10/09/2010(Sat)
3万Hitキリリク「相部屋のメリットデメリット」15話
美海は今のキスで股間を激しく刺激されたようでジーンズがきつく感じる程硬くなってしまった。だが、ふと悠馬の股間を見ると悠馬の方もジーンズが膨れているのが目に見えて分かる。
ドアを出ようとする悠馬を慌てて美海が止めた。
「悠馬っ、ちょっと待った! あのさ、その、俺達ちょっと今目立ってるから……」
振り返った悠馬に目を合わせて、そのまま美海は悠馬の股間に視線を送るとその意味に気付いた悠馬が吹き出した。
「あはは! 本当だ。まぁ、次は少し遅れて入っても大丈夫だろう。少し落ち着かせてから行くか」
「うん」
悠馬はベッドに座ると、ポンポンと隣に座るように催促してきた。美海はちょっとつれない顔を作るが、取り敢えずは素直に隣に座った。
正直美海は嫉妬心から悠馬を完全には許せずにいる。そして素直に言う事など聞いてやるものかと心で反抗心を剥き出していた。
そんな美海の心情を知ってか知らずか、ギリシとベッドの沈む音を立てて悠馬が美海の後ろに移動し、自分の足の間に挟んで抱きしめてきた。
「ちょっ……悠馬っ」
「好きだよ、美海。自分でもこんなに好きになってたなんてビックリだ」
悠馬が美海の首筋に顔を埋める。
(ズルイ男だ……)
その感触だけで美海の股間は更に膨れてしまった。
「悠馬っ…これじゃあ落ち着かないよ!」
「美海も、興奮してくれてるの?」
後頭部にチュッチュッと悠馬の柔らかい唇の感触が当たる。抱き締められる腕が力強く自分の身体を締め付けて心地よくて堪らない。
そして美海の尻に一番体温の熱くて硬いモノが当たる。
「悠馬のっ、当たってるからっ」
悠馬は美海の言葉を無視してグッと美海の顔を横に向けさせた。そして頬に催促するようにキスをする。
「なぁ、三回目のキス、今しちゃダメ?」
美海の心臓は緊張で破裂しそうになる。
(まだダメだ。悠馬が我慢出来なくなってどうしようもなくなるまでっ)
美海はバッと立ち上がると、鞄を取った。
「ああ……あのさ、このままだと治まらなくて、その、授業にも出られないから、俺先に行くわ!」
美海は真っ赤な顔をして部屋を飛び出して行った。どうにか少しくらい復讐してやろうと思っているのに悠馬にやられっぱなしで悔しくなる。
美海は悠馬の唇の感触と、触れられる感触が今までよりも数倍気持ち良く感じた。好きな相手に思われてされる触れ合いがこんなにも気持ちの良いものだとは思いもしなかった。
ロータリーを走っていると、「美海くん!」と呼びとめられる。
振り向くと、見慣れた可愛らしい宮古が追いかけてきた。
宮古は突然謝って来た。どうもあの時見られた状況の誤解を解こうとしているらしかった。
美海は、先程聞いた悠馬の説明で事情は分かったと伝えると、宮古はホッとしたような顔をした。
「ごめんね。僕、美海くんに嫉妬して意地悪しちゃった。付き合ってるって事にして少しでも優越感を感じたかったっていうのがあったんだ。本当にごめん」
宮古が申し訳なさそうに下を向く。
「いえ、俺の方こそ意地っ張りで、先輩に応援しておきながら勝手にヤキモチ妬いたりして、情けないです」
「あっ、じゃあ美海くんも悠馬くんの事を!?」
頬を紅潮させた宮古の顔がグッと近づいて、何故か焦った美海は後ろへ下がる。
「あ、いや、まだハッキリ言ってないんですが……」
「言ってあげないの? せっかく両想いなのに。悠馬くん、相当美海くんが好きだよ!? それが分かったから僕は身を引く決意が出来たんだから!」
宮古の言葉を聞いて美海の頬がホッカイロのように段々と熱くなっていくのが自分でも分かった。
宮古との会話を終えて大分遅れて教室に入ると、そこには既に悠馬の姿があった。
驚いたのは、教室に入ってすぐ悠馬の姿が目に飛び込んできた事だけではなかった。まるで悠馬だけが浮き上がっているように見えた。
まるで真っ白な薔薇園に一輪だけ咲く色鮮やかな深紅の薔薇のように見える。直ぐに見付けられるほどの異様な存在感だ。
それは悠馬も同じようで、入り口から入って来る美海を今まで以上に熱っぽい目線を送って来た。
美海は恥ずかしくなって目を逸らすと、真の姿をやっと探し当てると隣へ座った。
「大丈夫? 何か、顔赤いけど……」
真が心配そうに話しかけてくる。
「あ、うん。仲直りしたから、あの、部屋は変えなくて平気になった。ありがとな」
「そう? ならいいけどっ」
授業中も美海の視線は前の方に座る悠馬にしか行かなかった。悠馬の一つ一つの行動が気になる。
悠馬が何か書けば視線は指先に行き、頬杖をつけばその頬と手に目が行く。
美海は初めて恋に溺れていた。授業もせっかく出てきたというのに、思い出すのは悠馬を抱いた時の事ばかりだった。
もう一度あの可愛い悠馬の姿を見たい、そしてあの衝撃的な快感をもう一度味わってみたいと欲望が湧き上がる。
だが、今度ばかりは少し意地悪をしてやると心に決めていた。
そして、同時に悠馬の方も虎視眈々と美海を抱きたいという思いを募らせていた。
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ドアを出ようとする悠馬を慌てて美海が止めた。
「悠馬っ、ちょっと待った! あのさ、その、俺達ちょっと今目立ってるから……」
振り返った悠馬に目を合わせて、そのまま美海は悠馬の股間に視線を送るとその意味に気付いた悠馬が吹き出した。
「あはは! 本当だ。まぁ、次は少し遅れて入っても大丈夫だろう。少し落ち着かせてから行くか」
「うん」
悠馬はベッドに座ると、ポンポンと隣に座るように催促してきた。美海はちょっとつれない顔を作るが、取り敢えずは素直に隣に座った。
正直美海は嫉妬心から悠馬を完全には許せずにいる。そして素直に言う事など聞いてやるものかと心で反抗心を剥き出していた。
そんな美海の心情を知ってか知らずか、ギリシとベッドの沈む音を立てて悠馬が美海の後ろに移動し、自分の足の間に挟んで抱きしめてきた。
「ちょっ……悠馬っ」
「好きだよ、美海。自分でもこんなに好きになってたなんてビックリだ」
悠馬が美海の首筋に顔を埋める。
(ズルイ男だ……)
その感触だけで美海の股間は更に膨れてしまった。
「悠馬っ…これじゃあ落ち着かないよ!」
「美海も、興奮してくれてるの?」
後頭部にチュッチュッと悠馬の柔らかい唇の感触が当たる。抱き締められる腕が力強く自分の身体を締め付けて心地よくて堪らない。
そして美海の尻に一番体温の熱くて硬いモノが当たる。
「悠馬のっ、当たってるからっ」
悠馬は美海の言葉を無視してグッと美海の顔を横に向けさせた。そして頬に催促するようにキスをする。
「なぁ、三回目のキス、今しちゃダメ?」
美海の心臓は緊張で破裂しそうになる。
(まだダメだ。悠馬が我慢出来なくなってどうしようもなくなるまでっ)
美海はバッと立ち上がると、鞄を取った。
「ああ……あのさ、このままだと治まらなくて、その、授業にも出られないから、俺先に行くわ!」
美海は真っ赤な顔をして部屋を飛び出して行った。どうにか少しくらい復讐してやろうと思っているのに悠馬にやられっぱなしで悔しくなる。
美海は悠馬の唇の感触と、触れられる感触が今までよりも数倍気持ち良く感じた。好きな相手に思われてされる触れ合いがこんなにも気持ちの良いものだとは思いもしなかった。
ロータリーを走っていると、「美海くん!」と呼びとめられる。
振り向くと、見慣れた可愛らしい宮古が追いかけてきた。
宮古は突然謝って来た。どうもあの時見られた状況の誤解を解こうとしているらしかった。
美海は、先程聞いた悠馬の説明で事情は分かったと伝えると、宮古はホッとしたような顔をした。
「ごめんね。僕、美海くんに嫉妬して意地悪しちゃった。付き合ってるって事にして少しでも優越感を感じたかったっていうのがあったんだ。本当にごめん」
宮古が申し訳なさそうに下を向く。
「いえ、俺の方こそ意地っ張りで、先輩に応援しておきながら勝手にヤキモチ妬いたりして、情けないです」
「あっ、じゃあ美海くんも悠馬くんの事を!?」
頬を紅潮させた宮古の顔がグッと近づいて、何故か焦った美海は後ろへ下がる。
「あ、いや、まだハッキリ言ってないんですが……」
「言ってあげないの? せっかく両想いなのに。悠馬くん、相当美海くんが好きだよ!? それが分かったから僕は身を引く決意が出来たんだから!」
宮古の言葉を聞いて美海の頬がホッカイロのように段々と熱くなっていくのが自分でも分かった。
宮古との会話を終えて大分遅れて教室に入ると、そこには既に悠馬の姿があった。
驚いたのは、教室に入ってすぐ悠馬の姿が目に飛び込んできた事だけではなかった。まるで悠馬だけが浮き上がっているように見えた。
まるで真っ白な薔薇園に一輪だけ咲く色鮮やかな深紅の薔薇のように見える。直ぐに見付けられるほどの異様な存在感だ。
それは悠馬も同じようで、入り口から入って来る美海を今まで以上に熱っぽい目線を送って来た。
美海は恥ずかしくなって目を逸らすと、真の姿をやっと探し当てると隣へ座った。
「大丈夫? 何か、顔赤いけど……」
真が心配そうに話しかけてくる。
「あ、うん。仲直りしたから、あの、部屋は変えなくて平気になった。ありがとな」
「そう? ならいいけどっ」
授業中も美海の視線は前の方に座る悠馬にしか行かなかった。悠馬の一つ一つの行動が気になる。
悠馬が何か書けば視線は指先に行き、頬杖をつけばその頬と手に目が行く。
美海は初めて恋に溺れていた。授業もせっかく出てきたというのに、思い出すのは悠馬を抱いた時の事ばかりだった。
もう一度あの可愛い悠馬の姿を見たい、そしてあの衝撃的な快感をもう一度味わってみたいと欲望が湧き上がる。
だが、今度ばかりは少し意地悪をしてやると心に決めていた。
そして、同時に悠馬の方も虎視眈々と美海を抱きたいという思いを募らせていた。
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コメント
> 確かにそのままじゃ戻れないよね~wって思ってたら…おっと~?美海くんの焦らしが入ったー!
目立ちたがり屋さんなアソコvΣヽ(゚∀゚;)チガウカラ!
かやさんのコメレスにも書いたんだけど、目立って教室入ったら
皆の餌食になる事間違いないだらろうね~(笑)
美海の焦らし、入りましたー(≧∀≦)ノ☆
> そうだそうだー!そこですんなり受け入れちゃったら流されちゃうぞw
> 悲しませられたお仕置きだー!悠馬くんを焦らしまくれ~( ´艸`)ムププ
そうだー!もっと焦らすのだー!と思うが、悠馬を焦らす=自分をも焦らす
って方程式になるかも??(笑)
> あぁ、宮古先輩…ホントにいい人だったんだ…ごめんなさい(ボソっw
> 先輩ももっとイイ人見つけて下さいね~☆
> 桔梗ちんヨロシクw ←
あはは!謝った!澪ちんが謝った!(笑)
先輩にもっとイイ人ね!OK……誰かいないかなぁ?(笑)←
> 気持ちを自覚したら、その人だけが輝いているように見える(=v=)ムフフ♪
> 恋だね~vvv
ウン(*-ω-)(-ω-*)ウン
恋だねっ
イイナ~(笑)←
でも鯉…じゃなかったw恋すると本当、その人だけ3Dみたいに浮き上がって見える
というか、声とかもその人の声だけがやけにハッキリ耳に響いてくるというか(〃ω〃)
イイナ~(笑)←二回目w
> お互い相手を抱きたいと思ってるんだね?( ̄▽ ̄) ニヤ
> ここからリバの醍醐味が出てくるのかな~ワクo( ̄▽ ̄o)(o ̄▽ ̄)oワク
> 早く授業終われー!o(>_< *)(* >_<)o ジタバタ ←
あはは!澪ちんも授業が早く終われって思ってくれているのね(笑)
そして互いを抱きたいと思っている二人だけど、どう転ぶか!
醍醐味が出て来るといいね♪
コメントどうもありがとうございました
> って、そんなにイチャついてたら、いつまでも行けないじゃん!?あ、美海ちゃん逃げたー!!
確かに二人で股間クッキリさせながら教室入って来たら
普通なら吹き出すところが、ゲイの多いこの学校では皆さんの熱い視線と
止めどない妄想の種にされる事間違いありませんものね!(笑)
という事で美海、逃げましたー!ダッシュ!≡≡≡ヘ(*--)ノ
> 宮古ちゃん、わざわざ謝るなんて、何ていい子なんでしょうか。悪いのは全部悠馬くんなのにー。
> 可愛い子は悪くないのよ。うん!
あはは!かやさんの「可愛い子は悪くない」主義!!(笑)
> 2回戦は、悠馬くんが攻めなのか、引き続き美海ちゃんのターンか。攻防戦が始まるのでしょうか?楽しいですね~(≧∇≦)
> 真くんと仲良くして、焼きもち焼かせてやればいいと思う。さんざん、泣かされたんだし、もうちょっと焦らしてもバチあたらないですよね~。
楽しんで頂けて嬉しいですー!
さて、二人の攻防戦が今始まる!どうなる事やら…。
そうですね~!ヤキモチ妬かせてやればいいのにー!
と、つい床をダンダン踏みつけてしまいます(笑)
(なら書け、って話なんですが……∑(; ̄□ ̄A アセアセ )
プロット作ってないのでキャラの動きに合わせているだけなので~(汗)
コメントどうもありがとうございました
Yuさま…シーっ、ですっ
って、きっと皆気付いてる_| ̄|○ ガクッ
この企画の落とし穴……orz
でも美海もヤる気満々(笑)
どうなる(笑)
キリリクですのについまた私の悪い癖が出て中編手前まで来ています∑(; ̄□ ̄A アセアセ
SSにするのが少しためらわれる…(笑)
バンバンヾ(≧▽≦)ノギャハハ☆
万華鏡の時のようにエロに走る事を期待して下さってありがとうございます(笑)
そうなると変態数値が上がってしまいますよ~
あはは!じゃんけんでって、慣れたらもしかしたら……( ̄ー ̄)ニヤ...
(*゚ロ゚)ハッ!! Yさまのニヤニヤにつられて(・∀・)ニヤニヤしてしまった!
きゃーっ変態同盟に引き込まれるーっ(≧∀≦)
コメントどうもありがとうございました
確かにそのままじゃ戻れないよね~wって思ってたら…おっと~?美海くんの焦らしが入ったー!
そうだそうだー!そこですんなり受け入れちゃったら流されちゃうぞw
悲しませられたお仕置きだー!悠馬くんを焦らしまくれ~( ´艸`)ムププ
あぁ、宮古先輩…ホントにいい人だったんだ…ごめんなさい(ボソっw
先輩ももっとイイ人見つけて下さいね~☆
桔梗ちんヨロシクw ←
気持ちを自覚したら、その人だけが輝いているように見える(=v=)ムフフ♪
恋だね~vvv
お互い相手を抱きたいと思ってるんだね?( ̄▽ ̄) ニヤ
ここからリバの醍醐味が出てくるのかな~ワクo( ̄▽ ̄o)(o ̄▽ ̄)oワク
早く授業終われー!o(>_< *)(* >_<)o ジタバタ ←
って、そんなにイチャついてたら、いつまでも行けないじゃん!?あ、美海ちゃん逃げたー!!
宮古ちゃん、わざわざ謝るなんて、何ていい子なんでしょうか。悪いのは全部悠馬くんなのにー。
可愛い子は悪くないのよ。うん!
2回戦は、悠馬くんが攻めなのか、引き続き美海ちゃんのターンか。攻防戦が始まるのでしょうか?楽しいですね~(≧∇≦)
真くんと仲良くして、焼きもち焼かせてやればいいと思う。さんざん、泣かされたんだし、もうちょっと焦らしてもバチあたらないですよね~。
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