04/07/2010(Wed)
万華鏡-江戸に咲く-8
☆15禁です。
その日もいつもの様に変わり映えのしない日だった。
夜はいつもの繁華街へと出掛ける。そこは華やかな遊女たちが多く客を呼ぶ吉原が軒を連ねている。
夜がその場所を通ると遊女達が色めき立つ。その繁華街で夜を知らない方がめずらしいぐらいだ。
夜が屈指の遊び人だからという理由だけではない。夜には夜なりの理由があって、一種のボランティア活動のような事をしていた。
繁華街には茶屋も多く立ち並んでいる。この茶屋という場所も別にお茶を出して和む場所という訳ではなく、陰間と呼ばれる美少年たちの売春の場所だった。
陰間茶屋と呼ばれる場所の多くの少年たちは12歳から20歳くらいまでが主で、役者志望が多い為か見目麗しい美少年たちが多く集まる。彼らは、芝居で女形の役をやるなら女の気持ちも知るべきだという理由も身体を売る理由の一つだった。
また芝居小屋では、お得意さんから宴会の席で酒の相手をさせられ、手を付けられてしまうという事も頻繁にあった。
この美少年たちの値段は一般庶民が手が出せない程で、殆どの客層は金持ちの商人やエリートの武士、又は僧侶などであった。少年達がこういった多くの金持ちを虜にすることで芝居の顧客にもなり、一座にも金が入ってくるというカラクリだ。
夜がいつもお邪魔していくのは遊女のいる場所ではなく、美少年たちのいる茶屋だ。
昨日同じ茶屋に入ると顔パスで二階の奥へと通される。そこは普通の客間とは違い空き部屋と少年たちの休憩場所のような所だ。
襖を開けると夜を見上げた少年たちの表情がパッと明るくなり、少々頬を染め上げた。
「あ!夜さま、おこしやす」
「おこしやす!夜さま・・」
昨日とは違うメンバーの14,5歳の美少年たちが夜を来るのを待ち侘びていたかのように迎える。
茶屋には京から来る美少年も多く、そのおっとりとした話し方が殿方のハートをぎゅっと掴むのだ。
「よぉ、元気そうだな。身体大丈夫か?」
「はい。お陰さまで、夜さまに教えてもろたようにしていますさかい、どうも無いどす。」
「そうか。そりゃあ良かった。んじゃ、早速・・先ず三吉から行こうか。おいで・・」
夜は三吉という可愛らしい純情そうな少年を膝元に呼ぶと回りの子たちが潤滑油の用意をする。三吉を自分の膝に跨がせると浴衣を肌蹴させ、まだ敏感になりきれていない胸の蕾を優しく愛撫する。
全身の性感帯を少しずつ確実に発達させるように愛撫していくと、その様子を周りの少年達がやり方を覚えるように見入る。
まだ発達途中の小ぶりの男性器を上下に扱くと「あっ・・あっ・・」と小さな声をあげる。自分の喘ぎ声を聞きなれてない三吉は声に押さえが掛かってしまう。
三吉の身体に熱が帯びるのを感じると、夜は用意された潤滑油で指を浸して十分に滑りを良くする。そっと小さな三吉の後ろの蕾に触れるとピクッと腰が浮く。
「力抜いて・・そう。上手だ。息を吐いて・・」
三吉は両手を夜の肩に掛けてバランスを取りながら徐々に指を受け入れていく。少しずつ入り口を解していくと大分慣れてきた。それでもまだその場所に何かを入れる事自体に不慣れな三吉は緊張で顔が強張っている。
「三吉・・俺を見て。」
異物の侵入している恥ずかしい場所に全神経を集中させていた三吉が話しかけられてハッと夜を見る。
気高い野生の王のような雰囲気の中に優しさが溢れていた。至近距離でその美しく艶かしい顔で見つめられると、三吉は身体よりも心の内から昂ぶりを感じた。
緊張が解れると夜の指がズルズルと中へ入り、ゆっくりとヒダや前立腺の場所を刺激して感じやすいように内部を開発していく。その慣れた指つきで一番の性感帯をグーッとゆっくり押してじっとする。
「どう?」
「ああ・・何か下半身が中からジンジンします・・んん」
「そう。いい傾向だね。大分感じるようになってきたみたいだ。」
夜は一通り慣らすと今日はここまで、と後は小ぶりな性器を刺激してやる。すると巧みな手法に、刺激に弱い三吉の性器からあっという間に白濁の液が爆ぜた。
残りの少年たちにも同様に行うと、「また来る」と言い残して店を出る。
時は既に朝方になっていた。薄明るい町をぶらぶらと歩いてあとで銭湯へ行こうと考えながらも眠気に襲われる。
一旦帰り、だらだらと銭湯へ向かう頃には日がすっかり昇っていた。朝風呂は人が少なくていいが、入る輩は大体が芸者衆や遊び人だった。
夜は風呂の中で溜息をつく。
「どうしたぃ、夜さん。溜息なんざついて。連日連夜引っ張りだこで疲れでも溜まってんじゃねーかい?」
顔見知りの遊び人が話しかけてくる。この男も遊び人なだけあって顔はそこそこに男前だが、残念な事に品が無いのがマイナスだ。
夜は自分が無意識に溜息をついていた事に気づかされる。
「あぁ・・。別にそうしょっちゅうヤってる訳じゃねぇよ。ヤってるから良い訳でもねぇし。ただ・・何て言うか、刺激がねぇっていうか。俺の人生、こんな毎日で一生終わっていくのかと思うと・・何だかなぁ。」
いつの頃からか思うようになっていた事をふと言葉にしてみると、妙に空しさとやるせなさが沸いてくる。
「刺激がねぇなんて、どの口が言うかね?そんだけヤりたい放題、女も男も向こうから金を払ってでもしてくれって頼まれるような奴が贅沢な事を言うもんだ。人生変わって欲しいよ」
この遊び人は性行為自体が本当に好きなのだなぁとしんみり思う。夜も性行為は好きだが、この男の感覚と少しズレているように思う。
夜は今でも十分に楽しそうにしているこの男の人生を、自分の方こそ一度変わってみたいものだと思った。
夜はその容姿のお陰で夜の相手には事欠いた事は無かったが、それはいつも平凡な日常の楽しむ為のものでしかなかった。
夜には自分に出来る限りの事をするという使命を自分に課せては淡々とそれをこなしている所があった。
そして朝風呂から帰宅していつものように夕方近くまで寝ていると、店先で騒ぐ声に起こされたのだった。
<<前へ 次へ>>
こりは夜が美月に会う前日の生活ですね。
全く、何をしているのやら・・(--)
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その日もいつもの様に変わり映えのしない日だった。
夜はいつもの繁華街へと出掛ける。そこは華やかな遊女たちが多く客を呼ぶ吉原が軒を連ねている。
夜がその場所を通ると遊女達が色めき立つ。その繁華街で夜を知らない方がめずらしいぐらいだ。
夜が屈指の遊び人だからという理由だけではない。夜には夜なりの理由があって、一種のボランティア活動のような事をしていた。
繁華街には茶屋も多く立ち並んでいる。この茶屋という場所も別にお茶を出して和む場所という訳ではなく、陰間と呼ばれる美少年たちの売春の場所だった。
陰間茶屋と呼ばれる場所の多くの少年たちは12歳から20歳くらいまでが主で、役者志望が多い為か見目麗しい美少年たちが多く集まる。彼らは、芝居で女形の役をやるなら女の気持ちも知るべきだという理由も身体を売る理由の一つだった。
また芝居小屋では、お得意さんから宴会の席で酒の相手をさせられ、手を付けられてしまうという事も頻繁にあった。
この美少年たちの値段は一般庶民が手が出せない程で、殆どの客層は金持ちの商人やエリートの武士、又は僧侶などであった。少年達がこういった多くの金持ちを虜にすることで芝居の顧客にもなり、一座にも金が入ってくるというカラクリだ。
夜がいつもお邪魔していくのは遊女のいる場所ではなく、美少年たちのいる茶屋だ。
昨日同じ茶屋に入ると顔パスで二階の奥へと通される。そこは普通の客間とは違い空き部屋と少年たちの休憩場所のような所だ。
襖を開けると夜を見上げた少年たちの表情がパッと明るくなり、少々頬を染め上げた。
「あ!夜さま、おこしやす」
「おこしやす!夜さま・・」
昨日とは違うメンバーの14,5歳の美少年たちが夜を来るのを待ち侘びていたかのように迎える。
茶屋には京から来る美少年も多く、そのおっとりとした話し方が殿方のハートをぎゅっと掴むのだ。
「よぉ、元気そうだな。身体大丈夫か?」
「はい。お陰さまで、夜さまに教えてもろたようにしていますさかい、どうも無いどす。」
「そうか。そりゃあ良かった。んじゃ、早速・・先ず三吉から行こうか。おいで・・」
夜は三吉という可愛らしい純情そうな少年を膝元に呼ぶと回りの子たちが潤滑油の用意をする。三吉を自分の膝に跨がせると浴衣を肌蹴させ、まだ敏感になりきれていない胸の蕾を優しく愛撫する。
全身の性感帯を少しずつ確実に発達させるように愛撫していくと、その様子を周りの少年達がやり方を覚えるように見入る。
まだ発達途中の小ぶりの男性器を上下に扱くと「あっ・・あっ・・」と小さな声をあげる。自分の喘ぎ声を聞きなれてない三吉は声に押さえが掛かってしまう。
三吉の身体に熱が帯びるのを感じると、夜は用意された潤滑油で指を浸して十分に滑りを良くする。そっと小さな三吉の後ろの蕾に触れるとピクッと腰が浮く。
「力抜いて・・そう。上手だ。息を吐いて・・」
三吉は両手を夜の肩に掛けてバランスを取りながら徐々に指を受け入れていく。少しずつ入り口を解していくと大分慣れてきた。それでもまだその場所に何かを入れる事自体に不慣れな三吉は緊張で顔が強張っている。
「三吉・・俺を見て。」
異物の侵入している恥ずかしい場所に全神経を集中させていた三吉が話しかけられてハッと夜を見る。
気高い野生の王のような雰囲気の中に優しさが溢れていた。至近距離でその美しく艶かしい顔で見つめられると、三吉は身体よりも心の内から昂ぶりを感じた。
緊張が解れると夜の指がズルズルと中へ入り、ゆっくりとヒダや前立腺の場所を刺激して感じやすいように内部を開発していく。その慣れた指つきで一番の性感帯をグーッとゆっくり押してじっとする。
「どう?」
「ああ・・何か下半身が中からジンジンします・・んん」
「そう。いい傾向だね。大分感じるようになってきたみたいだ。」
夜は一通り慣らすと今日はここまで、と後は小ぶりな性器を刺激してやる。すると巧みな手法に、刺激に弱い三吉の性器からあっという間に白濁の液が爆ぜた。
残りの少年たちにも同様に行うと、「また来る」と言い残して店を出る。
時は既に朝方になっていた。薄明るい町をぶらぶらと歩いてあとで銭湯へ行こうと考えながらも眠気に襲われる。
一旦帰り、だらだらと銭湯へ向かう頃には日がすっかり昇っていた。朝風呂は人が少なくていいが、入る輩は大体が芸者衆や遊び人だった。
夜は風呂の中で溜息をつく。
「どうしたぃ、夜さん。溜息なんざついて。連日連夜引っ張りだこで疲れでも溜まってんじゃねーかい?」
顔見知りの遊び人が話しかけてくる。この男も遊び人なだけあって顔はそこそこに男前だが、残念な事に品が無いのがマイナスだ。
夜は自分が無意識に溜息をついていた事に気づかされる。
「あぁ・・。別にそうしょっちゅうヤってる訳じゃねぇよ。ヤってるから良い訳でもねぇし。ただ・・何て言うか、刺激がねぇっていうか。俺の人生、こんな毎日で一生終わっていくのかと思うと・・何だかなぁ。」
いつの頃からか思うようになっていた事をふと言葉にしてみると、妙に空しさとやるせなさが沸いてくる。
「刺激がねぇなんて、どの口が言うかね?そんだけヤりたい放題、女も男も向こうから金を払ってでもしてくれって頼まれるような奴が贅沢な事を言うもんだ。人生変わって欲しいよ」
この遊び人は性行為自体が本当に好きなのだなぁとしんみり思う。夜も性行為は好きだが、この男の感覚と少しズレているように思う。
夜は今でも十分に楽しそうにしているこの男の人生を、自分の方こそ一度変わってみたいものだと思った。
夜はその容姿のお陰で夜の相手には事欠いた事は無かったが、それはいつも平凡な日常の楽しむ為のものでしかなかった。
夜には自分に出来る限りの事をするという使命を自分に課せては淡々とそれをこなしている所があった。
そして朝風呂から帰宅していつものように夕方近くまで寝ていると、店先で騒ぐ声に起こされたのだった。
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コメント
ブログ初心者のアタシには別口で拍手コメの返信とか出来る
カテゴリがまだ作れないみたいです・・
なので取り敢えずこちらから返信させて頂きます☆
18禁ですか?いえいえ。まだまだこの位では15禁でございますよ。二ヒヒッ
でも18禁の雰囲気が伝わって良かったデス♪
自分でハードル上げちまった・・T▽T
ありがとうございました!!
本当に来て頂けるなんて
しかもコメや拍手まで頂いて・・感無量デス・・(滝涙)
綺麗な男同士は時には普通のノンケカプより妖艶に映りますよね・・ムフフ
そして文章は人々の想像を掻き立てますよねっ!(アタシの文章力ではちと力不足ですが)
そう、夜は野生的な男なのですっっ!!これからエスカレートさせていきたいと思っておりますw
コメありがとうございましたーッ(>▽<)// Kさまらぶです
コメント