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万華鏡-江戸に咲く-11

☆15禁です。

「お邪魔します。」
 美月は抱月の住む家へ入る。家族はいないようで、一人で生計を立てているようだっただ。
「ちょっとお茶でも飲んで座っててもらえるかい?」
 抱月はお茶の用意をしながら、何やら線香のような物に火を付けると部屋中に甘いようなスッとするような香りが漂う。
 蚊取り線香にしては香りが良いし、まだこの時期から蚊はあまり見ない。

「あの、それ蚊取り線香ですか?いい匂いですね。」
 美月が話しかけると抱月は意味深な笑みを浮かべる。
「ああ。気分が落ち着く香のようなものだ。頂き物だが使う機会がなくてね。せっかくだから使ってみようと思ったんだ。気に入ってもらえて嬉しいよ。」
江戸式アロマのようなものかと感心しながら茶をすする。

 ガサゴソと懸命にタンスを漁る抱月の後姿を見ていると何故か無性に抱月が愛おしく感じられ、途端に頬に熱が帯び、身体の内側から火照るような熱さが湧いてきた。
「これなんかはどうだろうか?僕が昔着ていたお古で申し訳ないんだけど・・」
 抱月の体格のものなので美月には少々大きいが着物の特性を生かして長さは調節できそうだ。
 薄い茶色のようなカーキのような色が美月の栗色の髪と白い肌にとても良く似合う。
 着物の着方に戸惑っていると抱月がそれに気付いて可笑しそうに笑いながら手伝ってくれる。

「君は自分で着物を着たことがないのかい?もしやどこかのお城でも抜け出して来たとか?ぐちゃぐちゃじゃないか。どれ、一度解いてやり直すからこちらを向きなさい。」
 そう言って手際よくスルスルと着物を解くとトランクス一枚の露な裸体が男の目の前で開かれてしまった。
 美月は意識をしてはいけないと思うのに、ノンケではない自分がこの魅力的な男に自分の裸体を晒す事は恥ずかしくて顔が茹で上がりそうだった。
「美月くん・・顔が赤いよ。恥ずかしいのかい?」
 そんな事を言われていつもの美月なら強い言葉で言い返すところだが、この男の前では何故かそれが躊躇われた。美月は返事をする代わりに桜色に染まる顔を横に向けたまま素直に小さく頷いた。

「そう・・。美月くんは可愛いね。身体も凄く綺麗だ。色が白くてしなやかな筋肉が美しい。」
 そんな鼓膜が痺れるような低い声で言われながら着物の長さを少しずつ調節されていく。左右の着物を肌に合わせる時に、抱月の指先が少し美月の乳首にぷにりと触れた。
 ピクンと身体が反応するのを必死に堪え、乳首を立たせないように意識を逸らすが、そんな美月を知ってか知らずか、男はわざと布地を乳首に擦り付けるように身体に合わせる。

 わざとかそうでないか分からない為、安易に止めてくれと言うのも恥ずかしいのでひたすら我慢する。
 硬くなりつつある乳首は何とか布で覆われて隠されたので安心できたが、身体の火照りはだんだんと増してくるような気がした。

 ようやく長さの調節が決まり、これから帯を締めようかという時に抱月が急に手を止めた。
「うーん。やはり少し短くなってしまった。もう一度解くから我慢してね。」

(え?今解いたらやばいって!)

 美月の心中の叫びも空しく再び裸体を男の目に晒す。抱月は美月の尖りきってしまった乳首に視線を定めると着物の前を持ったまま親指をその尖りに当ててくる。ピクンッとさっきよりも確実に相手に分かる程の反応を見せてしまった。
「あ・・ごめんなさい。」
 思わず謝ってしまってますます顔が赤くなるのが分かる。

「ん・・ここ、硬く尖っているね。さっき少し触れた程度でこんなに硬くなったのかな?随分と敏感なようだ。男性なのにそんなに敏感とは・・少し私が診察をしてあげよう。」
 抱月は両親指の腹でその尖りをクネクネと刺激する。
「あっ!・・だめ・・先生・・」
「どう?この硬い粒をこんな風にされるとどういう風に感じるか言ってもらえるかい?」
 本気で言っているのだろうか、などと本気で思ってしまうような普通の面持ちで本当に診察でもしているかのようなのに、指先はいやらしく美月の乳首を捏ねている。
「・・先生、何言って・・はっ・・あ」
「何って・・診察しているんじゃないか。私は医者だよ?ほら、きちんと答えなさい。」

 優しく穏やかな声と雰囲気だが、その瞳にはゾクッとする程の艶かしさが見えた。
 何故この男には先ほど夜という男には感じたような、抵抗の感情が湧かないのか不思議だった。それよりも先程から徐々に熱を帯びる身体に思考力を支配され、快楽だけが鋭敏になっていくようだ。
「あ・・ん・・そこ・・敏感で・・あ・・感じて、しまいます・・あ・・」
「それは気持ちがいいという事かな?」
「・・は・・い・・んっ」

 頭がぼーっとする。息が浅くなり、顔に赤みが差し目が潤む。抱月の質問がダイレクトに脳に響き、目の前にいる男が異様に魅力的に感じ、欲しくて仕方の無いように感じる。
 この男の質問に素直に答えたい。思考回路が可笑しな方向へ捻じ曲げられていく。
「では、これはどうかな?」
 抱月はキュッと両乳首を摘み上げる。
「んぁぁっ・・感じますっ・・気持ちが・・良いですっ」
 抱月は満足そうに微笑むとその尖りきった粒を唇で包み舌で嘗め回した。

 抱月はそのままトランクスの中に手を入れるとおもむろに美月のペニスを掴んで上下に扱きだす。
「ああっ・・そこはっ」
 思わぬ刺激に耐えられずズルズルと床に崩れていく。抱月は寝そべってしまった美月からどんどん力を抜くように刺激を与えいていく。

(どう・・したんだ、俺。身体も頭も言う事聞かねぇ・・)

 ふと先程、夜にされた口づけと胸にされた悪戯を思い出す。
「おや・・こんな場所からこんなに液体を出して。困った子だね。私が処置してあげよう。」
 抱月は美月の大きくなった昂ぶりに唇を寄せる。

 美月は自分の亀頭にヌメッとした感触を感じると腰が浮き立ってしまう。顔を上げ、自分のペニスが温かくてヌルヌルとする場所へ吸い込まれていく様を見ると、自分のモノを頬張る抱月の姿が夜と重なって見え全身に総毛立つものを感じた。
「う・・ぁ・・はぁ・・ん・・あ」
「ほら、検診は続いているんだ。どんな気分か説明しなさい。」
 抱月は完全に遊んでいるように見えた。

 馬鹿な質問をされていると頭では分かっているものの、快楽に溺れかかっている美月には質問に答えるしかないように思えた。
「あ・・先生の口の中が・・あぅ・・ぬるぬるしてすごく気持ちがいいですっ・・先生の舌が俺のを舐めて・・ああっ」
 自分で説明していて興奮が高まっていくなど美月にとって前代未聞の快楽だった。
 抱月は美月の裏筋に舌を這わせつつ唾液に絡めた指を後ろの入り口へ持っていく。ピクンッと入り口に反応した体がその先の快楽を予知するようにペニスの先から透明な液体が溢れ出し竿を伝って流れ出る。

「美月くんは綺麗でとてもいやらしい体をしているね。とても魅力的で美味しそうだ。」
 ゆるゆると入り口を弄っていた指が最初から2本もズルリと入れられてしまった。
「んああ!・・や・・だめッ・・」
「痛くないだろう?ほら、検診の続きだよ」
 普通ならこんなちょっとした愛撫では入り口は解せ無いはずで、いきなり2本など無理なはずだ。なのにどうしたことか、酷い痛みも感じず素直に飲み込んだ抱月の長い指は的確に美月のスポットを見つけ、ぎゅううっとゆっくり力を指先に入れて穏やかな刺激を送る。

「ああっ・・せんせっ・・そこっ・・きもち・・です・・んぁぁ」
 美月は既に頭が沸騰しかけていて、質問をされた訳でもないのに自分から感じている事を伝える。むしろ、伝えたくて仕方がなくなってしまっていた。
 ズルズルと指を引き抜くと抱月は自分の着物を肌蹴させ、大きく滾った一物を美月の前に差し出す。

 それは美月の恋人のよりも大きく、脈を打つ様子がまじまじと見てとれる。鈴口からは糸を引くように透明の液体が流れ出ている。
 こんなに端整で紳士的な医者の服の下に、こんなにもいやらしくそそり立つものがあるなんてさっきまでは想像だにしていなかった。だが美月はそのギャップにすら興奮を覚えていた。
「ほら。見ていないで舐めなさい。」
 思わずその流れ出る液体の入り口に吸い付く。チュクッ
「うっ・・ん・・あ・・美月くん・・いいよ」

 熱い亀頭のみを幾度も吸い付いては舌を巻きつけて唇を離すのを繰り返しながらだんだんと竿部分まで飲み込んでいく。袋を手で揉みながら裏筋に舌を纏わり付かせてキツク吸い上げると抱月から感嘆の声が漏れ出る。
「ふ・・ぁ・・み・・づきくん・・すごいよ。イイっ・・イイよッ」
その声に反応した美月はカリ部分を集中的にクルクル嘗め回して最後に鈴口に舌先を押し込んだ。

「ああ!!」
 予想外の刺激に抱月は思わず声を上げる。
 そしてゆっくりと理性を手放していった。




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