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悪魔と野犬ノ仔 22話

 要を目の前に、初めて感情を露わにした水無月は動揺していた。こんなにも涙が勝手に出てくるのを止められないのは初めてだった。
 要がいなくなった当初は悲しかったが、どうしていいか分からず暴れるしかなかった。
 だがこの二年半余りで随分と感情の出し方が上手くなった。人間のように感情を出すと、少し楽になる事に気が付いたのだ。
 ずっと寂しかった事、置いて行かれて悲しかった事、人間として考え、出来る限りの事を実行して要と同じ場所へ行こうと決心した事。それらが如何に大変だったか知りもしないで自分を遠ざけようとする要に怒りと悲しみが噴き出た。
 自分が要にとって不必要であった場合、生きる希望は無いに等しいと感じていた。要に自分をどのように思っているのか聞きたかったが、聞くのも怖かった。
 ジッと下から水無月を見つめる目は、何を考えているのか分からない大理石の造形のようだった。
 兎に角とても寂しかった事と会う為に頑張ってきた事をポツリポツリと伝えた。
 暫くして涙は止まったもののどうしていいか分からず、とうとう四つん這いで這う様にして恐る恐る要の横たわっているベッドへ上がった。要を前にすると、どうしたって繕っている人間としての仮面は剥がされてしまう。
 伺う様に頭を低くして近づくと、要の大きな手が水無月の頭をクシャクシャと撫でた。水無月はそれが嬉しくてその手に頭を擦り付けた。そして要の機嫌や健康状態を把握しようと無意識に要の身体の匂いを嗅ぎ出した。
 要は方手を上げて枕の下に入れ込みゆっくりと仰向けになった。そして髪を縛った邪魔なゴムを雑に取ると美しい黒髪が枕に飛散した。
 水無月は久し振りに要の匂いを嗅いだせいか、下半身の芯からズンと熱い衝動を感じた。毒を持つ美しい花ならではの妖しい香りに似ていた。
 水無月は要の逞しく引き締まってきた腹部の筋肉に柔らかい頬を寄せた。そこはとても暖かく硬かった。思わず凸凹としたそこにピンクの舌を出してなぞってみる。
 水無月は要の黒いTシャツを咥えると、それをグイグイと捲り上げた。昔よりも健康的な色になった要の肌は全身の筋肉を綺麗に浮かび上がらせていた。
「はぁっ……」
 水無月の息は自然と荒くなり、要の身体の上に乗ると自分の下半身を要の下半身に擦り付けるように上下に動いた。頭の中は完全に痺れ、要に触れたくてどうにかしてしまいそうだった。
「ミナ。俺に欲情してんの?」
「よく……じょう?」
 要が水無月のパンツをスルリと下ろすと、爆発しそうな程硬く膨張した水無月の綺麗な肌色の肉棒が勢いよく跳ね上がって出て来た。亀頭部分が真っ赤に充血し、先端から溢れ出る液体で肉棒全体がヌメついて光っている。
「お前、そうなった時ここでいつもどうやってんの」
「ここで……前、お兄ちゃんがやってくれたやつ、やってるよ」
 本能しか作動していない水無月は要の言葉に素直に答える。
「ちゃんと出来てるか見てやる。やってみな」
 水無月は濡れた瞳を要に向けたままコクッと頷き、自分の丸い尻を両手でギュッと掴んだ。
 恍惚の表情でぐにゃぐにゃと自分の尻を揉みしだく水無月に、要は体温を上昇させた。
「ミナ、反対向いて。そう、お尻をこっちに向けて……。そう、いいよ。よく見える」
 要は自分の上半身を起こすと、丁度ベッドの頭の所にある壁に寄り掛かる体制を取った。そして水無月の身体を反対にさせ、肉付きの良い尻を要の胸辺りに置かせた。
「続けて」
 水無月は先程と同じ様に自分の尻を揉み始めた。目の前で薄く色づいた蕾が開いたり閉じたりと、要を誘うように蠢く。
 水無月はヌルついた自分の肉棒をグチャグチャと扱き、そのヌメりを自分の蕾に塗り付けた。
「はぁ……兄ちゃん……っ」
 そして簡単に自分の細い中指をその小さな蕾の中へ捻じ込んで掻き回し始めた。
「雑だな……俺はそんな風にしてたか?」
「だってっ……届かなぃんだもん」
 水無月の腰が落ちた時、肉棒の先がヌルっと要のTシャツに擦れた。
「あっ……ふっぅ」
 怒られると思いながらも一度擦れて快感を知った腰は動きが止められずグリグリと要に擦り付ける。
「お、お兄ちゃんゴメンナサイっ、ごめんナサイっ……あっ気持ちいっ……あんっ」
 水無月は要の雄の匂いの強い下半身に舌を伸ばした。ブラックジーンズの奥で硬くなっているものを味わいたくて腰が揺れる。




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真夜中のユートピア 悪魔と野犬ノ仔 22話
2013/10/19 (Sat) 18:41 | グッチ 財布