07/29/2011(Fri)
妄想列車 16話
「リツカはさ……将来、こうなりたいとか人生プランていうの? ある?」
果たして俺はその人生プランの中に入っているのだろうか。
俺は遠回しにこれからの事が知りたくてそんな聞き方をした。
「プランは……あるよ。俺は……仕事が好きだし、目的を持ってるんだ。……その、仕事の目的ってのが生き甲斐だし、それを目標に今まで生きてきたというか」
意外にも真面目な意味に捉えて話したリツカに驚いた。そしてその内容にも驚かされた。
「へぇ……リツカってそんな仕事人間だったんだ?」
「ん? ……まぁ……そうかもな」
リツカの表情が少しだけ複雑な笑みを含んだように見えたのは気のせいだろうか。
「でもそんな凄い目的って何?」
「ん―……社外秘だから詳しく話せないんだけど……でもグローバルな事だから人を助けるって行為だと思う」
LTPデータでそんな海外向けの企画があるのだろうか。イメージがIT企業らしからぬリツカの物言いに違和感を感じながらも自分の事を考えた。
俺にも確かに目的、というか使命感はある。俺達は国を守っているからだ。
「俺も……実は結構仕事にやりがいを感じてるんだ。俺達のしてる事が世の中に貢献出来てるって実感があるからさ」
「そうか……俺達の生き方は似ているのかもしれないな」
見下ろしたリツカがとても嬉しそうに笑ってドキッとした。
生き方が似てたら……一生パートナーになれるだろうか。
「俺、初めてリツカ見た時、マジで格好いいと思ったんだ……まさかこんな風になるとは、っていうか、あの時まさかキスするとは思わなかったよ」
「俺もお前見て可愛いって思ったよ。だから思わず確信的にキスしたんだ」
リツカの指先が下から俺の唇に触れる。
何だか恥ずかしくて頬が熱くなってきたのが分かった。
「でも、俺なんて普通の男だし……健くんみたいに俺から見ても可愛らしい子って訳でもないじゃん? リツカより少しだけ背が低いだけで小柄でもないし」
「別に俺は小柄が好みって訳じゃない。健は普通に可愛いけど、お前には変な色気がある」
何だソレは。しかも変ってなんだ。
俺はリツカがはっきりと「健は可愛い」と言った事に胸の苦しさを感じた。
「何、その顔。嫉妬してるの? ……俺、お前のそういう苦しい感じの顔にもそそられるんだけど。何ていうか、お前のその少し憂いのある顔としっとりとした雰囲気が堪らないんだ……それに、何か良い匂いがするし」
褒められた俺は更に顔を赤くして恥ずかしさに上半身を仰け反らせた。
「にっ、匂いなんてないしっ!」
思わず腕で顔を隠そうとした。
「欲しがる時とか、意地悪された時の表情なんて……思い出すだけでヤバいよ」
リツカの色っぽい唇の間からチラリと赤い舌が動いたのが見えて下半身がズクンとした。
「バカっ、何言ってんだっ」
リツカの目に欲望の光が爛々と見える。俺はその視線だけで愛撫されている様な感覚になって息が荒くなってくる。
だがリツカは言葉と目だけで俺を攻めて、ついに帰りまで触れてくる事はなかった。
俺は散々興奮させられたまま、帰りの電車を待つ駅の小さなホームで、ずっと硬くなっている下半身を鎮めようと外の木々を見ていた。
外は薄暗くなって群青色の景色に囲まれていた。
電車が到着した時だった。中に入り、ドアが閉まると同時にリツカは俺を反転させて身体をドアに押し付けてきた。
「なっ……何すんっ……んんっ」
リツカの熱い舌が容赦なく俺の舌を絡め取って脳を痺れさせてくる。リツカの目は本能に従っている目をしていた。俺はその目に束縛されていく。
「やっ……ここではっ」
「別に誰もいない」
確かに見渡した限りまだ誰もいない。だがこれから乗って来るだろう。俺は焦ってリツカから逃げようとしても、足を入れこまれ、手を窓に押し付けられて力が入らない。
Tシャツをたくし上げられて既にぷっくりと膨らんだ乳首を甘噛みされた。
「ああんっ…だっ、だめぇっ」
電車のゴトゴトと言う日常的な音に混ざって卑猥な声が車両に響いた。
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果たして俺はその人生プランの中に入っているのだろうか。
俺は遠回しにこれからの事が知りたくてそんな聞き方をした。
「プランは……あるよ。俺は……仕事が好きだし、目的を持ってるんだ。……その、仕事の目的ってのが生き甲斐だし、それを目標に今まで生きてきたというか」
意外にも真面目な意味に捉えて話したリツカに驚いた。そしてその内容にも驚かされた。
「へぇ……リツカってそんな仕事人間だったんだ?」
「ん? ……まぁ……そうかもな」
リツカの表情が少しだけ複雑な笑みを含んだように見えたのは気のせいだろうか。
「でもそんな凄い目的って何?」
「ん―……社外秘だから詳しく話せないんだけど……でもグローバルな事だから人を助けるって行為だと思う」
LTPデータでそんな海外向けの企画があるのだろうか。イメージがIT企業らしからぬリツカの物言いに違和感を感じながらも自分の事を考えた。
俺にも確かに目的、というか使命感はある。俺達は国を守っているからだ。
「俺も……実は結構仕事にやりがいを感じてるんだ。俺達のしてる事が世の中に貢献出来てるって実感があるからさ」
「そうか……俺達の生き方は似ているのかもしれないな」
見下ろしたリツカがとても嬉しそうに笑ってドキッとした。
生き方が似てたら……一生パートナーになれるだろうか。
「俺、初めてリツカ見た時、マジで格好いいと思ったんだ……まさかこんな風になるとは、っていうか、あの時まさかキスするとは思わなかったよ」
「俺もお前見て可愛いって思ったよ。だから思わず確信的にキスしたんだ」
リツカの指先が下から俺の唇に触れる。
何だか恥ずかしくて頬が熱くなってきたのが分かった。
「でも、俺なんて普通の男だし……健くんみたいに俺から見ても可愛らしい子って訳でもないじゃん? リツカより少しだけ背が低いだけで小柄でもないし」
「別に俺は小柄が好みって訳じゃない。健は普通に可愛いけど、お前には変な色気がある」
何だソレは。しかも変ってなんだ。
俺はリツカがはっきりと「健は可愛い」と言った事に胸の苦しさを感じた。
「何、その顔。嫉妬してるの? ……俺、お前のそういう苦しい感じの顔にもそそられるんだけど。何ていうか、お前のその少し憂いのある顔としっとりとした雰囲気が堪らないんだ……それに、何か良い匂いがするし」
褒められた俺は更に顔を赤くして恥ずかしさに上半身を仰け反らせた。
「にっ、匂いなんてないしっ!」
思わず腕で顔を隠そうとした。
「欲しがる時とか、意地悪された時の表情なんて……思い出すだけでヤバいよ」
リツカの色っぽい唇の間からチラリと赤い舌が動いたのが見えて下半身がズクンとした。
「バカっ、何言ってんだっ」
リツカの目に欲望の光が爛々と見える。俺はその視線だけで愛撫されている様な感覚になって息が荒くなってくる。
だがリツカは言葉と目だけで俺を攻めて、ついに帰りまで触れてくる事はなかった。
俺は散々興奮させられたまま、帰りの電車を待つ駅の小さなホームで、ずっと硬くなっている下半身を鎮めようと外の木々を見ていた。
外は薄暗くなって群青色の景色に囲まれていた。
電車が到着した時だった。中に入り、ドアが閉まると同時にリツカは俺を反転させて身体をドアに押し付けてきた。
「なっ……何すんっ……んんっ」
リツカの熱い舌が容赦なく俺の舌を絡め取って脳を痺れさせてくる。リツカの目は本能に従っている目をしていた。俺はその目に束縛されていく。
「やっ……ここではっ」
「別に誰もいない」
確かに見渡した限りまだ誰もいない。だがこれから乗って来るだろう。俺は焦ってリツカから逃げようとしても、足を入れこまれ、手を窓に押し付けられて力が入らない。
Tシャツをたくし上げられて既にぷっくりと膨らんだ乳首を甘噛みされた。
「ああんっ…だっ、だめぇっ」
電車のゴトゴトと言う日常的な音に混ざって卑猥な声が車両に響いた。
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コメント
いや、本当暑いですね~(;´Д`A ```
Gたまも熱中症には気を付けて下さいね!?
おお★リツカのストレートで素直な口説き、素敵ですか!?
嬉しいです!ワ─―。*.゚+:ヾ(*・ω・)シ:+゚.*。──ィ
そして何と!!またあの二人が!?
ええ!そんな事ってあるんですね!?
ほぅ・:*:・(*´∀`*)ウットリ・:*:・
私もゲイカップルたまに見かけますが、
結構微笑み合う感じが多いんでしょうかね!?
何か、すごく雰囲気がいいですよね!
そしてその汗を拭ってあげるとか素敵過ぎます!
そしてウケたんがお洒落さんって多いかもですね!
何か萌えます!
外国でもその傾向が見受けられていて私、ハァハァしておりました(笑)
優しい雰囲気っていいですよね(*´∇`*)
そういうのを見ると、性別を超えて微笑ましく思います。
Gたまのそのお話を聞いて私も微笑ましい気持ちになりました!!
ありがとうございます☆
また見かけたらご報告まってます♪ ←
応援ありがとうございます!
はい!仕事も頑張ります(>ω<)!
Gたまもお身体ご自愛下さいませーっヾ(*´∀`*)ノ゛
拍手秘コメントどうもありがとうございました
(p゚∀゚q)おぉ♪
改名されたのですね♪
了解致しました~☆
どちらの名前も素敵ですね(*´∇`*)
> 周りが眠ったからってキスしちゃって~…実は寝たフリかもしれないのに!((違 どんどんリツカ仕様のシンになりますねぇww 見てて本当可愛いです。
ですよね~( ´艸`)ムププ
寝たふり、しますもん(笑)
リツカ仕様のシン、可愛いと言って頂けて嬉しいです!
自分用に仕立て上げた子ほど可愛い子はいませんよね(〃∇〃)
> 私も今度、電車で周りに注意をしてみようかな…っ!!
はい(//∀//)
よ~く見てみるとさりげなく色々している人に
出くわすかもですね☆
少し隠れ気味にして見るといいかもです(笑)
[壁]д・)チラッ。。。。。。。゙(ノ・д・)ノスタスタッ。。。。。。チラッ(・д[壁]
コメントどうもありがとうございました
あはは(≧∀≦)
確かにです(笑)
電車エロ再び発動です~(笑)
> 昔ボストン人と付き合って千葉のイナカへ行ったとき、女子高生が前に座ってたけど、電車ん中でキスしたことあったなぁ;
> 『知らない人だからいいじゃん』的感覚の持ち主だった;
> 私も流されるシンタイプか・・・;
んまっっ!大胆!
しかもボストンの方とお付き合いされてたんですね!
....((φ(д・。)ホォホォ… ←メモをとっている
私、超恥ずかしがり屋なので、
外国の電車の中で外人が空気読まずにそういう事してきた時
エライ剣幕で嫌がり怒り逃げ惑った事あります(笑)
WLさんはシンタイプ!( ´艸`)ムププ
自分はするならいいですがされると戸惑います(笑)
(((( ;゚д゚)))アワワワワ
コメントどうもありがとうございました
あはは(≧∀≦)
確かにです!シリアスな会話なのに犯しは必須!(笑)
> まずは、耳の調教完了(≧ω≦)ゞデシッ
> リツカの言葉は徐々にシンちゃんを浸潤してゆくのだっ(//∀//)
> 秘密結社にGOだね~(m'□'m)
耳の調教は重要ですよね~( ̄ー ̄)ニヤ...
各部の調教って必要だと思います。
シンは既に色々と知らないうちに調教済みのようで(//∀//)
> 誰も乗ってない電車に揺られながら、リツカに揺らされるわけだ、ふむふむ・・・車掌さんのコスプレっと、はい、切符を拝見~♪
> 堂々と見てやるっ(m'□'m)
そしてここには堂々と見るちこさん登場(笑)
では私はあの銀の手すりの陰から… ←隠れられてない
||Д¬。) ジーッ!! (*´-ω( )チュゥ♪
コメントどうもありがとうございました
> 正体を知っている者としては焦れったくもあり、ハラハラする~!
ね!実は話が合っているようで真反対の事を指している。
。゚o。ドキ*((゚艸゚〃))*ドキ。o゚。
> って、リツカ!!
> 実は企んでたね?( ̄▽ ̄) ニヤ ←
( ̄  ̄)………( ̄ー ̄)ニヤ ←
> キャー ヾ(≧∇≦*)〃ヾ(*≧∇≦)〃 キャー 誰もいない電車の中で!?
> 次の停車駅までは長いの?短いの?
> 隣の車両にも誰もいないの?車掌さんも来ないの?
> 線路を並走する道路はないの!?(あれ?w
> ・・・えーっと、それじゃ荷台に隠れてみようかな(爆)
むふふ…。
え~今日は間に合いませんでした(-"-;A ...アセアセ
すみません。明日UPします!
あ、この線は車掌さんは来ないよー ̄) ニヤッ
線路を並行する道路はなく森だね(笑)
隣にはまだいないみたいだし…澪ちん荷台に!?(笑)
あの上にある銀棚の事だよね!?丸見えっていう(笑)
∑d(ゝω・´*)グッ☆! ←
コメントどうもありがとうございました
周りが眠ったからってキスしちゃって~…実は寝たフリかもしれないのに!((違 どんどんリツカ仕様のシンになりますねぇww 見てて本当可愛いです。
私も今度、電車で周りに注意をしてみようかな…っ!!
昔ボストン人と付き合って千葉のイナカへ行ったとき、女子高生が前に座ってたけど、電車ん中でキスしたことあったなぁ;
『知らない人だからいいじゃん』的感覚の持ち主だった;
私も流されるシンタイプか・・・;
まずは、耳の調教完了(≧ω≦)ゞデシッ
リツカの言葉は徐々にシンちゃんを浸潤してゆくのだっ(//∀//)
秘密結社にGOだね~(m'□'m)
誰も乗ってない電車に揺られながら、リツカに揺らされるわけだ、ふむふむ・・・車掌さんのコスプレっと、はい、切符を拝見~♪
堂々と見てやるっ(m'□'m)
正体を知っている者としては焦れったくもあり、ハラハラする~!
って、リツカ!!
実は企んでたね?( ̄▽ ̄) ニヤ ←
キャー ヾ(≧∇≦*)〃ヾ(*≧∇≦)〃 キャー 誰もいない電車の中で!?
次の停車駅までは長いの?短いの?
隣の車両にも誰もいないの?車掌さんも来ないの?
線路を並走する道路はないの!?(あれ?w
・・・えーっと、それじゃ荷台に隠れてみようかな(爆)
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