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万華鏡-江戸に咲く-51

 可笑しな事になってきていた。
 夜と抱月は変な汗が出てくる。
 美月はさっきまでボロボロ泣いてどん底にいたのに、今では瞳を輝かせて二人を見ている。

「ねぇ、どっちが入れたの!?」

(こ、答えずらい・・)
(こ、答えずらい・・)

 何だか二人とも顔を赤くして苦虫を潰したような顔をしている。
 美月が痺れを切らしてある提案をしてきた。
「わかった。じゃあキスして見せてよ。そしたらどっちがウケでどっちがタチだったか当ててやるから!な?」
 もう何を言ってもこの期待に満ちた美月の顔を見て、これをがっかりさせたくはないという二人の共通の想いは意を決した。
「よし、じゃあ一度だけだぞ。」
 抱月が諦めた表情をした。続いて夜も諦める。
「まさか又先生とこんな事するとは・・」
「私もだよ。折角だから再試験でもしてやろう。」
「ほぅ。今の俺は昔とは比べ物になんねぇが?」
「お前こそ覚悟しろ。大人の色香で腰砕けにしてやる」

 美月はもう心臓がバクバクしていた。
 このどちらもタチタイプの二人のキスシーンで果たして分かるのか。
 そっと抱月が夜に擦り寄るようにして下から唇を重ねていった。それに夜が答えるように抱月の長い髪に指を入れ込み、絡ませる。
 あまりに妖美な光景だった。

(うわー!うわー!うわー!)
 当の美月は大興奮だ。角度を変えながらのキスは次第にクチュクチュと音を上げて、互いの舌の動きが美月にも見える程激しくなっていった。

(抱月の野郎、俺の弱い所ばかり突いてきやがって)
(んっ・・夜の奴、腕を上げたな!なら、これでどうだ!)
(うっ・・んっ・・これは新しい技か!?き、気持ちいいじゃねぇか・・でも、なめんなよ!)

 夜がググッと舌を奥へ侵入させると、 急に抱月が声を漏らした。
「んっ・・ふっ」
 その時、夜がしめたとばかりに抱月を押し倒し、更に激しく口内を犯す。
「あ・・んっ・・む・・んんっ・・や・・め・・ッ」
 抵抗する抱月の手首を頭上で纏め上げて抵抗を出来なくし、完全に力が抜けるまで口内を蹂躙する。

「うそ・・夜が入れたの?」
 美月の声に二人が反応する。
「まあな。」
 夜は少し勝ち誇ったような顔をしていた。
(夜ってバリタチ!?先生は・・両方いけるのか!?)
「はぁ・・はぁ・・美月・・言っておくがな、コイツのチンボウは、凶器だ。」
 蕩けた表情の抱月が妙に艶っぽく見える。だが美月は抱月の言っている事に笑えてきた。
「凶器って何だよ。」
 対して夜はケロリとした表情で反論する。

「だってそうだろうが!あの頃でも大きくて大変だったのに、お前ときたら無理やり入れようとして私は大変な目にあったんだぞ!分かっているのか?!」
「あ~あの時は悪かったよ。俺も若かったからよ。」

「今の成長したそれを見てみろ!そんなモノ、美月が壊れてしまうじゃないか!だから美月には挿すな。私が代わりに抱いてやる。」
「ああ?ふざけんな!美月はさっきコレが欲しいってケツ突き出したんだよ!残念だったな!」
「なっ・・!美月!そんな淫らな事を!」
 抱月が美月を睨むと美月は肩を竦めた。

「ふはは、だがな、夜。私と美月はもう既に幾度も身体を重ねてきているのだ!だから私の方が美月の身体の事を良く知っている・・ッ!・・んんっ」
 夜が抱月の唇を塞いだ。
 美月はその唐突の事に顔を赤くして呆然と見ている。

 夜がきつく抱月の舌を吸い上げると抱月の口端から唾液が流れ出て、反抗的な色を残した瞳が蕩ける。
「だまれ、抱月。そんな事はもうとっくの昔に気付いてんだよ。」
(そうだったの?!)
 美月はドキリとした。



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*17~20日の間また出張なので帰ってきたらコメントの返信など
させて頂きますm(_)m すみません!
記事は予約投稿でUPさせていきます。



予想は如何でしたでしょうか??
というか、最初シリアスだったのにこんな展開になってしまったorz
というのも、やっぱり相手が夜と抱月の仲だからなんですよね^^;
先生も基本的にはタチです。
そして先生もお済付きの夜の凶器説www 美月大丈夫かなぁww


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