07/27/2010(Tue)
BL観潮楼夏「ジュイエ」第2話
BL観潮楼夏の企画 テーマ「夏―心を焦がす恋」
参加者様の作品一覧
☆18禁です
最初は強制的だったが、付き合っていくうちにだんだんと静は裕一を好きになっていった。人に愛でられるのは初めてだったし、求められる事が嬉しかった。
しかし身体を繋げる行為は未だにどう反応すればいいのか、上手く感じることもあまり出来ず裕一を未だに完全に満足させられないでいる。
裕一には公認の彼女がいて、浮気相手も沢山いた。
お前は男だからヤキモチなんか妬かないはず、だからお前といると居心地がいい、そう言われてそういう風にしなければいけないのだと静は思ってしまっていた。
今回の旅行はお忍びの旅行だった。最近は散々女と遊びまくって殆ど連絡もつかない状態の裕一が、デザートでも食べたいというように、それまでほったらかしだった静を呼び出し、やはり強制的に旅行の計画を立てたのだ。
誰も知り合いの居ないところで男のお前とヤりまくりたい、というのが今回の目的なようだ。
静はそれでも嬉しかった。二人きりでしばらくいられる、それだけで裕一を独り占めしている気分だった。
本当は寂しくて、本当はとても悲しかったのだ。
大学では他人のフリを強いられ、彼女とキスしているところに遭遇しても素通りしなくてはならなかった。
電話をして遊び相手の知らない男の子が出た時も、間違い電話のフリをした。
それでも、たまに一人暮らしの静の家に来てくれた裕一が「お前の事、結構好きだよ」と言ってくれるだけでいつの日か幸せで満たされるようになっていた。
昔からダサくて地味で暗くて、誰にも相手にされなかった自分がこんなにも裕一のような人気者に触れられるというだけで嬉しくて気分が高まった。
だからなるべくなら裕一の要求に応えたい、そう思っているのだが。
「もっと気持ち良さそうに出来ないのかよ!?」
「どうして声出さないんだ!」
「お前、不感症なんじゃねぇの?」
「お前マグロだな。もう、名前ツナでいいよ」
静は異常なシャイで、自分を表現することや、ましてや好きな人の前でそんな恥ずかしい態度など取れるはずもなかった。
ただジッとヤられるだけのマグロ状態。ついにはツナという名まで付けられた。ツナはTuna、英語でマグロだ。
裕一は、征服欲の強い男で、静をバカにすることで自分を優位に立たせる事が何より気分を良くする事になっていった。
散々ダサいだの地味だの、自分が愛でなかったら誰にも相手にされないだの、散々な言われようだったが、静自身も実際そう思っていたので納得してしまっていた。
だが、裕一は決して無理に静の風貌を変えようとはしなかった。
「この脱いだらエロい身体も、本当は綺麗な顔も皆俺だけが知ってるってのが堪んねぇんだよ」
裕一はいつもそう言って興奮していた。だから眼鏡を外で外すととても怒った。
「なぁ、もう我慢出来ねぇからトイレ行ってヤんね?」
そっと飛行機の座席で、裕一に耳元で囁かれる。
「だっ・・だめだよ・・二人で入ったら怪しまれるよ!」
「分かんねぇって・・」
「・・・・」
本当は嫌だった。バレた時の事を恥ずかしくて考えてるととても怖かったが、裕一を失望させたくない感情とぶつかり合って何も言えなくなってしまった。
「はぁ。またダンマリかよ」
深く溜息をつかれると、また泣きそうになってしまう。せっかくの初めての海外旅行で、最初から出鼻を挫くような事はしたくはなかった。
「い、いいよ・・」
小声で震えながら言うと、ニヤリと笑った裕一が耳元に唇を寄せてきた。
「そうこなくっちゃ」
ウトウトしていた通路側の女性に「ちょっとすみません」と声をかけて二人して席を立った。
女性は折角気持ち良く寝ていたのに二人でこの狭いところを、と心の文句が聞こえてきそうな程嫌な顔をしていた。
だが、裕一の微笑んだ顔を見た途端に、今までエライ美形の青年が座っていた事に今更ながら気づいた女性は、急に可愛く見せようと上目遣いで「いえっ」と猫撫で声を発して無意識に髪の毛を整える仕草をし始めたが、早々に視線を逸らした裕一が静を引っ張るようにしてトイレの方へ足早に向かって行った。
途中トイレに二人で入ろうとした際に、フライトアテンダントの女性が何か話しかけようとしたが、裕一がすかさず「コイツが気分悪いんで」と愛想を振りまいた。
パッと見、唯でさえ青白い静は首を項垂れて歩いているだけで普通に気分の悪い人に見える。
押し込むようにして入ったトイレは、一人でさえ狭いのに二人で入ったら本当にスペースがなく、ドアを閉めるのに少し手間取ったぐらいだ。
「出発前に綺麗にしてきたか?」
「あ・・う・・ん」
静は漸く何故裕一に出発前に直腸内を洗浄して来いと言われたのか納得した。
裕一は最初から機内で犯す事を決め込んでいたのだ。
「・・っ!・・っ!・・ふっ・・」
静はダボダボのズボンを膝まで下ろされて、中からしなやかな細過ぎないバランスの取れた下半身を剥きだされていた。
狭いトイレの中で激しく後ろから裕一にペニスを突き挿されていた。あまり音を立てないように静の内部奥深くに挿し込んで掻き回す様に腰を激しく動かした。
「あぁ・・いいぜ、静ぁ・・」
「んふっ・・っ・・っ・・」
「こういう時普段から声の出ないのが役に立つよなぁ?」
裕一はそう言って小馬鹿にしたように笑いながら中で勝手に射精した。勿論静は未だイっていないが、そんな事はお構いなしに水道で手を洗い、備え付けのペーパーで股間付近を拭いてしまった。
だが、静もいつものように別段気持ちがいいという訳でも無かったので構わない筈だったのだが、久々に好きな男に触れられたという事が静の性器を硬くさせていた。
「おい、早くしろよ。出るぞ?」
「え・・でも」
「んだよっ」
静が自分の勃ちっぱなしの股間を見ると、裕一はニヤッと笑った。
「そんなに良かったのか?」
セックス自体が良かった訳ではないのだが、喜ばせたくてまた嘘をついた。
「うん・・」
「可愛いな」そう言ってキスを一つ、唇に落とされた。それだけでセックスの何倍も、泣いてしまいそうになる程嬉しく感じた。キスなんて、いつ振りだろうか。
<<前へ 次へ>>
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最初は強制的だったが、付き合っていくうちにだんだんと静は裕一を好きになっていった。人に愛でられるのは初めてだったし、求められる事が嬉しかった。
しかし身体を繋げる行為は未だにどう反応すればいいのか、上手く感じることもあまり出来ず裕一を未だに完全に満足させられないでいる。
裕一には公認の彼女がいて、浮気相手も沢山いた。
お前は男だからヤキモチなんか妬かないはず、だからお前といると居心地がいい、そう言われてそういう風にしなければいけないのだと静は思ってしまっていた。
今回の旅行はお忍びの旅行だった。最近は散々女と遊びまくって殆ど連絡もつかない状態の裕一が、デザートでも食べたいというように、それまでほったらかしだった静を呼び出し、やはり強制的に旅行の計画を立てたのだ。
誰も知り合いの居ないところで男のお前とヤりまくりたい、というのが今回の目的なようだ。
静はそれでも嬉しかった。二人きりでしばらくいられる、それだけで裕一を独り占めしている気分だった。
本当は寂しくて、本当はとても悲しかったのだ。
大学では他人のフリを強いられ、彼女とキスしているところに遭遇しても素通りしなくてはならなかった。
電話をして遊び相手の知らない男の子が出た時も、間違い電話のフリをした。
それでも、たまに一人暮らしの静の家に来てくれた裕一が「お前の事、結構好きだよ」と言ってくれるだけでいつの日か幸せで満たされるようになっていた。
昔からダサくて地味で暗くて、誰にも相手にされなかった自分がこんなにも裕一のような人気者に触れられるというだけで嬉しくて気分が高まった。
だからなるべくなら裕一の要求に応えたい、そう思っているのだが。
「もっと気持ち良さそうに出来ないのかよ!?」
「どうして声出さないんだ!」
「お前、不感症なんじゃねぇの?」
「お前マグロだな。もう、名前ツナでいいよ」
静は異常なシャイで、自分を表現することや、ましてや好きな人の前でそんな恥ずかしい態度など取れるはずもなかった。
ただジッとヤられるだけのマグロ状態。ついにはツナという名まで付けられた。ツナはTuna、英語でマグロだ。
裕一は、征服欲の強い男で、静をバカにすることで自分を優位に立たせる事が何より気分を良くする事になっていった。
散々ダサいだの地味だの、自分が愛でなかったら誰にも相手にされないだの、散々な言われようだったが、静自身も実際そう思っていたので納得してしまっていた。
だが、裕一は決して無理に静の風貌を変えようとはしなかった。
「この脱いだらエロい身体も、本当は綺麗な顔も皆俺だけが知ってるってのが堪んねぇんだよ」
裕一はいつもそう言って興奮していた。だから眼鏡を外で外すととても怒った。
「なぁ、もう我慢出来ねぇからトイレ行ってヤんね?」
そっと飛行機の座席で、裕一に耳元で囁かれる。
「だっ・・だめだよ・・二人で入ったら怪しまれるよ!」
「分かんねぇって・・」
「・・・・」
本当は嫌だった。バレた時の事を恥ずかしくて考えてるととても怖かったが、裕一を失望させたくない感情とぶつかり合って何も言えなくなってしまった。
「はぁ。またダンマリかよ」
深く溜息をつかれると、また泣きそうになってしまう。せっかくの初めての海外旅行で、最初から出鼻を挫くような事はしたくはなかった。
「い、いいよ・・」
小声で震えながら言うと、ニヤリと笑った裕一が耳元に唇を寄せてきた。
「そうこなくっちゃ」
ウトウトしていた通路側の女性に「ちょっとすみません」と声をかけて二人して席を立った。
女性は折角気持ち良く寝ていたのに二人でこの狭いところを、と心の文句が聞こえてきそうな程嫌な顔をしていた。
だが、裕一の微笑んだ顔を見た途端に、今までエライ美形の青年が座っていた事に今更ながら気づいた女性は、急に可愛く見せようと上目遣いで「いえっ」と猫撫で声を発して無意識に髪の毛を整える仕草をし始めたが、早々に視線を逸らした裕一が静を引っ張るようにしてトイレの方へ足早に向かって行った。
途中トイレに二人で入ろうとした際に、フライトアテンダントの女性が何か話しかけようとしたが、裕一がすかさず「コイツが気分悪いんで」と愛想を振りまいた。
パッと見、唯でさえ青白い静は首を項垂れて歩いているだけで普通に気分の悪い人に見える。
押し込むようにして入ったトイレは、一人でさえ狭いのに二人で入ったら本当にスペースがなく、ドアを閉めるのに少し手間取ったぐらいだ。
「出発前に綺麗にしてきたか?」
「あ・・う・・ん」
静は漸く何故裕一に出発前に直腸内を洗浄して来いと言われたのか納得した。
裕一は最初から機内で犯す事を決め込んでいたのだ。
「・・っ!・・っ!・・ふっ・・」
静はダボダボのズボンを膝まで下ろされて、中からしなやかな細過ぎないバランスの取れた下半身を剥きだされていた。
狭いトイレの中で激しく後ろから裕一にペニスを突き挿されていた。あまり音を立てないように静の内部奥深くに挿し込んで掻き回す様に腰を激しく動かした。
「あぁ・・いいぜ、静ぁ・・」
「んふっ・・っ・・っ・・」
「こういう時普段から声の出ないのが役に立つよなぁ?」
裕一はそう言って小馬鹿にしたように笑いながら中で勝手に射精した。勿論静は未だイっていないが、そんな事はお構いなしに水道で手を洗い、備え付けのペーパーで股間付近を拭いてしまった。
だが、静もいつものように別段気持ちがいいという訳でも無かったので構わない筈だったのだが、久々に好きな男に触れられたという事が静の性器を硬くさせていた。
「おい、早くしろよ。出るぞ?」
「え・・でも」
「んだよっ」
静が自分の勃ちっぱなしの股間を見ると、裕一はニヤッと笑った。
「そんなに良かったのか?」
セックス自体が良かった訳ではないのだが、喜ばせたくてまた嘘をついた。
「うん・・」
「可愛いな」そう言ってキスを一つ、唇に落とされた。それだけでセックスの何倍も、泣いてしまいそうになる程嬉しく感じた。キスなんて、いつ振りだろうか。
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コメント
本当、忙しい中ありがとう!!
一気に2本読み!!嬉しいです~(ノД`)・゜・
多分4本位読んだ感じだったんじゃないでしょうか^^;
> ツナ、と言われるとどうしてもリボーンしか出てこない…ww
だよねwwでも意味は酷い理由だw
可哀想に静ww←笑ってる私も酷い;
> でも裕一君、ひどすぎるよ~~><
> 酷い彼が一体この先どうなるのか、楽しみです!
だよねー(>_<)
酷い男代表ぢゃ!!こいつの先は・・どうなるのかな?
> 静君も最後は愛されて幸せになれればいいなぁ~~
ハピエがご希望なのね!?どうなるでしょうか!
そして誰とどうなるのか。週末まで一気に参ります♪
コメントどうもありがとうございました
ツナ、と言われるとどうしてもリボーンしか出てこない…ww
でも裕一君、ひどすぎるよ~~><
酷い彼が一体この先どうなるのか、楽しみです!
静君も最後は愛されて幸せになれればいいなぁ~~
> トイレで!裕一さん悪よのう!
萌えて下さりありがとうございます!!
萌えがどこかに潜んでいたんですね!?やったーっ\(*T▽T*)/
トイレでむふふです♪
前、とある人が飛行機で抜くのが一番気持ちいいと言ってましたw
> 事前に直腸の洗浄をさせるなんて…もう、ヒドイ男。
はい♪酷い男です!最初からこれが狙いの男祐一。
ちょっとくらい我慢出来ないんでしょうかね!?ww
> でも、ツナ(マグロか・笑)に目をつけたところ!!「お目が高い!」
あはは!お目が高いですか!クロマグロを使ったからでしょうか!?ww
ありがとうございます♪♪
> 海外旅行なんですねー!!
> やりまくりの海外!!
> いいよー、いいよー桔梗さんo(~o~;):ハァハァ・・
んふふっ
さて、どんなやりまくりデイズになるのやら・・それとも・・?
で、ございます!
おぅっ☆アドさんが監督口調になっている!!(AVのw)
あひゃひゃひゃひゃ(≧∀≦*)
コメントどうもありがとうございました
トイレで!裕一さん悪よのう!
事前に直腸の洗浄をさせるなんて…もう、ヒドイ男。
でも、ツナ(マグロか・笑)に目をつけたところ!!「お目が高い!」
海外旅行なんですねー!!
やりまくりの海外!!
いいよー、いいよー桔梗さんo(~o~;):ハァハァ・・
> 裕一の勝手に文句ひとつも言えないで…。純な静たんは一人グッと堪えてしまうのね(>_<)
気の弱いダメ子ちゃん。我慢する事でしか愛して貰えないという。
なかなかのダメっぷり&傲慢男の行方がどうなる事やらです~♪
> しかし、裕一ホント好き放題だな(-_-;)
> そんな裕一なんて焦らせてアタフタさせちゃえwww
うん^^;本当、ぶっとばしたいよね?ww
好き勝手な奴の癖に静を手放さない・・。静が祐一に惚れてるのがマズイ!
> 静たんがちゃんと気持ち良くなれる日は来るのかなぁ。目指せ☆ツナの名前返上(笑)
> 徐々に乱れる静たんが見てみたいなんて思ったり( ´艸`)ムププ
あはは!ツナからトビウオになれるか!!ww
エスパーめ☆(*・д・)σテイ
コメントどうもありがとうございました
はいww
感じる事も出来ず、声も反応も薄い・・マグロちゃんでしたw
> それにしても酷い男だ・・・でもそういう人に惹かれちゃうって人、いるんですよね(笑)
ですよね!(>_<)
酷い奴だ!だめんず、とは違うんですかね?こういう人。
だめんずっていまいちよくわからないんですが・・。
酷い男に惹かれる人・・何故か。危険な香りに惹かれると言う事でしょうか。
それともMッ気があるから!?うーん。
> ここから、どう展開するのかな~楽しみ♪
次回はついに目的地に到着です♪
楽しみにして下さって嬉しいです、ありがとうございます!!
コメントどうもありがとうございました
裕一の勝手に文句ひとつも言えないで…。純な静たんは一人グッと堪えてしまうのね(>_<)
しかし、裕一ホント好き放題だな(-_-;)
そんな裕一なんて焦らせてアタフタさせちゃえwww
静たんがちゃんと気持ち良くなれる日は来るのかなぁ。目指せ☆ツナの名前返上(笑)
徐々に乱れる静たんが見てみたいなんて思ったり( ´艸`)ムププ
それにしても酷い男だ・・・でもそういう人に惹かれちゃうって人、いるんですよね(笑)
ここから、どう展開するのかな~楽しみ♪
コメント