06/13/2011(Mon)
陸軍シリーズ クロス・セックス
☆18禁です
朝霧は苛ついていた。
生徒たちは朝霧の大股で廊下を歩く音だけで、ビクッと反応して急いで道を開けて敬礼する。
朝霧が通り過ぎると、生徒たちはそっと顔を上げてその颯爽とした後ろ姿を盗み見ては熱い溜息を漏らした。
「あぁ……朝霧教官に一度でいいから卒業までに抱かれてみたいなぁ」
「うん……朝霧教官、あまり抱く事ってしないよね」
「同期の駿河教官は凄いけどね」
「でも俺、聞いたんだけど、今年入って来た一年の奴で朝霧教官とヤったらしい子がいるって噂聞いたぜ?」
「えっ!? 一年で!?」
「うん。相当可愛いらしいよ」
「何だよそれー、ずりーなぁ」
当時、日本には表沙汰にはされていなかった陸軍特別士官学校ではスパイ養成所があった。その中でも特に異質な男に取り入る男を育てる場所があった。捕虜として、スパイとして適地に入った時に、S体質、M体質に特化する事で相手を虜にして利用するのが目的だ。
そんな学校の中で、朝霧高野と駿河湊はM体質の生徒を受け持つ教官たちだ。
朝霧はノックもせずに湊の部屋のドアを開けた。
「ああんっ……いいっ…翔ちゃんっ、翔ちゃんっ」
「いいよぉっ、佑ちゃんの中っ、気持ちいよぉっ」
ギシギシと小刻みに湊のベッドの上で腰を振っているのは1年生の生徒だった。抱かれている方の顔を見て、朝霧は妙な気持ちになった。
抱いている方の子と、抱かれている子の顔が同じだったのだ。
同じ顔をした生徒同士が快楽に溺れる様子を、湊は楽しげにベッド脇に置いてある椅子に座り、足を汲んで眺めていた。
「双子だったのか」
朝霧の低く張りと艶っぽい声を聞いた湊が振り返った。
「そう。可愛いでしょう? 今年の私のお気に入りなんです。……それより高野。入る時はノックをしてって何度も言っているでしょう?」
湊の優しい声にはいつもトゲが混ざっている。綺麗な音色の中に混じるトゲで、朝霧はいつも湊の声にゾクゾクする。
「それよりお前、今日Sクラスの生徒に手を出しただろう。暫く使い物にならなくなった。……馬鹿が。Sクラスの生徒には手を出すなと言っておいただろう」
ベッドの上で抱き合っていた二人が、教官たちのただならぬ雰囲気に動きが止まる。
「ほら。駄目でしょう、止まっては。続けなさい。もっと可愛いお尻を振って見せて下さい」
少し怯えた顔で二人はチラチラ朝霧の方を見ていたが、湊の命令で再び腰を動かし始めた。
「あ……んっ」
朝霧はチッと舌打ちをして湊の背後に近づいた。真下には湊の艶めかしい白い首が見える。いっそ思い切り首を締めたらどんなに快感か想像して、朝霧はゴクリと生唾を嚥下した。
ふと、湊は顔を上げて朝霧を下から見上げてきた。
「私の背後に回らないで下さい、高野。まだ殺されたくないですから」
薔薇のように美しい湊は、人に痛みを与えると更に艶が増して咲き誇る。
「あっ、あんっ……翔ちゃんっ、もうっ、ぼくっ」
「きもちっ…きもちっ…イっちゃうっ」
教官二人を無視してイきそうになる二人に気付いた湊はギシリと椅子から立ち上がり、徐にペニスを入れていた兄の翔太の腰を抑えて動きを止めた。
すると弟の佑太は悲痛な顔で懇願してきた。
「あっ、いやぁっ、抜かないでっ、イクのぉぉっ」
「ぼっ、僕だってもうっ……教官、止めてくださいっ……離し…てっ」
涙を零して射精したいと泣く二人を見た湊の頬が紅潮した。
「見て下さい、高野……可愛い……。私は彼らの泣き顔が特に気に入っているんですよ……。貴方もそうでしょう? だから弟くんの方を抱いた……違います?」
湊は毒を含んだ鋭利な目つきで笑みを向けてきた。
「あぁ……弟の方だったのか」
確かに朝霧は今年入ってきたこの佑太という子を一目見て本能をくすぐられた。今年入って来た中でも特に目立っていた。兄の方は遅れて入学して来た為、朝霧は気付かなかったようだ。
「高野の好みだったんだ?」
湊はヌルリと翔太のアナルに指を挿れた。
「ひあっあっ」
「……妬きもちか? 湊」
朝霧の言葉に、湊の表情が険しくなった。オイルを乱暴に翔太の尻に垂らし、指を二本入れ込んでグチャグチャ掻き回した。
「きゃああっぅ」
朝霧は凛とした日本刀のような鋭い目線で湊を上から見た。自然と朝霧の口角が艶めかしく上がると、湊は柄にもなくイラついた様子で容赦なく翔太の開発された部分を突きまくった。
翔太は両手を湊に後ろで押さえつけられた状態の為その刺激に身悶えする。
「いやああああんんんッ」
翔太はその細い腰を前後にビクつかせると白い液体を下で仰向けになっている弟の佑太の身体に撒き散らした。
「あっ…ん…熱い……兄さんの」
「前にその子を抱いたみたいにさ……見せて下さいよ。高野。私の目の前で」
湊に挑発されても朝霧は余裕のある笑みでギシリとベッドに肩膝を付いた。
仰向けになっている弟の佑太の後ろから、朝霧は薄い色の乳首を白い手袋のまま摘まみ上げた。
「あんっ……教官っ」
朝霧は湊に目を合わせながら、「“抱いた”じゃない。“犯った”だ」と低い声で言った。
その視線があまりに雄の色香が滾っていて、湊は無意識に下半身を硬くさせていた。
同時に湊の後ろもズクンと疼いたが、それを自覚するとギリッと唇を噛んだ。
怒りで心拍数が上がる。
湊は軍服のベルトを緩めると、美しい顔とは正反対の大きく凶暴な肉棒を取り出した。湊は自分の前でヒクつきながら力尽きている翔太の腰を容赦なく持ち上げると、赤く染まったアナルに自分のペニスを捻じ込んだ。
「あああんっ……も……だっ…めぇぇぇっ」
「高野も早く入れてあげたらどうです? さっきから焦れて泣いているじゃないですか」
佑太の乳首は朝霧に散々嬲られて赤く尖ってしまった。そこに顔を近づけた朝霧はペロリと舐めると、佑太はあまりの刺激に「ああああんんッ」と啼いて少し射精してしまった。
「あぁ……。その感度の良さに目を付けたんですね、高野。とても嬉しそうな顔をしていますよ」
「俺にだって可愛いと思うものはある」
「私は高野が可愛いと思いますけどね」
湊はペニスを突き入れたままいやらしく腰を回しながらも朝霧を挑発すると、朝霧は馬鹿にしたような顔で何も言わずに佑太を四つん這いにさせた。
そして朝霧は制服のチャックだけ下ろし、中から巨大で極太なペニスを取り出すと、湊は口角を上げながらゴクリと生唾を飲み込んだ。
湊に犯されてる最中の翔太も朝霧のものを初めて見て、驚きで目を丸くしていた。
一度体験している佑太は我慢出来ずにお尻を左右に振って懇願する。
「教官のっ…それ、忘れられなくてっ……すごいの……早くぼくに下さいっ」
「五月蠅い口だ。また縛ってやろうか?」
「や……やですっ……塞ぐならっ……教官の唇がいいですっ」
朝霧は佑太の丸い尻を掴み上げて左右に引っ張り広げると、ローションを湊と同様、乱暴に垂らして巨大な亀頭を捻じ込んだ。
「んああああっ……あっ…あっ…すごっ……おっきぃぃぃんんっ」
朝霧と湊は互いに向き合うようにして双子を後ろから攻めた。双子は時折互いの感じる顔を見ては更に興奮するようで、湊は双子の距離を近づけてやった。
四人で動くベッドは壊れそうな程に軋み、熱気が部屋の温度を上げた。だが全身汗で艶めく双子とは対照的に、涼しい顔で楽しむ朝霧と湊は互いに睨み合っていた。
双子は幾度となく自分で性器に触れていなくても勝手に射精をしてしまっていた。それでもお構いなしに湊と朝霧は腰を動かした。
縋るように互いにしがみ付く双子の姿が可愛くて、朝霧は意地悪に激しく腰を突いた。
「あッ!! あんッ!! すごっ……やッ! ……だめッ……中でっ…イっちゃい…ますぅぅッ」
湊は意地の悪い攻めをして楽しむサディスティックな表情の朝霧にゾクゾクとして唇を濡らした。そして同じように激しく翔太を突くと、双子はキャンキャンと叫び合った。
激しく抜き差しする事で湊にも射精しそうな昂りが襲って来たその時だった。朝霧に突かれて蕩けそうな泣き顔の佑太が朝霧のいる後ろを向いた。
「きょ……かんっ……イきそ……ですっ」
「……イけよ」
「キスっ……して下さいっ……教官はっ……誰ともしないってっ……皆言って…あんっ、エッチも…殆ど誰とも…しないって……でも僕には……してくれますかっ」
普通だったら、この言葉を言った佑太の顔を見て思わず達してしまう人が殆どではないかと思う程に、可愛いものだった。それは恋する子特有の色気とも言える。
湊は動きが鈍った。
――誰ともキスを……しない?
朝霧が身体を繋げる事をあまりしないのは知っていた。だが、今まで自分がしかけた唇を朝霧が拒んだ事があっただろうか。
湊はよく分からない感情で、鼓動が速まった。何故だか胸も苦しく、呼吸が早くなる。
だが、殆ど身体を許さない朝霧が現に目の前で犯している特別な子がいる。その事実に、湊の胸が急に締め付けられた。
――何だ、コレは……くそ……。
やけに優しい顔をした朝霧がゆっくりと佑太の顔に近づく。それを見た湊の動きが徐々に止まっていった。
「教官……?」
不思議に思った翔太が汗ばむ顔で振り返った。
佑太は後ろを向きながら、誘うようにゆっくりと少し垂れ気味の大きな瞳を瞑る。
朝霧は、そっと佑太の唇の真横に自身の唇を近づけると、「断る」と囁いた。そして再び腰を強めながら、佑太の髪を掴んで翔太に差し出した。
「ほら……兄貴にその五月蠅い口を塞いで貰え」
朝霧はバチン、バチン、と赤く染まる程に佑太の尻たぶを叩きながら腰を振る。
「あああんっ……あああんっ」
「おいでっ……佑太っ」
「翔ちゃっ……も、ぼくっ……イクぅぅぅっ」
「ぼくもイクよぉぉっ」
双子は互いに舌を絡め合い、互いの身体にしがみつきながら双方からの衝撃に耐えた。
「イきそうだろ、湊」
「貴方だってそうでしょう」
少し必死な顔の湊の顔は、ほんのりと薔薇色に染まっていた。
朝霧は、手を伸ばすと湊の後頭部を掴み、グッと前に引き寄せた。
湊の被っていた黒っぽい軍帽がベッドに落ちる。
「なっ……」
湊は突然の朝霧の行動に、言葉を発する間もなく頭が真っ白になった。朝霧に口を塞がれていると気付いた時には、盛り上がっていた双子も驚いて頭上を見上げていた。
朝霧以外が呆気に取られていると、動く朝霧の腰の震動で三人の心境は一気に変わった。急に朝霧と湊のペニスが膨張したのを感じた双子は一気に中でオルガズムを感じだして再び叫び出した。
湊は予想になかった朝霧の行動に驚きながらも、その唇の感触に脳が痺れてきた。
「ちょっ……こう…やっ……んっ」
朝霧の舌はゆっくりと、だが確実に湊の舌を捉えて溶かす様に動いた。
それでも疑問を口に出さない訳にはいかなかった。
「待っ……何でっ……俺にキスっん」
湊の言いたい事は朝霧にも分かっていた。朝霧はゆっくりと乾いた唇で、湊の唇を食んだ。それは恥ずかしくなる程に優しく、まるで恋人同士でするようなキスだった。
湊はギュッと掴まれるような胸の痛みと興奮で、敢えてそれ以上質問はせずに今度は自分から朝霧の首を引き寄せた。
今までの悪戯なキスではなく、本能に任せたキスで朝霧の舌を貪った。
互いの蕩けそうな舌先のセックスは下半身にも伝染して四人の射精が近くなった。
「イくっ……コウヤ……ッ」
射精間近になった時、湊は噛みつくようなキスをし始めた。朝霧も同様に、湊が顔を顰める程に噛んでやる。
「きゃあああああっんんんッ」
双子は同時にドライオルガズムに達したようで、中をヒクつかせながら倒れた。互いに指を絡ませ合ったまま痙攣している二人を余所に、朝霧と湊は互いだけを見ながら同時に射精した。
失神したままの双子を湊の屋に放置し、取り敢えず身体を流した湊と朝霧は黙ったまま朝霧の部屋へ移動した。
「高野は生徒とキス、した事ないんですか」
湊は濡れた髪をタオルで拭きながら聞いた。まださっきまでの感触が生々しく残っている。思い出すだけで妙に興奮しそうな自分に驚きと戸惑いがあった。
「ない」
短く答えた朝霧はいつもの強面のまま振り返り、「お前と違ってな」と付け加えた。
妙にカチンときた湊は誘うような微笑で朝霧に近づくと、いつもと同じような悪戯なキスをしかけた。それでも、朝霧は逃げないで受ける。湊はどこか優越感に似た感情が芽生えてもう一度軽くキスをした。
「止めとけ。どうせ無理だ」
湊は朝霧の言葉が理解できなかった。
「はい? 何がです?」
「お前、どうせ俺に挿れたいんだろうが」
呆れた顔で頭をかきながらそう言う朝霧に、湊は笑顔で答えた。
「勿論ですよ! 何を言ってるんですかッ。私はタチですよ? そして高野のような可愛い人を縛って苦しい顔を見ながら犯す事ほど満足できるものはありませんッ」
「ハァ……」
「何ですか」
「悪いが俺はお前の生徒たちと違って縛られるのも苦しめられるのも御免だ。腹が立つだけだ。それに入れられるなんて冗談じゃない……それに可愛いって何だ」
朝霧の不機嫌そうな顔はどこか少年めいて見えて、湊の胸はキュンとした。
湊はいつもの飄々とした軽い感じで朝霧の背中に抱きついた。
「高野とは、昔から一緒にいたけど……初めて抱きつきました」
まだ二人が戦争に参加していた頃、触れていいものか分からない過去が湊にあった。どうしても気にして、今まで自分から動けなかった朝霧はほんの数ミリ、溢れた想いが身体を動かした。
それが今回のキスだった。
「翔ちゃん……教官たち、凄かったね」
「うん……もう骨抜きだよぉ」
「でもさ、お二人ともさ……お互いに気があると思うんだよね」
「うん……」
「上手くいくといいねっ」
双子はコソコソとベッドの中で話をしながら互いに足を絡め合った。
「あれ……一緒に寝ないんですか? 高野」
先に朝霧のベッドに潜った湊はあっけらかんと言った。
「いい。俺はこのまま朝のトレーニングへ出る」
(襲ったら怒るだろうが)
そんな事を思いながら振り向きもしないで部屋を出て行った朝霧に、湊はクスクスと可愛い笑い声を出した。
「凄いスタミナ」
そして先程の朝霧の腰の動きを思い出してニヤけた。
「あぁ……あんな高野の顔……苦痛に歪んだら堪らないな……」
どうせ湊は布団の中で自分のあらぬ想像をしてニヤけていると思いながら、朝霧は珍しく困った顔で薄明るいグランドを走った。
END
今回は何日か分を一つにまとめたので長かったと思います(汗)
朝霧と湊は昔から一緒に戦ってきた仲間だったのですね。
まだ色々と過去があるみたいですが、チラチラ見え隠れする心が何だか似合わない二人ですが(笑)
今回はある意味4Pという複数でした!と、言っても朝霧さんなんか湊さんしか見てないような^^;
不思議なファンタジーとして見て楽しんで頂けたらいいなと思いますv
ありがとうございました(*´∇`*)
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お礼画像あり☆6種ランダム
朝霧は苛ついていた。
生徒たちは朝霧の大股で廊下を歩く音だけで、ビクッと反応して急いで道を開けて敬礼する。
朝霧が通り過ぎると、生徒たちはそっと顔を上げてその颯爽とした後ろ姿を盗み見ては熱い溜息を漏らした。
「あぁ……朝霧教官に一度でいいから卒業までに抱かれてみたいなぁ」
「うん……朝霧教官、あまり抱く事ってしないよね」
「同期の駿河教官は凄いけどね」
「でも俺、聞いたんだけど、今年入って来た一年の奴で朝霧教官とヤったらしい子がいるって噂聞いたぜ?」
「えっ!? 一年で!?」
「うん。相当可愛いらしいよ」
「何だよそれー、ずりーなぁ」
当時、日本には表沙汰にはされていなかった陸軍特別士官学校ではスパイ養成所があった。その中でも特に異質な男に取り入る男を育てる場所があった。捕虜として、スパイとして適地に入った時に、S体質、M体質に特化する事で相手を虜にして利用するのが目的だ。
そんな学校の中で、朝霧高野と駿河湊はM体質の生徒を受け持つ教官たちだ。
朝霧はノックもせずに湊の部屋のドアを開けた。
「ああんっ……いいっ…翔ちゃんっ、翔ちゃんっ」
「いいよぉっ、佑ちゃんの中っ、気持ちいよぉっ」
ギシギシと小刻みに湊のベッドの上で腰を振っているのは1年生の生徒だった。抱かれている方の顔を見て、朝霧は妙な気持ちになった。
抱いている方の子と、抱かれている子の顔が同じだったのだ。
同じ顔をした生徒同士が快楽に溺れる様子を、湊は楽しげにベッド脇に置いてある椅子に座り、足を汲んで眺めていた。
「双子だったのか」
朝霧の低く張りと艶っぽい声を聞いた湊が振り返った。
「そう。可愛いでしょう? 今年の私のお気に入りなんです。……それより高野。入る時はノックをしてって何度も言っているでしょう?」
湊の優しい声にはいつもトゲが混ざっている。綺麗な音色の中に混じるトゲで、朝霧はいつも湊の声にゾクゾクする。
「それよりお前、今日Sクラスの生徒に手を出しただろう。暫く使い物にならなくなった。……馬鹿が。Sクラスの生徒には手を出すなと言っておいただろう」
ベッドの上で抱き合っていた二人が、教官たちのただならぬ雰囲気に動きが止まる。
「ほら。駄目でしょう、止まっては。続けなさい。もっと可愛いお尻を振って見せて下さい」
少し怯えた顔で二人はチラチラ朝霧の方を見ていたが、湊の命令で再び腰を動かし始めた。
「あ……んっ」
朝霧はチッと舌打ちをして湊の背後に近づいた。真下には湊の艶めかしい白い首が見える。いっそ思い切り首を締めたらどんなに快感か想像して、朝霧はゴクリと生唾を嚥下した。
ふと、湊は顔を上げて朝霧を下から見上げてきた。
「私の背後に回らないで下さい、高野。まだ殺されたくないですから」
薔薇のように美しい湊は、人に痛みを与えると更に艶が増して咲き誇る。
「あっ、あんっ……翔ちゃんっ、もうっ、ぼくっ」
「きもちっ…きもちっ…イっちゃうっ」
教官二人を無視してイきそうになる二人に気付いた湊はギシリと椅子から立ち上がり、徐にペニスを入れていた兄の翔太の腰を抑えて動きを止めた。
すると弟の佑太は悲痛な顔で懇願してきた。
「あっ、いやぁっ、抜かないでっ、イクのぉぉっ」
「ぼっ、僕だってもうっ……教官、止めてくださいっ……離し…てっ」
涙を零して射精したいと泣く二人を見た湊の頬が紅潮した。
「見て下さい、高野……可愛い……。私は彼らの泣き顔が特に気に入っているんですよ……。貴方もそうでしょう? だから弟くんの方を抱いた……違います?」
湊は毒を含んだ鋭利な目つきで笑みを向けてきた。
「あぁ……弟の方だったのか」
確かに朝霧は今年入ってきたこの佑太という子を一目見て本能をくすぐられた。今年入って来た中でも特に目立っていた。兄の方は遅れて入学して来た為、朝霧は気付かなかったようだ。
「高野の好みだったんだ?」
湊はヌルリと翔太のアナルに指を挿れた。
「ひあっあっ」
「……妬きもちか? 湊」
朝霧の言葉に、湊の表情が険しくなった。オイルを乱暴に翔太の尻に垂らし、指を二本入れ込んでグチャグチャ掻き回した。
「きゃああっぅ」
朝霧は凛とした日本刀のような鋭い目線で湊を上から見た。自然と朝霧の口角が艶めかしく上がると、湊は柄にもなくイラついた様子で容赦なく翔太の開発された部分を突きまくった。
翔太は両手を湊に後ろで押さえつけられた状態の為その刺激に身悶えする。
「いやああああんんんッ」
翔太はその細い腰を前後にビクつかせると白い液体を下で仰向けになっている弟の佑太の身体に撒き散らした。
「あっ…ん…熱い……兄さんの」
「前にその子を抱いたみたいにさ……見せて下さいよ。高野。私の目の前で」
湊に挑発されても朝霧は余裕のある笑みでギシリとベッドに肩膝を付いた。
仰向けになっている弟の佑太の後ろから、朝霧は薄い色の乳首を白い手袋のまま摘まみ上げた。
「あんっ……教官っ」
朝霧は湊に目を合わせながら、「“抱いた”じゃない。“犯った”だ」と低い声で言った。
その視線があまりに雄の色香が滾っていて、湊は無意識に下半身を硬くさせていた。
同時に湊の後ろもズクンと疼いたが、それを自覚するとギリッと唇を噛んだ。
怒りで心拍数が上がる。
湊は軍服のベルトを緩めると、美しい顔とは正反対の大きく凶暴な肉棒を取り出した。湊は自分の前でヒクつきながら力尽きている翔太の腰を容赦なく持ち上げると、赤く染まったアナルに自分のペニスを捻じ込んだ。
「あああんっ……も……だっ…めぇぇぇっ」
「高野も早く入れてあげたらどうです? さっきから焦れて泣いているじゃないですか」
佑太の乳首は朝霧に散々嬲られて赤く尖ってしまった。そこに顔を近づけた朝霧はペロリと舐めると、佑太はあまりの刺激に「ああああんんッ」と啼いて少し射精してしまった。
「あぁ……。その感度の良さに目を付けたんですね、高野。とても嬉しそうな顔をしていますよ」
「俺にだって可愛いと思うものはある」
「私は高野が可愛いと思いますけどね」
湊はペニスを突き入れたままいやらしく腰を回しながらも朝霧を挑発すると、朝霧は馬鹿にしたような顔で何も言わずに佑太を四つん這いにさせた。
そして朝霧は制服のチャックだけ下ろし、中から巨大で極太なペニスを取り出すと、湊は口角を上げながらゴクリと生唾を飲み込んだ。
湊に犯されてる最中の翔太も朝霧のものを初めて見て、驚きで目を丸くしていた。
一度体験している佑太は我慢出来ずにお尻を左右に振って懇願する。
「教官のっ…それ、忘れられなくてっ……すごいの……早くぼくに下さいっ」
「五月蠅い口だ。また縛ってやろうか?」
「や……やですっ……塞ぐならっ……教官の唇がいいですっ」
朝霧は佑太の丸い尻を掴み上げて左右に引っ張り広げると、ローションを湊と同様、乱暴に垂らして巨大な亀頭を捻じ込んだ。
「んああああっ……あっ…あっ…すごっ……おっきぃぃぃんんっ」
朝霧と湊は互いに向き合うようにして双子を後ろから攻めた。双子は時折互いの感じる顔を見ては更に興奮するようで、湊は双子の距離を近づけてやった。
四人で動くベッドは壊れそうな程に軋み、熱気が部屋の温度を上げた。だが全身汗で艶めく双子とは対照的に、涼しい顔で楽しむ朝霧と湊は互いに睨み合っていた。
双子は幾度となく自分で性器に触れていなくても勝手に射精をしてしまっていた。それでもお構いなしに湊と朝霧は腰を動かした。
縋るように互いにしがみ付く双子の姿が可愛くて、朝霧は意地悪に激しく腰を突いた。
「あッ!! あんッ!! すごっ……やッ! ……だめッ……中でっ…イっちゃい…ますぅぅッ」
湊は意地の悪い攻めをして楽しむサディスティックな表情の朝霧にゾクゾクとして唇を濡らした。そして同じように激しく翔太を突くと、双子はキャンキャンと叫び合った。
激しく抜き差しする事で湊にも射精しそうな昂りが襲って来たその時だった。朝霧に突かれて蕩けそうな泣き顔の佑太が朝霧のいる後ろを向いた。
「きょ……かんっ……イきそ……ですっ」
「……イけよ」
「キスっ……して下さいっ……教官はっ……誰ともしないってっ……皆言って…あんっ、エッチも…殆ど誰とも…しないって……でも僕には……してくれますかっ」
普通だったら、この言葉を言った佑太の顔を見て思わず達してしまう人が殆どではないかと思う程に、可愛いものだった。それは恋する子特有の色気とも言える。
湊は動きが鈍った。
――誰ともキスを……しない?
朝霧が身体を繋げる事をあまりしないのは知っていた。だが、今まで自分がしかけた唇を朝霧が拒んだ事があっただろうか。
湊はよく分からない感情で、鼓動が速まった。何故だか胸も苦しく、呼吸が早くなる。
だが、殆ど身体を許さない朝霧が現に目の前で犯している特別な子がいる。その事実に、湊の胸が急に締め付けられた。
――何だ、コレは……くそ……。
やけに優しい顔をした朝霧がゆっくりと佑太の顔に近づく。それを見た湊の動きが徐々に止まっていった。
「教官……?」
不思議に思った翔太が汗ばむ顔で振り返った。
佑太は後ろを向きながら、誘うようにゆっくりと少し垂れ気味の大きな瞳を瞑る。
朝霧は、そっと佑太の唇の真横に自身の唇を近づけると、「断る」と囁いた。そして再び腰を強めながら、佑太の髪を掴んで翔太に差し出した。
「ほら……兄貴にその五月蠅い口を塞いで貰え」
朝霧はバチン、バチン、と赤く染まる程に佑太の尻たぶを叩きながら腰を振る。
「あああんっ……あああんっ」
「おいでっ……佑太っ」
「翔ちゃっ……も、ぼくっ……イクぅぅぅっ」
「ぼくもイクよぉぉっ」
双子は互いに舌を絡め合い、互いの身体にしがみつきながら双方からの衝撃に耐えた。
「イきそうだろ、湊」
「貴方だってそうでしょう」
少し必死な顔の湊の顔は、ほんのりと薔薇色に染まっていた。
朝霧は、手を伸ばすと湊の後頭部を掴み、グッと前に引き寄せた。
湊の被っていた黒っぽい軍帽がベッドに落ちる。
「なっ……」
湊は突然の朝霧の行動に、言葉を発する間もなく頭が真っ白になった。朝霧に口を塞がれていると気付いた時には、盛り上がっていた双子も驚いて頭上を見上げていた。
朝霧以外が呆気に取られていると、動く朝霧の腰の震動で三人の心境は一気に変わった。急に朝霧と湊のペニスが膨張したのを感じた双子は一気に中でオルガズムを感じだして再び叫び出した。
湊は予想になかった朝霧の行動に驚きながらも、その唇の感触に脳が痺れてきた。
「ちょっ……こう…やっ……んっ」
朝霧の舌はゆっくりと、だが確実に湊の舌を捉えて溶かす様に動いた。
それでも疑問を口に出さない訳にはいかなかった。
「待っ……何でっ……俺にキスっん」
湊の言いたい事は朝霧にも分かっていた。朝霧はゆっくりと乾いた唇で、湊の唇を食んだ。それは恥ずかしくなる程に優しく、まるで恋人同士でするようなキスだった。
湊はギュッと掴まれるような胸の痛みと興奮で、敢えてそれ以上質問はせずに今度は自分から朝霧の首を引き寄せた。
今までの悪戯なキスではなく、本能に任せたキスで朝霧の舌を貪った。
互いの蕩けそうな舌先のセックスは下半身にも伝染して四人の射精が近くなった。
「イくっ……コウヤ……ッ」
射精間近になった時、湊は噛みつくようなキスをし始めた。朝霧も同様に、湊が顔を顰める程に噛んでやる。
「きゃあああああっんんんッ」
双子は同時にドライオルガズムに達したようで、中をヒクつかせながら倒れた。互いに指を絡ませ合ったまま痙攣している二人を余所に、朝霧と湊は互いだけを見ながら同時に射精した。
失神したままの双子を湊の屋に放置し、取り敢えず身体を流した湊と朝霧は黙ったまま朝霧の部屋へ移動した。
「高野は生徒とキス、した事ないんですか」
湊は濡れた髪をタオルで拭きながら聞いた。まださっきまでの感触が生々しく残っている。思い出すだけで妙に興奮しそうな自分に驚きと戸惑いがあった。
「ない」
短く答えた朝霧はいつもの強面のまま振り返り、「お前と違ってな」と付け加えた。
妙にカチンときた湊は誘うような微笑で朝霧に近づくと、いつもと同じような悪戯なキスをしかけた。それでも、朝霧は逃げないで受ける。湊はどこか優越感に似た感情が芽生えてもう一度軽くキスをした。
「止めとけ。どうせ無理だ」
湊は朝霧の言葉が理解できなかった。
「はい? 何がです?」
「お前、どうせ俺に挿れたいんだろうが」
呆れた顔で頭をかきながらそう言う朝霧に、湊は笑顔で答えた。
「勿論ですよ! 何を言ってるんですかッ。私はタチですよ? そして高野のような可愛い人を縛って苦しい顔を見ながら犯す事ほど満足できるものはありませんッ」
「ハァ……」
「何ですか」
「悪いが俺はお前の生徒たちと違って縛られるのも苦しめられるのも御免だ。腹が立つだけだ。それに入れられるなんて冗談じゃない……それに可愛いって何だ」
朝霧の不機嫌そうな顔はどこか少年めいて見えて、湊の胸はキュンとした。
湊はいつもの飄々とした軽い感じで朝霧の背中に抱きついた。
「高野とは、昔から一緒にいたけど……初めて抱きつきました」
まだ二人が戦争に参加していた頃、触れていいものか分からない過去が湊にあった。どうしても気にして、今まで自分から動けなかった朝霧はほんの数ミリ、溢れた想いが身体を動かした。
それが今回のキスだった。
「翔ちゃん……教官たち、凄かったね」
「うん……もう骨抜きだよぉ」
「でもさ、お二人ともさ……お互いに気があると思うんだよね」
「うん……」
「上手くいくといいねっ」
双子はコソコソとベッドの中で話をしながら互いに足を絡め合った。
「あれ……一緒に寝ないんですか? 高野」
先に朝霧のベッドに潜った湊はあっけらかんと言った。
「いい。俺はこのまま朝のトレーニングへ出る」
(襲ったら怒るだろうが)
そんな事を思いながら振り向きもしないで部屋を出て行った朝霧に、湊はクスクスと可愛い笑い声を出した。
「凄いスタミナ」
そして先程の朝霧の腰の動きを思い出してニヤけた。
「あぁ……あんな高野の顔……苦痛に歪んだら堪らないな……」
どうせ湊は布団の中で自分のあらぬ想像をしてニヤけていると思いながら、朝霧は珍しく困った顔で薄明るいグランドを走った。
END
今回は何日か分を一つにまとめたので長かったと思います(汗)
朝霧と湊は昔から一緒に戦ってきた仲間だったのですね。
まだ色々と過去があるみたいですが、チラチラ見え隠れする心が何だか似合わない二人ですが(笑)
今回はある意味4Pという複数でした!と、言っても朝霧さんなんか湊さんしか見てないような^^;
不思議なファンタジーとして見て楽しんで頂けたらいいなと思いますv
ありがとうございました(*´∇`*)
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コメント
> 湊先生~~~っ(≧▼≦)
ていうか、ちこさん、指っ!
大丈夫なんですかー!?
オロo(;д;o)(o;д;)oオロ
> ふたごになりたかったりする・・・←この変態めっ!
> エヘッ(//∀//)エヘッ
んまっっ
イケナイ発言~~っ(;゚∀゚)=3ハァハァ ←
そんなエロエロちこさん素敵ですっ
> 高野先生を付け狙う(笑)獣のような、湊先生が好きだぁ~~~!←ドMでした(笑)
さすがです(笑)
つけ狙われたい願望、いいですね~(//∀//)
湊にいい生徒がいるって伝えておきます!
ダッシュ!≡≡≡ヘ(*--)ノ
ゴニョゴニョ…(ノ゚д゚(☆Д☆)キラリーン♪ ←
> でも、ふたごを介して、二人で楽しんでるよね~(//∀//)エヘッ
ですよね~(・∀・)ニヤニヤ
どんな楽しみ方してるんだか^^;
双子プレイ?(笑) 最早双子を玩具扱いですよね(笑)
> 見事、高野先生を服従させる日は来るのでしょうかっ!!来て欲しいような、欲しくないような・・・(//∀//)エヘッ
今日も沢山エヘッ頂けました~( ̄∀ ̄*)イヒッ
湊の服従計画は上手くいくんでしょうか!
こうご期待☆
> お互いに犯す夢見てるという・・・きゃあ~~~~っ、純情なちこにこれ以上言わせないでぇ~~~(≧▼≦)←嘘つきっ(笑)
> では、待て次回!!
既にあらぬ事を沢山口走っているちこさんに
(≧∇≦)/□☆□\(≧∇≦ )カンパーイ!!
構想は出来てるんですが形にするのにきっと時間が掛るんです~(汗)
スミマセン;
頑張りますっっ
そしてお大事にして下さいね!(´Д`A;)
コメントどうもありがとうございました
> 秘コメさんがいるかな??
いえ~!WLさん一番乗りでございます~♪
ありがとうございます!
> 絶対湊くんのが一枚上手だよね・・・・・
> でも今回、ちゅーは自分しかしてないって知っちゃったしな♪
> ワクワク~~ww♪
確かに湊は何だか一枚上手ボーイですね(笑)
そして何気に見え隠れする恋の駆け引きのようなものが(//∀//)
> でも、おねだりで、湊に湊にしかしないってバレないようにそこで行っちゃったらどうしようチュ~~~ッ
> とかドキドキなっちゃったけど、希望通りの展開ににんまりww
。.:*・゚キャ(*ノω〃)ノキャ゚・*:.。
希望通りににんまりして頂けて嬉しいです♪
湊の方が飄々と上手で余裕があるようなのに、
攻められてちょっとたじたじってなる感じとか好きだったりします(笑)
> ちょっと久しぶりの更新も感激~~><ッ
ありがとうございます(ノД`)・゜・
本当は金曜か土曜にって思ってたんですが、
0時ってあっという間に来るんですよね!?
もう、ビックリドッキリガックシです^^;
_l ̄l●lll ガクリ・・
> ふたごでヤりながらって、なんか同じものでヤってる感じで、強いてはなんかふたごは相殺されちゃって湊&高野のえちだった感じだよね~~~♪♪♪
>
> ご馳走さまでしたm(__)m
確かに双子たんたちを通して二人でエチでしたよね(//∀//)
しかもタチとしての立場でのエチ。
何だか不思議ですが、展開はまた別の形で作りたいです♪
お粗末さまでしたヾ(´∀`〃)ノ~♪
コメントどうもありがとうございました
湊先生~~~っ(≧▼≦)
ふたごになりたかったりする・・・←この変態めっ!
エヘッ(//∀//)エヘッ
高野先生を付け狙う(笑)獣のような、湊先生が好きだぁ~~~!←ドMでした(笑)
でも、ふたごを介して、二人で楽しんでるよね~(//∀//)エヘッ
見事、高野先生を服従させる日は来るのでしょうかっ!!来て欲しいような、欲しくないような・・・(//∀//)エヘッ
お互いに犯す夢見てるという・・・きゃあ~~~~っ、純情なちこにこれ以上言わせないでぇ~~~(≧▼≦)←嘘つきっ(笑)
では、待て次回!!
秘コメさんがいるかな??
絶対湊くんのが一枚上手だよね・・・・・
でも今回、ちゅーは自分しかしてないって知っちゃったしな♪
ワクワク~~ww♪
でも、おねだりで、湊に湊にしかしないってバレないようにそこで行っちゃったらどうしようチュ~~~ッ
とかドキドキなっちゃったけど、希望通りの展開ににんまりww
ちょっと久しぶりの更新も感激~~><ッ
ふたごでヤりながらって、なんか同じものでヤってる感じで、強いてはなんかふたごは相殺されちゃって湊&高野のえちだった感じだよね~~~♪♪♪
ご馳走さまでしたm(__)m
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