04/26/2010(Mon)
「すれ違った後で」第9話-二人
こちらの画像はぱぱいあ日記(仮)】のさとうかずみさんからお借りしました♪
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―真夜中の星―
「おい、お前目が赤・・」
「あの修学旅行の時、俺、お前が寝た後にさ・・お前にキス・・したんだ。」
俺は・・いや、お前は俺の事を言っているのか?
いや、今お前は、お前が俺にキスをしたと、そう言ったんだ・・。
何でお前が俺にキスをしたんだ・・?
俺はお前が好きだったからキスをしたんだ。
もしかして・・お前もあの時から俺の事・・
俺は身体中が沸騰するような感覚に襲われたのと同時に、背筋に大きな氷柱が刺さるような感覚に襲われた。
もし・・もしそうだったとしたら・・俺は・・何てことを・・俺たちは・・
「あ・・あ・・悪い。あの、だから悪かったなあん時は・・ってお前は知らなかったんだろうが。とにかくそれだけ言いたかったんだ。」
「お・・おい。お前それ・・」
「急に変な事言って悪かった。じゃ、俺もう帰るから。」
凄い速さでまくし立てて、俺の顔も見ず振り切るようにして家を出て行った。
俺は慌ててそれを追いかける。
「弘夢!!待ってくれ!!」
―聞いてくれ弘夢!俺もあの時・・!
「おい!!弘夢!!俺の話を聞け!!」
後から叫ぶが、弘夢は振り返らない。そのまま待たせてあったのか、知らない男の車に乗り込もうとする弘夢がいる。
―このまま行っちまう!せめて、せめてもう一度逢いたい!!
「またっ・・また会おう!!弘夢!!」
それしか言えなかった。
弘夢は車のドアを開けるとゆっくりと振り返り、笑顔を向けてゆっくりと首を左右に振った。
そしてそのまま走り去って行ってしまった。
涙がアスファルトに濃い染みを作っていく。俺は地面に膝を付き、涙を零して見送った。
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「おい、お前目が赤・・」
「あの修学旅行の時、俺、お前が寝た後にさ・・お前にキス・・したんだ。」
俺は・・いや、お前は俺の事を言っているのか?
いや、今お前は、お前が俺にキスをしたと、そう言ったんだ・・。
何でお前が俺にキスをしたんだ・・?
俺はお前が好きだったからキスをしたんだ。
もしかして・・お前もあの時から俺の事・・
俺は身体中が沸騰するような感覚に襲われたのと同時に、背筋に大きな氷柱が刺さるような感覚に襲われた。
もし・・もしそうだったとしたら・・俺は・・何てことを・・俺たちは・・
「あ・・あ・・悪い。あの、だから悪かったなあん時は・・ってお前は知らなかったんだろうが。とにかくそれだけ言いたかったんだ。」
「お・・おい。お前それ・・」
「急に変な事言って悪かった。じゃ、俺もう帰るから。」
凄い速さでまくし立てて、俺の顔も見ず振り切るようにして家を出て行った。
俺は慌ててそれを追いかける。
「弘夢!!待ってくれ!!」
―聞いてくれ弘夢!俺もあの時・・!
「おい!!弘夢!!俺の話を聞け!!」
後から叫ぶが、弘夢は振り返らない。そのまま待たせてあったのか、知らない男の車に乗り込もうとする弘夢がいる。
―このまま行っちまう!せめて、せめてもう一度逢いたい!!
「またっ・・また会おう!!弘夢!!」
それしか言えなかった。
弘夢は車のドアを開けるとゆっくりと振り返り、笑顔を向けてゆっくりと首を左右に振った。
そしてそのまま走り去って行ってしまった。
涙がアスファルトに濃い染みを作っていく。俺は地面に膝を付き、涙を零して見送った。
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