10/15/2010（Fri）
小悪魔な弟 ２４話
「何二人して並んでベッドの上に正座してるわけ？」
母はきょとんとした赤みを帯びた綺麗な目で見てくる。
「あ！ 何か悪い事してたんでしょう？！ 久ちゃんは何か悪い事した後必ず正座するもんね！？」
久耶がビクッと身体を反応させた。
（全く、お兄ちゃん素直過ぎるよ……）
このままでは久耶が正直に話してしまいそうで、潤は天使の面を被って話し出した。
「違うんだよ、お母さん。今僕がお兄ちゃんに悩み相談してたところなのっ」
「何よ、悩みって」
母は自分に相談してこない事に不満があるようだ。腕組をして拗ねた表情をする。
「男の悩みだからお母さんには言えないのっ」
「……ふんっ」
母は仕方のない事だと承知しながらも子供のように頬を膨らませてプイと顔を横に向けて下へ降りて行った。
「お兄ちゃん、嘘も方便、だよ」
潤が久耶に向かってウィンクをする。
「お前、ああいう事を頻繁にしているのか」
久耶は急に真面目な顔をして潤に問いかけてきた。
「キス？」
久耶が頷く。
「んー……まぁ、それなりに」
少し得意気に答える潤に久耶が一喝した。
「お前はいつからそんなふしだらな奴になった？ お前はまだ子供なんだ。そういう事はよせ」
その言葉に潤は傷つき、カッとなる。
「ふしだらって何だよ！！ 別にもう子供じゃないもん！ 色々知ってるし！ お兄ちゃんより知ってるもん！」
「俺は心配なんだよ」
潤は今までしてきた事が自分の欲の為だけにしていた事もあったが、久耶に振り向いて欲しくて勉強のつもりでしていた事もあった。
それを知らない久耶に言われたくないと怒りが込み上げる。
潤は怒りを含んだ目でベッドから立ち上がって久耶を見降ろした。
「もういい。何も知らないくせに」
「何もってどういう事だ」
潤は自分の部屋に続く襖をスッと開けて振り向いた。
「お兄ちゃん、僕が女の人好きじゃないの、知ってた？」
久耶は潤が一体何の話をしているのかいまいちピンと来ないようだった。
「お兄ちゃんさ、僕、男の人が好きなの。分かる？ その意味」
「お前何をふざけているんだ」
まさか自分の弟がとでも思っているのだろうか。久耶の表情からまだ素直に認める気配がしない。
潤は少し寂しくなって力無い笑顔を浮かべた。
「ふざけてなんか……ないよ」
そう言って自分の部屋へ入って行く潤の後ろ姿を久耶は呆然と見ていた。
（潤は……男が好き……？ それはつまりホモという事なのか？）
久耶は大きなショックを受けた。久耶の中でそういうものはノーマルには入らない。
今までの珍妙な潤の提案や行動は全て潤からの悩み相談の信号だったのではないかと思った。
あくまで久耶は潤の気持ちに気付かずに、それを助けて欲しいサインだと受け取ってしまった。
久耶は何かに駆り立てられたように、急いで保健の教科書を広げても載っておらず、コンピューターをつけて検索をしてみても久耶が理解出来そうな内容のものが上手く見つからなかった。
久耶はその事態を重く受け止め、信頼出来そうな友人に相談してみる事にした。
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お兄ちゃんのお勉強が始まるか？！
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母はきょとんとした赤みを帯びた綺麗な目で見てくる。
「あ！ 何か悪い事してたんでしょう？！ 久ちゃんは何か悪い事した後必ず正座するもんね！？」
久耶がビクッと身体を反応させた。
（全く、お兄ちゃん素直過ぎるよ……）
このままでは久耶が正直に話してしまいそうで、潤は天使の面を被って話し出した。
「違うんだよ、お母さん。今僕がお兄ちゃんに悩み相談してたところなのっ」
「何よ、悩みって」
母は自分に相談してこない事に不満があるようだ。腕組をして拗ねた表情をする。
「男の悩みだからお母さんには言えないのっ」
「……ふんっ」
母は仕方のない事だと承知しながらも子供のように頬を膨らませてプイと顔を横に向けて下へ降りて行った。
「お兄ちゃん、嘘も方便、だよ」
潤が久耶に向かってウィンクをする。
「お前、ああいう事を頻繁にしているのか」
久耶は急に真面目な顔をして潤に問いかけてきた。
「キス？」
久耶が頷く。
「んー……まぁ、それなりに」
少し得意気に答える潤に久耶が一喝した。
「お前はいつからそんなふしだらな奴になった？ お前はまだ子供なんだ。そういう事はよせ」
その言葉に潤は傷つき、カッとなる。
「ふしだらって何だよ！！ 別にもう子供じゃないもん！ 色々知ってるし！ お兄ちゃんより知ってるもん！」
「俺は心配なんだよ」
潤は今までしてきた事が自分の欲の為だけにしていた事もあったが、久耶に振り向いて欲しくて勉強のつもりでしていた事もあった。
それを知らない久耶に言われたくないと怒りが込み上げる。
潤は怒りを含んだ目でベッドから立ち上がって久耶を見降ろした。
「もういい。何も知らないくせに」
「何もってどういう事だ」
潤は自分の部屋に続く襖をスッと開けて振り向いた。
「お兄ちゃん、僕が女の人好きじゃないの、知ってた？」
久耶は潤が一体何の話をしているのかいまいちピンと来ないようだった。
「お兄ちゃんさ、僕、男の人が好きなの。分かる？ その意味」
「お前何をふざけているんだ」
まさか自分の弟がとでも思っているのだろうか。久耶の表情からまだ素直に認める気配がしない。
潤は少し寂しくなって力無い笑顔を浮かべた。
「ふざけてなんか……ないよ」
そう言って自分の部屋へ入って行く潤の後ろ姿を久耶は呆然と見ていた。
（潤は……男が好き……？ それはつまりホモという事なのか？）
久耶は大きなショックを受けた。久耶の中でそういうものはノーマルには入らない。
今までの珍妙な潤の提案や行動は全て潤からの悩み相談の信号だったのではないかと思った。
あくまで久耶は潤の気持ちに気付かずに、それを助けて欲しいサインだと受け取ってしまった。
久耶は何かに駆り立てられたように、急いで保健の教科書を広げても載っておらず、コンピューターをつけて検索をしてみても久耶が理解出来そうな内容のものが上手く見つからなかった。
久耶はその事態を重く受け止め、信頼出来そうな友人に相談してみる事にした。
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お兄ちゃんのお勉強が始まるか？！
＊BL小説ランキング､1ｸﾘｯｸ１０Ptの投票です。(１日１回有効)
ソォーッ[襖]д･) ｸﾘｯｸｼﾃｸﾚﾀﾗ､ﾎﾞｸ､ｳﾚｼｰﾃﾞｽ･･ﾎﾞｸ､ｼﾞｭﾝﾃﾞｽ･･
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コメント
> 正座するのクセなんだ。
> 「ここに正座しなさい」って怒られてたのかな？
> サザエさんちのよう(^^;)
はい（笑）ツッコまれました（笑）
昔悪い事したら正座しなさいと怒られ、それから自発的に何かしたら
隠し事してるのに正座する癖がついてバレるという＾＾；
サザエさん！！確かにです～～（笑）
題名、「小悪魔でございま～す！」に変えた方がいいですかね？（笑）
> 兄ちゃん、破廉恥の次はふしだら～！！
> 今時、どこでそんな言葉を覚えて来るの～？
> お父さんとか？
ﾊﾞﾝﾊﾞﾝヾ（≧▽≦）ﾉｷﾞｬﾊﾊ☆
お父さん！！そうかもしれません～～ッｗｗ
お父さんと兄ちゃんの会話聞きたいです（笑）
（殆ど無言だと思いますが！（笑））
> お兄ちゃんとケンカして、カミングアウトする潤くんが、切ないです～（；_；）
> コメディとシリアスの波に翻弄される～（＞＜）
コメディとシリアスが入り乱れていますがだんだんとシリアスが
主立ってきます（>ω<）
ですがコメディタッチもちらほら＾＾；
> 呆然として、理解して、真っ先に保健の教科書広げるのが可笑しすぎる！
> 載ってたらビックリですよ！
> パソコンでも見つからない～。
> 検索しようにも、ワードも知らないんだろうな（笑）
やはり何でも最初は教科書！というアニキの思考回路にもう笑うしか
できませんです～（笑）
確かに載ってたら「OH!」って感じです（笑）
検索ワードは「ホモ」と入れてウィキでその説明文を読んで、
更に愕然とするくらいでしょうね～＾＾；
> そんなの相談出来る友人がいたんですね。
> どんな助言を貰うのかしら～(≧∇≦)
ビックリです！
そんな友人がいたのか！？という…。
その友人と助言は次回へ（〃∇〃）
コメントどうもありがとうございました
正座するのクセなんだ。
「ここに正座しなさい」って怒られてたのかな？
サザエさんちのよう(^^;)
兄ちゃん、破廉恥の次はふしだら～！！
今時、どこでそんな言葉を覚えて来るの～？
お父さんとか？
お兄ちゃんとケンカして、カミングアウトする潤くんが、切ないです～（；_；）
コメディとシリアスの波に翻弄される～（＞＜）
呆然として、理解して、真っ先に保健の教科書広げるのが可笑しすぎる！
載ってたらビックリですよ！
パソコンでも見つからない～。
検索しようにも、ワードも知らないんだろうな（笑）
そんなの相談出来る友人がいたんですね。
どんな助言を貰うのかしら～(≧∇≦)
もう、使う単語が古めかしいのだ、兄じゃ！
> 自棄になった潤くん言っちゃったぁ(ﾉДT)ｱｩｩ
> そこ！言い方が大事なのにーーo(>_< *)(* >_<)o ｼﾞﾀﾊﾞﾀ
とうとうカミングアウトしちゃった(>ω<)
ｿｫｰ…[壁]д・)ﾎﾞｸ､ｹﾞｲ…
言い方が…(-_-)はぁ～
> あ、あれ？逆に良かった？侍の勉強心に火がついた（炎＿炎）（違ｗ
> まず保健の教科書開く兄が愛しいｗ
吉と出るか凶と出るか…。
兄ちゃんにゲイの勉強タイムが始まった(笑)
何を思って保健の教科書を…(*≧ｍ≦*)ﾌﾟﾌﾟｯ
愛おしんでくれてありがとｖ
> (；ﾟдﾟ)ｪ. . . . . . .ひ、久耶さん！？
> 信頼できそうな友人っていったい…(￣ー￣； ﾋﾔﾘ
侍兄に信頼できる友人なんて…(´-ω-｀)ｳｰﾝ・・・
僧侶か？（違
コメントどうもありがとうございました
> 真面目なのに笑えます。保健の教科書って…のってるわけないだろ！(=・ω・)/
> もう、久耶さんたら いとおかし。
あひゃひゃひゃひゃ(≧∀≦*)
Ysさまにツッコミ頂きましたーっ(笑)
そしてYsさま、口調が侍兄の時代にタイムスリップしております！？
((´∀｀))ヶﾗヶﾗ
久兄は真面目にすればする程笑いの取れる性格のようで＾＾；
> 潤さん最近切ないですね…是非とも中２病パワーで乗り切って頂きたいです！！(今潤さん中２…でしたよね？違ったらごめんなさい！)
今中２です！合ってます(≧∀≦)
そうですね。
最近恋心が育ってきたせいもあって切ない感じが増えましたね(>ω<)
うはは！中２病！！これはある意味最強ですよね(笑)
応援ありがとうございます♪
コメントどうもありがとうございました
こんばんは！
> あわわ(〃ﾟдﾟ；A …潤ちゃんカミングアウトしちゃったよ。
> うう…今回は切ないのね(｡´Д⊂)
しちゃいました～(-"-;A ...ｱｾｱｾ
なかなか上手くいかない関係にちょっと切ない感じになりました。
> 久ちゃんはそういう方向へ思考が向かっちゃうんだ。さすが兄ちゃん。誰に相談するんだろう？？
本当、久兄はこういう男だったのですねε=('A` )ﾊｧ…
全く！真面目に違う方向に行ってどうするのでしょう！
カムバック！！
さて、誰に相談するのでしょうか。
> 潤ちゃんは男の人が好きだったんだと、今更気付いてしまいました(-_-;)
> ただ兄ちゃんが好きなだけだと思ってました。
あ、そうなんです＾＾；
愛してるのは兄ちゃんですが、潤は男性が好きなんです(笑)
というか、男性にしか恋愛感情が生まれない、ゲイですｖ
コメントどうもありがとうございました
自棄になった潤くん言っちゃったぁ(ﾉДT)ｱｩｩ
そこ！言い方が大事なのにーーo(>_< *)(* >_<)o ｼﾞﾀﾊﾞﾀ
あ、あれ？逆に良かった？侍の勉強心に火がついた（炎＿炎）（違ｗ
まず保健の教科書開く兄が愛しいｗ
(；ﾟдﾟ)ｪ. . . . . . .ひ、久耶さん！？
信頼できそうな友人っていったい…(￣ー￣； ﾋﾔﾘ
真面目なのに笑えます。保健の教科書って…のってるわけないだろ！(=・ω・)/
もう、久耶さんたら いとおかし。
潤さん最近切ないですね…是非とも中２病パワーで乗り切って頂きたいです！！(今潤さん中２…でしたよね？違ったらごめんなさい！)
あわわ(〃ﾟдﾟ；A …潤ちゃんカミングアウトしちゃったよ。
うう…今回は切ないのね(｡´Д⊂)
久ちゃんはそういう方向へ思考が向かっちゃうんだ。さすが兄ちゃん。誰に相談するんだろう？？
潤ちゃんは男の人が好きだったんだと、今更気付いてしまいました(-_-;)
ただ兄ちゃんが好きなだけだと思ってました。
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