01/05/2012(Thu)
貴方の狂気が、欲しい 5話
命令を受け取った時枝は、由朗の唾液でヌラヌラと艶めく自分の肉棒を滑らかに上下に扱いた。
クチュクチュと卑猥で粘着質な音がオフィスに響く。
扱く程に亀頭が赤く充血していくのに、竿部分が綺麗な肌色をしているのがやけにいやらしく見える。
由朗が近くのソファに座り、その様子をニヤニヤと見ながら葉巻に火を点けた。
「お前はそんな所まで綺麗なんだね。綺麗過ぎて、逆にいやらしく見えるよ」
妙な状況による興奮と、上り詰める快楽のスピードに頭を真っ白にさせた時枝の手がスピードを上げて上下に動いた。
肉棒に纏わりついた由朗の唾液と自分の分泌液が混ざり合って羞恥心を煽る。
頭の中で木戸を想像しようとしても、それを見透かしているのか由朗が「香、こっちを向きなさい」と意地の悪い事を言う。
木戸の事をいつから好きになっただろうか。
「んっ……っ」
由朗が息子を好きになれと言った時からだろうか。
「ぅっ……ぁ……んッ」
「香」
低い声が鼓膜を舐め、首元がザワついた。
「……っんっ」
パタパタと沢山の白い液体が高そうなクリーム色の絨毯の上にばらまかれた。
痺れるような気持ちよさの余韻に浸るように、時枝は無意識に射精した後も暫くヌルヌルと自分の肉棒を扱いていた。
「やはりお前はいい。一番いいよ」
由朗が優雅に甘い紫煙を吹かしながら時枝の後ろに回り込んだ。
サラサラとした真っ直ぐの絹糸のような時枝の髪は、余りに細くてアッシュグレーに見える。
由朗の指がそんなアッシュグレーの糸たちの間を塗って遊ぶように動く度、時枝の首筋がゾクゾクと粟だった。
「香、まだ誰にも抱かれてはいけないよ」
時枝はポケットから真新しいハンカチを取り出し、何事も無かったような表情で下半身を拭いた。
「由朗さま……私は、慶介さまが好きです。抱いて頂けるなら、抱かれたいと思っております」
「慶介を私の代わりにしてはいけないよ、香」
そう言われてズンと身体が重くなった。
「違います。本当に好きになったんです」
弘夢に夢中になるように、自分にも夢中になって欲しいと願う事が好きという事とは違うのだろうか。
「……まぁ、あの子を好きになってくれと散々言い聞かせてきたからね。だが、だからと言ってあいつが香を好きになるとは限らない。抱く事は出来てもね。何せ小さい時から香をただの召使の人形だと認識させてきたから、難しいと思うよ?」
由朗が楽しそうにわざと時枝を傷付ける言葉を選んでいるのが分かった。
「それは……重々承知しております」
「可哀想に」
同情の顔で優しく微笑んだ由朗が時枝にそっとキスをした。不覚にも少しだけ心が軽くなる気がした。
由朗の事は、恐らく初めて会った時から時枝の一部だ。
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すみません、明日は投稿が出来ないので明後日以降にまた投稿致します(´Д`A;)
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クチュクチュと卑猥で粘着質な音がオフィスに響く。
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「お前はそんな所まで綺麗なんだね。綺麗過ぎて、逆にいやらしく見えるよ」
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肉棒に纏わりついた由朗の唾液と自分の分泌液が混ざり合って羞恥心を煽る。
頭の中で木戸を想像しようとしても、それを見透かしているのか由朗が「香、こっちを向きなさい」と意地の悪い事を言う。
木戸の事をいつから好きになっただろうか。
「んっ……っ」
由朗が息子を好きになれと言った時からだろうか。
「ぅっ……ぁ……んッ」
「香」
低い声が鼓膜を舐め、首元がザワついた。
「……っんっ」
パタパタと沢山の白い液体が高そうなクリーム色の絨毯の上にばらまかれた。
痺れるような気持ちよさの余韻に浸るように、時枝は無意識に射精した後も暫くヌルヌルと自分の肉棒を扱いていた。
「やはりお前はいい。一番いいよ」
由朗が優雅に甘い紫煙を吹かしながら時枝の後ろに回り込んだ。
サラサラとした真っ直ぐの絹糸のような時枝の髪は、余りに細くてアッシュグレーに見える。
由朗の指がそんなアッシュグレーの糸たちの間を塗って遊ぶように動く度、時枝の首筋がゾクゾクと粟だった。
「香、まだ誰にも抱かれてはいけないよ」
時枝はポケットから真新しいハンカチを取り出し、何事も無かったような表情で下半身を拭いた。
「由朗さま……私は、慶介さまが好きです。抱いて頂けるなら、抱かれたいと思っております」
「慶介を私の代わりにしてはいけないよ、香」
そう言われてズンと身体が重くなった。
「違います。本当に好きになったんです」
弘夢に夢中になるように、自分にも夢中になって欲しいと願う事が好きという事とは違うのだろうか。
「……まぁ、あの子を好きになってくれと散々言い聞かせてきたからね。だが、だからと言ってあいつが香を好きになるとは限らない。抱く事は出来てもね。何せ小さい時から香をただの召使の人形だと認識させてきたから、難しいと思うよ?」
由朗が楽しそうにわざと時枝を傷付ける言葉を選んでいるのが分かった。
「それは……重々承知しております」
「可哀想に」
同情の顔で優しく微笑んだ由朗が時枝にそっとキスをした。不覚にも少しだけ心が軽くなる気がした。
由朗の事は、恐らく初めて会った時から時枝の一部だ。
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コメント
おぉぉ!Hさまをジレッたく出来ていますか!?
確かにちょいとクセがありそうですよね;
何と!!!よく覚えて下さっている(ノД`)・゜・
うわー嬉しいです!!ありがとうございます!
弘夢たち、またどこかで少し出ると思います!
(〃д〃)キャ~♪
学の事まで覚えて下さって!!!
というか驚きの事実が!!
今日の6話目……( ´艸`)ムププ
あ、柳と学のその後もですね☆
はい!いつかSSとかで書かせて頂きますね♪
わ~!気になる登場人物一杯と仰って下さって、その上色々とリクまで頂いて嬉しいです!!
頑張ります♪ヾ(*´∀`*)ノ゛
拍手秘コメントどうもありがとうございました
コメント