01/31/2012(Tue)
貴方の狂気が、欲しい 27話
時枝は、自分が泣きそうな顔をしている事にも気付かず、その出された手の方へ引き寄せられた。
近づくと、木戸の手が強引に時枝を隣に座らせた。
「何か……知らねぇけど、嫌だったんだよ。お前が他の奴とそういう事するのが」
時枝は木戸の言葉を一つ一つ聞きながら、ジッと顔を見た。木戸の言葉に乗せられた彼の気持ちを理解しようと必死に。
「どうして……ですか」
木戸の鋭い目が時枝の視線を捉える。
木戸の大きな手が時枝の白い頬を撫で、親指が柔らかい唇を撫でた。
「分かんねぇ……けど、気になるんだよ」
木戸の親指が歯列を割って中に入ってきた。
時枝はそれを舌で捉え、味わうように絡みつかせた。
「吸えよ」
親指が根元まで入ってくる。
「んっ」
驚いてつい歯を立てたが、木戸はジッと見つめるだけだった。
時枝は目を細めながら舌全体で指を包みながら優しく吸った。無意識に前後にスライドさせながら、それを木戸の肉棒に見立てて吸う。
「そうやってしゃぶってきたんだろ?」
その通りだ。
「そんな顔してやったのか」
かぶりを振る。
「ケツん中も、弄らせたのか」
答えない。答えない事がイエスだと、木戸には分かっている。
「俺とヤった事で、他の奴とやれたとか……痛ッ」
時枝は木戸の指を噛んだ。そして、睨んだ。切れ長の美しい目は睨むとまた美しさが鋭くなる。
木戸の指が口からヌルリと抜け出る。
木戸は時枝を睨み返しながら自分の親指についた歯型に舌先を這わせた。
時枝はゆっくりと顔を近づけ、同じようにそこに舌を這わせた。
舌先同士が当たり、絡み合った。時枝の顔が熱く火照る。
ゆっくりと指を退けられ、木戸の顔が近づいて来た。
「キスは? されたか?」
目を少し逸らし、コクっと頷いた。
「クソッ」
木戸の大きな身体が急に圧し掛かり、ソファに押し倒された。そして唇を激しく塞がれ、口内を蹂躙された。
唇も舌も噛みつかれ、息も出来ない程のキスを繰り返しされて唇が少し腫れた。
――木戸様、怒ってる……。嬉しい。
そして時枝は再び木戸を受け入れた。
二度目でもやはり本物を受け入れるのは緊張した。
そしてここが木戸の寝室だという事も、緊張する理由の一つだった。
「あっ、あんっ……あんっ」
「キツくて……気持ちいいよ」
車の中と違って木戸が思い切り身体を動かせる分、時枝も気持ちが良かった。
「エロい声だな……もっと張り上げろよ」
木戸が木製のヘッドボードを掴み、勢いよく腰を打ちつけてきた。
「アンッ……あっアンッ……あっ…すご……あぁっぁッ」
ギシッ、ギシッと木戸の腰に合わせてベッドが軋む。
木戸に自分のモノを触るのは禁止と言われ、時枝は何度も中を突かれてはそのまま射精した。
射精しそうな時は必ず木戸にしがみ付いた。木戸はそんな時枝が可愛くてイク時の顔を強制的に見せた。
「やぁっ……そんなに突いたらまたっ……また出ちゃっ」
「時枝、俺を見ながらイクんだ……ホラッ」
「あっ、あっ、イクっ……慶介さっ……」
時枝が感極まって名前を呼ぶのが好きだった。
ドクドクと触りもしない時枝の肉棒から白濁の液体が流れ出る。それでも、そんな射精はゴールではないとでも言う様に、時枝は切な気な表情で木戸にしがみ付きながら下から腰を振った。
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近づくと、木戸の手が強引に時枝を隣に座らせた。
「何か……知らねぇけど、嫌だったんだよ。お前が他の奴とそういう事するのが」
時枝は木戸の言葉を一つ一つ聞きながら、ジッと顔を見た。木戸の言葉に乗せられた彼の気持ちを理解しようと必死に。
「どうして……ですか」
木戸の鋭い目が時枝の視線を捉える。
木戸の大きな手が時枝の白い頬を撫で、親指が柔らかい唇を撫でた。
「分かんねぇ……けど、気になるんだよ」
木戸の親指が歯列を割って中に入ってきた。
時枝はそれを舌で捉え、味わうように絡みつかせた。
「吸えよ」
親指が根元まで入ってくる。
「んっ」
驚いてつい歯を立てたが、木戸はジッと見つめるだけだった。
時枝は目を細めながら舌全体で指を包みながら優しく吸った。無意識に前後にスライドさせながら、それを木戸の肉棒に見立てて吸う。
「そうやってしゃぶってきたんだろ?」
その通りだ。
「そんな顔してやったのか」
かぶりを振る。
「ケツん中も、弄らせたのか」
答えない。答えない事がイエスだと、木戸には分かっている。
「俺とヤった事で、他の奴とやれたとか……痛ッ」
時枝は木戸の指を噛んだ。そして、睨んだ。切れ長の美しい目は睨むとまた美しさが鋭くなる。
木戸の指が口からヌルリと抜け出る。
木戸は時枝を睨み返しながら自分の親指についた歯型に舌先を這わせた。
時枝はゆっくりと顔を近づけ、同じようにそこに舌を這わせた。
舌先同士が当たり、絡み合った。時枝の顔が熱く火照る。
ゆっくりと指を退けられ、木戸の顔が近づいて来た。
「キスは? されたか?」
目を少し逸らし、コクっと頷いた。
「クソッ」
木戸の大きな身体が急に圧し掛かり、ソファに押し倒された。そして唇を激しく塞がれ、口内を蹂躙された。
唇も舌も噛みつかれ、息も出来ない程のキスを繰り返しされて唇が少し腫れた。
――木戸様、怒ってる……。嬉しい。
そして時枝は再び木戸を受け入れた。
二度目でもやはり本物を受け入れるのは緊張した。
そしてここが木戸の寝室だという事も、緊張する理由の一つだった。
「あっ、あんっ……あんっ」
「キツくて……気持ちいいよ」
車の中と違って木戸が思い切り身体を動かせる分、時枝も気持ちが良かった。
「エロい声だな……もっと張り上げろよ」
木戸が木製のヘッドボードを掴み、勢いよく腰を打ちつけてきた。
「アンッ……あっアンッ……あっ…すご……あぁっぁッ」
ギシッ、ギシッと木戸の腰に合わせてベッドが軋む。
木戸に自分のモノを触るのは禁止と言われ、時枝は何度も中を突かれてはそのまま射精した。
射精しそうな時は必ず木戸にしがみ付いた。木戸はそんな時枝が可愛くてイク時の顔を強制的に見せた。
「やぁっ……そんなに突いたらまたっ……また出ちゃっ」
「時枝、俺を見ながらイクんだ……ホラッ」
「あっ、あっ、イクっ……慶介さっ……」
時枝が感極まって名前を呼ぶのが好きだった。
ドクドクと触りもしない時枝の肉棒から白濁の液体が流れ出る。それでも、そんな射精はゴールではないとでも言う様に、時枝は切な気な表情で木戸にしがみ付きながら下から腰を振った。
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