06/15/2010(Tue)
「媚薬の雨水」第6話
BL観潮楼<初夏企画:「雨にまつわる」お題参加。 参加者さまの作品一覧
3人の出会いはこちらから→恋のぼり第一話(全7話)
「媚薬の雨水」第6話
☆18禁です
「先生…今頃雨音たちは…身体を繋げているのでしょうか」
俊平は布団に入り、隣で寝る佐之丞に話しかけた。
考えたくなかった。だが暗い部屋でポタポタと屋根に当たる雨音を聞いていると、二人の裸体で蠢く姿が脳裏にイメージされて心落ち着かない。
そして何より涙が溢れた。もちろん、雨音が手に入らないという事も悲しかったが、二人の中に自分は必要ないものとして、認識されているのではないかという念が俊平を苦しめた。
(ひょっとして僕は邪魔なんじゃあ……)
「俊平くん? 泣いているの?」
佐之丞が上半身を擡げて俊平を伺った。
俊平の頬に触れると佐之丞の指先が涙で濡れた。
「可哀想に……おいで」
佐之丞が優しく俊平を抱き寄せると、それに縋るように俊平がひっついてきた。
佐之丞の大きくて暖かい懐に包まれていると少し楽になるようだった。
「俊平くん、僕が少し楽にしてあよう」
「え……」
そう言って佐之丞の厚く乾いた唇が俊平のふっくらとした唇を塞いだ。
「っ!? ……んっ……んんっ」
突然の出来事に困惑して、唇を離そうとするがユルユルと口内を自由に動く佐之丞の舌に力が抜けていく。
初めての大人のねっとりとした濃厚なキスに身体中の力が抜けてしまった。
ふっと唇を離されて佐之丞を見ると、余裕の笑みを浮かべていた。
「どう? 少しは意識が二人から離れたでしょう?」
「は……ぃ……でも……どうして……」
どうして自分のようなガキにこんな素敵な人がキスなんてしてくれるのだろう。
「ん? 君が可愛いからだよ。僕は可愛い子には目がなくてね。そういえば龍ノ助くんもとても可愛かった。あぁ、新しく兄弟になった雨音ちゃんもとても綺麗な子だし、君ら兄弟は皆美人どこが揃っているね」
佐之丞は企むような笑みを浮かべている。だが、俊平にとってはもうどうでも良かった。
今だけでも二人を忘れたかった。
「先生……もっとしてっ」
そう言って自分からねだるように佐之丞の首を舐めると、佐之丞は口角を上げた。
「可愛いね、俊平くん。いいよ、してあげる」
佐之丞は懐から透明な小瓶を出して見せた。部屋にある行灯の薄暗い光だけでは中身はただの透明な水にしか見えない。
「先生……それは?」
フッと妖しい笑みを浮かべて小瓶の蓋を開けると、ふわりと甘く脳の痺れるような香りがした。
佐之丞がその液体を少し自分の指に垂らし、スッと自分の唇に塗った。
「舐めてごらん」
濡れた佐之丞の唇は艶かしく光って俊平を誘う。
俊平は誘われるままに舌を突き出し、ペロペロと濡れた佐之丞の唇を舐めた。
「んっ……甘くて…不思議な味がします」
ふふっと笑った佐之丞の整った顔が妙に艶っぽい。俊平は夢中で唇を舐めた。何を興奮しているのか分からない程身体が火照っている。佐之丞が逆に俊平の口内へ舌を滑り込ませた瞬間、電気が走る程の快感を舌に感じた。
「あッ! …ああっ…んんっ…んふぅ…」
「可愛い声を出して……そんなに感じたのかい?」
「せ……んせ…何…コレ…」
舌先から脳が蕩けてしまいそうだった。
佐之丞は小瓶を目の前にちらつかせた。
「これはこの時期の雨でしか作れないものなんだよ」
「あ……め……?」
動悸が激しくなる。顔も身体も熱い。目の前の男の肌にしゃぶりつきたい衝動に駆られる。
「そう。媚薬の雨水だ」
そう言って佐之丞が少し液体を口に含み、俊平の口内へ流し込んだ。
身体の芯から疼きが湧き上がる。さっきまでただの剣道の師範だった男が雨音や、龍ノ助に対するような性的対象としか見られなくなっていた。
「もっと舐めたい?」
そう言って佐之丞は自分の大きく立ち上がった性器の先に溢れ出す液体に、先程の媚薬の雨水を混ぜるようにして塗りこんだ。
そこから俊平は自分の過剰な程の本能で動いた。
<<前へ 次へ>>
ネットカフェにてカキコ・・ふふ。
はずかち・・
にほんブログ村
3人の出会いはこちらから→恋のぼり第一話(全7話)
「媚薬の雨水」第6話
☆18禁です
「先生…今頃雨音たちは…身体を繋げているのでしょうか」
俊平は布団に入り、隣で寝る佐之丞に話しかけた。
考えたくなかった。だが暗い部屋でポタポタと屋根に当たる雨音を聞いていると、二人の裸体で蠢く姿が脳裏にイメージされて心落ち着かない。
そして何より涙が溢れた。もちろん、雨音が手に入らないという事も悲しかったが、二人の中に自分は必要ないものとして、認識されているのではないかという念が俊平を苦しめた。
(ひょっとして僕は邪魔なんじゃあ……)
「俊平くん? 泣いているの?」
佐之丞が上半身を擡げて俊平を伺った。
俊平の頬に触れると佐之丞の指先が涙で濡れた。
「可哀想に……おいで」
佐之丞が優しく俊平を抱き寄せると、それに縋るように俊平がひっついてきた。
佐之丞の大きくて暖かい懐に包まれていると少し楽になるようだった。
「俊平くん、僕が少し楽にしてあよう」
「え……」
そう言って佐之丞の厚く乾いた唇が俊平のふっくらとした唇を塞いだ。
「っ!? ……んっ……んんっ」
突然の出来事に困惑して、唇を離そうとするがユルユルと口内を自由に動く佐之丞の舌に力が抜けていく。
初めての大人のねっとりとした濃厚なキスに身体中の力が抜けてしまった。
ふっと唇を離されて佐之丞を見ると、余裕の笑みを浮かべていた。
「どう? 少しは意識が二人から離れたでしょう?」
「は……ぃ……でも……どうして……」
どうして自分のようなガキにこんな素敵な人がキスなんてしてくれるのだろう。
「ん? 君が可愛いからだよ。僕は可愛い子には目がなくてね。そういえば龍ノ助くんもとても可愛かった。あぁ、新しく兄弟になった雨音ちゃんもとても綺麗な子だし、君ら兄弟は皆美人どこが揃っているね」
佐之丞は企むような笑みを浮かべている。だが、俊平にとってはもうどうでも良かった。
今だけでも二人を忘れたかった。
「先生……もっとしてっ」
そう言って自分からねだるように佐之丞の首を舐めると、佐之丞は口角を上げた。
「可愛いね、俊平くん。いいよ、してあげる」
佐之丞は懐から透明な小瓶を出して見せた。部屋にある行灯の薄暗い光だけでは中身はただの透明な水にしか見えない。
「先生……それは?」
フッと妖しい笑みを浮かべて小瓶の蓋を開けると、ふわりと甘く脳の痺れるような香りがした。
佐之丞がその液体を少し自分の指に垂らし、スッと自分の唇に塗った。
「舐めてごらん」
濡れた佐之丞の唇は艶かしく光って俊平を誘う。
俊平は誘われるままに舌を突き出し、ペロペロと濡れた佐之丞の唇を舐めた。
「んっ……甘くて…不思議な味がします」
ふふっと笑った佐之丞の整った顔が妙に艶っぽい。俊平は夢中で唇を舐めた。何を興奮しているのか分からない程身体が火照っている。佐之丞が逆に俊平の口内へ舌を滑り込ませた瞬間、電気が走る程の快感を舌に感じた。
「あッ! …ああっ…んんっ…んふぅ…」
「可愛い声を出して……そんなに感じたのかい?」
「せ……んせ…何…コレ…」
舌先から脳が蕩けてしまいそうだった。
佐之丞は小瓶を目の前にちらつかせた。
「これはこの時期の雨でしか作れないものなんだよ」
「あ……め……?」
動悸が激しくなる。顔も身体も熱い。目の前の男の肌にしゃぶりつきたい衝動に駆られる。
「そう。媚薬の雨水だ」
そう言って佐之丞が少し液体を口に含み、俊平の口内へ流し込んだ。
身体の芯から疼きが湧き上がる。さっきまでただの剣道の師範だった男が雨音や、龍ノ助に対するような性的対象としか見られなくなっていた。
「もっと舐めたい?」
そう言って佐之丞は自分の大きく立ち上がった性器の先に溢れ出す液体に、先程の媚薬の雨水を混ぜるようにして塗りこんだ。
そこから俊平は自分の過剰な程の本能で動いた。
<<前へ 次へ>>
ネットカフェにてカキコ・・ふふ。
はずかち・・
にほんブログ村
| ホーム |
コメント
> おお~タイトルの「媚薬の雨水」が登場!!
> 先生、懐にそんなものを忍ばせているとは…ww
> 俊平ちゃんを狙ってましたね~?
うふふのふ~☆
本当、先生一体何を懐に忍ばせているんでしょう・・;
次の回は・・うきゃきゃ☆
> 自分が二人の邪魔なんじゃないか
> って考えて、ベソをかく俊平ちゃんがもう~たまらなく可愛いですー!
本当ですか!ありがとうございます☆
意外と寂しがりやだった俊平。そしてつけ込まれる俊平。そして・・ふふ。
> PCちゃん、バックライトが故障ですか~
> う~~辛いですね。
> ネットカフェから、でも、更新嬉しかったですー!!
そんな嬉し過ぎる事を言って下さって・・ここで泣きますよ!!
(泣き中)
ネカフェで今週は頑張ります!!勇気と元気をもらいました!!
新しいPCを購入して繋げるまでの辛抱だ・・頑張れあたしー!!
今日もピクルス食べたので今日は一日持ちます!
コメントどうもありがとうございました
> 俊平くんが、佐之丞さんの毒牙に…!
> 佐之丞さんが怖すぎです(((( ;゜Д゜)))ガクガクブルブル
> でも、うふふ、ステキな展開…Σ\(゚ロ゚ )オイ
サノジョー怖いですか!?笑
確かに恐ろしい男です!そして怪しくて妖しい男です♪
> しかもお薬!
> 唇につけて、舐めてごらん、なんて(*ノノ)キャ
> ほんと、桔梗さんの書かれる先生はすごくえっちぃ…そしてそれがすごくいいです(((((((*ノノ)イヤァン
嬉しいです!!!
では頑張ってもっとエチに書かねば!(気合のいれどころが違う?笑)
> せっかく桔梗さんが元気になってきてたのに、壊れるなんて、PCめ!ヾ(。`Д´。)ノ彡☆モー!
> ネカフェで更新、しかも次の分まで! お疲れ様です!!
>
> コメはしてませんでしたが(スミマセン;)、いつも読んでました、おんぶとか! 斎藤さんとか!w
いえいえ!!読んで頂けたってだけでもう十分でございますよ!!
うおーッまた元気になった☆ありがとうございます!!
> 私は今日、学校の敷地内で蛇を見ました。
> 講義棟を出たら目の前でうねうね~って!!
> すぐに横の花壇?茂み?に入って行きました。
> びっくりしたー((◎д◎ ))ヒョエー
蛇を!!蛇、手づかみするの好きです♪
最近は蛇もなかなか見かけなくなってきましたからねぇ 寂
大きかったんでしょうか??昔日本の実家では青大将がよく出てました☆
貴重ですね☆ってあまり嬉しくないですよね;
噛まれないように気をつけて下さいね!!
コメントどうもありがとうございました
> 興奮して打ったら、名前だけ送信されちゃった!
> どこ押したんだ私…。
> 「お薬」でた~(ここで興奮してる)
> それも、雨で出来ている「お薬」~~。
> 俊平ちゃん、乱れるんだろうなぁ~~、先生、エロいんだろうなぁ(この回で充分にエロいし~~~)
> 次回の更新までして桔梗さんエライエライ!
> もしかして、この逆境の中、やれちゃう?
> 出しちゃう? いっちゃう?(^_^;)なんかヤラシクなってきた~~~ヾ(´∀`〃)ノ~♪
お忙しい所コメまで下さってありがとうございます!!
お薬出ました!てか、雨のお題って聞いて薬が頭に浮かんだ私は相当病んでいるんだと
思います 笑
この回でエロいですか!?ありがとうございます!嬉しいです♪
でもこの薬と先生で乱れる展開に・・うふふ☆
コメントどうもありがとうございました
先生、懐にそんなものを忍ばせているとは…ww
俊平ちゃんを狙ってましたね~?
自分が二人の邪魔なんじゃないか
って考えて、ベソをかく俊平ちゃんがもう~たまらなく可愛いですー!
PCちゃん、バックライトが故障ですか~
う~~辛いですね。
ネットカフェから、でも、更新嬉しかったですー!!
佐之丞さんが怖すぎです(((( ;゜Д゜)))ガクガクブルブル
でも、うふふ、ステキな展開…Σ\(゚ロ゚ )オイ
しかもお薬!
唇につけて、舐めてごらん、なんて(*ノノ)キャ
ほんと、桔梗さんの書かれる先生はすごくえっちぃ…そしてそれがすごくいいです(((((((*ノノ)イヤァン
せっかく桔梗さんが元気になってきてたのに、壊れるなんて、PCめ!ヾ(。`Д´。)ノ彡☆モー!
ネカフェで更新、しかも次の分まで! お疲れ様です!!
コメはしてませんでしたが(スミマセン;)、いつも読んでました、おんぶとか! 斎藤さんとか!w
私は今日、学校の敷地内で蛇を見ました。
講義棟を出たら目の前でうねうね~って!!
すぐに横の花壇?茂み?に入って行きました。
びっくりしたー((◎д◎ ))ヒョエー
どこ押したんだ私…。
「お薬」でた~(ここで興奮してる)
それも、雨で出来ている「お薬」~~。
俊平ちゃん、乱れるんだろうなぁ~~、先生、エロいんだろうなぁ(この回で充分にエロいし~~~)
次回の更新までして桔梗さんエライエライ!
もしかして、この逆境の中、やれちゃう?
出しちゃう? いっちゃう?(^_^;)なんかヤラシクなってきた~~~ヾ(´∀`〃)ノ~♪
おおっ!!帰宅前に澪ちんたまからもコメがっ!!
嬉しいよぉぉぉ!!
> しゅ、俊平くんも可愛い(*´ェ`*)ポッ
ありがとぉぉぉ☆
> おかしいなぁ、そこまで年下の可愛い子萌えはなかったハズなのに、桔梗ちんが書く受けたんはホント可愛くて堪らない(*´◇`)
> それは私がやっぱりS心を持ってるから?それとも新境地発掘か!?(笑)
> めちゃくちゃに翻弄させてやりたくなるねщ( ̄∀ ̄)ш ヶヶヶ
うはは!!凄い嬉しい!ショタ開発された!?
違うって?きっと澪ちんも心の奥にSッ気が眠っていたのだよ。
そしてそれを私が叩き起したと!!わぁい♪
俊平をメチャクチャにしておくれ♪
> 佐之丞さん…イケナイ大人だ( ̄ー ̄;
うむ!奴はね・・イケナイ大人の代表選手なのだよ!笑
> ここで出た!『媚薬の雨水』これは強力そうだ☆
この時期にしか出来ない雨からの・・ってどんなこじ付けやねんって話だけど 笑
強力だよーー!!笑
> お~♪早速ネカフェへwww
> カタカタと高速で打つ桔梗ちん…お!仕事の出来る女♪と思いきや書いてる内容は( ´艸`)ムププ
> 素敵すぎますvvv
> あ、拙宅への訪問は無理しなくて大丈夫だからね!
ごめんね!!!本当、直して速攻行って読みまくりの書きまくりのポチりまくるから
待っててね!!!!
あはは!!確かに私だけ超カタカタカタカタうるさい 笑
しかも高速で更にうるさい 笑
ちらっちら見られる!!笑
明日も頑張りまぁす☆
コメントどうもありがとうございました
良かった!もう帰ろうと思って最後にコメチェックしたら
アオヒツジさまから来てた!!(大喜)
> 媚薬の雨水ですね!!
はい・・この時期の雨から出来るって一体全体何の薬ですか!!って話です 笑
こじ付けですね 笑
> あー俊平ちゃんが!!先生に!先生に喰われちまうよぉーっっ!!
> 桔梗さまの書く先生はみんないやらしく見えるよぉーっ!
うけけけけッ
先生がエロいのって好きなのです♪うぷぷ。
でも今回は剣道の先生♪どっちにしろ、受が「先生っ」っていうのや「お兄ちゃんっ」
っていうのが異常に好きという・・(変態 笑)
でも私の書く先生キャラがみんないやらしく見えるなんて嬉しいです!!
さて・・明日の分は予約投稿なんとか出来ました(ぜーはー)
> ネカフェでの更新!!お疲れ様です!!
ありがとうございます!!明日もがんばります 笑
今日これから気付にピクルス一便買って行きます!あとオリーブも 笑
あ!!・・・もうお店閉まる時間だった・・ガーン
> きっと今年の厄はパソ故障で全部きましたよっ(>_<)
> あとはいいことしかないですよっっ!!
うぅうぅ・・涙
アオヒツジさまがそう言うのですから信じます!!
ありがとうございました♪
コメントどうもありがとうございました
おかしいなぁ、そこまで年下の可愛い子萌えはなかったハズなのに、桔梗ちんが書く受けたんはホント可愛くて堪らない(*´◇`)
それは私がやっぱりS心を持ってるから?それとも新境地発掘か!?(笑)
めちゃくちゃに翻弄させてやりたくなるねщ( ̄∀ ̄)ш ヶヶヶ
佐之丞さん…イケナイ大人だ( ̄ー ̄;
ここで出た!『媚薬の雨水』これは強力そうだ☆
お~♪早速ネカフェへwww
カタカタと高速で打つ桔梗ちん…お!仕事の出来る女♪と思いきや書いてる内容は( ´艸`)ムププ
素敵すぎますvvv
あ、拙宅への訪問は無理しなくて大丈夫だからね!
あー俊平ちゃんが!!先生に!先生に喰われちまうよぉーっっ!!
桔梗さまの書く先生はみんないやらしく見えるよぉーっ!
ネカフェでの更新!!お疲れ様です!!
きっと今年の厄はパソ故障で全部きましたよっ(>_<)
あとはいいことしかないですよっっ!!
コメント