05/23/2010(Sun)
万華鏡-江戸に咲く-56
「おい、何やってんだ喜助」
睨むようにして美月に必死にキスしている喜助の後ろに立つ夜が威嚇するような声を出した。
「夜兄っ、何でここにいるんだよ!」
(あ・・夜・・)
夜を見ると再び溢れた涙は勢いよくボタボタと太ももに落ちた。
「何って、ここぁ俺の家だ。お前こそ、人ん家で人のモンに何してんだ」
家は夜のものだというのは納得できたが、その後の言葉に喜助はカッとなった。
「はぁ?何言ってんの?美月さんは別に夜兄のモノじゃないでしょ?もう雪兄も手に入れてるくせにどこまで・・」
「雪之丞はただの大切な幼馴染だ。それだけという感情にさっきしてきたところだ。口付けは、今まであいつの事だけを好きだった自分への別れの駄賃だ。」
「え・・・」
喜助は固まった。
「じゃ、じゃあさっきのアレは、お別れの挨拶って事か?」
「まぁ、そんなとこだ。俺はこれから恋人として好きな相手は美月一人に決めた。文句あるか?」
夜の言葉に喜助はたじろぐが、自分も美月が好きな気持ちは抑えられない。
(くそ・・こんな事ならさっさと美月さん連れて町を出てりゃあ良かった・・!)
「お、俺だって美月さんが死ぬ程好きだ!!」
「だ、そうだが?お前が決めろ、美月。」
美月の瞳はキラキラと嬉し涙の色で虹色に輝いていた。零れ落ちる涙にも万華鏡が灯るように、宝石の欠片は膝元を転がっては弾けて消えていった。
「う・・うぅ・・き・・すけく・・ごめ・・」
(そんなこと・・・分かってる・・)
喜助は拳をぎゅっと握って溢れる涙を隠すように俯いた。
(分かってる・・のに・・)
「ごめ・・んね・・きすけく・・うっく」
「美月さん、俺、夜兄の事見張ってるから。だから安心して!」
そう作り笑いした喜助は素早く美月の唇を奪うと走り去った。
「あんの野郎・・また」
美月は不機嫌な夜の顔をポロポロと流れる涙のまま見つめていた。
夜はキッと美月を鋭く睨むと勢いよく店の戸を閉め、美月の手を引いて部屋の奥へ引っ張って行った。
何をそんなに怒っているのか不安気に夜の横顔を見るが、険しく荒々しいままだ。
夜は、たたんである布団を足で蹴飛ばし、乱雑に散らばった布団の上に美月を突き倒して覆いかぶさった。
「よ・・んんっ・・んんんっ・・んぁ・・あっ」
言葉を発する暇などなかった。激しく口を塞がれ、今までない程荒々しく口内を犯され舌を噛まれ、美月の脳内をトロトロに溶かしていった。
「喜助なんかに唇を奪われやがって・・」
夜が両手で美月の顔を押さえる。
「ごめ・・でも夜だって・・あ・・んんっ」
「うるせぇ」
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明日、ついに夜の凶器が・・!?ww
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コメント
ネットリと優しいRがご希望ですか!そ、そうかぁ~・・(Σ何かあるのか!?)
> もうコブシはないでしょ。(笑)
バンバンヾ(≧▽≦)ノギャハハ☆ コブシの桔梗としてはここでも!と言いたいとこですが、
今回はノーこぶしでwww
リクエスト承りました。 ̄ー ̄)ニヤリッ
近いうちにリクを組み込んだ絡みを入れますね。ふふふ。
体位のリクはもう既に書いてあります!!ご安心を!!
夜のイメージ体位はRさまと考えたものが同じだったようですwwww
Rさまの書かれるストーリー、Rが無くとも勿論楽しく読ませて頂きます!
文体って変わっていきますよね。Rさまの過去のRシーンも濃くて好きですvうふ///
勿論現在の生々しくなられた描写も大好きです////
コメントどうもありがとうございました
> 明日?明日ですね、活躍は!!
(o ̄∀ ̄)ノ”ぁぃ 大変長らくお待たせ致しました;
> 明日でも、明後日でも、凶器の活躍をお待ちしております(笑)
凶器大人気でめちゃくちゃ嬉しいデス!!笑
私もドキドキです。ちゃんと活躍できるか・・;
楽しみにして頂いて嬉しいデス!
頑張れよ~夜!!
夜「おうッ」
コメントどうもありがとうございました
明日でも、明後日でも、凶器の活躍をお待ちしております(笑)
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