06/25/2013(Tue)
悪魔と野犬ノ仔 35話
要は強く尚哉の頭を掴むと乱暴に肉棒を口の中に出し入れした。
「んっ……んんっ」
尚哉は苦しげだが恍惚とした表情で要を見つめながら唾液を溢れさせた。
要も尚哉も久々の行為に夢中だった。そしてテレビをつけっぱなしにしていたのがいけなかった。
「にいちゃん……?」
要がソファに座りながら振り返ると、そこには呆然と立ち尽くす水無月がいた。
要は何も言葉を発さず水無月を見ながら荒い息を整えた。
尚哉はゆっくりと見せつける様に要の肉棒を口からヌルリと出して唾液を口端から垂らした。
「なに……なんで尚哉くんが兄ちゃんの……」
水無月は手を口元に持っていき不安を露わにした。
「ミナ。お前友達と飯は」
要は何事も無かったようにそう聞くとだらしなく濡れたままの下半身の身なりを整えた。
「あ……ぼく……お金足りなくて……また今度って」
水無月はゆっくりと要たちのいるソファに近づいた。そしてまだ要の足下に座っている尚哉を上から不思議なものでも見るような目で見下ろした。
「ミナちゃん、ごめん。僕お兄さんの事好きなんだ」
尚哉は要の足に手を絡ませた。
「僕も好き」
水無月の不安気な表情は少し苛立つような顔つきに変わった。
「そうだよね。だって自分のお兄さんだからね。でも恋人にはなれないんだよ?」
「恋人……」
「そう」
「尚哉くんは兄ちゃんの恋人なの?」
「んー……恋人になりたい候補者ってところかな」
「本気で言ってんのかお前」
尚哉の言葉に要は無表情の目を向けた。
「本気だよ。好きだよ要……この際ミナちゃんにも認めて貰いたい」
尚哉は要の太股に口付けをした。
すると獣のような低い唸り声が地を這うように尚哉の鼓膜に届き、得体の知れない恐怖感に身を硬くした。
「え……なに……」
音の方を見ると四つん這いになって歯を剥き出しにしている水無月がいた。それは狂犬のように目を大きく見開き、低い唸り声と共にジッと尚哉の目を見ていた。
少しでも動けば途端に襲い掛かってきそうで、尚哉はその場で動けなくなった。
「ミナ」
空気を切るような鋭い要の声が響いた。
それでも唸り声は止まず、水無月の開いた瞳孔は未だ尚哉の視線を離さなかった。
「ミナ」
もう一度要が声を発したと同時に、「か、かなめっ」と尚哉が要にすり寄った。
すると唸り声は叫び声に変わり、爪を立てた水無月が尚哉に飛びかかった。
「ウワァァアアーッ」
恐怖で叫び声を上げながら体勢を崩した尚哉を喰い千切ろうと襲った水無月だったが、その歯が食い込んだのは要の腕だった。
我を無くした水無月は噛みついて流れ出した血の味に更に興奮を増してグッと顎に力を入れた。その歯は柔らかな人の腕の肉にグリグリ入り込んで筋肉の間にまで入り込んだ。
「い……いやあ……なに……何だよ……コイツ……ッ」
恐怖で涙を流しながら腰が抜けて逃げられない尚哉は手足をバタつかせた。
要はボタボタと血を流しながら、歯を食い込ませたままの水無月をグッと自分の胸に引き寄せた。
「ミナ……大丈夫。落ち着け」
要は耳元で優しく優しく囁き、そして引きつってしまっている頬を舐めた。そしてゆっくり逆立ってしまった髪を撫で、頭にキスをした。
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「んっ……んんっ」
尚哉は苦しげだが恍惚とした表情で要を見つめながら唾液を溢れさせた。
要も尚哉も久々の行為に夢中だった。そしてテレビをつけっぱなしにしていたのがいけなかった。
「にいちゃん……?」
要がソファに座りながら振り返ると、そこには呆然と立ち尽くす水無月がいた。
要は何も言葉を発さず水無月を見ながら荒い息を整えた。
尚哉はゆっくりと見せつける様に要の肉棒を口からヌルリと出して唾液を口端から垂らした。
「なに……なんで尚哉くんが兄ちゃんの……」
水無月は手を口元に持っていき不安を露わにした。
「ミナ。お前友達と飯は」
要は何事も無かったようにそう聞くとだらしなく濡れたままの下半身の身なりを整えた。
「あ……ぼく……お金足りなくて……また今度って」
水無月はゆっくりと要たちのいるソファに近づいた。そしてまだ要の足下に座っている尚哉を上から不思議なものでも見るような目で見下ろした。
「ミナちゃん、ごめん。僕お兄さんの事好きなんだ」
尚哉は要の足に手を絡ませた。
「僕も好き」
水無月の不安気な表情は少し苛立つような顔つきに変わった。
「そうだよね。だって自分のお兄さんだからね。でも恋人にはなれないんだよ?」
「恋人……」
「そう」
「尚哉くんは兄ちゃんの恋人なの?」
「んー……恋人になりたい候補者ってところかな」
「本気で言ってんのかお前」
尚哉の言葉に要は無表情の目を向けた。
「本気だよ。好きだよ要……この際ミナちゃんにも認めて貰いたい」
尚哉は要の太股に口付けをした。
すると獣のような低い唸り声が地を這うように尚哉の鼓膜に届き、得体の知れない恐怖感に身を硬くした。
「え……なに……」
音の方を見ると四つん這いになって歯を剥き出しにしている水無月がいた。それは狂犬のように目を大きく見開き、低い唸り声と共にジッと尚哉の目を見ていた。
少しでも動けば途端に襲い掛かってきそうで、尚哉はその場で動けなくなった。
「ミナ」
空気を切るような鋭い要の声が響いた。
それでも唸り声は止まず、水無月の開いた瞳孔は未だ尚哉の視線を離さなかった。
「ミナ」
もう一度要が声を発したと同時に、「か、かなめっ」と尚哉が要にすり寄った。
すると唸り声は叫び声に変わり、爪を立てた水無月が尚哉に飛びかかった。
「ウワァァアアーッ」
恐怖で叫び声を上げながら体勢を崩した尚哉を喰い千切ろうと襲った水無月だったが、その歯が食い込んだのは要の腕だった。
我を無くした水無月は噛みついて流れ出した血の味に更に興奮を増してグッと顎に力を入れた。その歯は柔らかな人の腕の肉にグリグリ入り込んで筋肉の間にまで入り込んだ。
「い……いやあ……なに……何だよ……コイツ……ッ」
恐怖で涙を流しながら腰が抜けて逃げられない尚哉は手足をバタつかせた。
要はボタボタと血を流しながら、歯を食い込ませたままの水無月をグッと自分の胸に引き寄せた。
「ミナ……大丈夫。落ち着け」
要は耳元で優しく優しく囁き、そして引きつってしまっている頬を舐めた。そしてゆっくり逆立ってしまった髪を撫で、頭にキスをした。
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コメント
ミナたん可愛いって言って頂けて嬉しいですv
確かにほのぼのキャラの子が怒ると怖いですよね(笑)
一途で健気なウケたんは可愛いですよね!!
好き過ぎて怒りが頂点に達したようです。。
ぎゃっっ
神!!(笑)
なんと恐れ多い(笑)
そして未だ時枝を愛してくれて嬉しいです!!
(*´∀`*)
時枝は今、急にお好み焼きが食べたいと言い出した木戸の運転手をしているようです(笑)
拍手秘コメントどうもありがとうございました
コメント