2ntブログ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

--:-- | スポンサー広告 | edit | page top↑

小悪魔な弟 35話

☆18禁です

 突然聞こえた「兄ちゃん」という言葉にグンと久耶の股間が膨らんだ。
 久耶は少し乱暴に力を加えて目の前の透を押し退けた。
「いい加減にしろッ……ハァハァ」
 薄暗い個室の中で透の眼光は妖しく光って見えた。
「何だよ。久耶だって興奮してるんだろ? オナニーの手伝いしてくれたっていいじゃんかよ。一人でやるより相手がいた方がいいって事もあんだろ?」
 透はスッと懐に入るとグッと久耶の股間に手を伸ばして掴んだ。

「うッ……!」
「ほら……こんなに大きくて硬い」
 透の手は慣れた手つきでスウェットの上から久耶の股間を上下に弄る。
 久耶はどうにか逃げようとクルリと身を翻してドアの取っ手を探すと、その手を掴んだ透がグイと後ろへ回した。
「痛ッ」
「大人しくしてよね。気持ち良くしてあげるからさぁ」
 
 透は出来る事なら自分が久耶を犯したかった。満たされない心の奥底に見える小さな空白を埋めたかった。
 久耶を貪りたいという想いは強くなっていったが、ここに来て恋心にも似た気持ちが湧き起こり、透は自分でも驚いていた。
 もしかしたら昔からある虚しさが埋められるかもしれない、そんな根拠のない想いが暴発した。
 腕を取られ、後ろから強引に下着の中に手を突っ込まれた久耶は、逃げようにも快感を追いかける身体が言う事を聞かなかった。

「止め……ろっ……うッ」
「あぁ……凄く大きいね、久耶の。熱くって凄く硬い」
 鈴口から湧き出る液体を指に絡めながら亀頭を攻め立てると、久耶の吐息が甘くなってきた。
 理性では拒否しているのに対して身体はそれを欲しているようだった。
 透も我慢出来ず、自分のモノを出すとスェットを半分引き下ろし、久耶の引き締まった臀部に擦りつけ出した。

「久耶っ……久耶っ……んんっ」
「止めろッ……東城っ」
「ダメっ……もう止まらないっ……あああんっ」
「止めっ……うッ……あッ」
 透の絶妙な手の扱きによって久耶の鈴口からは白い液体が思い切り壁に掛った。液体は濃い為になかなか流れ落ちようとはしなかった。
 同時に透もイク瞬間に横の壁に向かって射精した。
 トイレの中は暫く二人の荒い息遣いしか聞こえなかった。

「素質、あるよ。久耶」
「……」
 何を言っているんだという顔で睨むように久耶は透を見た。
「男、平気だよきっと」
 ニコッと笑った憎たらしい透の顔は天使のように可愛らしかった。だが久耶の中に言い知れぬ罪悪感が性器に残る甘い快感と混じって身体を駆け抜けた。
「弟くんさ、女が相手だったら効果なさそうだけど、男が相手なら多分効くと思うよ」
 透はカラカラとトイレットペーパーを手に巻きつけながら言った。

「何の事だ?」
 久耶はずらされた自分のスェットをきちんと履き直しながら不機嫌な声で聞いた。
「だからさ、弟くん。ゲイなんでしょ? だったら俺と付き合ってる事にすればいいじゃん? そしたらきっと諦めるよ」
 ドロリとした壁についた白い液体を丁寧に、そして愛おしそうに透は拭きとっていく。
「諦めるも何も、別に潤が俺をそういう目で見ていると決まった訳じゃない」

 久耶は既に薄々気付いていた。透や雅人から言われてから確信に変わっていったと言っても過言ではない。
 幼い時はいくら好きだと言われてもそれは兄弟として言われていたのだと思っていた。
 だが、最近はどう考えても度が過ぎていたようだ。久耶なりに色々と調べた結果、普通の兄弟はそういう事はしないのだと思い知ったのだ。
 潤にとって何が一番いいのか、それを考えた時に苦渋の選択をしなければいけない時も来るかもしれないと腹を括った。



<<前へ      次へ>>


*22~26日まで留守にしている為コメント欄を閉じさせて頂いてます(>ω<)
拍手コメ、拍手秘コメは帰宅してからお返事させて頂きます!
いない間何かと不安です(;´Д`A ```
留守の間言えない分、ここで書いておきます!
「読んで下さってありがとうございます!m(_ _)m」


*BL小説ランキング、1クリック10Ptの投票です。(1日1回有効)
ソォーッ[襖]д・) キキョーハ、イナイケド、クリックシテクレタラ、ボク、ウレシーデス・・ボク、ジュンデス・・ 

にほんブログ村 小説ブログ BL小説へ
こやつ↑↑がクリック対象ブツです。

携帯からはこちら⇒BL小説ランキング
*一番下へスクロールし、「PC向けのページ」を押すとポチ画面に出ます。
 そしてサブカテ「BL小説」を選び「決定」を押すと、投票が反映されます。お手数かけてすみません。

  
★拍手コメントのお返事はボタンを押して頂いた拍手ページ内に致します。
  拍手秘コメの場合は普通コメント欄にてお返事致します。

00:00 | 小悪魔な弟 | trackbacks (0) | edit | page top↑

trackbacks

この記事のトラックバックURL:
http://kikyo318d.blog.2nt.com/tb.php/375-ae9f3f9e
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)