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EARLESS

史歌ちゃまへの贈り物
いつも仲良くして下さる史歌ちゃま♪遅くなってすみません
ご希望に添えられているかわからないけど、どうぞお納め下さいませ




☆18禁です



俺の目の前で、俺のベッドで何をしてるんだ、草灯。
「あああん・・せい・・め・・ああンッ」
何で俺の目の前で、清明が草灯を抱いているわけ?
「ああん・・いいぃ・・んんっ」
やめろ。
何で俺はベッドの横で立ってそれを見ているんだ?
「ああんッ」
やめろって―!



「ぐぁああ!」
 ガバッとベッドから起き上がると、そこには誰も何も居なかった。荒い息を整えていると、ポタリと汗が額から流れ落ちてきた。気付くと汗だくになっていた。
「夢・・」
 さっき見たあまりにも生生しい光景が妙にリアルで夢である事が信じられないでいた。
 いない筈の清明の上で気持ち良さそうに善がる草灯のあの艶かしい表情が脳裏に浮かぶ。ムカムカとしてくるのに、同時に下半身に熱が帯びてくる。
 草灯は自分からベッドの上で跳ぶようにして清明の肉棒を突き入れては、口端から涎を垂らし蕩けた瞳で大声で喘いでいた。
「くそッ・・」
 夢だと分かっていても胸が締め付けられる。
 ふらふらと暗い台所からサイダーを取って、再び自分の部屋へ戻る。

「やぁ立夏。いないからどこに行ったのかと思ったよ。」
 部屋のドアを開けると白いシャツとジーンズだけの簡単な出で立ちの草灯がベッドに腰掛けていた。
「草灯!」
 今さっきまでその場所で浅ましい事をしていた張本人の登場で、夢とは分かっていても心臓がバクバクと鳴り響く。なるべくなら今は会いたくなかった。顔を見るのもイヤだ。
「どうした、立夏・・こっちにおいでよ。」
 しぶしぶベッドの下に座ってサイダーの缶を開けてゴクゴクと勢いよく飲んだ。
「ガハッ・・!何だコレ・・ビール!?」
 暗くて間違えてビールを持ってきてしまったようだ。
「あ・・それ、俺が入れておいたやつ。子供が飲んじゃダメじゃない、立夏。」
 丁度母さんは実家に帰っていて家には誰もいなかった。

「お前が勝手に人んちにこんなもん入れるのが悪いんだろッ」
 そう言って思い切り残りを半分飲んでしまった。途端に何だか頭がクラクラしてきた。ふわふわと気持ちのいい感じもする。
「立夏・・。残りは俺が飲むから。貸して・・」
「いやだ・・」
「じゃあ、立夏が俺に飲ませてくれる?」
 草灯はベッドに座る自分の下肢の間に立夏を座らせた。立夏は後を向いて缶を草灯の口元に当てようとすると、それをゆっくり立夏の口に戻す。
「口に含んで、立夏。」
 言われた通りに苦い発泡する液体を口に含む。
「飲まないで。そのまま俺に飲ませて。」
 漸く草灯の言っている意味が分かると頬が赤くなって戸惑ってしまう。そんな立夏を草灯の大きな手がゆっくりと後頭部に添えられ、唇が重なった。苦い液体は吸い込まれるように草灯の口内へ流し込まれていった。
「ん・・はぁ」
「ん・・美味しい。今まで飲んだお酒のどれよりも美味しい。」
「じゃあ・・もっと飲めよ」

 立夏はトロンとした目で次々とビールを口移しで飲ませていった。唇が触れ合う度に気分が高揚していく。何度もキスがしたくて少しずつビールを含んでいく。
「立夏・・酔ってるの?」
「はぁ・・酔ってなんかないっ。いいからもっと飲めよッ」
「でも・・もうビールないよ?」
「あ・・」
 少し残念そうな困ったような顔をしていると草灯が後から抱きしめてきた。
「もっとキスしたいなら・・命令して。」
「何言ってんだよッ!んな訳ねーだろッ!離せよ!」
「好きだよ・・立夏」
 立夏の猫耳がピクンと反応する。
おかしい。いつもよりも力が入らなくて、身体も熱い。耳元に草灯の熱い吐息がかかる度に力がどんどんと削がれていくようだ。
 後を振り向くと、すぐ側に草灯の綺麗な顔があった。切れ長の瞳。不敵な笑み。サラサラとシルクのように長い髪。




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