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万華鏡-江戸に咲く-17

☆15禁です。

「ではごめんください。」
 一通り挨拶を済ませ、かよを見送った抱月は再び美月の元へ足早に近づくと美月を畳へ組み敷いた。
「急患なんじゃないんスか?」
 一気にテンションの下がった美月は自然と言葉遣いも相手を拒否するような物言いになる。
「急患は私だ。もう限界だよ。」
 先ほどまでの冷静沈着だった表情が一変して、さっきの猛獣が抱月の瞳に宿る。
 それでも美月にはさっきまでの興奮は無く、抱月にそういう気分ではないから止めようと諫めた。

「もしかして僕の許嫁を見て機嫌が悪くなった?」
「機嫌なんか悪くなってないよ!ただ、せっかくあんないい人がいるのに悪いし。それに、やっぱり先生は俺の探してる人じゃ・・ないよ。だから・・ッ!」
 抱月は力強く美月を抱き寄せる。
「僕はね、美月くん。こう見えても昔はとんだ遊び人でね。でも医者になってまともになって、かよと夫婦になって平凡だが幸せな日々を送るために理想の自分に作り変えたんだ。だから今までどんな誘惑があってもかよを一番に優先にしてきた。でも、さっき僕はかよに一刻も早く帰って欲しくて嘘まで付いた。こんな事は初めてで僕だってどうかしてると思ってるんだ。」

 もしかしたら、美月が物珍しくて美月の身体が目的でそんな事を言っているのかもしれない。真意が分からなかったがそれでも、美月は嬉しかった。抱月がどんなに嘘をついても許せてしまう気がした。
 優しい言葉。優しい瞳。優しい指先。現代で感じていたいつもの安堵感に似ていたのかもしれない。
 その心地よさに何も考えずに流れに身を委ねてしまいたくなった。
「君が可愛いくて仕方が無い。君の唇を見ると吸いたくなるし、近くにいると抱きしめたくなる。君を小さくして四六時中私の懐へ入れておきたいくらいだ。」
 優しく頬に唇を寄せて指先で髪を撫でられながら、ふわふわと気持ちのいい言葉で胸の虚無感を埋められていく。
 もっと聞いていたい。自分を可愛がる甘い言葉を子守唄代わりにしてそのまま眠ってしまいたい。
 美月はそっと自分から唇を寄せてると、抱月の綺麗な瞳が大きく見開いて愛おし気に美月を見据える。

 抱月は美月を自分に被さるように上へ移動させる。美月は抱月を組み敷く形で上からキスをする。
 抱月は下から美月の着物を掴むとゆっくりと今だ尖ったままであろう乳首に擦り付けるように動かす。
 着物の擦れで敏感になっている尖りは再びその摩擦で硬さを増していった。
 ゆっくりと着物を美月の滑らかな肩を滑らせ、腰まで落とすと上半身が剥き出しになる。胸の尖りは現状を維持していたが、抱月はゆっくりと美月の背中を引き寄せて再び蕾を口に含み吸い上げる。
「あ・・ぅん・・も・・そこ・・だめぇ」

 腰がガクンッと落ちるとそこには既に抱月の大きくそそり立つものが待ち構えていた。
 着物の間からそそり立つ滾りは既に長時間我慢を限界に近い状態で維持していたのが一目で分かる程、大量のカウパー液がまるでローションを塗りたくったかのようにヌラヌラと抱月のペニスを濡らしている。
 こんな状態は美月なら既にこうなるとっくの前に理性を飛ばしているに違いない。 
 美月はそっとその先端に指先を這わせると、勢いよくビクンッと生き物のように跳ねた。
「先生・・こんなになるまで我慢・・してたの?」
「ん・・そりゃあ。美月くんのあんな刺激的な姿見たら誰だってこうなる。今だって理性が糸一本で繋がってる状態なんだ。だから、今聞くけど・・。僕は今すぐ君を抱きたい。でも、嫌ならしない。どうする?」

(こんな・・ありえない状態で俺の意思を尊重してくれるの?)

 美月は自分を大切に想ってくれている抱月の真意が見えた気がして、その想いに答えたいと思った。
 恥ずかしさと上手い答え方が見つからないので、美月はそっと抱月の亀頭に舌を這わせた。
「んッ・・はぁ・・だ・・めだよ。美月くん・・も・・限界なんだ・・はぁはぁ」
 我慢しなくていい、そう目で訴えるように下から上目遣いで抱月を見上げて誘うようにゆっくりと、そしてわざと舌の動きを見せるように亀頭を嘗め回す。
「はぁ・・はぁ・・僕はもう、君が嫌がるのに無理にするような事はしたくないんだっ。」
 美月の一舐め一舐めが抱月の残りの理性の糸の繊維をピリピリと切っていく。

 美月は上半身を起こし、顔を抱月の耳元まで近づける。
「だからっ・・いいんだってば。センセッ」
 必死に顔を背けていた抱月の耳元にそっと舌先を入れながら甘い声でねだると、抱月は目線を下から美月に流し、頭と身体を本能に従わせた。
 瞳の奥に欲望の色を滾らせゆっくりと美月を雑に手元に手繰り寄せた布団の上へ押し倒す。




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