09/25/2010(Sat)
3万Hitキリリク「相部屋のメリットデメリット」1話
坂下美海(さかしたみうみ)大学一年はイラついていた。
布団を被り、耳を塞いでいても微かに聞こえる甘ったるい少年のような艶っぽい声が聞こえる度に神経を逆撫でされるような感覚になった。
(早く終われよッ……つか、何でここでヤんだよ!?)
耳を塞いでから約30分は経過しているだろうか。いい加減もう寝かせて欲しいと思いながら気を遣って寝ている振りをしているのであまり寝ぞうも変えられない。
「あっ……あんっ」
「静かにしないと美海が起きるぞ?」
「ごめ……んっ……んふっ、ユウマくっんっ」
ピチャピチャといかにも厭らしい舌の絡まる音が響く。
男同士だと分かっていても変な気持ちになる美海の下半身は反応してしまう。
健全な欲求不満男児だから仕方のない事だと美海は取り敢えず自分を許す。
美海のベッドを挟んで向かい側にいるのは、同じルームメイトの相良悠馬(さがらゆうま)、同じ大学一年生だ。
そして、悠馬のベッドで悠馬の下になっているのはどこぞの大学二年の人だ。
「あっあっ、悠馬くんっ! イっちゃうっ! イっちゃうぅぅっ」
「いいぜ、先輩。イけよ」
「あああんんんっ」
ギシギシと不規則なベッドの軋む音がして暫くしてからガサガサと帰り支度をする二年だか三年だかの人の気配がしてドアが閉まる音を確認して、美海は布団から顔を出した。
「あ、起こした? 悪ィ」
何の悪びれもない顔で謝る少し長めの黒髪が艶っぽい悠馬が上半身裸で下は黒のスウェットの出で立ちで美海に悪魔の微笑を向けた。
それを見た美海はイラッと来て声を荒げる。
「あのなぁ! 聞こえるんだよ! 何もかも! 耳塞いでても布団被っても! ヤるなら他でしてくれよ! 明日早いし、冗談じゃねぇよ!」
悠馬は怒る美海のベッドにゆっくりと腰を下ろした。上から見下ろされて思わず見惚れてしまいそうになる美海はサッと視線を逸らした。
悠馬は男でさえも見つめられるとつい惹き込まれそうになる魅惑的な面持ちをしている。美しい悪魔の化身、と言った方がしっくりくるような、そんな妖艶さがあった。
「声、聞こえて興奮した? 美海……」
悠馬が美海の身体を挟むように両手を付いて上から覗いて来る。
「ふざけんな! 男同士で何が楽しいんだよ! 気持ち悪りィ」
美海は下から身動きの取れない体勢のまま悠馬の微笑みを睨みつけた。
「した事もないのにそう言うなよ。俺としてみない? 元々俺はお前としたくて部屋無理矢理に真と変えて貰ったんだけど……」
美海のイラつきは頂点に達した。
「ウザい。キモい。あっちへ行け。」
その言葉に悲しそうに溜息をついた悠馬は渋々自分のベッドへと戻って行った。
「そんな可愛い顔してキツイ事言うなよなぁ……傷つくよ……」
ボソボソと文句を言いながらベッドへ入る悠馬の姿を見ながら、美海はとどめを刺す。
「黙れ変態。もう俺に近づくな」
「……おやすみ」
悠馬は小さな声で挨拶をした。
朝起きると何だか温かい布団が気持ち良くて、美海はぬくぬくとその幸せな温もりに縋り着いた。
ガッシリとした抱き枕に抱かれて安心感と幸福感に満たされた朝だった。
――抱き枕に……抱かれて……?
ハッと目を開けると、美しい悪魔の化身が自分をしっかりと抱きしめている事に気付いて、美海は雄叫びを上げた。
「どああああああッ」
その声に寝ぼけ眼で起きた悠馬は更に力を加えてしっかりと抱きしめて身体を密着してきた。
「んん…おはよ、美海……朝のキス……」
悠馬が耳元に唇を寄せてくる。
「やめろぉぉぉおおッ……あ、当たってる! 何か硬いモノが……当たってるーッ」
朝勃ちした悠馬の巨大なモノから逃れようと必死にもがいてやっとベッドから降りた美海は、息切れをしながら枕を手にして思い切り悠馬の顔面に叩きつけてサッサと大学へ向かう準備をした。
次へ>>
丁度3万を踏んで下さったMeさま(秘コメでしたので頭文字で失礼致します!
他のMさまもいらっしゃるので二つ目まで書かせて頂きました☆)より、
大学とかのルームシェアとかはどうでしょうか?というリクを頂き、そのアイディアで
好きなように書かせて頂いちゃいました!!
何気に長くなりそうですが…いいですか??^^;
なるべくお昼の12時をめあすに上げようと思います。毎日とはいかないかもしれませんが、すみません!
Meさま、毎日拙宅を覗きにいらして下さってありがとうございます!!
そして今回、素敵なアイディアを下さって更にありがとうございました!!
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布団を被り、耳を塞いでいても微かに聞こえる甘ったるい少年のような艶っぽい声が聞こえる度に神経を逆撫でされるような感覚になった。
(早く終われよッ……つか、何でここでヤんだよ!?)
耳を塞いでから約30分は経過しているだろうか。いい加減もう寝かせて欲しいと思いながら気を遣って寝ている振りをしているのであまり寝ぞうも変えられない。
「あっ……あんっ」
「静かにしないと美海が起きるぞ?」
「ごめ……んっ……んふっ、ユウマくっんっ」
ピチャピチャといかにも厭らしい舌の絡まる音が響く。
男同士だと分かっていても変な気持ちになる美海の下半身は反応してしまう。
健全な欲求不満男児だから仕方のない事だと美海は取り敢えず自分を許す。
美海のベッドを挟んで向かい側にいるのは、同じルームメイトの相良悠馬(さがらゆうま)、同じ大学一年生だ。
そして、悠馬のベッドで悠馬の下になっているのはどこぞの大学二年の人だ。
「あっあっ、悠馬くんっ! イっちゃうっ! イっちゃうぅぅっ」
「いいぜ、先輩。イけよ」
「あああんんんっ」
ギシギシと不規則なベッドの軋む音がして暫くしてからガサガサと帰り支度をする二年だか三年だかの人の気配がしてドアが閉まる音を確認して、美海は布団から顔を出した。
「あ、起こした? 悪ィ」
何の悪びれもない顔で謝る少し長めの黒髪が艶っぽい悠馬が上半身裸で下は黒のスウェットの出で立ちで美海に悪魔の微笑を向けた。
それを見た美海はイラッと来て声を荒げる。
「あのなぁ! 聞こえるんだよ! 何もかも! 耳塞いでても布団被っても! ヤるなら他でしてくれよ! 明日早いし、冗談じゃねぇよ!」
悠馬は怒る美海のベッドにゆっくりと腰を下ろした。上から見下ろされて思わず見惚れてしまいそうになる美海はサッと視線を逸らした。
悠馬は男でさえも見つめられるとつい惹き込まれそうになる魅惑的な面持ちをしている。美しい悪魔の化身、と言った方がしっくりくるような、そんな妖艶さがあった。
「声、聞こえて興奮した? 美海……」
悠馬が美海の身体を挟むように両手を付いて上から覗いて来る。
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美海は下から身動きの取れない体勢のまま悠馬の微笑みを睨みつけた。
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美海のイラつきは頂点に達した。
「ウザい。キモい。あっちへ行け。」
その言葉に悲しそうに溜息をついた悠馬は渋々自分のベッドへと戻って行った。
「そんな可愛い顔してキツイ事言うなよなぁ……傷つくよ……」
ボソボソと文句を言いながらベッドへ入る悠馬の姿を見ながら、美海はとどめを刺す。
「黙れ変態。もう俺に近づくな」
「……おやすみ」
悠馬は小さな声で挨拶をした。
朝起きると何だか温かい布団が気持ち良くて、美海はぬくぬくとその幸せな温もりに縋り着いた。
ガッシリとした抱き枕に抱かれて安心感と幸福感に満たされた朝だった。
――抱き枕に……抱かれて……?
ハッと目を開けると、美しい悪魔の化身が自分をしっかりと抱きしめている事に気付いて、美海は雄叫びを上げた。
「どああああああッ」
その声に寝ぼけ眼で起きた悠馬は更に力を加えてしっかりと抱きしめて身体を密着してきた。
「んん…おはよ、美海……朝のキス……」
悠馬が耳元に唇を寄せてくる。
「やめろぉぉぉおおッ……あ、当たってる! 何か硬いモノが……当たってるーッ」
朝勃ちした悠馬の巨大なモノから逃れようと必死にもがいてやっとベッドから降りた美海は、息切れをしながら枕を手にして思い切り悠馬の顔面に叩きつけてサッサと大学へ向かう準備をした。
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好きなように書かせて頂いちゃいました!!
何気に長くなりそうですが…いいですか??^^;
なるべくお昼の12時をめあすに上げようと思います。毎日とはいかないかもしれませんが、すみません!
Meさま、毎日拙宅を覗きにいらして下さってありがとうございます!!
そして今回、素敵なアイディアを下さって更にありがとうございました!!
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コメント
お気遣いのお言葉、ありがとうございます!
はい!これから書けなくなりそうな時期に入る前に書けるだけ書きたいので
今は仙人モード発動中です!!
> 読者にとっては 嬉しい~嬉しいけど もしかして 桔梗さまは <ドM>で 自分を 追い詰めるのが 好きってこと!!
> えぇーー 私と 一緒の<S>かと 思ってたよ~
> ∑(@o@:)ガーン・・・
バンバンヾ(≧▽≦)ノギャハハ☆
強いて言うなら、いぢめる人が居なくて仕方なく自分をいぢめる、感じでしょうか?(違
楽しいと苦ではないのでそんなに追いつめられる感はありません!
寧ろ引っ越しの準備の現実逃避に…(汗)
けいったんさん、Sでしたのね!!(*ノノ)キャ
私は…どうでしょうか(´-ω-`)ウーン・・・
S寄りの気もしますが…^^;
> ルーム・シェアとは 素敵な お話し♪ リクを された Meeさま GOOD JOB ★
>
> ではでは (^o^)ゞbyebye☆
はい!Meeさま、本当にありがとうございました☆
けいったんさまこちらにもコメントありがとうございましたー!
コメントどうもありがとうございました
Miたまのコメントを見てちょっとまた変えましたv
異常に興奮して下さってありがとうございます♪
乞うご期待下さいまし~♪
コメントどうもありがとうございました
> いつも通りエチシーンからスタートですね!←慣れてきたwww
慣れてきて下さいましたか(笑)
もう、エチシーンから入らないと気が済まない病気なんだと思います^^;
> 悪魔×ヤマネコですね!すごいルームメイトだ~。
悪魔vsシャーミーか!!(違
注:シャーミーはかつて私と共にアフリカで暮らした山猫の名前です
いい対戦表現ありがとうございます☆
φ(..)メモメモ←
> 長いの歓迎です(≧∇≦)むしろ、どんどん長く!!
> サービスシーンてんこもりでお願いしまーす!
おー!どんどん長く(笑)
ありがとうございます(笑)良かったです、そう言って頂けて^^
サービスシーンてんこもりですね!?ァィ(。・Д・)ゞ
ラージャ☆
コメントどうもありがとうございました
わざわざこちらにもありがとうございます!!
そしてお祝いのお言葉もありがとうございます(ノД`)・゜・
本当にこんなに早く3万Hitなんていくと思わずにビックリです!
いつも拙宅にお越し下さる皆さまのお陰です!!
> いや~素敵なリクですね♪
はい!!ルームシェア!何てエロい響き…(〃∇〃)
妄想が渦巻いて纏めるのが一番苦労した程です(笑)
Meeさま、本当にありがとうございましたー!
> 読みながら、すーっと映像が浮かぶww
本当ですか!嬉しいです\(*T▽T*)/
私はそのみたまたまの映像を見てみたいです!(笑)
> 妖艶な悠馬くんのイラストも見てみたいですねー
私も見てみたいです(笑)
自分の描くアナログ画に嫌気がさして只今控え中です^^;
いつかどなたか素敵な絵師様に描いて頂けたらいいです☆
> 続き、楽しみにしております☆
ありがとうございます♪♪
頑張ります(≧∀≦)ノ☆
コメントどうもありがとうございました
Meeさまこんにちは!
初オープンコメありがとうございますヽ(*≧ω≦)ノ
> 書いて下さったんですね!
> ありがとうございます:)
こちらこそ、素敵なシチュエーションのアイディアを頂けて嬉しかったです!
ありがとうございますヽ(゚∀゚)ノパッ
> 長くなっても全く構いません!
> むしろ嬉しいです*
> 全然毎日じゃなくても!
> 楽しんで書いて頂ければ何でも構いません:)
そう言って頂けて嬉しいです(ノД`)・゜・
本当に楽しんで書いています!!
毎日じゃなくても、だなんてお優しいお言葉(ノ△・。)
ありがとうございます!!
一緒にニヤニヤして頂けるようなものを書いていきたいと思います♪
(・∀・)ニヤニヤ
> でも毎日行きますから~
> いつも素晴らしい作品ありがとうございます*
あぁ…Meeさま、ありがとうございます(>△<)!!
またこんなの付け足して下さい、などありましたら秘コメでも
メールフォームからでも構いませんので仰って下さいね♪
コメントどうもありがとうございました
> もう掴みはバッチリだよ桔梗ちん(oゝД・)bグッ
掴みはエロ(笑)
っていつもこのパターンなんだけどね^^;
何か初っ端にエロを持って来ないと落ち着かない症候群なのかも。
病気~*:.。(´∀`)。.:*わぁぃ
> タイトルが美海くんと悠馬くんがどうなるのかを微妙に濁していて(笑)
> これまた惹かれる~~((((~´∀`)~フラフラ~ ~ヘ(~-~m)オイデオイデ
お!引かれている( ̄ー ̄)ニヤ...(*´Д`)ハァハァ←変な事考えてる人がイルヨー
> 1日に2作品も桔梗ちんのお話が読めるんだね 感(┳∧┳)動
> 忙しいと思うけど、無理せずに!
> 続き楽しみにしてます(*´∇`*)
少しずつ書かせて頂いてストックが出来たので、またちょっとずつ
UPしていきます♪
澪ちんも忙しいと思うのでお時間のある時にでもチラチラ覗いてみてやって
下さいませね!
> 帰国~♪帰国~♪♪~q(^-^q) q(^0^)p (p^-^)p~♪←歓喜の舞中w
歓喜の舞をありがとうー!
飛行機事故で不幸があったら未完成品となるね(笑)
それは嫌だー(>△<)
機内にはポメラ持って12時間書き綴ってやるんだ!(寝そう;)
コメントどうもありがとうございました
読者にとっては 嬉しい~嬉しいけど もしかして 桔梗さまは <ドM>で 自分を 追い詰めるのが 好きってこと!!
えぇーー 私と 一緒の<S>かと 思ってたよ~
∑(@o@:)ガーン・・・
ルーム・シェアとは 素敵な お話し♪ リクを された Meeさま GOOD JOB ★
ではでは (^o^)ゞbyebye☆
悪魔×ヤマネコですね!すごいルームメイトだ~。
長いの歓迎です(≧∇≦)むしろ、どんどん長く!!
サービスシーンてんこもりでお願いしまーす!
いや~素敵なリクですね♪
読みながら、すーっと映像が浮かぶww
妖艶な悠馬くんのイラストも見てみたいですねー
続き、楽しみにしております☆
書いて下さったんですね!
ありがとうございます:)
長くなっても全く構いません!
むしろ嬉しいです*
全然毎日じゃなくても!
楽しんで書いて頂ければ何でも構いません:)
でも毎日行きますから~
いつも素晴らしい作品ありがとうございます*
もう掴みはバッチリだよ桔梗ちん(oゝД・)bグッ
タイトルが美海くんと悠馬くんがどうなるのかを微妙に濁していて(笑)
これまた惹かれる~~((((~´∀`)~フラフラ~ ~ヘ(~-~m)オイデオイデ
1日に2作品も桔梗ちんのお話が読めるんだね 感(┳∧┳)動
忙しいと思うけど、無理せずに!
続き楽しみにしてます(*´∇`*)
帰国~♪帰国~♪♪~q(^-^q) q(^0^)p (p^-^)p~♪←歓喜の舞中w
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