01/22/2012(Sun)
貴方の狂気が、欲しい 19話
時枝は黙って少し遠慮がちに木戸を跨ぐと、逆に木戸に足首を掴まれて引き寄せられた。
ボタンの止められていない純白のワイシャツ一枚を着て、後は剥き出しの下半身という痴態が普段の冷静沈着な時枝とのギャップで特に淫靡に見える。
木戸の目の前で大胆に勃った自分のモノが恥ずかしくて時枝は目を逸らす。
木戸はケースの中からプラチナ色の金具と本革で出来た貞操具を取り出した。
真新しい包装から出したそれはまだ誰にも使っていない物だと分かるのが少し安心した。
使い回しにされるレベルに自分がいないだけマシだと思った。
広げた時にあみだクジのような形に見える貞操具に、面棒のような形の金具がプラリと付いているのを見て、時枝は身を硬くした。それがどこに入っていく物なのか、何の為にあるのかが分かったからだ。
「っ……!」
木戸が急に足を広げたせいで、時枝の足も自然と横に大きく開いた。バランスが崩れそうになり「し、失礼します」と言ってギュッと木戸の肩を掴む。
木戸はその貞操具を器用に時枝の熱い性器に取り付け始めた。
「ハっ……うぅっ」
急に尿道口から何か冷たい物が入ってきた衝動に思わず上半身の力が抜けて木戸に抱きついてしまった。
こんな小さく狭い穴に何かを入れる事など初めてだ。
まだ入り口付近だというのに、ちょっとでも金具を動かすと膀胱に直接響くような少しの痛みと、尿が漏れてしまいそうな感覚に腰を捩った。
時枝が苦しそうに声を上げると木戸はあやすように下から唇を塞いできた。
勘違いを起こしそうな程優しくされたら、またどんどん好きになってしまう。だが勘違いを起こしそうな唇と舌の動きだった。
「んっ……んんっ! んっ、んっ」
優しくて甘いキスと、与えられる初めての痛みにドキドキして身体の温度が上がっていった。
尿道の入り口でクリクリと回され広げていた金具は、ゆっくりと奥へと進み始めた。途端に激しい痛みと摩擦による快感でイヤイヤをするように頭を横に振った。
「あァァーっ……だっ…ダメですっ……ぃ…っやあぁ」
木戸の口角が上がった。
そして予想しないものが急に後ろの入り口に当たって息を飲んだ。
「う……そ……待っ」
「ダメか?」
「……っだって」
入り口にはとても熱くてヌルつく太いものが押しつけられていた。目で見て認識している大きさと、入り口で感じる大きさは倍程に違う。
――無理だ……こんな太いもの……。
それに木戸はきっと興奮している一時の感情でしようとしている。
時枝は逃げようとするが、広げられ過ぎた足では力が入らずただ、誘うように尻を動かす事しか出来ないでいた。
「木戸様っ、私はっ」
「俺はお前を気に入っている」
「……え」
――気に入っているとは一体どういう?
木戸が時枝の背中にそっと掌を当て、ゆっくりと上の方から爪を立てて腰の方へと下ろしていく。
「はぁんっ」
立っていた時枝の綺麗な色の乳首が一層固く色濃くなった。
「俺は、お前の事を好きかと言われれば勿論嫌いじゃない。ただお前の望むような気持ちとは違う気はする。俺は恐らく今までアイツしか……。でも他の奴の方がお前の身体を知っていると思うと腹が立つ」
木戸なりの気を使ったつもりか、弘夢しか愛した事がないとはハッキリ口にはしなかった。
「独占欲……ですか?」
「それもあるだろうな。だってお前は小さい時から俺だけの為の人間だったじゃないか。俺は今までお前は俺の一部のように見てきた。だから最近になってお前が一人の意思を持った男だって漸く意識出来た……途端に少し可愛く見えた」
木戸の太い肉棒がグッと小さな後ろの穴に押し当てられて強い圧迫感を感じた。
「んっ……」
「嫌か? 俺は今無償にしたい」
「だったらッ……!」
「お前とだよ」
――あぁ……どうしよう……嬉しい。
木戸は、木戸という男は、やりたければやる。そういう男だ。その男が時枝の意思を尊重しようとしてくれている。それだけで嬉しかった。
もしもその場限りのウソだったとしても、弘夢のように愛される事はなくても、木戸に好きな人が出来ても構わないと思った。
「抱いて……下さい……慶介様」
時枝は凭れるようにおでこを木戸の首筋に埋めた。スッとするムスクの良い香りが鼻腔に届くと、刺さった銀色の金具の間からトロリと透明の液体が流れ出た。
木戸はゆっくりと、少し安心したような表情で後頭部にポンと大きな手を置いた。
「……お前の初めてを、今から俺が奪ってやるよ」
「はい」
時枝は泣きそうな顔で木戸に口付けをした。
<<前へ 次へ>>
甘々(*ノノ)キャ (珍w
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ボタンの止められていない純白のワイシャツ一枚を着て、後は剥き出しの下半身という痴態が普段の冷静沈着な時枝とのギャップで特に淫靡に見える。
木戸の目の前で大胆に勃った自分のモノが恥ずかしくて時枝は目を逸らす。
木戸はケースの中からプラチナ色の金具と本革で出来た貞操具を取り出した。
真新しい包装から出したそれはまだ誰にも使っていない物だと分かるのが少し安心した。
使い回しにされるレベルに自分がいないだけマシだと思った。
広げた時にあみだクジのような形に見える貞操具に、面棒のような形の金具がプラリと付いているのを見て、時枝は身を硬くした。それがどこに入っていく物なのか、何の為にあるのかが分かったからだ。
「っ……!」
木戸が急に足を広げたせいで、時枝の足も自然と横に大きく開いた。バランスが崩れそうになり「し、失礼します」と言ってギュッと木戸の肩を掴む。
木戸はその貞操具を器用に時枝の熱い性器に取り付け始めた。
「ハっ……うぅっ」
急に尿道口から何か冷たい物が入ってきた衝動に思わず上半身の力が抜けて木戸に抱きついてしまった。
こんな小さく狭い穴に何かを入れる事など初めてだ。
まだ入り口付近だというのに、ちょっとでも金具を動かすと膀胱に直接響くような少しの痛みと、尿が漏れてしまいそうな感覚に腰を捩った。
時枝が苦しそうに声を上げると木戸はあやすように下から唇を塞いできた。
勘違いを起こしそうな程優しくされたら、またどんどん好きになってしまう。だが勘違いを起こしそうな唇と舌の動きだった。
「んっ……んんっ! んっ、んっ」
優しくて甘いキスと、与えられる初めての痛みにドキドキして身体の温度が上がっていった。
尿道の入り口でクリクリと回され広げていた金具は、ゆっくりと奥へと進み始めた。途端に激しい痛みと摩擦による快感でイヤイヤをするように頭を横に振った。
「あァァーっ……だっ…ダメですっ……ぃ…っやあぁ」
木戸の口角が上がった。
そして予想しないものが急に後ろの入り口に当たって息を飲んだ。
「う……そ……待っ」
「ダメか?」
「……っだって」
入り口にはとても熱くてヌルつく太いものが押しつけられていた。目で見て認識している大きさと、入り口で感じる大きさは倍程に違う。
――無理だ……こんな太いもの……。
それに木戸はきっと興奮している一時の感情でしようとしている。
時枝は逃げようとするが、広げられ過ぎた足では力が入らずただ、誘うように尻を動かす事しか出来ないでいた。
「木戸様っ、私はっ」
「俺はお前を気に入っている」
「……え」
――気に入っているとは一体どういう?
木戸が時枝の背中にそっと掌を当て、ゆっくりと上の方から爪を立てて腰の方へと下ろしていく。
「はぁんっ」
立っていた時枝の綺麗な色の乳首が一層固く色濃くなった。
「俺は、お前の事を好きかと言われれば勿論嫌いじゃない。ただお前の望むような気持ちとは違う気はする。俺は恐らく今までアイツしか……。でも他の奴の方がお前の身体を知っていると思うと腹が立つ」
木戸なりの気を使ったつもりか、弘夢しか愛した事がないとはハッキリ口にはしなかった。
「独占欲……ですか?」
「それもあるだろうな。だってお前は小さい時から俺だけの為の人間だったじゃないか。俺は今までお前は俺の一部のように見てきた。だから最近になってお前が一人の意思を持った男だって漸く意識出来た……途端に少し可愛く見えた」
木戸の太い肉棒がグッと小さな後ろの穴に押し当てられて強い圧迫感を感じた。
「んっ……」
「嫌か? 俺は今無償にしたい」
「だったらッ……!」
「お前とだよ」
――あぁ……どうしよう……嬉しい。
木戸は、木戸という男は、やりたければやる。そういう男だ。その男が時枝の意思を尊重しようとしてくれている。それだけで嬉しかった。
もしもその場限りのウソだったとしても、弘夢のように愛される事はなくても、木戸に好きな人が出来ても構わないと思った。
「抱いて……下さい……慶介様」
時枝は凭れるようにおでこを木戸の首筋に埋めた。スッとするムスクの良い香りが鼻腔に届くと、刺さった銀色の金具の間からトロリと透明の液体が流れ出た。
木戸はゆっくりと、少し安心したような表情で後頭部にポンと大きな手を置いた。
「……お前の初めてを、今から俺が奪ってやるよ」
「はい」
時枝は泣きそうな顔で木戸に口付けをした。
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コメント
少しずつ木戸の心も動いてきているようですし!
あはは(≧∀≦)
貞操帯は大好きなようです(笑)
何とー!
弘夢たちに送った事まで覚えていて下さって凄いですーっ!
ありがとうございます!
奴ってばどんだけ好きなんだか(笑)
確かに初めてで車って可哀想ですよね(>ω<)
でも木戸ですしね……
そんな気を使ってもくれない……(-ω-;)
しかも予想外に興奮しているようで止まらないという始末(‐д‐;)
酷い奴めっ!後で無言電話してやる!(幼稚
でも時枝も場所を忘れる程気持ちが一杯になっていると思います!
この二人ならではの場所かもしれません(il`・ω・´;)
ちゃんと濃厚で幸せな時間が出来るといいなと思いますv
時枝を心配して下さってありがとうございます!(*´∇`*)
拍手秘コメントどうもありがとうございました
叫びをありがとうございます!
明日も楽しみにして下さって嬉しいです+.゜.(⊃Д`*)゜+.゜
しかもSくんに愛してるの告白と涙を貰ってしまった…。
(時枝が)
何かこちらでも一つ切ないドラマを見ているような気さえしてきます
(ノ△・。)
萌えをありがとうございますっっ!!(//∀//)←
コメントどうもありがとうございました
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