07/14/2011(Thu)
妄想列車 5話
「んっ……んんっ」
強引で身勝手な唇が俺の身体を蕩けさせていく。
このセックスでもしてるようなキスが堪らないんだ。もっともっと、強く、痺れるくらいにして欲しい。
「え……あれって男同士じゃない?」
「マジっ」
ヒソヒソと聞こえてくる声が耳に届くと、急に恥ずかしくなって唇から男の胸元に逃げ込んだ。
男は俺の耳たぶを甘噛みしながら「駅、どこ?」と聞いて来た。
「次の次……」
俺は震える程早い心臓を胸の上から隠しながら男のネクタイを少しだけ掴んでいた。
光沢のあるダークグレイに細いシルバーのストライプが斜めに入っている。そんなネクタイも俺好みだ。
次の駅に着くと、男は「降りて」と俺を無理矢理引っ張って下ろしてしまった。
今のが最終だった事も、一つ早い駅で降りた事ももうどうでもよかった。男が俺をどうにかしようと連れ出した事に興奮していた。
ホームにどっと人が出て来て、そして皆がふらふらと階段を上るのを見ながら俺達は立っていた。
そして俺達だけになると、男が後ろから抱きしめてきて心臓が張り裂けそうになった。
「名前」
「え……」
「名前、何ていうの」
男の艶のある声が耳たぶに触れて思わず吐息が漏れる。
「んっ……上原……森。森って書いてシンって読む……貴方は?」
「森って書いてシン……俺、その名前好き」
親に大感謝だ。
「俺はリツカ。叶野リツカ」
(リツカ……)
「俺も……その名前好き」
やっと一つ“名前”が分かっただけでこんなにも嬉しい。
駅員が見回りに来たので、俺達は駅を出た。
リツカはその魅力的な目で“来いよ”と言っていた。だから黙ってリツカの止めたタクシーに乗った。
着いた先は立派な高層マンションの前だった。
「え……ここに住んでるの?」
リツカは何も言わずただ色っぽく口角を上げただけだった。その表情がどんな答えよりも何だか“リツカっぽかった”。
俺だって結構いいデザイナーズマンションに頑張って住んでいるが、これはレベルが違う。
一体何の仕事をしてる人なのか。年はいくつなのか。聞きたい事が山程ある。
エレベーターで十七階まで直行して、部屋へお邪魔した。
玄関で靴を脱ぐと、リツカは途端に俺の腕を強く引いて寝室へと連れこまれた。
「ちょっ、待ってっ……あっ」
上手くバランスを崩されて、俺は大きなキングサイズのベッドへと押し倒された。
明かりは消えたままだったが、窓から差し込む無数の街明かりで部屋は明るい。
リツカの体重が心地よく俺を不自由にする。
「あっ……ん……リツ…カ……」
「シン……。可愛い。お前のせいで俺、止まらない」
リツカはそう言って俺のスーツとワイシャツを器用に脱がしていった。こんなにあっという間にスーツを脱がす事が出来るという事は、もしかしたら男と関係のあった人なのかもしれない。それか、ゲイか。でも今は何でもいい。もうリツカの事しか考えられない。
リツカの舌先が鎖骨を這い、そこから俺の乳首に触れた。途端に自分でも驚く程高い声が出た。
「はんっ」
リツカは執拗に俺の乳首を舌先と指先で摘まみ遊ぶ。
俺は元々男でも珍しい程乳首が感じる。
だから一人でする時だって自分で沢山乳首を苛めるのが好きだった。女と付き合った時は乳首を攻めるような子はいなかった。だから人にされるのはほぼ初めてと言っても過言ではない。
想像以上の自分の感じように、俺は恥ずかしくて身を捩った。
「リツカっ……も……だめっ…オレっ……そこっ……ああんっ」
声が止まらない。
「すっげぇエロい……シン……」
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強引で身勝手な唇が俺の身体を蕩けさせていく。
このセックスでもしてるようなキスが堪らないんだ。もっともっと、強く、痺れるくらいにして欲しい。
「え……あれって男同士じゃない?」
「マジっ」
ヒソヒソと聞こえてくる声が耳に届くと、急に恥ずかしくなって唇から男の胸元に逃げ込んだ。
男は俺の耳たぶを甘噛みしながら「駅、どこ?」と聞いて来た。
「次の次……」
俺は震える程早い心臓を胸の上から隠しながら男のネクタイを少しだけ掴んでいた。
光沢のあるダークグレイに細いシルバーのストライプが斜めに入っている。そんなネクタイも俺好みだ。
次の駅に着くと、男は「降りて」と俺を無理矢理引っ張って下ろしてしまった。
今のが最終だった事も、一つ早い駅で降りた事ももうどうでもよかった。男が俺をどうにかしようと連れ出した事に興奮していた。
ホームにどっと人が出て来て、そして皆がふらふらと階段を上るのを見ながら俺達は立っていた。
そして俺達だけになると、男が後ろから抱きしめてきて心臓が張り裂けそうになった。
「名前」
「え……」
「名前、何ていうの」
男の艶のある声が耳たぶに触れて思わず吐息が漏れる。
「んっ……上原……森。森って書いてシンって読む……貴方は?」
「森って書いてシン……俺、その名前好き」
親に大感謝だ。
「俺はリツカ。叶野リツカ」
(リツカ……)
「俺も……その名前好き」
やっと一つ“名前”が分かっただけでこんなにも嬉しい。
駅員が見回りに来たので、俺達は駅を出た。
リツカはその魅力的な目で“来いよ”と言っていた。だから黙ってリツカの止めたタクシーに乗った。
着いた先は立派な高層マンションの前だった。
「え……ここに住んでるの?」
リツカは何も言わずただ色っぽく口角を上げただけだった。その表情がどんな答えよりも何だか“リツカっぽかった”。
俺だって結構いいデザイナーズマンションに頑張って住んでいるが、これはレベルが違う。
一体何の仕事をしてる人なのか。年はいくつなのか。聞きたい事が山程ある。
エレベーターで十七階まで直行して、部屋へお邪魔した。
玄関で靴を脱ぐと、リツカは途端に俺の腕を強く引いて寝室へと連れこまれた。
「ちょっ、待ってっ……あっ」
上手くバランスを崩されて、俺は大きなキングサイズのベッドへと押し倒された。
明かりは消えたままだったが、窓から差し込む無数の街明かりで部屋は明るい。
リツカの体重が心地よく俺を不自由にする。
「あっ……ん……リツ…カ……」
「シン……。可愛い。お前のせいで俺、止まらない」
リツカはそう言って俺のスーツとワイシャツを器用に脱がしていった。こんなにあっという間にスーツを脱がす事が出来るという事は、もしかしたら男と関係のあった人なのかもしれない。それか、ゲイか。でも今は何でもいい。もうリツカの事しか考えられない。
リツカの舌先が鎖骨を這い、そこから俺の乳首に触れた。途端に自分でも驚く程高い声が出た。
「はんっ」
リツカは執拗に俺の乳首を舌先と指先で摘まみ遊ぶ。
俺は元々男でも珍しい程乳首が感じる。
だから一人でする時だって自分で沢山乳首を苛めるのが好きだった。女と付き合った時は乳首を攻めるような子はいなかった。だから人にされるのはほぼ初めてと言っても過言ではない。
想像以上の自分の感じように、俺は恥ずかしくて身を捩った。
「リツカっ……も……だめっ…オレっ……そこっ……ああんっ」
声が止まらない。
「すっげぇエロい……シン……」
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コメント
・:*:・:オォオォ(*´∀`人):・:*:・
みなとさま!お久しぶりです!
お元気でしたでしょうか!?
(〃д〃)キャ~♪
早速読んで下さってありがとうございます(>ω<)!
> 「可愛い。お前のせいで俺、止まらない」なんて、、、私は「桔梗さんのせいで妄想が止まらない」!!
> いいなぁいいなぁ大好きこのシチュ☆応援してますよww
。.:*・゚キャ(*ノω〃)ノキャ゚・*:.。 ←喜びの舞い
私のせいでみなとさまも妄想列車に駆け込み乗車ですねっ!?
(;゚∀゚)=3ハァハァ
快速ユートピア行き発射でございます☆
嬉しいです!ありがとうございます!
シチュも好きって言って頂けて快速から特急になります!
応援もありがとうございます。゚+.ヽ(´∀`*)ノ ゚+.゚
なのに最近また滞り気味…orz
頑張ります!
コメントどうもありがとうございました
「可愛い。お前のせいで俺、止まらない」なんて、、、私は「桔梗さんのせいで妄想が止まらない」!!
いいなぁいいなぁ大好きこのシチュ☆応援してますよww
>
> (//▽//)きゃー!!
>
お返事遅くなってスミマセン!!
ヽ(。・ω・。)ノぁぃ♪
お持ち帰りでっす!
シンちゃん、尻尾振ってついていっちゃいました(笑)
> 萌え転がって死にそうですぅ!!
((((((ノ゚⊿゚)ノヌオォォォ
嬉しいですーっ!
ありがとうございます!
> 森さんは、乳首が弱いのを、早々にリツカさんに教えちゃうなんて…
我慢の出来ない子ですよね~( ´艸`)ムププ
それともそうやって誘っているのか!?
> 「押すな」って書いてある「絶対押しちゃいけないスイッチ」をばらしちゃダメでしょ~?!
バンバンヾ(≧▽≦)ノギャハハ☆
本当ですね!!
押し放題じゃないですか~っ(笑)
> (*^^)┌ 凸 ぽちっとな、って、エチスイッチ入っちゃうんじゃ…?
\_ρ(д・`。)ポチッ♪ → (`・ω・´)シャキーン
> つか、大胆で怖いもの知らずなところがたまらないです~
嬉しいです~!
シンちゃんてば意外と大胆不敵のようです☆
これからも大胆に誘うのでしょうか!?
( ´艸`)ムププ
コメントどうもありがとうございました
(//▽//)きゃー!!
萌え転がって死にそうですぅ!!
森さんは、乳首が弱いのを、早々にリツカさんに教えちゃうなんて…
「押すな」って書いてある「絶対押しちゃいけないスイッチ」をばらしちゃダメでしょ~?!
(*^^)┌ 凸 ぽちっとな、って、エチスイッチ入っちゃうんじゃ…?
つか、大胆で怖いもの知らずなところがたまらないです~
神乳首に感謝ですっ!!
本当……。
あんなに乳首を可愛いと思った事ないです。
ウン(*-ω-)(-ω-*)ウン ←
えー!!
いいなー!!
すぐ隣に乳首がある環境……。
まさに神の領域…。え、絶対領域?(大分違
さて。森ちゃん美味しくいただかれるのでしょうか(//∀//)
あぁ。夢に見そうです。
あの神ちくび(´Д`) ←危
コメントどうもありがとうございました
>
> いきなりお持ち帰り&喜んでお持ち帰られヾ(≧▽≦)ノ☆
あはは(≧∀≦)
私も出刃…じゃない、出歯亀です♪
お二人さん、特急で家に着きました(//∀//)
> 堪らないんだ、して欲しいんだッ
> シンくんの続きしたくてしょうがないモードにニヤニヤ・・・(`ω´)
そのようです(・∀・)ニヤニヤ
もう、したくてしょうがない子になってます!
自分から誘ってみろ~シン~ニヤニヤニヤ(・∀・)ニヤニヤニヤ
> リツカは名前がヤバい~
> あのリツカの成長版に顔がなってしまう~
> あのリツカが~~~
> こんなに手が早くなってていいのか~~~~
> ・・・・・・鍛えられたもんだ・・・・・誰に?( ̄ー ̄)ニヤ
(〃д〃)キャ~♪
そう言えばそうだっっ!!
成長版っ!!(鼻血
いやいや!(笑)あのリツカじゃないですよ~(笑)
ま…まさか…(;・∀・)
鍛えた相手はもちろん!!!(興奮
あぁ…何かまた二次書きたくなってきました(笑)
コメントどうもありがとうございました
> 次はリツカんち~リツカんち~お降りの方は、お足元にご注意くださぁ~い(・∀・)ノ
> 再会は再開の合図(笑)プッ
バンバンヾ(≧▽≦)ノギャハハ☆
コメント入れると携帯に飛ばされて見られるようにセットしてあるんですが、
今日電車の中で吹きました(笑)
> いきなり、お持ち帰りされてるシンちゃん(//∀//)
> 当たり前のように、持って帰るリツカ(//∀//)エヘッ
当たり前のように持って帰る悪いお兄さんは好きですか?
エヘッ(//∀//)
私は持って帰りたい!!'`ィ (゚д゚)/
> ついでに、アナウンスの変態お姉さんはいりませんか(//∀//)エヘッ
是非、車内で変態アナウンスをお願いしたいです!!
> 妄想電車がリアルへと出発進行~!!どでかいベッドで当たり前のように押し倒されちゃってる、シンちゃん、お乗り遅れのないように願いま~す(m'□'m)
> 究極のナンパ師リツカに翻弄されて・・・(・_・|ジィ~~~~~~ッ
> 次の停車駅はアダルト~アダルトでございまぁ~す(m'□'m)
> 駅名物のエロ~いキスの続きを待ってま~す(m'□'m)あ~んっ
> 朝から・・・なにやってんだか、私・・・←ちょっと、反省しているらしいよ。
(∠T▽T)ノ彡☆ハライテ・・
ちこさんのコメントは電車では我慢しよう(笑)
本気で吹きますから!
反省などいりません!!
特急のちこさんでいて下さい!
は~い、電車がそろそろトンネルに入るところですよ~
(遠回しにエロい事を言ってみる…エヘッ)
コメントどうもありがとうございました
> そうだよね、電車の中じゃバレちゃうもんねっ!
(-m-)ぷぷっ
そうなんですよ!
電車の中ではゆっくりじっくり出来ませんからね~♪
> ってか、リツカさんの色っぽい笑みに朝から射抜かれているんですけど、どうしたらいいですか?
> もう朝から大変なんです…。
・:*:・:オォオォ(*´∀`人):・:*:・
嬉しいです!!
そういう時はハァハァするといいです!
私も結構ハァハァしますよ(*´∇`*) ←危
> 上原くん、幸せになるんだよ!頑張れっ!
ありがとうございます(*´∇`*)ノ
幸せを掴みとれるといいです☆
コメントどうもありがとうございました
> カッコイイ名前~♪ハーフかな?(=v=)ムフフ♪
本当~っ慣れてるなんて複雑~(´Д`) ←
リツカは実は純日本人っす♪
純日本好き!! ←
純日本で黒髪でってだけでエロスを感じる!
> そうか、森ちゃんはそんなに乳首が感じるのか((φ( ̄Д ̄ )ホォホォ ←
> それは徹底的に攻めてあげないといけないねぇ(-L-)ククク
そうだよ~ニヤニヤニヤ(・∀・)ニヤニヤニヤ
弱い=攻めてくれ って昔暗記したな~
(どんな学校にいたのだ;)
> 電車の中のままじゃ落ち着いて最後まで出来ないもんね(そういう問題じゃない。爆)
> 相当焦らされた後、二人のボルテージは新幹線のスピードの如く上昇中!?wあ、リニア?(おい
あはは(≧∀≦)
上手い~ッ!
つか、リニア!!バンバンヾ(≧▽≦)ノギャハハ☆
浮いちゃうーっ!!(笑)
> (*゚▽゚)ノ <すいませーん!グリーン車での鑑賞券1枚下さい☆ ←崩壊w
澪ちんが崩壊した~!(笑)
ワ─―。*.゚+:ヾ(*・ω・)シ:+゚.*。──ィ
あ、はいはい。鑑賞券一枚ねっ
♪(*・▽・)ノ◇
この席は乳首がよぉく見えるからね~ ←(-д-;)
コメントどうもありがとうございました
いきなりお持ち帰り&喜んでお持ち帰られヾ(≧▽≦)ノ☆
堪らないんだ、して欲しいんだッ
シンくんの続きしたくてしょうがないモードにニヤニヤ・・・(`ω´)
リツカは名前がヤバい~
あのリツカの成長版に顔がなってしまう~
あのリツカが~~~
こんなに手が早くなってていいのか~~~~
・・・・・・鍛えられたもんだ・・・・・誰に?( ̄ー ̄)ニヤ
次はリツカんち~リツカんち~お降りの方は、お足元にご注意くださぁ~い(・∀・)ノ
再会は再開の合図(笑)プッ
いきなり、お持ち帰りされてるシンちゃん(//∀//)
当たり前のように、持って帰るリツカ(//∀//)エヘッ
ついでに、アナウンスの変態お姉さんはいりませんか(//∀//)エヘッ
妄想電車がリアルへと出発進行~!!どでかいベッドで当たり前のように押し倒されちゃってる、シンちゃん、お乗り遅れのないように願いま~す(m'□'m)
究極のナンパ師リツカに翻弄されて・・・(・_・|ジィ~~~~~~ッ
次の停車駅はアダルト~アダルトでございまぁ~す(m'□'m)
駅名物のエロ~いキスの続きを待ってま~す(m'□'m)あ~んっ
朝から・・・なにやってんだか、私・・・←ちょっと、反省しているらしいよ。
そうだよね、電車の中じゃバレちゃうもんねっ!
ってか、リツカさんの色っぽい笑みに朝から射抜かれているんですけど、どうしたらいいですか?
もう朝から大変なんです…。
上原くん、幸せになるんだよ!頑張れっ!
カッコイイ名前~♪ハーフかな?(=v=)ムフフ♪
そうか、森ちゃんはそんなに乳首が感じるのか((φ( ̄Д ̄ )ホォホォ ←
それは徹底的に攻めてあげないといけないねぇ(-L-)ククク
電車の中のままじゃ落ち着いて最後まで出来ないもんね(そういう問題じゃない。爆)
相当焦らされた後、二人のボルテージは新幹線のスピードの如く上昇中!?wあ、リニア?(おい
(*゚▽゚)ノ <すいませーん!グリーン車での鑑賞券1枚下さい☆ ←崩壊w
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