01/12/2012(Thu)
貴方の狂気が、欲しい 10話
たたみかけて意地悪をする様に、暁明は一気に肉棒も同時に扱いた。
「ぁッ……うッ」
ビクッ、ビクッと腰を動かしながら時枝は白濁の体液をタイルに零した。
「木戸さんに知れたら殺されちゃうかな」
暁明はスリルでも楽しむように笑って時枝にキスをした。
暁明の話によると、やはりここ最近で自分の知らない中国グループが入って来ているという事だった。
組織を洗い出そうとしても、幾つもの違うグループを介して来ている為なかなか大元に辿り着かないという。
それは中国グループだけでなく、韓国や他のアジアグループも同じような状態だという共通点が緊張感を持たせた。
「一体どうなってるんだ。我々の情報網を掻い潜って動いているとは」
時枝は持って来たパソコンで新しい島図を分かるところまで完成させた。
(今日は何だか妙に疲れたな)
慣れない事に力を入れ過ぎて知恵熱でも出したかと自分自身を嘲笑した。
「では失礼します」
時枝がそう言って立ち上がった途端、頭がグラリとしてソファに倒れ込んだ。
「時枝ッ」
ボーっとする意識の中、愛人が慌てふためき、暁明が急いでどこかに電話をしているのを認識出来た。
* * *
「風邪……なんじゃないか?」
「風邪? こいつがか?」
「私が預かろうか?」
「いや、いい。持って帰る。世話になったな」
(持って帰る……って私の事か?)
聞き慣れた木戸の声と暁明の会話が薄らと聞こえる。
そしてグッと持ち上げられた途端に、ダラリと首が落ちたのが自分でも分かって、本当に力が入らないのだと気付いた。
そこから記憶が途切れ途切れとなった。
どこかの部屋に運ばれ、医師のような者に身体を診られ、溜息を吐きながらネクタイを緩める木戸を見た気がした。
どの位時間が経ったかは分からなかったが、目を開けると少し頭が軽かった。
「木戸様……」
「何だもう起きたのか。まだ寝てろ」
時計を見ると夜中を過ぎていた。
「私は……何か重い病なのでしょうか」
木戸は吹き出しながら時枝の寝るベッドへと近づいた。
「いや、風邪だそうだ。随分と疲れが溜まっていて免疫力が無くなっていたようだ。だから食って寝てろ」
木戸はぶっきらぼうにそう言うと中途半端に起き上った時枝をベッドに押しつけた。
「あ、あの。ここは?」
「俺の部屋だ」
「新しく買ったのですか?」
「あぁ。ホテルを点々とする気分じゃなくなった」
「そうですか」
あまり自分の家という物を持たない木戸が珍しく持った家に自分がいる事が急にドキドキしてきた。
「お前、また熱が上がってきたんじゃないか? 顔が赤いぞ」
木戸がそっと手の甲で頬に触ってきて、思わず反射的に顔を背けてしまった。
「いや……そ、そうでしょうか。あ、そうですね。……あ、あの、ご迷惑お掛けして申し訳ありませんでした。明日には動けると思いますので……あ、それと私のPCに新しい島図が……」
「今日はよくしゃべるな……熱があると饒舌になるとは知らなかったよ」
木戸はさも興味深気に時枝を覗きこんだ。
「……別に……そんな事は……。というか木戸様。近いです」
木戸は時枝に覆いかぶさるようにして、視線を逸らす時枝の顔を覗き込んできた。
時枝の心臓は痛い程大きく鳴り出し、身体の温度も上昇するのが分かった。
「もしかしてお前、恥ずかしいのか? ……何か、今のお前可愛いな」
時枝は一瞬心臓が止まってしまったのではないかと思った程に全身が固まった。
そっと顔を木戸へ向けると、上から見下ろす木戸が真面目な顔をしていてドッと汗が出た。
「お前、シャンプーの匂いがするな。ヤリ疲れたんじゃないか?」
そう言って木戸が布団を剥がし、時枝の着ていたガウンを剥いた。
<<前へ 次へ>>
し…しどいよ…木戸( p_q)エ-ン
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「ぁッ……うッ」
ビクッ、ビクッと腰を動かしながら時枝は白濁の体液をタイルに零した。
「木戸さんに知れたら殺されちゃうかな」
暁明はスリルでも楽しむように笑って時枝にキスをした。
暁明の話によると、やはりここ最近で自分の知らない中国グループが入って来ているという事だった。
組織を洗い出そうとしても、幾つもの違うグループを介して来ている為なかなか大元に辿り着かないという。
それは中国グループだけでなく、韓国や他のアジアグループも同じような状態だという共通点が緊張感を持たせた。
「一体どうなってるんだ。我々の情報網を掻い潜って動いているとは」
時枝は持って来たパソコンで新しい島図を分かるところまで完成させた。
(今日は何だか妙に疲れたな)
慣れない事に力を入れ過ぎて知恵熱でも出したかと自分自身を嘲笑した。
「では失礼します」
時枝がそう言って立ち上がった途端、頭がグラリとしてソファに倒れ込んだ。
「時枝ッ」
ボーっとする意識の中、愛人が慌てふためき、暁明が急いでどこかに電話をしているのを認識出来た。
* * *
「風邪……なんじゃないか?」
「風邪? こいつがか?」
「私が預かろうか?」
「いや、いい。持って帰る。世話になったな」
(持って帰る……って私の事か?)
聞き慣れた木戸の声と暁明の会話が薄らと聞こえる。
そしてグッと持ち上げられた途端に、ダラリと首が落ちたのが自分でも分かって、本当に力が入らないのだと気付いた。
そこから記憶が途切れ途切れとなった。
どこかの部屋に運ばれ、医師のような者に身体を診られ、溜息を吐きながらネクタイを緩める木戸を見た気がした。
どの位時間が経ったかは分からなかったが、目を開けると少し頭が軽かった。
「木戸様……」
「何だもう起きたのか。まだ寝てろ」
時計を見ると夜中を過ぎていた。
「私は……何か重い病なのでしょうか」
木戸は吹き出しながら時枝の寝るベッドへと近づいた。
「いや、風邪だそうだ。随分と疲れが溜まっていて免疫力が無くなっていたようだ。だから食って寝てろ」
木戸はぶっきらぼうにそう言うと中途半端に起き上った時枝をベッドに押しつけた。
「あ、あの。ここは?」
「俺の部屋だ」
「新しく買ったのですか?」
「あぁ。ホテルを点々とする気分じゃなくなった」
「そうですか」
あまり自分の家という物を持たない木戸が珍しく持った家に自分がいる事が急にドキドキしてきた。
「お前、また熱が上がってきたんじゃないか? 顔が赤いぞ」
木戸がそっと手の甲で頬に触ってきて、思わず反射的に顔を背けてしまった。
「いや……そ、そうでしょうか。あ、そうですね。……あ、あの、ご迷惑お掛けして申し訳ありませんでした。明日には動けると思いますので……あ、それと私のPCに新しい島図が……」
「今日はよくしゃべるな……熱があると饒舌になるとは知らなかったよ」
木戸はさも興味深気に時枝を覗きこんだ。
「……別に……そんな事は……。というか木戸様。近いです」
木戸は時枝に覆いかぶさるようにして、視線を逸らす時枝の顔を覗き込んできた。
時枝の心臓は痛い程大きく鳴り出し、身体の温度も上昇するのが分かった。
「もしかしてお前、恥ずかしいのか? ……何か、今のお前可愛いな」
時枝は一瞬心臓が止まってしまったのではないかと思った程に全身が固まった。
そっと顔を木戸へ向けると、上から見下ろす木戸が真面目な顔をしていてドッと汗が出た。
「お前、シャンプーの匂いがするな。ヤリ疲れたんじゃないか?」
そう言って木戸が布団を剥がし、時枝の着ていたガウンを剥いた。
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し…しどいよ…木戸( p_q)エ-ン
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コメント
こちらこそ読んで頂けて幸せです!!
ありがとうございます(*´∇`*)
時枝のような受けがツボとは嬉しい限りです!
不器用なツン受けって感じなんでしょうか(笑)
早く乱れろ~とエロパワーを送っています(笑)
(´д⊂)‥ハゥ
私なんぞの文章が好きって…好きって
『大事なことなので2回いいました』\_(・ω・`)
言って頂けてもうきっと暫く地面から3cm位浮いて生活してると思います!
続き楽しみにして下さってありがとうございます!
頑張ります☆
Sさまも創作頑張って下さいませね(*´∇`*)
コメントどうもありがとうございました
Σ(ロ゚ ノ)ノビクッ! ←(笑)
時枝(しかも様つきありがとうございます(笑))
可愛いですか!?
おぉぉ…ありがとうございます!!
本人に言ったらきっとプイと顔を向けそうですが(笑)
( -з) フン ←
何と、無防備な時枝にドキドキ、キューンして頂けて
嬉しいです!!
うーん、木戸め…やっちまうのか…。
風邪なのに(笑)
もっと労わったやれって感じですよね(笑)
木戸さん、自己中ですからね~(笑)
Sさまに鬼畜さんと認められる(笑)
優しくしてあげて欲しい、反面、いぢめて欲しいような… ←
はっ!∑(°ロ°*)
風邪でしたね。そういえば。
労わらねば…(笑)
コメントどうもありがとうございました
コメント