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万華鏡-江戸に咲く-80

☆18禁です。

 襖を開けると、そこには不機嫌さを部屋いっぱいに醸し出している醜い小太りな男がいた。
 如何にも傲慢で、男との行為も女のそれと変わらないと思いこんでいるような輩だ。
 相手から寄ってくるようなタイプではない、こういった男はやっかいだった。日頃の鬱憤を晴らすように、また金で買った奴には何をしてもいいと思い込んでいる。

「誰だ?」
「突然で失礼致します。私は一応医者としてここへ呼ばれました。あなた様がお相手なさった色子は大変な怪我をしていまして、この後の行為はもう無理だと判断致しました次第でございます。」
「何?」
 男はあからさまに怒りを含んだ表情を見せた。
「お代金はお返し致しますので、どうか今宵はお引き取り願えないでしょうか」
 男が重い身体をドシドシと音を立てて美月に近づいてきた。ネズミのように小さな目はつり上がっていて、低い鼻は顔に埋もれていて息をするのも大変そうだ。その割にはぽってりとした唇が厭らしく見えて気持ちが悪かった。脂ぎった顔を近づけて舐めまわすように美月の顔を見て来たので、美月は思わず顔を背ける。

「あの子、凄くお金がいるみたいでね。ちょっと調べてみたら、あの子のいる店の主人はうちの家が昔から面倒みてやってる所でねぇ。あの店・・無くなっちゃったら困るんじゃないかなぁ」
 どこまでも汚い男だと思った。どうあっても満足して帰りたいようだ。仕方が無いので店の女主人のおキネに相談しに行くと伝えて部屋を出ようとすると、突然着物を引っ張られて尻餅をついてしまった。
「な、何をするんですか?!」
 男は小さな目をいっそう細くさせて気味の悪い笑みを浮かべた。
「君、知ってるよ。ここの町医者の弟子だろう?」
「!?」
 何やら不吉な予感がして身を翻して襖に手を伸ばそうとすると、凄い力で足を引っ張られて中央まで引きずられた。
「っ!離せよ、この変態!!」
「おや、そんな口を聞いていいのかね?俺の言う事を聞かないとあの子に一生付きまとうけど」
 それを聞いて美月は怒りがこみ上げてきたが、同時にこの男から逃れる術を必死に探していた。
「君綺麗だよねぇ。知ってたよぉ。君を狙ってる人結構いるんだけど、君いつもあの遊び人と一緒にいるだろう」
「夜は遊び人なんかじゃねぇ!!」
「うふふ。粋がいいねぇ。燃えるねぇ。君が相手してくれたら、あの子にはもう手は出さないけど?」
 喜助は美月の為を思ってした行為の結果、自分を傷つけてしまった。美月は、自分がもっと大人になって気持ちに余裕を持てていれば、喜助にこんな想いをさせなくて済んだのかもしれないと感じると、別に初めてでもない自分が一度我慢をすればどうにか場が収まるのではと思った。

「わかった・・ただし、これきりだ。」
 その美月の言葉に男は変態じみた表情で喜々としてニヤついた。その顔を見た美月は悪寒が走った。

* * *

 夜はそっと雪之丞の乳首を摘むと、ピクンと身体をふるわせた雪之丞がサッと逃げた。
「怖いか?」
「ちが・・今、き、気持ちよくてびっくり・・して・・」
「怖くはないか?」
「うん・・だって、夜七に口付けされた日からずっと・・その、こういうこと想像してた・・から」
 その言葉に、夜は暴走しそうになる自分を両腕を抱きしめるようにして止める。美月とは違う、その奥ゆかしさが夜の心を刺激した。
 美月の事はもちろん好きだった。だが、目の前にいる美しい今まで好きだった人が誘っていて、それに欲情してしまっている自分の雄としての身体を恨めしく思った。
 気持ちに整理はつけた筈だった。だが、完全に吹っ切れているかと訊かれると、答えは否。だからこそ、この甘い誘惑に優柔不断になっていた。

 不甲斐ない自分に心の中で舌うちしていると、雪之丞が無邪気な顔をして夜の立ちあがっている性器を触ってきた。
「うわっ・・お前、何してんだ?!」
「何って・・凄い反応してるなと思って・・それに」
 雪之丞がその小さな顔を夜の首もとに付けてきた。
「夜七の、触ってみたくて」
「・・で?」
「え?」
「触ってみて、どうだった?」

(て、俺ァ何聞いてんだよ、馬鹿が)

「あ・・熱くて・・凄く大きくて太くて、ゴツゴツしてて硬い。僕のと全然違うから驚いたよ」
 夜はゾクゾクするものを背中に感じていたが、必死に理性で押さえようとしていた。
 だが、それすらも見越して誘惑するように雪之丞が顔を夜の股間に埋めてきた。
「おいっ!何やって・・あっ・・ちょっ・・うっ」
 雪之丞の細い手が夜の浴衣をヒラリとめくって、褌の横からスルリと入れ込むと中で苦しそうに立ち上がる夜の性器に触れた。そしてそれを横から出すと、そっと小さな舌先を恐る恐る伸ばして夜の亀頭に付けた。
「雪っ・・まずいって・・うっ」
「不味く、ないよ?」
「ちがっ・・味の話しじゃねぇ!俺の理性がマズイんだよ!」
 雪之丞は恍惚とした表情でペロペロと夜の大きな亀頭を舐めた。
「んっ・・これが、夜七の味なんだね・・おいし」
 そんな事を言われて夜の鈴口からは溢れんばかりの透明な液体が流れ出てくる。

「俺・・は美月を大切にしようと・・はぁ・・思って茶屋の連中にも・・んっ・・挨拶してきたんだ」
 雪之丞の小さな口には入らないそれを、ピチャピチャと音を立てて一心不乱に夜を味わう雪之丞の姿を見ながら自分に言い聞かせるように喋りだした。
「すごい大きさだね。夜七の・・ねぇ、いいよ?夜七になら、怖くない」



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万華鏡がシリアスに入ります。
楽しいコラボ作品までもう少しお時間がかかるかもしれないというのと、最終話まで近づいてきたという事で、少し続けて万華鏡をUPしようかと思います。
すみません!一つを終わらせてからの方が読みやすいかなとも思ったので「それから」はもう少し後からUP致します(>_<)


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万華鏡-江戸に咲く-79

 それから夜は言った通りに朝から晩まで飛ぶようにあちこちに仕事を掛け持って働いた。そのせいも手伝って帰宅した夜はバッタリと倒れるようにして眠った。
 そうまでして夜に尽くされる雪之丞の存在は美月にとっていつまでも不安な要素だった。
 明日はお金と薬を雪之丞の元へ届けると言っていた。お前も来るかと言われて、何となく断ってしまった。美月はこんな強がる自分の性格を恨めしく思う。


 夜は久しぶりに雪之丞の店まで来た。店内で楽しげに永吉と話す雪之丞を見た夜はほんの少し、胸を捕まれたような気がした。
「あ!夜七!今お店上がるからっ」
 嬉しそうな顔を向けられて、夜も少しつられて嬉しそうな笑顔になる。

「元気そうじゃねぇか」
 夜は座敷に上がってパタパタと団扇を扇いだ。
「うん、大分調子良いよ。だからもう、お金いらないから。」
 お茶を用意して夜の隣に座った雪之丞は前よりも少し健康的な肌の色になってきていた。それは夏の暑さで火照っているからなのか、夜に逢えての火照りからくるものなのかは、分からない。
「まぁ、油断大敵って言うしな。これは俺の義務だからいいんだよ、お前はいちいち気にしなくても」
 夜は茶を旨そうに啜った。

「でも、疲れてる顔してる」
 雪之丞がそっと夜の頬に触れた。それに驚いた夜が雪之丞を見る。
「雪?」
「僕のせいでそんな疲れてるなら、もう止めて?」
 見たことのない雪之丞のどこか艶っぽい表情に夜はドキッとする。
「いや、大丈夫だから。それに、この間夜通し調子に乗って色々遊んじまったから、それで疲れてんだよきっと」
 ふふっと何かを思い出して笑う夜の顔を見て雪之丞がスッと身体を夜の前に近づけた。
「夜七、目が生き生きしてる。」
「ん?そうか?」
「うん。美月のお陰?」
「そう・・かもな」
 夜のスッと細めた目が、そこに居るはずのない美月の姿を見ていた。

「羨ましい・・な。」
「え・・」
「ごめん、今更こんなこと言って」
「雪之丞、何を・・」
「夜七に口付けされて、初めてお前を幼なじみ以外の人として見るようになったんだ。お前が、好きだよ、夜七」
 夜はほんの2、3秒止まっただけだが、やけに長く感じた。その言葉の意味を理解するのに間が空く。
「は・・何言って・・だって俺はもう美月を」
「分かってる。美月にももう伝えてある。今更遅いけど、でも伝えたかったから」
 雪之丞が夜の肩に手を掛けた。

(伝えてある?じゃあずっとあいつは・・)

「もう、僕の事そういう風には見る事はできないの?」
 雪之丞の潤んだ目は、今まで夜の一番好きだった相手の最大の甘い誘いだった。
 ドキドキと信じられない事実に夜の心臓のスピードが追いつかない。
「僕、きっと夜七になら、抱かれても平気だよ」
 雪之丞がスルッと着物を緩めて自分の細い肩を出した。
「おいっ、何してんだよ、止めろって雪之丞!」
「お願い、見て。少し協力してよ。もう、大丈夫かどうか・・」
 白過ぎる肌は思い切り吸い付いて赤い唇の跡を残してやりたい衝動に駆られる。

「ねぇ、少しだけ・・いいでしょう?」
 その初めて聞く雪之丞の甘えた声に夜は夢の中での戯れの様な感覚に襲われた。
 目の前に出されたその細い肩を触ると、眉を潜めて「ん・・」と小さな声を出された。
 夜の下半身はもう既に熱を持って浴衣の上からでもその興奮の度合いがはっきりと取って見える。
 夜はゆっくりと雪之丞の着物を左右に剥いだ。白く華奢な胸元に薄桃色の可愛い蕾が二つ、恥ずかしそうに顔を出していた。
 それにゆっくりと近づいた夜は舌先でそっとツツいた。「はっ・・ん」
 そして艶めかしい雪之丞の声が夜の理性を麻痺させていった。

***

 夕方から夜に掛けての時間帯に夜は雪之丞の所へ出かけて行った。
 夜とは言っても夏場はまだ暫くは明るい。複雑な気持ちで夜部屋でヤキモキしていると、例の茶屋で色子の一人が倒れたから来て欲しいと、店の子が美月を呼びに来た。

 急いで支度をして茶屋へ出向いた美月は、早速その患者の寝ている部屋へ入って息を飲んだ。
「喜助くん!!」
 化粧が落とされて顔がはっきりと誰なのか認識できた美月は、やはり先日店で見かけたのが雪之丞の弟の喜助だったと改めて認識した。
「み・・づきさん」
「どうした?!」
 
(何だって喜助くんがこんな所で・・)

 とにかくその疑問よりも先に身体の具合を診る為に着物を肌蹴させた。そこには無数の赤い斑点が体中に散らばって、美月はハッとした。
「まさか・・喜助くん・・」
「俺、働いて兄さんを楽させてやろうと思って。いつまでも夜兄に甘えてたらさ、美月さんも嫌な思いするだろうし」
「いいから、静かにして」
 結局雪之丞と美月を思って金を稼ごうとして、客に酷い仕打ちを受けたようだった。

(そういえば、前に喜助くんは働きたいって言ってたな。けど、こんな所で・・)

「酷い。肛門裂傷で、熱も出ている」
「俺、途中で気ぃ失っちまってさ、まだ仕事途中なんだよ」
「はぁ?!何バカな事言ってんの?!無理に決まってんだろ?!もう、こんな事止めろよ!!」
「ダメ・・だよ。もう金はもらっちまってんだ。少し我慢すればいいだけ・・だから」
 布団から起きあがろうとする喜助を美月が押しつけるようにして再度寝かせた。

「いいから。もう、いいから。誰にも気を使うな。俺なら大丈夫だから。ね?」
「ごめん、美月さん・・でも、まだ客が待ってて・・あの客、結構乱暴で他の子に迷惑かけられないから・・」
 責任を感じる喜助が尚も出向こうとする姿を見て、美月は溜息をついて制した。
「俺が話しつけてくるよ。喜助くんの状態を医師から伝えれば、納得もするだろう。金も払い戻した方がいい。その分は俺が援助するから。な?」
 喜助はコクンと頷いた。
「美月さん。気をつけて」

 美月は何とか喜助を説得してその客の待つ部屋へと向かった。




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オイィィィ!!夜お前なにやってんだー!(怒)

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万華鏡-江戸に咲く-78

 馴染みの陰間茶屋に入ると、色っぽい女性がキセルを気だるそうに吹かしていた。
「あら夜、いらっしゃい。久々じゃない?皆首を長くして待ってたのよ?あら、そちらの子は?」
 鼻にかかった声の人だった。女性は美月の方にトロンとした視線を流しくる。
「よぉ、おキネさん。ご無沙汰だな。コイツは俺の連れだ。美月、このお方はおキネさんと言ってこの店の女主人だ。おキネさん、コイツは美月ってんだ。」
「ど、どうも初めまして。美月と申します。いつも夜がお世話になってます」

(お世話になってたらダメだよな?お世話しに来てるんだし・・)

「まぁ。新しい子の紹介かと思ったわ。こんなに綺麗な子見た事ないわ。・・ふふ。夜が本気になる訳ね。」
「おキネさん、コイツ見かけによらず凶暴だから気を付けな」 
 美月はすかさず夜のざんばら髪を引っ張る。
「いででで」

 今夜限りで店に来るのは控えるとおキネに伝えると、おキネは非常に残念そうにしていた。色子たちは本当に感謝しているのだと、そう言っていた。傷付く子も大分減ったとおキネは感謝していた。
 美月は夜の優しさを痛感したのと同時に、自分のわがままで振り回していいものかと、気持ちが揺らいだ。
「美月、大丈夫だ。俺の代わりを必ず見つけるから」
 狭い階段を上がっている時に、突然夜が言った。
「夜って、本当に感が鋭いというか、人の気持ちに敏感だね」
 美月は嬉しくて胸が熱くなった。そして夜の優しさに一段と心打たれた。

 襖を開けるとまだ幼さの陰を残す美しい色子たちが一斉に夜に集中した。
「夜さま!」
「夜さま、来てくれはったんですか!嬉しいっ」
「夜さまっ」

「よぉ、皆元気そうだな。身体は大丈夫かい?」
 夜は小学校の先生のような優しい雰囲気で笑い掛けた。
 一頻り挨拶を終えた色子たちは、チラチラと美月を気にするように視線を投げつけてきた。
「あの・・そちらは・・」

「ああ、コイツは俺のだ。美月って言うんだ、宜しくな」
 その言葉に色子たちの表情が驚きと落胆色に染まった。だが次の瞬間には興味の色が濃く出てきた。
「美月さまはどうやって夜さまのお心を射止めはったんですか?」
「美月さまはどこで夜さまとお知り合いになったのですか?」
「美月さまはどちらにお住まいなのですか?」

 まるで記者会見のようだった。
 一通り未来の事には触れずに質問に答えているうちに、美月も色子たちと打ち解けてきた。
 そんな美月たちのほのぼのとした様子を微笑ましく見ていた夜がそっと美月を後ろから引き寄せ、自分の胡座の中に座らせて腕を回して抱いた。

「きゃあっ」
 そのロマンチックな様子に色子たちは叫んだ。
「なっ・・皆の前で何を!?」
 美月が慌てて夜の胡座から抜け出そうともがくと、顔を捕まれてチュッとキスをされた。
「きゃあっ」
 色子たちも互いの手を取り合いその様子を興奮して見る。
 恥ずかしさで固まって真っ赤になった美月はもう大人しくしている他なかった。
「可愛いだろう?これからはコイツだけを可愛がりたいから、皆へ色々と教えるのは今日が最後だ。すまねぇな」
 その言葉に最初は困惑していた色子たちも、夜の幸せを願ってその想いを受け入れると言ってくれた。そしてきちんと夜の代わりを努める人を寄越すと伝えると、安心したようだった。

 結局、その後色子たちは、美月に男のモノを受け入れる極意を熱心に聞いていた。
 夜の巨大なモノを受け入れるという凄腕を持っている美月に、皆羨望の眼差しを向けていた。
 だが、美月の場合は好きな相手だからこそ、どんなモノでも受け入れられるという基本的なものがあったが、色子たちはいつでも好きでもない相手を受けいれなくてはならなかった。

 その差は大きい。だからと言ってこんな事はもう止めなさいだなんて偽善は言えなかった。
 この時代で、色子たちにとっての必要な事でもあったし、何よりこれが歴史だったからだ。
 今見ればおかしいと思える昔の事も、昔そうした事があったからこそ、今反省出来る事もある。
 だから、美月は身体で如何に楽に快楽を得られるかを丁寧に教えた。自分に出来る事はそれくらいしかないと思った。

 そろそろ帰るという頃、皆の熱い感謝の念を受けて玄関先へ向かった。
 その時、美月はどこかで見たような顔の男子が廊下を横切るのを見た気がした。
 化粧を施して艶やかな赤い着物を纏っていたので誰だかがはっきりと分からなかったが、美月の心にトゲのように引っかかったのだ。



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ケジメを付ける夜。そして誰を見かけた気がしたのか・・。

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万華鏡-江戸に咲く-77

 外で狂乱の如く乱れた次の日、美月は気だるい身体を引きずるようにして仕事をこなした。
今日もうだるような蒸し暑さと照りつける太陽で着物がしっとりと肌にまとわりついてくる。
 額から流れる汗を手の甲で拭いていると、どこからともなく涼しげな風鈴の音が聞こえてくる。

(そう言えばこの時代を越える能力を受け渡された時、風鈴の音も聞こえたっけ)

 そんな事を思いながら乾いた地面を砂埃をたてながら夜の店へ帰った。
 周りの店の者や住人は桶から水を乾いた道に撒いては埃を抑えている。

 夜の店の前まで来ると、店一帯の住人がチラチラと美月を伺うように見る輩もいれば、ジッと熱い視線で見つめるものもいた。
 たまに話しをするくらいの顔見知りも、美月と目が合うだけで顔を赤くして気まずそうにする者もいた。
 きっと夕べ美月と夜の行為を見ていたものたちに違いなかった。
 美月自身もそれに気づくと、恥ずかしさで顔を赤くして逃げるように店内へ入った。

 中ではやる気の全くない夜が横になりながら店番をして春画を見ていた。
「おい、ちゃんと店番しろよ、んなもんばっか見てないで」
「おう。美月、おかえり。見ろよ、これさっき入ってきたやつなんだけどこいつのチンボウ俺と同じくらいデカいん・・いでッ」
「バカな事言ってんじゃない!」
 春画に描かれる男性器は大抵異常に大きく描かれている。

(確かに夜のは実物大だけど)

「いや、そんな事より!」
「あ?何が?」
 美月は顔を赤らめる。
「今夜は茶屋に連れてってくれるんだろ?」
「ああ。じゃあもう店閉めるか」
「仕事、したくないだけだろ・・」
「お前、そういう野暮な事は言うもんじゃねぇよ」
 夜はそう言って美月の肩に手を掛けて油断させると、もう片方の手でイタズラっ子のようにピラッと美月の浴衣をめくった。
 中から何も付けてない美月の下半身がチラリと見えて夜が舌なめずりをする。それに間髪入れずに美月が夜の顔面にパンチを出して抑制した。

 薄暗くなってきた頃合いを見計らって、夜は美月を連れて茶屋へ向かった。
 ポツリポツリと灯る行灯は江戸の風情をよく出しているように見えた。
 川沿いでは虫たちが賑やかだったが、町中へ入るに連れて人々の賑やかさが際だってきた。
 茶屋の連なる一角へ来ると、夜の姿を見つけた色子たちが色めき立った。
 うっとりと夜を見つめる者や、隣で歩く美月に敵意をむき出しにする者、何故か涙目になる者さえいた。
 そんな自分の知らない夜に一抹の不安と嫉妬を覚えたが、敢えて黙ってついていった。

「あ、そういやぁ江戸一の色子がいるの、お前知ってるか?」
「知らないよ」
 どことなく不機嫌なイントネーションになる。だが、そんな事は微塵も気にしない夜は会話を続ける。
「この先を少し行った隣町の茶屋にいるんだそうだ。ちょっと見に行ってみるか?」
 美月は江戸一の色子と聞いて少し興味が沸いたので、予定を少し変更して隣町まで足を伸ばした。
 暫く歩くと、少し高級感漂う茶屋の連なる場所にたどり着いた。中でも「乱菊」と書かれた店は取り分け一般の町人には手の出せない雰囲気だった。
 その店の前に一瞬で人目を引き付ける二人が立っていた。

「ありゃあ、早瀬藩の玲一郎さまじゃねぇか!んでもってその隣にいる子が江戸一の色子、伊織だ」
「へぇ・・」
 美月は女と見まがうような伊織の容姿に本当に男かと疑った。伊織はそれは美しく、華奢で艶やかな着物を身に纏い、美月よりも10cmほど背丈も低い。
 だが美月はその隣にいる武士にも目が引き付けられた。伊織と並んでも引けをとらないその美麗な容姿の武士は、近づき難い雰囲気だった。
「その伊織って子の隣の人、何なの?」
「玲一郎の父君は10年に一人と言われる剣の達人なんだ。俺も剣道をやっていたから当然知っているんだよ」
「え!夜、剣使えるの?!」
「ったりめーよ。惚れ直したか?」
 夜が流し目で見てくる。何だか恥ずかしくなった美月はときめいた事は内緒にしてツンとした態度をとった。

「別にっ」
「まぁ、俺のは専ら喧嘩用の剣だがな。すんませーん、早瀬玲一郎さんですよねぇ?」
 喋ってる途中で夜が突然、カランカランと人を小馬鹿にしたような下駄の音を鳴らして二人に近づいていった。
 夜の突然の奇行に驚いた美月は暴走する夜の元へ脱兎の如く走って、夜の袖口を掴んだ。
「あの~お二人は・・あ・・何だよ美月ッ」
「いいから行くよ!!す、すみませんでしたー!」
「あっ・・美月!何すんだ!今せっかく人が話しかけてるってのに!!」
「うるさい!」
 美月は大急ぎで夜のデカい体を引っ張って元来た道を帰って行った。

「夜、絶対あの人たちに変な奴って思われたよ!凄い怪しんでたし、伊織って子なんか怖がって玲一郎って人の陰に隠れてたし!」
「あの二人、ぜってぇデキてるな。うん。」
「話し聞いてんのかよ!?」

 こうして一騒動を未然に防いだ美月たちは無事に目当ての茶屋へ辿り着いた。


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★版権は桜木由花さまにありますので、無断コピー及び無断転載はご遠慮下さいますようお願い致します。


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桜木由花さまの素敵ブログへはこちらから→闇の夜に 蝶は舞う
由花さんが拙宅のエロキャラをこんなに可愛く描いてくれました!どうもありがとうございました!!
そして文内でスペシャルゲストとして出て来た江戸一の色子の伊織ちゃん、格好イイ隣にいた玲一郎さまは、
由花さん宅の「アゲハ蝶」で同じく江戸時代のロマンスを繰り広げてらっしゃるお二方でした!!
只今企画中のコラボではここから違う展開のバージョンになっていきます^^


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万華鏡-江戸に咲く-76

☆18禁です

 熱過ぎる夜の巨大な肉棒が美月の後孔に当てられ、グッと尻を割って入ってくるが毎回ながらそれは受け入れるのにすんなりとはいかない。
「んっ・・やっぱり・・おっき・・ああっ」
 夜の肉棒の先からは大量の透明な液体で溢れてヌルつく。それを滑らせながら入り口に入らない程度の力で腰を動かすと、その動きで美月の肉棒が松の木に擦れる。
「ああんっ・・だめっ・・」
 声を上げると後ろの人影がゆらゆらと動くのが見える。きっと薄暗い中で美月の裸体が夜に揺らされているのがよく見えている事だろう。
 夜は我慢出来なくなったのか、グッと美月の臀部を掴んで左右にキツく引っ張った。広がる後孔の蕾が花開くと、そこへ凶暴で月明かりに反射して赤く光る生き物を挿し込んだ。

「う・・ぁああああッ」
 その衝撃と痛みは美月に最高の快感を与える。
「美月、大きな声で皆に説明しろ」
 夜は光る眼光で舌舐めずりをする。
 夜の極太の亀頭がメリメリと入り込んでくる。
「あ・・ああ・・く・・るっ・・夜のおっきなのが・・入ってくるぅぅうう!」
 美月は言われた通りに叫ぶようにセリフを吐くと、今まで以上に身体の芯からゾワゾワした興奮が湧きあがって松にしがみ付いた。
 今自分がどんな事をされて、どう感じているか他の人に自分の口から伝える興奮を初めて味わった美月は、戸惑いと快感で既に内部がヒクついてくるのが分かった。
「美月、もうイきそうなのか?まだ頭しか入ってねぇんだぞ?」
「だ・・め・・も・・全部っ・・全部挿してぇえ!」
 夜は言われた通りにズゥウウンと全てを突き入れてやると、美月は小刻みに松の上で足を震わせた。
「あぁあああんっ・・イ、イクぅうう・・イクぅうう・・はぁああんんん・・」
 今までの泣き叫ぶような声ではなく、吐息のような気持ちのよさそうな美月の声は恐ろしく可愛く、妖艶だった。
 また入れただけで美月の内部がオルガズムを引き起こした。このまま入れっぱなしでジッとしていても幾度も勝手にイク事が出来るだろう。

(全く可愛い身体になりやがった)

 夜自身も美月に内部で激しい伸縮や動きで一番イイ性感帯を刺激されるので、ジッとなどしていられない。それで限界まで我慢すると、いつも反動で美月をメッタ挿しにする。
 夜自身もその気持ち良さで飛びそうになる。
 そして、木に跨ったたままビクンビクンと痙攣する足を撫で上げ、夜は幹ごと美月を抱きかかえるようにして美月をロックする。
 グチャッ、グチャッ、と夜は卑猥な音を響かせて肉棒を抜き挿ししてきた。
「あぁああんッ!きもちっ・・きもちぃいよぉおっ・・まだっ・・イってる・・からぁああ」
「イってる最中に犯られんの、好きだろ?」
「すきっ・・すきっ・・あっ、もっと、もっとぉお!」
 夜は煽られて更に強く腰を叩きつけると、その衝撃は美月の肉棒にも伝わりどんどんと激しく木の幹に擦られる。

「きゃあああっ・・いいぃいいっ、擦れるっ・・ゴツゴツしてるの・・いいのぉ」
 後方の黒い影はいつの間にか土手に下りて近くで美月たちの様子を見ながら自分の肉棒を取り出しては扱いていた。
 美月は視界に入ったその男たちに顔を向けてわざと煽る様に言ったのだ。
「おい、それ以上は近づくなよ?」
 夜はその男たちに自慢気な笑みを含ませて威嚇した。
「美月、あいつら、お前が犯されてんの見て自慰してるぞ?どうだ?」
「はぁあんっ、もっと!もっと挿して夜っ」
 夜はニタッと笑うと松にしがみ付く美月を剥がして、後ろから美月の足を持ち上げて立ち上がり、川の前まで歩きだした。

「ひゃっ・・」
 夜は後ろから美月の膝を自分の腕に引っ掛け、美月は落ちないように腕を上げて夜の首に腕を巻き付けると、正面からは二人の繋がりや、美月の秘所が余すところなく見られる体勢になった。
 夜は下から再び肉棒を突き入れ出した。
 ズチュズチュと鋭い音と共に美月の腰は激しく前方へ飛ばされる。夜の突き入れる腰の力が強くて美月はしっかり捕まっていないと落ちてしまいそうになるが、その前に奥深く刺さるその快感で唾液すら飲めずに口から流れ出してしまう状態だ。
 パンッ、パンッと打ちつけられる音に混じってピタンッ、ピタンッと美月の真っ赤に反り返った肉棒が美月自身の腹に当たる音も響く。
 ふと美月が橋の方に目をやると、提灯をこちらに向けて身を乗り出してみている輩が2,3人いた。
「やっ・・見・・ないでっ」
 夜はズンッと深く入れ込んで美月の耳の軟骨をカリッと噛んで言った。

「嘘つき」
 
「いやぁああんっ・・ああっ、深いぃ」
 夜は挿しながら橋の近くまで行くと、そいつらに見せつけるように美月を突き始めた。
「きっとよく見えてるぜ?ほら、アイツなんかもう手が小刻みに動き出してる・・くすっ」
 土手に下りてきた男たちの息遣いも荒くなり夜たちの耳に届いてきた。
「イイだろう?こいつ」
 夜が男たちに向かって目を流しながら美月を突くと、男たちの反応が返ってきた。
「いいっす、夜さん!もっとその人を啼かして下さいっ・・はぁはぁ」
「いいぜ」
「やっ・・」

 それから夜は容赦の欠片も無いほどめちゃくちゃに突いてきた。美月の身体が衝撃で浮き上がる程に物凄いスピードで突く。
「あっあっあっああーッ、すご・・すごいぃ!やっやっ・・すご・・いっ・・ああああ!!」
 夜は美月の膝を引っ掛けたままの手で突起した乳首を引っ張り、無理やり舌を絡め取ってきた。
「んあっ・・あっあっきもちっ・・んっんっ・・イクっ出るっ・・ん!イクッ!!」
「俺も今ぶち込んでやるよッ」

 周りの扱く男たちの手のスピードも一気に上がる。
 すると、橋の上からボタボタッと液体が振ってきた。どうやら我慢出来ずにイってしまった輩がいたようだ。夜は、ハッと馬鹿にしたように笑ってまた乱暴に美月の舌を犯し始めた。
「イクぅうううッ!!」と変声期の時のような声で叫んだ美月はびゅるるっと白濁の液体を豪快に撒き散らした。その飛沫はまるで人魚がとび跳ねた時の水しぶきのように美しく煌めいていた。
 同時に美月の中でもギュウッと食い千切る程に夜の肉棒を締め付け、身体全体が大きくビクンッと跳ねた。そしてそれと同時に夜もあまりの刺激に「あああッ」と声を荒げて美月の最奥へ精子を送り込んだ。



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今回はちょっとだけ長め^^;エチを挟むから物語が進まない(;´Д`A ```
あ~ん、それにしても今回も黒執事のセバスにやられた~(〃∇〃)
あのペロリ・・うぎゃぁああああ!!セバスーッ
って関係ない話しで興奮w美月らは青姦ショーを終了♪


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万華鏡-江戸に咲く-75

☆18禁です。

「返してってば!」
 誰もいない夜中とは言え、野外で裸体など初めてで、恥ずかしさの限界を超えそうだった。
「いいじゃねぇか、誰もいねぇんだし」
「そういう事じゃない!誰か来たらどうすんだよ!あっちに橋だってあるし!」
 川に掛る橋は昼間は人通りが激しいが、夜は滅多に人は通らない。だが、その保証は無い。
 何せ月明かりの強い夜だ。除けばその姿ははっきりとまではいかずとも、十二分に見える。

 月に照らされた美月の滑らかでしなやかな裸体は眩しいく夜の瞳に映った。
「美しい月が二つ並んだ」
 美月は顔を真っ赤にして、どこを隠せばいいのか分からず自分の両腕を抱きしめて夜の胸元へ飛び込んだ。
「恥ずか・・しいよ、夜」
 その初な態度に夜の身体が湧きたった。

「こっちに来い美月」
 夜は美月の手を引き、斜めに生えた赤松の幹に美月の浴衣をパサッと被せた。
「跨がれ」
「え・・」
 夜は一体何がやりたいのかいまいち分からない美月は、夜の方を振り向くと、そこには有無を言わさずに命令をする男の顔があった。
 美月はゾクッと身体が粟立ち、黙って言うとおりに斜めの倒れる幹をゆっくり跨いで、松の木に抱きつく形になった。

「やらしいなぁ、それ。くくっ」
 夜はペロリと舌を出して自分の唇を舐めた。そしてゆっくり不安気な面持ちの美月に近づくと、おもむろに美月の腰をグリッと幹に押しつけた。
「なっ・・あっ!」
 美月はその行為よりも、それによってビリリと感じた鋭い快感に困惑した。

(何ッ!?)

「いいだろう?自分で擦りつけろよ美月」
 その松の木のゴツゴツとした表面が浴衣の布越しに伝わって、美月の肉棒を異常に刺激した。
「や・・こんな・・の!・・ふっ・・んあっ・・やっ・・」
「嫌?じゃあ、何腰揺らしてんだお前」
 美月はこんな意味の分からない事をさせられて今すぐに部屋へ戻らないとと思っていても、その甘くて強い、気持ち良すぎる刺激から逃れられずに自らその快楽を貪っていた。

 夜は美月の後方へ回ると、ザッザッと前後に動く美月の臀部を掴んで左右に開いた。
 美月はビクッと反応したが、それでも腰は止まらず幹にしがみ付いて懸命に肉棒を擦りつけていた。
 夜はゆっくりと目の前に開かれた美月の綺麗な蕾に舌先を入れ込んだ。
「はぁ・・ああんっ・・だ・・めぇ・・気持ち・・良すぎるぅ」
 美月の腰はビクビクと上下に反応しながらも、更に強く幹に擦り付ける。
 前後に揺れる度に挿さる夜の舌先と幹に擦れる刺激でおかしくなりそうだった。美月は我慢していた声まで自分がどの程度大きな声を張り上げているのかも分からず喘いでいた。

「いいぃ・・いいっ、きもち・・っ・・あああっん・・いいぃいいっ」
「美月」
「あんっ・・あっふ・・ふっ・・ん」

「長屋の奴らが、見てる」

 その夜の言葉に美月は一瞬心臓が止まるかと思った。
「後ろ見てみろ」
 そう言われて、恐る恐る後ろを振り向くと、自分たちの部屋の隣や、そのまた隣の戸が開かれて人影がちらほらこちらを覗いているのが見えた。
 先ほど部屋でカタカタ音がしていたのは、聞き耳を立てていた音だった。
 あまりに薄いその長屋では夜毎、夜に突かれる度に出される美月のいやらしい声は筒抜けだった。
「やっ・・止めて、夜・・皆、見てる・・からっ・・あああっ」
 焦っている筈なのに、自分の性器が硬度を増すのが分かった。

「美月、お前見られると興奮するだろ?」
 美月自身気付かなかったその身体の反応に夜は逸早く気付いていた。そして、その言葉で、この行為がわざとだという事も分かった。
「わざと・・だろっ・・夜ッ!・・んっ・・はぁ」
 夜の舌でトントントントンと軽快に美月のトロトロの後孔を叩いた。
「やぁ・・ん・・そ・・れ・・いいぃぃっ」
「恥ずかしいんだろう?嫌じゃないのか?皆ジッと見てるぜ?」

 見られている、この恥ずかしい姿を。そう思うだけでゾクゾクと堪らない快感が身体の表面から包んでいくようだった。
 自分が夜にメチャクチャに犯されている所を見られたい、そんな欲情に駆り立てられて美月の興奮も絶頂まで上り詰めた。
「ん・・夜・・来て・・夜のおっきいの・・挿して、このまま・・」
 夜はニヤリと妖艶な悪魔のような笑みを浮かべると、美月の上へ跨った。

「あぁ、見せつけてやろうぜ」



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美月たち・・なんてこった(笑)
ところで、毎日殺人的日光を浴びて汗だくでございます。湿気がない分イイかと思いきや、この日差し。
北風と太陽だったら今なら断然、北風の肩を持ちますね。
北風さんの応援団長を務めさせて頂きます。


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万華鏡-江戸に咲く-74

☆18禁です

「あ・・あ・・」
 美月は懸命に足を閉じようとするが、代わりにどんどんと鈴口から透明な液体が溢れてきてしまう。
「美月、俺はまだ何もしてないんだが?」
 意地悪くクスクス笑う夜の低い声が頭上でするが、もがいて下半身を動かす度に変に興奮してきてしまう。何より、この恥ずかしい格好を夜がじっくりと自分と同じ目線で見ていると感じるだけで液体が溢れてくるのだ。
 美月は堪らず鈴口から出る液体を拭こうと両手で亀頭を擦ると、何とも言えない快感が下半身を襲った。
 掌で拭こうとすると襲うその快感で手が止まらない。

「あん・・あ・・ああん」
「美月、一人で何してんだ」
「拭こうとして・・あっ・・手が止まらなく・・て・・あんっ」
 美月の背中にどんどんと熱と硬度を増す夜の肉棒を感じると、その興奮に更に液体は流れ出る。

「よく見えるよ、美月。そこが気持いんだ?」
「う・・ん・・ふっ」
「ならイイもんあるぜ?」
 そう言って夜が懐から一枚の綺麗な光沢の艶めく純白の布を取りだした。
「これぁ絹だ。貰いもんで、使わねぇから売ろうとしてたんだが・・」

 夜が美月の両手を掴んで自分の首に巻きつかせた。
「こういう楽しみ方もあるかもなぁ」
 そう言って布を美月の亀頭へ乗せて、左右に布をゆっくりと靴でも磨くように擦った。
 すると、ビクビクッと美月の腰が小刻みに反応した。
「はっ・・ああんっ!・・や・・な・・にっ」
 何とも言いようのない快感が襲ってきて、腰が中に浮く。

「いいか?」
 そう囁きながら夜は尚も布を左右に引き合いながら執拗に美月の亀頭を攻める。
「いいっ・・ああんっ・・いいぃぃぃ」
 焦らしにも似たその甘い攻めは美月の欲望をすっくりと引き出す手段のようにも思えた。
 美月は蕩けた瞳で縋るようにペロペロと斜め上を向いて、後ろにいる夜の唇を舐める。
 夜はその柔らかで淫靡な美月の舌を絡め取ると、布を更に強く左右に引き合いながら同時に口内も犯した。
 美月は後ろに回した手で夜の顔をもっと近づけようと夜の首を自分に引く。

「んふっ・・んっ・・いい・・あっ・・んんっ」
 夜は布を美月の玉袋の方からゆっくりと竿の裏筋から亀頭まで布を擦りつけて刺激してやると、美月は更に腰を浮かせて夜の舌を絡め取ってきた。
「もっ・・ダメっ・・夜、練り木ちょ・・だいっ」
 夜から貰った紙状のローションを口に含むと、そのまま美月は夜と深くキスをした。
 二人の唾液で紙状のソレはトロトロのローション状に変化する。
 その液体を手に取ると、美月は自分で後孔に塗りつけて指を突っ込み解し始めた。
 夜もそれをネットリとした視線で眺めながら、相も変わらず絹布で甘い刺激を送っている。
 すると隣でカタカタと人の動く気配がした。

「来いよ美月」
 突如そう言って夜が美月を横向きに抱きあげて縁側へ出た。驚いた美月は落ちないように夜の首に手を掛けた。
 夜は縁側の下に置いてある自分の草履を突っ掛けると、そのまま土手の下へ降りて行ってしまった。
「ちょっ・・夜、どこに行くんだよ!?おい!」
 黙ったまま夜の夜の顔を抱きかかえられたまま見上げると、夜の口角が不敵に上がっていた。
 ゾクッとした美月が口を開く前に、川の前に立つ大きな赤松の木の元に着いた。
 赤松は倒れるように斜めに生えていたが、立派に成長して川べりに雰囲気を出していた。
 
 夜に下ろされた美月は裸足のまま、柔らかな地面に足を着いた。
 美月が、小枝をポキリと踏み折ると、その音に驚いたかのように一斉にホタルが舞いあがった。
 ホタルの幻想的な光は川の水にも映し出され、まるで綺麗なライトアップのようだ。

「綺麗・・」
 万華鏡の色もホタルの発光する薄緑色に輝く。

「お前がな」
 美月は、突然後ろから頭一つ大きい夜にギュッと抱き締められた。
 美月はドキドキして心臓があちこちに分散して鼓動しているかのように感じた。

 だが次の瞬間、夜は美月の羽織っていた浴衣をサラリと奪い取ってしまった。
「あっ・・え、ちょっと!」

 月夜に照らし出されたのは、美月の一糸纏わぬ姿だった。



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うちの小説で18禁の印がないと、あれ?と思ったという方。
安心しました??www
まだ性癖が発揮されてません;;次かな。


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万華鏡-江戸に咲く-73

―雪之丞の為になんか止めてくれよ

 喉から出かかったその言葉を空気混じりの唾液と共に飲み込んで胃の方まで送った。
 何かいい方法は無いものか。こんな事を続けていてもお互いに嫌な思いをするだけだ。
 美月はふと気づいて夜に話しかけた。

「夜さ、他に仕事すればいいじゃん」
 夜はガサガサと暗い中で行燈を点けると、枕元に置いてあった煙管盆を縁側まで持って行き、以前美月が見兼ねて渡したライターを使い炭火を手際よく用意する。
 ライターの無いこの時代の火の用意は面倒だ。それを見て現代からライターやチャッカマンを持って来てやると、夜は大変喜んだ。

 こんな時でも美月は夜を相変わらず煙管の似合う男だと思った。
 障子を開け、縁側に片足を上げてそこに腕を乗せ、長い指で煙管を持ち口へ運ぶ。
 ゆっくりと口内でその香りを楽しんでから、紫煙を吐き出すその姿が月夜の明かりで照らされて美しかった。

「他に仕事?俺ぁ、何もできねぇよ。」

カンッ

 夜が灰落としの淵に煙管を叩きつけて灰を落とした。
「出来るよ!やろうとしないだけじゃん!」
「報酬が低いんだよ」
 フゥー、と再び煙を川辺に向かって吐き出す。
 夏の虫たちの声と、川の流れの音が心地いい夜の筈なのに、そんなものは微塵も感じられず美月は悔しさで涙を堪えるのに必死だった。

「夜・・」
「あ?」

―そんなに大切なのかよ・・雪之丞が

「ゆ、雪之丞さんが・・」
「アイツが、なんだ」
「それだけ、大事って・・こと・・だよな」
 美月は薄い涙の膜が瞳を覆っていくのが分かって、部屋の暗がりの方へ顔を向けた。
 万華鏡の宝石たちが溺れていく。

カンッ

 夜の灰を落とす音が部屋に響く。
「おい」
 美月は夜が怒っているような気がして振り向けずにいた。
「おい!」
 きっと自分が女々しい事を言って、なんて面倒な奴だと思われたに違いないと思った。
「こっち、来い。美月」
 そっと夜を見ると、予想外の優しい、少し困ったような顔で笑む夜の顔が半分月明かりに照らされていた。
 美月はよく分からず、夜の傍まで歩いて行くと、横に来た途端に手首を引っ張られて夜の足の間に引き込まれてしまった。
「え・・なにっ」
 夜は美月を後ろからギュッと抱き締めてきた。
 突然の事に何が言いたいかを考え兼ねていると耳元で低い声が響いた。

「悪かった、美月」
「・・・」
 美月はどう返していいか分からず黙った。
「嫌な思いさせて、悪かった。雪之丞の為にお前が我慢する事になって、悪かった」
 分かってくれた、その事が嬉しくて一気に涙腺が溶けて消えてしまった。
 ポロポロと宝石の欠片を含む涙を流しながら、顔を夜へと向けた。

 夜はその美月の泣き顔を見るといつもの色気のある笑みを浮かべて目を細めた。
「知ってたか?美月。お前最近どんどん綺麗になってきてるって」
 夜が美月のコメカミにキスをする。
 美月が小さく首を横に振った。
「しらない・・」
「ふふっ・・なら、もう一つ教えてやるよ」
 夜が煙管をカタリと盆に置いて、美月の肩に両手を乗せた。
「お前は最近、どんどん色っぽくもなってきてるんだぜ?」
 そう言って夜の両手が美月の浴衣を左右に剥いだ。
「あっ・・」
 美月の滑らかな肩が剥き出しになる。
「や・・」
「お前が悪いんだぜ?そんな泣き顔を俺に見せるから」
 夜が唇を美月の耳に付けて直接語りかけてくる。
 その甘い声の震動に美月の全神経が条件反射で反応した。

「今の仕事は、もう止めるから。」
 立ちあがった美月の乳首を夜の人差し指がクニクニと弄ぶ。
「わか・・った・・からっ・・ああっ」
「もう、怒ってない?」
 夜の唇が美月の口端に付けられる。
「ああっ・・んっ・・怒って・・ない・・からっ」
「じゃあ、抱いてもい?」
 夜が美月の足に掛る浴衣を剥いだ。すると中から下着も何も付けてない美月の下半身が露わになる。

「ここ最近ずっと何も付けてないんだな・・」
 夜の大きな手が美月の太ももを撫で上げる。
「はっ・・ん・・だって、夜が言ったんじゃないか!もう何も付けるなって・・」
「ああ、直ぐに犯れるからな・・」
 夜が美月の両足を自分の足に引っ掛けるようにしてやると、広く開脚する状態になった。
 美月が驚いて足を閉じようともがいても、夜の高い膝でガッチリと抑えられて足は閉じられない。




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次回、美月の新たな性癖が!?w

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万華鏡-江戸に咲く-72

 剥き出しの乾いた道を二人で黙々と歩いていると、夜が突然振り向いて美月の腰を抱き寄せた。
「なっ・・んんっ」
 そのまま激しく道のど真ん中で美月の唇を塞いでくる夜を押しのけようとするが、その手首も掴まれてしまい、抵抗する間もない。
 道を行く人々はその大っぴらな光景にジロジロと好奇な視線をしつこく投げかけるが、そんな事はお構いなしにどんどんと激しく舌を絡ませてくる。
 美月は夜の味を感じる度に、力が削ぎ落とされ、寧ろ味わっていくように淫らになっていく。
 回りの人たちの視線も快感に感じてきた美月に気づいた夜は、わざと舌の絡まりが見えるように美月の柔らかな舌を外へ導き出してやる。

「んっ・・み・・んな見て・・る」
「ああ、見せてんだよ」
「や・・あ・・」
 羞恥心が妙に刺激的だ。
 恥ずかしくて止めて欲しいのと、恥ずかしいのに止められない気持ちが交差する。
「なぁ、うちに住めよ。そうすりゃあ向こうに一々行き帰りしなくて済むだろ?」
「夜のうちに?熊さんは?」
「熊?熊は隣にでも追いやるよ」


 その日から美月は夜の店に一緒に住むようになった。
 だが、一緒に住むからと言ってしょっちゅう一緒にいられる訳でもなく、美月が抱月と仕事をしに行く時間と夜が茶屋だの怪しい仕事だのに行く時間が交互に来るため、たまにしかゆっくりと二人で過ごせなかった。
 それでも前よりは顔が見られる時間が増えた事で互いに幸せを感じる事が出来ているのも事実だった。

 だが、美月は夜の生活環境と仕事内容について更に不安とストレスを感じてきていた。
 今までは仕方がない、と目を瞑っていたものも、一緒にいるからこそ否が応でも目についてしまう事が多々あった。
 たまに鎖骨辺りに付けてくる小さめのキスマークなどは、見つける度に心が痛んだ。
 美月自身も抱月とは夜に内緒で少し触れあう事はあっても、好きでもない人とはやはり軽々しくそういう事はできない。
 だが、夜は・・。
 
 ある晩、遅くに帰ってきた夜が先に寝ていた美月の布団に潜り込んできた。
 美月が寝ているのもお構いなしに夜の大きくスラリとした手が足にかかる浴衣の隙間から忍び込んできた。
「ん・・よ・・る?」
 夜は美月が寝ているのもお構いなしにその滑らかな肌を触りたいように触ってくる。
「夜ってば・・やめ・・んっ・・ふ」
 どうした事か、今夜はやけに荒っぽい。
 美月が顔を背けても直ぐに顎を捕まれて、噛みつくようなキスをしてくる。

「や・・んっ・・んんっ」
 浴衣を乱暴に肌蹴させた夜は、強く美月の形のいい尻を掴んできた。
 夜の爪が美月の軟肌に食い込む。
「あっん・・痛いっ・・ヤダって夜っ」
 夜が美月の痛がる声に煽られるように息を荒げて、自分の浴衣を引きちぎるように脱いで、その均整のとれた艶めかしい上半身を露わにする。
 夜がその色気のある身体で美月に体重を乗せると、その重みに蕩けてしまいそうになった。
 だがその時、夜の身体から甘い香の匂いが美月の鼻孔を掠めてカッとなった。

「止めろッ」
 美月はその途端、身体が夜を拒否した。
 夜の肩を強く押し退けてスルリと抜け出ると、肌蹴けた浴衣を合わせる。
 夜が鷹のように鋭い眼光で睨み付けてくるが、文句を言われる前に美月が口を開いた。
「夜、お前、今までどこで何してたんだよ」
 夜は面倒臭そうに頭を掻きながら、美月から視線を逸らして膝を立てて座った。
「仕事だよ」

「お前の仕事、何となく分かってたけど色々事情あるみたいだから黙って見過ごしてきた・・けど、もう限界だ」
「別に浮気じゃねぇよ」
「分かってる!でもイヤなんだよ!他の女の香の匂い嗅ぎながら抱かれるなんて!」
「ババアだぜ?」
「そういう問題じゃねぇよ!馬鹿!」
 美月は夜の考え方に苛ついて声を荒げる。

「悪かったよ。でも、俺だって好きでやってる訳じゃねぇんだ。お前が黙っててくれてるって事は譲歩してくれてる事だって、分かってた」
 美月は分かっていた。自分が如何にずるい事を言っているのかを。
 自分は抱月と接触しておきながら夜に対してこんな我儘を言っている。それでも、嫌だった。

 夜がそっと美月の足首を撫でてくる。
「悪い。ついいつも他の奴を抱いた後は、無償にお前を抱きたくなるだ」
 罪悪感もあるが、それ以上に自分は美月相手の行為が他とは全く別物だと自分に再確認したくなる気持ちが大きかった。
 美月とする行為とは比べ物になどならなかった。
 物足りない。最近はろくに勃ちもせず、客を憤慨させない為に薬を使って無理に勃たせていた。
 射精も出来ずに相手のみを満足させて帰る事などは多々あった。
 だが、夜の射精を望む輩に当たった場合は非常な困難だった。
 目を瞑り、腰を動かし、脳内で美月を思い浮かべなければならなかった。

 金持ちの奥方相手はそれは莫大な報償の得られる仕事だ。
 ここまでするのには、訳がある。

―雪之丞

 雪之丞の為に嫌な仕事をし、その相手の香りを纏わせた夜に抱かれるなんて、もう耐えられなかった。



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万華鏡-江戸に咲く-71

 抱月が美月の頬にキスをする。
「俺、最近身体変わっちゃったみたいで・・気持ちいいのに流されちゃうんだ」
「今も?」
「ん・・でも先生のとは流されるのは気持ちよさだけじゃないっていうか・・」
「このまま流れて来ない?」
 そのあまりに艶めかしく、男らしい誘うような不敵な笑顔にドキドキしてしまう。

「だ・・めだよ、やっぱり・・・」
「どうしても?」
 抱月が美月の耳にキスをして、美月の指に自分の指を絡める。
「う・・ん」
 抱月がしっとりと唇を塞いできた。

「ん・・ふ」
 反射的に美月が舌を絡めてくるのをゆっくりと抱月も絡みとってやる。
「ん・・じゃあこれはいいの?」
「だ・・めかも」
 話しながらも互いの唇を啄ばむ事を止めない。

「さっきは一度だけって言ったのにな」
 抱月が意地悪く笑いながら美月の首筋に吸いつく。
「はっ・・んっ」
「相変わらずそそる声だ・・夜はさぞ美月の声を出させているんだろうな」
 さっき夜に噛まれた痕をなぞる様に抱月は舌を這わせる。

「美月、たまにでいい。夜に内緒でこうして少し触れさせて欲しい」
「・・・でも」
「では、今までの弟子として面倒を見た分の謝礼代わりで、というのは?」
 抱月の手がスルリと着物の袖から入って腕を這って肩まで登ってくる。
「あっ・・ズル・・いよ、そう言われたら断れない・・じゃんかっ・・あっ」
 手はグッと肩から胸元へ侵入して胸の粒を見つけると、抱月の指先がクネクネとそれを押しつぶ
し出した。
「あっ・・ソコはっ・・ダメ・・」

 その時遠くからカランコロンと野暮ったい下駄の音が近づいてきた。
 その瞬間に夜だと分かった美月は跳び起きて着物の乱れを整える。
 抱月もやれやれ、という感じで髪の乱れなどを整えてお茶の用意をし出した。
 ガラリと勢いよく引き戸が引かれて、鋭い雰囲気の美しい男が入ってきた。

「よう、美月はどうした?遅いから迎えにきたぜ?」
「夜、戸を開ける時は一声かけろといつも言っているだろう」
「うるせぇ。一応分かる様に下駄鳴らしてただろうが」

「あれはわざとか?」
「ああ、お前らが変な事してたら早々に止めとけよって意味合いだ」
 そう夜に言われて美月はドキッとした。

「それは助かった」
 そう言って抱月は意味深げにニヤリと夜に向かって笑った。
 それを見た美月が内心叫び声を上げる程に焦っていたが、抱月の性格を考えると変に否定する方が余程怪しい。
「犯すぞ抱月」
「それは勘弁だ、私が壊れてしまう」

 そんなやりとりで迎えに来た夜と夜の店へ戻ることになった。
「行くぞ美月」
「またね、先生」
「ああ、また・・」
 振り向いた時に見せた抱月の顔が、妖しい秘密を共有した者同士でしか分からない特別な笑みを湛えていた。
 仄かにその裏に潜む甘い媚薬のような香りが漂ってきそうだった。



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久々の2記事UPでしたので今回はちと短めにすみませんハァハァε-(。_。;)ノ┃木┃

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万華鏡-江戸に咲く-70

「結局イきやがって」
「ごめん、でも夜だって煽ったじゃんか」
「お前があんまりやらしい事すっから、つい」
 さっぱりとした二人は江戸に帰る準備を整えていた。
 風呂に入るまで、色々と考えていた事を思い出す。
「ねぇ、夜」
「ん?」
「また・・さ、一緒にここに来てくれる?あ・・たまにでいいんだ。」
 遠回しな言い方をした。
「おお、いいぜ。ここ面白くて気に入ったしな!」

 多分、夜はこの先俺がどういう決断をするか何も考えていない。
 でも、まだもう少しだけならいいかな。
 あと少しだけ、言うのは先延ばしにさせてくれ。
 俺、臆病だったみたいだ。心も弱くて。
 確信、掴めるまでもう少し頑張ろうと思う。
 例え雪之丞が夜に告白したとしても、揺れないぐらい惚れさせてやるんだ。

 こうして俺たちは再び江戸へ帰った。


 美月たちが消えてから少し経っての帰還だった。
 消えた場所に立っていた筈の抱月はいなかった。
 取り敢えず二人で夜の店へと向かった。
 すると中で店番をしている熊の後ろで抱月が座っているのが見えた。

「美月ッ・・」
 美月を見つけた抱月は一目散に駆け寄ってきた。夜の事は丸無視だ。
 何となく腹の立った夜は「チッ」と小さく舌打ちを打つ。
「大丈夫か!?怪我はないのか?どのくらい戻っていたんだ?!」
 抱月が心配そうに肩に手を掛けては熱を測ったり色々と調べている。

「大丈夫です、先生。ただの過労と寝不足が熱さでやられただけですから。それに向こうで一日ゆ
っくり過ごせたので回復しましたし!」
「そうか、なら良かった。だが、念のために薬を飲んでおけ。一度私の家に来なさい」
「あ、はい・・」
 ちらりと夜の方を見ると不機嫌そうな顔だが止める気配はない。
 美月の身体を気遣っているらしいので、ここは抱月にまかせているようだ。
「じゃ、行ってくるね、夜」
「ああ。抱月に変な事されんなよ。それとお前もな」
 そう流し眼で言い残して夜は店へ入って行った。
「お邪魔します」
 久しぶりに抱月の家に来たような感じがした。
 何だかホッとする。
 ついこの間までここに住んで抱月と寝食共にしてきた。
 最初の頃は、この抱月が運命の相手だといいなと思っていた。
 だが、抱月の魅力は相変わらずで、夜とはまた違った意味で美月にとってかけがえのない人であることには変わりなかった。
「ほら、これを飲みなさい」
 相変わらず穏やかな整った顔に大人の雰囲気だ。
 だが美月はよく知っていた。この穏やかな先生が激しい一面を持っている事を。
 それは今でも自慰する際に思い出してしまう程に。

「で、夜とは上手くいっているのか?」
「え、ええ。まぁ・・」
「そうか。なら良かった」
 抱月は少し寂しそうだが安心したように微笑んだ。
 美月の胸が少しキュンとなる。
「無理な事はされてはいないか?痛い事とか。ほら、アイツのは・・凶器だから」
 美月は顔を赤らめて俯く。
「大・・丈夫です・・というか、それじゃないと・・ダメになったというか・・」

「え・・」
「あ・・」

 止まった抱月と止めてしまった美月が視線を合わせる。
 美月の顔が益々赤くなっていく。

(何言ったんだ、俺!!)

「はぁ・・全く。美月は最初可愛かったのになぁ・・先生の、おっきいってあんなに善がってたのになぁ・・今じゃ・・」
「わあーっそれ以上もう言わないで下さいっ」
 美月が慌てて抱月の口を押えにかかると、その手をグイと引いて抱月が美月を抱きしめた。
「捕まえた」
 ドキンッ・・
 美月の心臓が跳ねた。
 抱月の懐かしい香りが鼻腔を掠める。
「少しだけ、こうさせてくれないか」
 耳元に低くて穏やかな声が響いて、美月はコクンと頷いた。
「美月の、この香り。久しぶりに嗅いだ。やっぱりいい香りだな」
 さっき夜と風呂に入った時のシャンプーの香りだ。
 何だか急に申し訳ない気がしてきた。
 抱月が美月の顎を上にあげると、至近距離で抱月の整った美しい顔が目の前にあった。

―やっぱり、先生も格好いいよ。

「美月、そんな顔をしてると何だかもう少しイケナイ事をしたくなるんだが」
「イケナイ・・こと?」
「ああ」
「たとえば?」
「・・たとえば・・こんな風に・・」
 抱月の顔が近づいて唇が触れる約1cm前で止まった。
 熱い息が唇にかかって身体中がゾワリと粟立った。

―ああ、だめ・・

「いいの?」
 抱月が小声で聞く。
「・・・」

―何黙ってんだ、俺。
 ダメだろ?
 さっきも夜が抱月先生と変な事するなって言ってたじゃないか。
 変なこと・・変なことって・・なんだ。
 キスは変なことなのか・・?
 
 美月は理性が絡まってきた。

「じゃあ、一回だけ・・しようか」
 抱月の甘い誘惑がきた。
「でも・・」
 その瞬間、グッと熱い唇が押し当てられた。

―あっ・・!

「んっ・・んふっ・・あ・・んっ」
 何度も何度も唇を離さずに角度を変えて啄ばむ。
 美月はゆっくりと抱月に押し倒された。
 そしてほんの少し、唇が離れた。これで一回がお終い。
 美月の心臓はうるさいくらいにドクドクとものすごい速さで脈を打っている。

「もう一度だけ、いい?」
 抱月の長い髪がサラリと前に落ちる。
「う・・ん」
 抱月が美月の髪を撫でる。
 頭がボーッとしてきて柔らかな誘惑のベールに包まれていく。
「舌、入れていい?」
 その言葉で美月の下半身に熱が灯る。
「いい・・よ」
 美月の欲が理性を上回ったところで、抱月もまた理性の糸が切れたように互いの唇と舌を激しく絡みつかせた。
「もっと・・いっぱい・・んっ」
 美月もつい本能の言葉が漏れる。
 二人はピチャピチャとわざと興奮を煽るように水音を大きく立たせた。

「はぁ・・はぁ・・イケナイ子だね、美月は。さっき夜にも注意されてただろう?私と変な事をするなって」
「んんっ・・キスは、変なこと・・なんですか」
「・・いいや。素敵な事だと思うよ?」
 抱月はにやりと笑った。
「はぁ・・せん・・せ」
 美月の蕩けた瞳は妖しい煌めきで抱月を誘う。

「本当は、ずっとこうしたかった・・」
 そう言って抱月は切な気な顔で美月をきつく抱擁した。



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万華鏡-江戸に咲く-69

☆18禁です

 先生はこのシャンプーの香りが凄く好きだった。
 いつも寝る時は後ろから抱き締めて俺の髪に顔を埋めてくる。
 不謹慎にも、夜の機嫌が悪い時に先生の温もりを思い出して、下半身が反応する。

―ダメだって思ってるのにっ・・くそっ・・鎮まれよ!

 夜は感が動物並みに鋭い奴だ。今誰を思い出して反応しているかって事くらいお見通しな筈だった。
「当分お預けだな」
「えっ・・」

 自業自得だ。
 そして美月たちは黙々と身体を洗い、湯船に二人で浸かった。
 美月と夜は向かい合わせで端っこに座って浸かる。何となく顔も見れない。

 美月が落ち込んでブクブクと口まで沈んでいると夜がフッと笑って手を伸ばしてきた。
「こっち来いよ」
 美月の表情がパァッと明るくなって、そっと夜の伸ばされた足の間に真正面から四つん這いで入っていく。
 夜の顔が目の前に来た。
 美月は思わず夜にチュッとキスをする。
 すると夜が美月をくるりと反転させて、後ろから抱き締めてきた。
 それだけで胸がギュッと高鳴った。
 美月の前に回された逞しい夜の腕のうっとりと触る。

 耳を後ろからゾロリと舐められると、一気に鳥肌が立った。
 夜が自分の髪を縛っていたヒモで美月の手首を後ろで縛り上げる。
「な・・に?!」
「シ―・・」
 黙れ、という意味だ。
 夜に首を歯を立てられるとゾクッと堪らない快感が全身を駆け巡った。
「夜っ・・噛むのっ・・ダメっ・・はぁあんっ」
「お前、噛まれるの弱いだろう?」
「ダメって・・!イっちゃう」
「どうやって?」
 手は縛られて前を触る事はできない。夜も美月の中に入れるつもりはないらしい。
「んっ・・んっんっ」
 美月が前後に腰を揺らし始めた。
 どうやら夜の半分硬くなった性器に自分の後孔を擦りつけているらしい。
「美月、ケツ擦りつけてるだけでイけるのか?」
「んっ・・わか・・ないっ・・けどこうでもしないと・・あんっ」
 湯船のお湯がバチャバチャと激しく波立つ。

「俺は入れないし、お前の手は封じた。他に何して欲しい?」
「ん・・はぁ・・噛ん・・で」
「どこを?」
「首っ・・」
「そこだけ?」
「耳もっ・・」
「後は?」
「舌もっ!」
 そして夜が言われた通りに赤く痕が付く程に項に噛みついてきた。
「はっ・・ああんっ・・イイっ・・いいぃぃっ」
「すげぇやらしい声。褒美に乳首だけ弄ってやるよ。これだけでイけんだろ?」
 夜が後ろからツンと尖った美月の乳首を強く摘まんできた。

「んああっ・・きもちっ・・きもちぃぃ・・」
 美月は縛られた後ろの手で自分の尻を更に広げて強く擦りつけてきた。
 夜は続けて美月の耳を噛んで興奮を煽る。
 自分の胸元を見ると、夜の乳首を弄る指先の動きがよく見える。
 夜の指の動きは異様にいやらしい。
 見ていると益々感じてきて興奮してくる。
「ああんっ、すご・・えっち・・夜のゆび・・ああっ」
「そうか?」
 そしてまた前のように、そして抱月にされたように、ピンッピンッピンッと乳首を撥ねてきた。
「あんっ、あんっ、あんっ」
 そして美月も前と同じように、そのリズムに合わせて声を発する。
「やらしいんだよ、お前のそれ」

 そして美月が後ろを向いて舌を出してきたので、それを軽く噛んでやると「ひっ・・ん」と高い声を発したので、触発された夜はコリコリと凄まじいスピードで美月の乳首を捏ねてやった。
「んっ・・らめっ・・イっちゃう!」
 湯船のお湯は更に激しくバチャバチャと揺れてお湯がどんどん流れ出ていく。
 それでも美月の腰の動きは激しくなる一方だ。
 夜はギューッと強く美月の硬くなった乳首の先を潰してやった。

「きもちっ、きもちっ、イクっ、イクっ、イっちゃう、や・・ああああッ」
 美月はスゥッと瞳を閉じて2,3度腰をお湯の中でビクつかせると、クタッと夜に倒れ掛かってきた。
 お湯の中で白い液体がふわふわと浮いてきた。



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出ました、“らめ”!らめ好きv

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万華鏡-江戸に咲く-68

 風呂屋へ行くと夜が支度をし出したので、慌てて風呂なら家にあると説明した。
「あ!?本当か!お前んち、本当に金持ちだなぁ。」
「いや、現代では大抵皆家に風呂場が付いてるんだ。こっちだよ」
 家に誰もいないのを良い事に美月はパンツだけ履き、夜に至っては全裸で廊下に出た。
 階段を下りると、夜の凶器がリズム良く揺れるがいかにも重そうだ。夜の場合、玉袋もデカい。野生の王者夜は下半身にも威厳が満ちている。

(女なら胸が重いと肩が凝るって聞くが、男の性器が重いと・・腰でも凝るとかあるのかな。)

 そんなバカ気た事を考えながらも、夜のそこを見て未だ美月のペニスは勃ちっぱなしだ。

 そんな美月の視線に気づいた夜が「欲しいだろ?あげねぇよ」と言っているようにフンッと意地悪く笑った。
 美月には同時に下半身のジャングル大帝ペニも意地悪くフンッと笑ったように見えた。

(こいつら・・)


 風呂場に着くと、夜は大感動していた。
「夜、これが現代の頭を洗うシャンプーっていうものだよ。俺が洗ってやるから後ろ向きな」
 大きな姿見の前で、低い風呂場用の椅子に夜の引き締まった男らしい臀部が乗ると、思わずそれを触ってしまう。
「おい、何触ってんだ」
「んー・・だって・・」
 夜の後ろ姿は堪らない。
 広い肩に肩甲骨が色っぽく見え隠れして、真っ直ぐ伸びた背骨がいつも自分の上でしなやかに動くのを思い出させる。
 取り敢えず夜の髪を洗うべく赤い髪留めを取ると、、サラッと肩甲骨の下辺りまで黒髪が落ちた。
 美月はドキッとした。
 鏡に映った髪の下ろされた夜をこうしてマジマジと見るのは初めてのような気がした。
 そこには、さらに色っぽく野性味が増したように見える夜が鋭い切れ長の目で美月を鏡越しに見ていた。

(もう、だめだ。)

 美月が堪らなくなって夜の顔を手で引き寄せてキスをする。それには一応、応えてくれるようで夜もネットリと舌を絡めせてくれた。
 美月は更に夜の座る足の間まで這って行き、ダラリと垂れた巨大なペニスに顔を近づけて舌を伸ばすと、髪の毛をガッと掴まれた。

「俺が髪下ろしただけでこの様か?まだ我慢しろって」
「う・・うう・・」
 美月は仕方なく夜の頭に改めてシャンプーを垂らし、シャカシャカと泡立て始めた。
「うおっ、何だコレッ?!」
 夜はその尋常ではない泡に驚いて、鏡を凝視する。
「え?ああ、そうか。夜はこれ初めてだったか。先生はこれ・・」
 そこまで言って美月はしまったと冷や汗をかいたが、もう遅かった。
 鏡の中の夜が睨んでいる。鋭い眼が余計に鋭く、威圧感も増すようだ。

「ほぅ。本当に仲良く色んな事してたんだなぁ、お前ら。ま、そん時は別に俺のモンって訳じゃなかったから仕方ねぇけどよ。でも聞いてて面白くねぇよなぁ」
 夜が膝に肘を置いて手に顎を乗せる。
「ごめん・・」



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ジャングル大帝ペニってwあほか。

先日すれ違いシリーズ、媚薬の雨水シリーズに拍手下さった方々、そして
リアルイッテQの方にも拍手下さった方、本当にありがとうございました!
ここのところ連日ハトコ夫婦と絡んでるので時間があまりなく色々と簡潔ですみません(>_<)

あと、もうすぐカウンターが・・1万になりそうでビックリしてます・・
フーンそうなんだぁ(´=ωq`)・・・・ w(;`・ω・)w ェェェェエエエエエ工工っ!!!


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万華鏡-江戸に咲く-67

☆18禁です。
 
ふと気がついた美月が力のない手でクーラーのスイッチを押すと、漸く涼しさが身体の火照りを冷やし始めた。
 寝ている夜も心なしか涼しげな表情で気持ち良さそうだ。

(しかし、さっきまでのセックスは凄かった。)
 
 もう、夜の身体じゃないときっと満足出来ないだろう。引き締まった筋肉の美しいラインの胸元に顔を乗せ、唇を付ける。そっと手を夜の腹筋まで下ろしてゆっくりとそのフォルムを掌に記憶させる。更に下へ手を伸ばして茂みの中へ細い指を入れ込む。
 何もかもが愛おしい。
 
―なぁ、夜。
 夜、俺と一緒に現代に住まないか。

 心の中で聞いてみる。

―もう、決まりなんだ。万華鏡が騒いでる。俺が江戸まで行って逢う運命の人は、お前だったんだよ。

 夜の引き締まったシャープな顎元に唇を寄せる。
 
―俺は、江戸で一生は住めない。やりたい事が見つかったから。
生きがいとも言える人の命に関わる職業でやっていきたい。
 江戸で俺がまだその時代にない技術で人を救っていくとしても、俺一人なんかでそんなには変わらないかもしれないが、何かしら歴史に支障が出てはやっぱりマズイから。
 それに、知識もあって助けたくても医療施設が整っていなくて何も出来ない場合、そんな悔しい事はないと思う。
 だから現代で今を生きる人を全力で助けていけたら、って思うんだ。

―夜、俺と一緒に来て欲しい・・。

 そんな事を思いながら夜の形のいい厚みのある唇を美月の細い指がなぞる。
 夜を連れ去りたい。でも・・夜は、江戸を離れるなんてこと、考えた事があるだろうか。それに、一番の気がかり。雪之丞がいる。夜が雪之丞を置いて離れるとは考えにくかった。だからこそ、聞くのが怖い。
 断られたら、心が折れてしまいそうな程夜の事が好きで仕方がない。

―怖いよ。夜。
 
 それに、いつ雪之丞が夜に告白するやもしれない。不安が募って、それを埋めるように身体を重ねる行為が増える気がしてきた。夜の好みの男になればもっと自分から離れなくさせることが出来るんじゃないかって、女々しい事まで考え出す始末に気分が悪くなる。挙句、完全に自分を選んでくれる為に二人だけの思い出ばかり作りたがってしまっている。

―カッコわりぃ。
 結局自分に自信なんて無いんだな、俺は。

 こんなに人に自分を掻き回されるなんて初めてだ。

 夜の奴、涼しい顔で寝て。

 美月はその野性味あふれる美しいサディストの顔に欲情して、人差し指をスルリと夜の口内に入れ込み夜の口を開ける。そして自分の舌を中に入れ込み、大人しくしている夜の厚い舌の表面をヌメヌメと舐めまわす。
「んっ・・ん・・あ・・む」
 夜の味はこの上なく甘く、それでいて白檀のようなスッとする独特の芳香が直接美月の脳を刺激しておかしくなりそうだ。

 いつの間にか再び立ち上がったペニスを夜の腰に擦りつけながら夢中で唇を吸っていると、突然夜に舌を絡め取られてキツく吸い上げられた。
「あっ・・あんっ」
「何だ美月、また一人で悪戯か?」
「ちが・・っ・・んっ」
 腰が止まらない。
あんだけイかされたのにまだ勃つなんて、俺の身体はどうかしてしまったんだろうか。
「なぁ、俺の腰、ヌルついてんだけど。お前の汁で」
「ごめっ・・でも、止まんなっ・・いっ・・あんっ」
 グッと肩を押されて夜に逆に押し倒される。
「あんっ・・はぁ」
 夜に上から見られるだけで体中が痺れてくる。
 また触って欲しくて自然と誘うような顔になっている事も気づかずに、美月の万華鏡の光は妖しい薄紫の光を瞳の奥に湛えている。

「お前のその顔、また汚してやりたくなるなぁ」
 夜がゆっくりと美月の首筋から顎、頬から瞼にかけて舌を這わせる。
 夜になら何度でも汚されたい。
「はぁ・・夜っ・・んっ」
 その這いずり回る夜の舌を追いかけて吸いつく。
「んん・・待てって。お前、一人で抱月の事も考えてたんだからお仕置きだ」
 夜がスッと身体を離すと、唾液の糸が光となって伸びて消えた。
「やっ・・行かないでっ」
「風呂屋に行くぞ美月。体中汗でベタベタだ」
 夜はあっけらかんとしている。
 怒らせてしまったのだろうか。不安が胸を過って自分でも顔が歪んでくるのが分かる。
「ごめ・・ごめん夜、もう、先生の事は想像しないから・・怒らないで・・」
 夜が意地悪く細く微笑んだ。
「怒ってねぇよ」



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昨夜はチャット会で多くの方にお世話になりました!
ありがとうございましたm(_)m
複数のブロガーさまと即興R小説の掛け合いをするという貴重な体験をさせて頂きましたw
とても楽しかったです、ありがとうございました^^
今日はこれからハトコ夫婦とお食事です。変な事を口走らないように気をつけねば・・。
「あ、そこの大っきい肉棒(ソーセージ)取って」とか。あはは・・orz


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万華鏡-江戸に咲く-66

前回は大好評でしたRinkさまの裏リク入りアオヒツジさまのイラスト込み「俺の舌でイケ」でございました!
もう一度確認したい方はこちらから♪(別窓)→夜の舌遣いの確認

そして今回も豪華!アオヒツジさまの美月のイラスト入りです!
*尚、以下に掲載されております全てのイラストの版権は全てアオヒツジさまにあります。
無断転載、無断コピーはご遠慮下さいますようお願い致します。

アオヒツジさま宅ではゾクッとするようなドSが堪らない双子兄たちによる可愛いM弟や無口で暗めが魅力的な青年とのプレイが炸裂してます!´д`)ハァハァ 
只今「18禁SS、甘 「恋レン」6‥‥(18禁) 綾十×総二郎 」を更新中☆→
ディディ☆ガガ 


☆18禁です。

aoiyorubanner_convert_20100602201404.jpg
版権はアオヒツジさまにあります。無断コピーはご遠慮下さい。


「まだ寝るのは早ぇぞ」
 ビクビクと身体を震わせながらベッドに沈む美月の臀部を思い切り掴んで腰を上げる。
「はっ・・うッ・・」
 そんな刺激さえも強く快感に変えられていくようだった。

「美月、ここで一人でしてた?」
 そんなの、いつも寝に帰っているのだからしているに決まってるのに、夜はわざと言わせようとしてくる。いつもそうだ。美月の恥ずかしがる事を好んでやりたがる。
 仕方がないので美月も顔を枕に埋めながらコクンと頷く。
「どうやってたか見せろよ」
「なっ・・」
 何をいきなり言い出すのかと振り向くとニヤニヤと目を光らせて赤い舌を覗かせた黒豹が居た。
 学ランが黒く長く黒い髪が何となく黒豹をイメージさせたのだ。
 夜がこの表情になったらもう、何を言っても無駄だ。
それに、この表情の前ではどうも言う事を聞いてしまうようになっていた。

 ガタガタとベッドの下から際どい色のバイブを2つとローション、それにローターを取り出した。
 夜も流石にその色とりどりの男性器を模った物には目を見開いた。
 一応これらは江戸で言うところの張り型に近く、自動で動くと説明するととても興味を示した。
どうやら気に入ったらしい。何度もスイッチを入れてはその動きに魅入られている。

「で?どうやんだ?見せて下さいよ、美月さん」

(嘘だろ・・夜の前でこんなバイブなんて・・)

 だが美月は自分が確実に興奮している事に気付いていた。
 先ずはローターをペニスに取り付けて軽い振動を断続的に与える。
 ヴィ―ンと激しい震動音と共に堪らない快感が駆け上がってくる。
「はぁ・・ああんっ」
「へぇ・・」
 夜が目を細める。
そして美月は四つん這いになり、既に柔らかくなってヒクついている場所にローションを塗りたくったバイブを一本押し当てると、ズプリと簡単に飲み込んでいった。
 中に入ったのを確認すると、夜がスイッチを入れる。ヴンッと勢いよく機械音が内部でなって美月の身体が跳ねた。
「あんッ、ああんッ、あ・・う・・」
 夜の目はそこに釘付けだ。
「すっげぇな、コレ。こんなんでいつもやってたのか?」
「う・・んっ、はぁ・・ああんっ」
 感じるが物足りない。もう一本のバイブもいつものように入れようとすると、夜がそれを受け取った。
「もう一つも入れるのか?」
「うん・・あ・・足りない・・からっ」
 夜はにやりと笑ってゆっくりとバイブを突き刺していく。
「俺ので慣れて足りないんだろう?ん?」
 夜の意地の悪い目つきが色っぽくて、胸が熱くなる。
 グリグリと2本目のバイブを入れ込んでスイッチを押すと、ガガガガッと互いの機械がぶつかり合った。
「あああんっ、ああ・・いいっ・・いいぃ」
 美月は何かにペニスを突き入れるように腰を振る。
「お前やらしいんだなぁ。ほんと、堪んねぇ」
 夜が二本のバイブをグリグリと動かしながら美月の尻を噛む。
 美月は堪らず高い声を上げ、あまりの刺激に腕が崩れ、腰だけ高く上がった状態になった。
 二本の男性器を模った棒たちは、各々が無慈悲に別の動きをする為、強すぎる刺激に美月の腰が激しく揺れる。その上止めどなくペニス自体にローターの震動が送られ気持ち良さが異常だ。

 美月は捕まる場所を探して、ふと枕の下に手を入れると、冷たくて細いものが指に当たった。
取り出すと、それは抱月に貰ったカンザシだった。

 (あ・・・)

 それを見た瞬間にジワリと下半身に熱が灯る。
「おい、そのカンザシどうした?」
「あ・・ふ・・先生に・・貰ったの」
「ほぉ・・で、何でそんな場所にあるんだ」
「こ・・れで・・ここ、弄ってた・・から・・」
 快感で頭の麻痺した美月がバカ正直に告白しながら、ローターの振動で小刻みに震える自分の鈴口を指先で擦る。 

(そう、俺は、一人で先生と夜の二人に犯される想像をしてヤってたんだよ、夜。俺、イケナイ事してたんだよ。)
 それは美月の挑発だった。
もっと刺激が欲しくて、妬いて怒った夜にぐちゃぐちゃにされたい。
こんな人工的な機械なんかのぬるい刺激じゃなく・・。

 美月がカンザシを鈴口に持っていくと、夜がカッとなってそれを取り上げた。
「あっ・・やっ」
「そうか。これで抱月の野郎に開発されたんだな。お前、一人でこれで・・」
 夜が怒ってカンザシを捨ててしまうか壊してしまうのでは、と不安に駆られた。
「ごめんなさいッ、でも、・・カンザシ、返して・・捨て・・ないで・・先生からの大切なの・・もう、変な事に使わないからっ」
 美月は必死に嫉妬する夜からカンザシを取り返そうとすると、夜が冷たい笑みを浮かべた。
「なら、これ見て俺の事も思い出すようにしてやるよ」
 そう言って夜はカンザシを舐める。

カンザシ美月
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 黒い学ランの上着を脱いでシャツのボタンを3つ程外すと、中から引き締まった胸元が見えて美月はそこに目が行ってしまう。
「全部脱いで欲しい?」
 夜がボタンに掛けた指を止める。
「そ・・そのまま・・がっ・・いいっ」
 夜は後からカンザシを美月の透明な蜜の溢れ出る鈴口へ少し差し込んだ。

「ひゃっ・・ああっああーッ!」
 クリクリと回しながらゆっくりと優しく侵入するカンザシは、その絶妙な力加減とスピード、そして中のありえない性感帯を刺激していた。
 こんな場所が気持ちがいいはずがない。だが身体で感じるこの甘い痛みから来る眩暈にも似た感覚は紛れもない快感だった。
「あっあっ・・そんな奥は・・ダメっ・・こわ・・いっ」
「まだ喋ってられんのか・・お前、やっぱこんなん2つじゃダメだな」
 そう言って夜が美月のアナルでぶつかり合うバイブ2本をズブリと引き抜いた。
「あああんっ・・いやっ・・抜いちゃ・・やっ」
 赤みの差したそこにはぽっかりと穴が開いていた。
「開いて、中丸見えだな」
「や・・やあ・・」
 美月が後を振り返ってもう一度そこにせめて自分の指を入れようとすると、夜に首元を掴まれてボスッとベッドに沈められた。
「あッ・・ふ」
「待てって。そう焦んな。お前、こっちの方がいいんだろう?」
 夜の巨大なペニスがググッと押し付けられた。
 途端に身体がビクッと反応する。全身がソレを欲しくて堪らないみたいに入り口が更にクニャリと開く。
「あっ・・入れ・・入れてっ・・」
「どこに・・何を?」
 夜がまた焦らしてきたが、美月はもう限界だ。

「よ、夜のっ・・おっきいオチンチンを・・お、俺のお尻の穴に入れてぇっ!」
「よくできました」
 ニタッと笑って上唇を舐めた夜がズズズッと勢いよく美月のアナルに挿し込んで来た。
「あああーーッま・・待っ・・てっ・・急には入らな・・あぅッ」
 夜の限界も超えて美月の意見は聞く気はあまりないらしく、ゆっくりとペニスを回すようにして現代のローションを垂らしながら入れてくる。
「あんっ・・あんっ・・あんっあんっ・・」
 美月は前立腺に夜の亀頭部分が触れる度に変声期のような掠れた高い声を上げて反応する。
「その声は・・相当クルなぁ・・もっと聞かせろよ」
 声に反応した夜のペニスの質量が増した。

「う・・あ・・おっき・・おっき・・過ぎるぅぅ・・あああっ、も、入んな・・い!」
「入れてやるよ」
「や・・入んないっ、壊れちゃ・・ううっ」
「壊してやるよ」
 ズズズーっと全部を入れ込む。
 中からまた入れただけで強い快感の波が来た。
「や・・やぁっ・・またイっちゃう!イ・・イっちゃうーッ!」
「可愛いよ、美月。噛み殺したいくらい・・」
 そう言って後から夜が美月のツンと尖ったキュキュッと乳首を抓ったのを合図に力いっぱい腰をパンッッと打ち付けてきた。
 
「あぅっ・・あああーーーッ・・あうッ・・ああああんッ・・ふっ・・ああぁ」
 美月が中でイき初めても構わず夜はその熱くて大き過ぎるペニスを突き挿し続ける。
 断続的に津波のように押し寄せる絶頂は、夜が腰を振る度に波が大きくなっていった。

 美月の内部が痙攣して夜を激しく締め付けると、そのペニスの蕩けそうな快感に夜も思わず叫びだす。
「ああッ・・気持ちいーッ・・」

 互いに鏡越しにその動きを見ながら動く。
 夜の引き締まった臀部のみが制服から剥き出しに卑猥な腰の動きを見せている。
「あぁあんッ・・夜っ・・よるぅぅぅ!」
「んあぁ?!」
 パンッ、パンッ、パンッと腰を打つ音が壁に反射して鼓膜を刺激する。
 それに合わせて夜の玉袋がパチン、パチンと美月の玉に当たる。
それが気持ちよくて美月はもっと強く当てようと腰を振る。
「きもち・・よぅ・・お尻の・・穴の中がっ・・玉がぁあんっ・・すご・・きもち・・いいいんっ」
 夜が尿道に刺さっていたカンザシに手を伸ばして抜き差ししてきた。
「どっちがイイ?前の穴と後の穴・・」
 両方の刺激で言葉も出ない。口も閉じられない。目が快感の涙で溢れる。
「うぁ・・ああ・・は・・あああっ・・あう・・あうっ」
 言葉が追いつかない。舌が言うことを聞かなくなった。

midoriyorubanner_convert_20100602201803.jpg
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「ようやく喋れなくなったな。それでいい」
 夜が身体を繋げたまま起用に美月をひっくり返して、枕元の柵に座らせるようにもたれかけさせる。
 クーラーを付け忘れた部屋は夏の蒸し暑さと二人の卑猥な熱気で汗だくだ。
「あっち・・」
 夜が制服を全部脱ぐ。
 その裸体を下から見た美月が足を夜の腰に絡ませ、涙を流しながら夜の乳首に吸い付いてきた。
「んっ・・んんっ・・んぁ・・」
「そんなに気持ちいいか?」
 美月が今度は首元に吸い付いてコクコクと頷きながら言葉にならない呻き声を上げる。
「早く動けって?」
 美月はコクコクと頷くが、それでも 夜が意地悪く動かずにいると、美月はねだるようにペロペロと夜の唇を舐めだした。
 すると夜がスパートをかけるように美月の足首を持って、そのままベッドの柵を掴んだ。

「あっ・・うっ・・!」
 柵を掴み、腰の打ちつけを更に強めるようにベッドのスプリングを利用してペニスを打ち込む。
 バンッ、バンッ、バンッとベッドの柵が壁にぶつかる音が庭先まで聞こえる。
 近所の庭いじりをしている人には何か、工事でもしているかのような音に聞こえるだろう。
 まさか、こんな日も落ちない時刻に男同士でセックスをしている音だとは誰も思わないだろう。
 ましてや、美月の家は裕福で、医者というステイタスのあるうちの品行方正な綺麗な子供のいる幸せな家庭だと評判だった。

 ギシッ、ギシッ、ギシッと激しく軋んで今にも壊れそうなベッドの上でヌラヌラと汗で光る肉体がぶつかり合う。
「あぁっぁああんんッ・・そこっ、そこっ・・イイーっっ」
 腰を持ち上げるような形で柵に押し付けられている美月の腹に上から自分のペニスの透明な液体がダラダラとカンザシを伝って流れてくる。
 美月は自分で自分の乳首を摘みあげて捏ね繰り回す。
「ああっんっ、ここも・・きもちいの・・よるぅ・・み、見てぇっ」
「あぁ・・見てるよ。もっと強く引っ張れよ」
 美月は乳首をコリコリと抓ったまま、上で前後に揺れる夜に向けて引っ張って見せた。
「もっとだ美月、もっと引っ張れ!」
「う、・・ああっ・・ダメまたっ・・イっちゃう、イっちゃうぅぅッ」
 キュゥッと内部が夜のペニスを締め上げるとさすがに夜も我慢が出来なくなった。
 綺麗で決して最初は自分に怯む事なく強気だった美月が、今は自分の肉棒を加え込んで乳首まで引っ張って見せている。

―堪んねぇ

 夜は上から美月の舌を吸い上げて倍の速さで腰を打ちつける。
 夜はクリクリと動く美月の自分の乳首を挟んだ指先の動きに興奮した。
 ベッドも今にも壊れそうな音を立て、ガンガンと打ち付ける柵で壁にヒビでも入りそうだ。

「やああああーッ・・イクぅぅぅうッ」
 ビクンッと大きく美月の身体が夜の下で跳ね上がった。
「美月、口開けろ、舌出せ」
 遠退きそうな意識の中でビクンッビクンッと身体を跳ねさせながらも、うっすらと目を開けて言われた通りに口を開けて舌を出した。
 最後に2,3度パンッッ、パンッッと腰を打ち付けた夜はズルッとペニスを引き抜くと、上から美月の出している舌にビュビュッと射精した。
 勢いのいい射精は、顔にも精液を飛び散らした。
 恍惚とした薄紅色の頬に白い液体が艶かしく映える。
「いい眺めだ」
 夜はその美月の表情にゾクゾクしながら頬に散った液体を指に絡めて口の中へ運ぶ。
 ぬるりとした柔らかい美月の舌はネットリと夜の指に絡まってきた。
 痙攣しながら美月が両手をふらふらと伸ばしてきたので、夜は顔を近づけると首に腕が巻きついて引き寄せられた。
 美月は夜の指が入っているのにも関わらず夜の舌を求めてきた。
「一緒・・に・・舐めた・・いの・・よるの・・」
 前は美月の精液を一緒に舐めた。今度は夜のを一緒に、と言いたいようだ。
 夜は自分の放った精液を互いの舌に絡ませるようにねっとりとキスをして、美月に唾液を送り込ませて全てを飲ませた。


ピンク美月
版権はアオヒツジさまにあります。無断コピーはご遠慮下さい。


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こんな拙文にアオヒツジさまの魅力的なイラストが入るだけで100倍良く感じます(〃∇〃)
本当にありがとうございました!!(ノД`)・゜・


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