん! 俺ッ」
「もういいわ……私帰る」
引き留めようにも粗全裸の拓水は、色々なショックも手伝って動けなかった。
部屋を出た高山さんは拓水の想像以上の童貞っぷりに呆れて瞬時に淑女の顔から売女の表情に様変わりした。
「チッ」
(何アレ……手に力入らないし勃たないし……全然ダメじゃないッ)
高山さんはずれたパンツを直しながら下へ降りて行くと、丁度リビングから出て来た要とはち合わせになった。
「あ、要くん」
条件反射のように高山さんは淑女の笑顔を作り出したが、要は小馬鹿にするように鼻で笑うと目を逸らした。
今まで可愛いとアイドルに祭り上げられてきた高山さんは、自分が笑顔を向ければ大抵の男はだらしない笑顔を向けてくる筈なのを知っていた。だが拓水の役立たずの結果に加え、要のこの仕打ちにプライドが傷付けられ怒りで顔を赤くした。
「やっぱダメだったろ」
不躾に言ってくる要に対して高山さんは本性を隠しきれなくなった。
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許すまじ!高山さん!(`・д・´)
「お邪魔します」
家に着くと、早速パタパタと水無月が出迎えに来た。
「わぁ、弟さん?! 可愛いっ」
水無月は初めての来訪者に興味深々にクンクンと匂いを嗅いだ。
「えっ、えっ」
「コラっ、水無月。そういうのはダメだって言ったろ!? ほら、挨拶しなさい」
「水無月です。こんばんは。おとうとです」
そう言ってちゃんとお辞儀をした。
「悪いな、ちょっと変わってる奴だけど気にしないで」
「ううん。でも似てないのね? 何か天使みたい……女の私よりずっと可愛くてズルイわ」
高山さんは自分と同じくらいの水無月を頭の天辺から爪先まで間違い探しでもするようにじっくりと見た。
「えっと、もう一人次男がいるんだけど、そいつは愛想悪いから気にしないで」
「え、そうなの? 折角だから挨拶したいのに……名前は何て言うの?」
「要だよ。さ、お茶持って行くから部屋に入ってて。二階の突き当たり右の部屋だよ」
拓水はなるべく高山さんを要に会わせたくなかった為、少し早口めに話題を切り替えると笑顔を見せてキッチンへ向かった。
「あ、うん。ありがとう」
高山さんは拓水が台所で用意している間、二階に上がると直ぐ左手にあるドアの向こうから微かな音楽が聞こえるのに気付いた。
(ここがもう一人の弟くんの部屋かな……どんな顔してるんだろう。見てみたいな)
そっと通り過ぎようとした時だった。急にガチャリとドアが開いて高山さんは目を丸くした。
「知らない足音だと思ったけど……誰」
水無月とは違った意味でまるで拓水に似ていない雰囲気と鋭い視線にゴクリと生唾を飲んだ。
「もしかして、要くん?」
「……」
「あ、ごめんね。私、拓水くんの友達の高山サキって言うの。お邪魔してるわね」
「……アイツの彼女?」
「あ……うん。そうだけど」
高山さんは恥ずかしそうに肩まで伸びたストレートの髪を耳に掛けた。
「そう……ま、そうだよな」
要は含む様な言い方をしたまま部屋のドアを閉めた。
(何、この子。綺麗な顔してるけど本当に愛想悪い)
要の最悪の態度に少し腹を立てた高山さんは先程よりも大きな足音を立てて拓水の部屋へ入った。
小奇麗に整頓された部屋にはスポーツに関する本や雑誌がある他、色々な種類のトロフィーや賞状も飾ってあった。部屋の感じからもとても真面目な青年である事が伺える。
高山さんは拓水の引き締まった腕や首筋を思い出して、自分の大きく膨らんだ胸をグニャリと掴んだ。
「ハァっ……早く……」
頬が火照り、下半身が湿ってくるのが分かった。
(早くあの身体で乱暴に突かれたい)
カチャリとドアが開く音で、高山さんは何事も無かったように拓水のベッドに座った。
「ごめん、お待たせ」
「ありがとう」
淑女のような笑顔を出すと拓水は少し照れくさそうにはにかんだ。
少しの間、緊張でも解す様に二人は他愛のない会話をしていた。だが一向に手を出してくる様子のない拓水に痺れを切らした高山さんは行動に出た。
「ねぇ。拓水くんもエッチな本とか持ってるの?」
拓水は瞬時に顔を赤らめてどもった。
「どこかに隠してたりしてぇ」
高山さんは態とらしく四つん這いになり尻を突き出すような格好でベッドの下を覗き込んだ。ほんの少し、ピンクのパンツが目に飛び込んで拓水は目を逸らした。
「な、ないよッ。ないから止めろって高山さんッ」
高山さんの細い腕を引くと、「きゃっ」と態とバランスを崩して倒れこんだ。そして慌てて高山さんの上から離れようとする拓水の腕を引き、ゆっくりとキスをした。
高山さんはそのまま拓水の大きな手を自分の胸へ持っていくと「触っていいよ」と囁いた。
拓水の緊張は頂点に達し、手先が痺れてきた。言われるがままその柔らかく大きな胸をゆっくりと制服の上から撫でる。「揉んで」と言われれば両手で包み込むようにして揉んだ。
緊張のし過ぎからか、所々拓水の記憶は飛んでいたが、気が付くとついに自分も上半身裸になり高山さんの服を捲り上げて突起した乳首をチロチロと舐めていた。
「ねぇ、もっと強くしていいんだよ?」
高山さんに色々と言われていたがその言葉たちはBGMのように拓水の頭の中をただすり抜ける。
とうとう挿入する準備までいった時だった。拓水は確かに興奮はしていた。だが、拓水のペニスは挿入出来る程の硬さになっていなかった。
高山さんは手慣れたように拓水のペニスを口に含んで舐め回すが、硬くなるどころかどんどんと柔らかくなってしまった。
「た……高山さんごめん、俺、多分緊張して……」
高山さんは口から拓水の小さく萎んだペニスを出すと、手際よく着替えた。
「はぁ」
「高山さんッ、本当ごめん! 俺ッ」
「もういいわ……私帰る」
引き留めようにも粗全裸の拓水は、色々なショックも手伝って動けなかった。
部屋を出た高山さんは拓水の想像以上の童貞っぷりに呆れて瞬時に淑女の顔から売女の表情に様変わりした。
「チッ」
(何アレ……手に力入らないし勃たないし……全然ダメじゃないッ)
高山さんはずれたパンツを直しながら下へ降りて行くと、丁度リビングから出て来た要とはち合わせになった。
「あ、要くん」
条件反射のように高山さんは淑女の笑顔を作り出したが、要は小馬鹿にするように鼻で笑うと目を逸らした。
今まで可愛いとアイドルに祭り上げられてきた高山さんは、自分が笑顔を向ければ大抵の男はだらしない笑顔を向けてくる筈なのを知っていた。だが拓水の役立たずの結果に加え、要のこの仕打ちにプライドが傷付けられ怒りで顔を赤くした。
「やっぱダメだったろ」
不躾に言ってくる要に対して高山さんは本性を隠しきれなくなった。
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コメント
> ‥エェー、コホンッ!(;-o-)o"‥思わず想像して 笑ってしまいました。
> 本人にとっては 大問題なのに ごめんね~
ふにゃティンでございましたね!(笑)
舐める程に小さく大人しくなってゆく…。(笑)
> でも 勉強もスポーツも難なくこなし 容姿も爽やか君で完璧すぎるくらい 完璧な男子だから 余計に…( *´艸`)クスクス
そうなんですよ~(笑)
そこで?! 何で?!っていう(笑)
> 高山さんも 期待外れでガッカリした事でしょ!
> しかし もう拓水に見切りをつけるなんて 女は怖いよねー
> それより もっと怖いのは 要だけど…
> 要は こうなると 知っていた感じですが、何故かしら?
> (´・ω・`)モキュ?...byebye☆
高山さん、怒り心頭です(笑)
一方何だか感づいていたようなニンジャ要たんですが…。
ごくり。
コメントどうもありがとうございました
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