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万華鏡-江戸に咲く-16

☆15禁です。

 美月たちは残りの何軒かの検診を終えると夕方には家に着いた。

「はぁー。意外と体力が入るんですね。交通手段が自分の足だから大変だな・・。だから江戸の人は足腰が丈夫って訳か。」
 思わず床へ体を投げ出す。
「そうだ。だから行為の時の力が長続きするのだ。」
「先生。爽やかな顔をしてエロいこと言うの止めて下さい。」
「えろい、とは何だ?」
「いやらしい、という事です。先生の事ですよ」
「人聞きの悪い。否定はしないが、美月くんだって嫌ではないだろう?あ、そういえば夜とは何があったんだ?何かされたのか?」
 ふいに真面目に隣に座った抱月がちらりと視線を送りながら聞いてきた。

「あぁ、ここに着いてすぐ話を聞いてもらってたら押し倒されたんだけど、バカにすんなって引っ叩いて逃げたんだ。」
 抱月はクスクスと笑う。
「あの夜の誘いを断った挙句叩くとはやるね。皆あいつに抱かれたくて泣きつく奴もいる程だってのに。」
「何だってあんな奴に・・。そりゃあ、男前だとは思うけどさ。なんか、変に色気とかあるし。でもだからって、男娼に間違われたのも嫌だったけど俺が簡単にヤれる奴だと思われて凄い腹が立った。」

 美月の頬に抱月の指が触れて、顔をクイッと抱月の方向へと向けられた。
「で、夜には・・どんな事をされたの?」
「え・・」
 抱月の視線は美月の唇に注がれ、指が美月の唇を撫でる。
「口付けはされたの?」
 途端にあの時の激しい唇の貪り合いを思い出して顔が赤くなる。

「そう・・されたんだね。それに結構良かったみたいだね。顔に書いてあるよ。」
「そっ・・そんな事はありまっ・・ンンッ」
 抱月は片手で美月の後頭部を抑えるて唇を奪う。夕べの優しいキスとは違って今回は激しく舌が絡めつけられた。
 抱月は一旦唇を離すとタラリと唾液の糸が垂れたて恥ずかしかったが続けて質問をされる。

「あとは・・何をされたの?ここは・・何かされた?」
 抱月の手が美月の股間へ伸びたので慌てて答える。
「いえっ。そこは、何もされてませんっ・・あの・・乳首だけ・・服の上から弄られただけなので・・」
 恥ずかしさとあの時の感覚が蘇り顔を背けてしまう。
「そう・・乳首を弄られて・・感じたんだね。」
 そう言われて思わず反抗する。
「感じてなんかいません!ムカついたのですぐに殴りました!」
「そう?夜の事になると素直じゃなくなるんだね。でもアイツに触られて感じないっていうのは嘘だよ。アイツは・・凄腕だからね。」
 抱月は着物の上から美月の乳首を刺激する。

「ちょっ・・先生なにして・・止めてください!」
「ちょっと・・妬けるな。・・夜に乳首を弄られたんだろう?」
 抱月は徐にきちんと着させられていた着物の前をグイと左右に肌蹴させ、二つのピンクの蕾を露にする。まだ柔らかく眠るその蕾を無理やり起こすように抱月はそれに吸い付いた。
「んぁあっ・・」

 舌先で叩き起すように蕾を弾いているとあっという間に蕾が硬さを持ち、自ら背伸びをして刺激を欲するようにそそり立った。
 抱月は蕾の要求を叶えるかのように、おもいきり蕾を乳輪の周りから吸い込み上へ上へと唇で捩じ上げながら吸引する。
「ぅあっ・・や・・なにっ」
 強い胸の吸引に抱月の顔を引き離そうと手を伸ばしたが、両手首を畳へ押し付けられてしまった。

 どんどん持ち上げられると吸引の範囲は徐々に狭まり、乳輪から蕾へ、蕾から更にその先端へと移動し、最後に唇で乳首の最先端を強く挟み上げた。
「ああっ・・そんなにひっぱっちゃ・・やあっ・・いた・・いぃ・・ああんっ」
 グイグイと痛い程に乳首を上へ限界まで挟みあげると、脂肪のない胸は低い山形を作った。
 苛められているその尖りは痛みさえ気持ちよさに変換されていく。
「ダメ・・ダメぇ・・とれちゃ・・う・・んんっ」
 もうこれ以上引き上げられない所まで挟み上げられるとチュパッと一気に唇から離れ、蕾は勢いよく元の位置に戻った。
 唇の挟みから抜け出る瞬間に圧迫された先端からは、身悶えするような異常な快感が下半身まで閃光のように走った。
「ひッ・・ぃんッ!!」

 続いてもう片方の蕾も同じように苛めると、抱月は満足そうにその二つの蕾を眺めた。
「ほら。見てごらん、美月。乳首、すごい立ち上がってる・・可愛い」
 顔を上げて胸に目をやると自分でも見た事のない長さで立ち上がる自分の乳首に驚く。
「や・・なに・・これ・・」
 ピンッと抱月が乳首を指先で弾くと内腿がビリビリッと反応し、陰茎の袋の下辺りがキュンキュンした。
「あンッ!!」

 思わず甲高い声が出てしまった。それに反応した抱月は、口元に薄い笑みを浮かべて両乳首を同時に指で連続的にリズムよく弾いた。
ピンッ ピンッ ピンッ ピンッ
「あんッ!・・あんッ!・・あんッ!・・あんッ!」
 刺激に合わせるように高い声を出してしまう。
「ぁあっ!!たまんないよ、美月くん!!」
 この乳首のイジメ方は抱月の好む手法の一つで、可愛らしい相手に幾度と無く行ってきたがこれ程までに艶かしく感じた事は初めてだった。
 自分の性欲を刺激する楽しみが仇となり、逆に箍が外れて獰猛な野獣に変化した抱月は美月の中途半端に肌蹴た着物を一気に腰までずり下ろした。

「ごめんくださーい。抱月さんいらっしゃいますか?かよです!」
 幸か不幸かありえないタイミングで玄関の外から抱月を呼ぶ女性の声が聞こえてくる。
 美月たちは突然の来客に慌てて服装を直す。
 美月は尖りきった乳首のせいで着物をただ着ているだけでも擦れて息が荒くなりそうなのを必死に堪える。まるで高校生カップルが部屋でえっちな事をしていて突然親がおやつを持って来た時のようだ。
 抱月は何事もないような顔をいとも簡単に作り上げると来客を迎えに出た。

(なんだってあんなに普通の顔を瞬時に出来るんだ!オニ!)

「おかよさん、こんな時分に急にどうしたの?」
「ごめんなさいね、突然。お母さまが余分にもらってしまったからって。このお饅頭お裾分けしようと思って。それに今日お買い物があってちょうどこっちまで来る予定だったものだから。」

(きれいな人。誰だろう・・)

「ああ。それはすまないね。ありがとう。実はせっかく来てもらってゆっくり上がってお茶でも、と言いたいところなんだがちょっと急患でね、薬も用意しなければならないんだ。あ、それとこちらは秋本くん。しばらく私の弟子として住み込みで働いてもらっているんだ。」
 急に自分に話題を振られてポワポワしている頭を振り払い挨拶をする。
「あ、はじめまして。秋本といいます。先生にいつもお世話になっています。」

(色んな意味で・・)

「秋本くん。こちら、かよさん。私の・・許嫁だ。」
「かよと申します。いつも抱月がお世話になっております。」

-イイナズケ

(ああ、この人が・・。)

 美人で気立ての良さそうな、本当にいい嫁になりそうな人だと思った。二人並ぶ姿も様になっていて良い家庭が築けそうな気がした。

 美月は自分が部外者である事を認識すると空しさと寂しさが同時に襲う。
 やはり抱月は探している相手では無い気がしてきた。希望としては抱月が相手であって欲しいとも思っていたのだが、将来まで決まっていて、しかもあんなに優しそうな女性を傷付けてまで抱月を奪う気にはなれないと思った。



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せっかくチチクリあっていたのにおかよめっ

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